レジエレキ - ポケモン対戦考察まとめWiki|第八世代(ソード・シールド)

レジエレキ [編集]

No.894 タイプ:でんき
通常特性:トランジスタ(でんきタイプの技を使う時、攻撃と特攻が1.5倍になる)
体重  :145.0kg(けたぐり・くさむすびの威力100)
高火力準伝電気HP攻撃防御特攻特防素早合計種族値特性
レジエレキ801005010050200580トランジスタ
電気技(無振り)160160
電気技(全振り)176176
カプ・コケコ70115859575130570エレキメイカー/テレパシー
霊獣ボルトロス791057014580101580ちくでん
デンジュモク8389711737183570ビーストブースト

ばつぐん(4倍)---
ばつぐん(2倍)じめん
いまひとつ(1/2)でんき/はがね/ひこう
いまひとつ(1/4)---
こうかなし---

冠の雪原で登場したレジドラゴと対をなす単でんきの準伝説。ポケモン界の巨人伝説「レジ族」の一角。
種族値にして200という圧倒的な素早さが特徴で、テッカニンは勿論デオキシスすら抜き、全ポケモン最速。
無振りでもドラパルトを抜き去るほどの俊足の持ち主である。
何かと性能的に扱いにくいポケモンが多いレジ系では唯一環境入りしているポケモンである。

攻撃面は攻撃・特攻共に100とやや数値は物足りないが、専用特性トランジスタにより一致技の火力はすさまじい。
物理・特殊のどちらの型においても、第七世代のカプ・コケコ、及びデンジュモクを超えるほど。
その代償としてサブウェポンが乏しく、ノーマルひこう以外は威力60止まりのいわあくのみ。
種族値自体はそれほど高くない事もあり、サブウェポンの必要性が薄くでんき以外の攻撃技を持たない場合もある程。
耐久も低いので半減であろうと受け出すことは容易でなく、良くも悪くもピーキーな性能を持つ。

圧倒的な素早さとでんき技の火力による上からの縛り性能の高さから、相手の選出を縛る能力も高い。
両壁を張ることも可能なので対面からであれば最低限の耐久も持ち、サポートを兼業した運用が出来る。
専用技『サンダープリズン』は拘束技でありながら破格の威力を持つこともあり、起点作りを担当させてもよいだろう。

ダイマックスとの相性は試合状況によって変動する。
相手パーティーに電気の一貫が出来ているなら、フィールド補正を乗せることで全抜きを狙える強力な一手になる他、
低めの耐久もある程度補えるので、相手の攻撃を耐えた上で2撃目を撃ちやすくなる。
一方で実用範囲である電気・ノーマル・飛行の追加効果は揃って自身の強みを伸ばすものだが、
元々がピーキーすぎるため、更に伸ばしても過剰気味であり恩恵が少ない。
補助技も使えないため、地面等の電気無効が出てきたら引く事しか出来ないのが辛い所。
相手の電気の一貫性に常に気を配りながら、ダイマックスを使用するかどうかを判断することが重要である。

一方でダブルバトルでは追加効果で相方を補佐するためにダイマックスを切ることもある。
ほぼ確実に一番先に行動できるため、ダイジェットで味方のSを上げる、ダイアークで味方の特殊技を通りやすくするなど、
相手の計算を狂わせる一手として有効に働く場面が多い。

S調整目安実数値備考
無補正無振り220準速スカーフ95族相当
最速148族(ザシアン剣王)相当
無補正28振り224最速フェローチェ+1
S補正無振り242最速スカーフ95族+1
S補正68振り(無補正244振り)251最速スカーフ100族+1
最速277最速スカーフ117族相当
無補正無振りスカーフ330準速すなかきルガルガン真昼+2
無補正28振りスカーフ336S1↑最速フェローチェ+2
S補正無振りスカーフ363加速3積み最速バシャーモ+1

Sの値が尋常ではない高さのため、僅かに調整してACにほぼ振り切る、耐久に割くといった運用も現実的に可能な珍しい性質を持つ。
準速近くまで振っておけばリザードンなどの相手ダイジェットエースに後出しから上を取って反撃する芸当も可能。
元の数値が突出しているSに性格補正を掛けるのが最も努力値を効率的に配分できるが、Cに特化させたい場合などはS無補正も選択肢か。

狭い技範囲を隣との連携で補いやすいこと、高い素早さからのエレキネットによるS操作が強力であることから特にダブルバトルにおいて常時一桁順位の高い採用率を誇る。



特性考察 [編集]

トランジスタ
他に特性はなく、これのみ。
図鑑説明では「電気タイプの技の威力が上がる」とあるが、正確には「でんきタイプの技使用時、攻撃と特攻が1.5倍になる」効果を持つ。
こうげき・とくこう共に種族値100という平均レベルの数値であるが、この特性のおかげで電気技限定だが高火力を叩き出せる。
電気の一貫が取れている場合はごり押しが可能になる単純ながら強力な特性である。

技考察 [編集]

※電気技の()内威力表記は一致補正とトランジスタ補正込み

特殊技タイプ威力命中効果解説
サンダープリズン80(180)90拘束ダメタイプ一致専用技。
4~5ターンの間、ターン終了後最大HPの1/8のダメージを与え拘束する。
やや命中不安。ゴーストは拘束できないので注意。
10まんボルト90(202)100麻痺10%タイプ一致技。性能安定。
かみなり110(247)70麻痺30%タイプ一致技。高威力だが命中不安。
ライジングボルト70/140
(157/315)
100EFの影響下に
ある相手に威力倍
タイプ一致技。EF上の相手前提なら安定している。
エレキボール20-150
(45-337)
100S比で威力変化タイプ一致技。素早さが高いので安定した威力で打てる。
最速なら無振72族以下の相手に威力120。高速移動とのコンボも。
でんじほう120(270)50麻痺100%タイプ一致技。からぶりほけんとのコンボで疑似こうそくいどうに。
一度コンボが決まれば、エレキボールの火力が安定する。
ボルトチェンジ70(157)100自分交代タイプ一致技。殆どの相手に対して先制で交代出来る。
こだわりアイテムと相性がいい。
エレキネット55(123)95素早さ↓100%タイプ一致技。サポート向け。ダブルだと二体攻撃。
げんしのちから60100全能力↑10%貴重なサブウエポンだが威力は低い。ダイロックとして使う。
はかいこうせん15090行動不可特殊のまともなサブウェポンはこれくらいしかない。
ダイマックスするか散り際に。
りんしょう60/120100音技はかいこうせんの隙を嫌うなら。
みがわり貫通、のどスプレー発動の効果があるが素の威力は低い。
ダブルではその素早さから輪唱パのトス役として非常に優秀。
物理技タイプ威力命中効果解説
ワイルドボルト90(202)100反動1/4タイプ一致技。反動が痛い。
とびはねる8585溜め技
麻痺30%
対草、ダイジェット用に。相手ダイマックスの時間稼ぎにも。
アクロバット55/110100道具消費で威力倍いやなおと、りんしょう→のどスプレー、
でんじほう→からぶりほけんなどのコンボで威力アップ。
ダメおし60/120100-速いので威力アップには期待できない。
1/2ワイルドボルト<2倍ダメおし。電気耐性持ちのゴースト、エスパーに。
特に環境に多く電気ノーマルの両方とも通らないドラパルトに有効。
しんそく80100優先度+2他の先制技より速い先制技。タスキやがんじょうで耐えた相手の追撃に。
ダブルではトルネロスエルフーンの死に際の追い風を許さずにトドメを刺せる。
こうそくスピン50100トラップ解除
拘束解除
自身S↑
タスキ潰し&サポート用だけでなく、エレキボールの威力補助にも。
だいばくはつ250100自分瀕死大ダメージを与えつつ退場。
変化技タイプ命中解説
リフレクター-サポート用。味方の物理耐久を強化。
ひかりのかべ-サポート用。味方の特殊耐久を強化。
でんじは90サポート用。電気や地面、ひらいしん等には無効。
エレキフィールド-サポート用。ダイマックスを用いずに火力を底上げしたい時にも。
こうそくいどう-エレキボール採用時に候補。最大威力を出せるラインを引き上げる。
いやなおと85サポート用。一応音技なのでのどスプレー対象。
地面タイプへの交換読みで出せればだいばくはつで無理矢理持っていくことも可能。

ダイマックス技考察 [編集]

ダイマックス技元にする技威力効果解説
ダイサンダーライジングボルト140(315)場:EF特性の効果で凄まじい威力。
ライジングボルトならダイマックス解除後も多くの相手に威力維持。
かみなり
10まんボルト
サンダープリズン
ワイルドボルト
130(292)
ボルトチェンジ120(270)
ダイアタックはかいこうせん150相手:S↓どうしても地面を相手にせざるを得ない状況下で。
素材元のデメリットは踏み倒せる。
だいばくはつ
ダイジェットとびはねる130味方:S↑基本的には対くさ
元々素早い為素早さ強化は基本的におまけ。
アクロバット110
ダイロックげんしのちから110天候:砂嵐対抗手段に乏しい地面には効きづらく、追加効果もメリットはほぼ無い。
ほぼアローラガラガラピンポイント。
ダイアークダメおし110相手:D↓追加効果は役立つが、ダメージにはあまり期待できない。
ダイウォール変化技-まもるダイマックス後の生存及びエレキフィールドの利用にも役立つ。

型考察 [編集]

アタッカーベース型 [編集]

特性:トランジスタ
性格:ひかえめorいじっぱりorおっとりorさみしがりorうっかりやorやんちゃ
努力値:C252orA252 S調整 残り耐久
持ち物:いのちのたま/こだわりメガネ/こだわりハチマキ/きあいのタスキ/じしゃく
確定技:10まんボルトorライジングボルトorサンダープリズンorかみなりorワイルドボルト
選択物理技:だいばくはつ/とびはねる/しんそく
選択特殊技:ボルトチェンジ/はかいこうせん
選択補助技:リフレクター/ひかりのかべ/エレキフィールド

特性による超火力のでんき技で相手に負担をかけていくことに重点を置いた型。
ただし技範囲がかなり狭いので攻撃技のみだと技スペースがあまりがち。
でんきを止めてくる相手と鉢合わせた時に取れる行動として退場技や補助技をひとつ持っておくのもいいだろう。
序盤に他のポケモンででんきを止めてくる相手を処理できたなら中盤~終盤におけるフィニッシャー役としても活躍が見込める。
AC両方に振って物理受け/特殊受けのどちらが出てきても対応できるようにするのもありか。

先発壁張りサポート型 [編集]

特性:トランジスタ
性格:ようきorせっかちorむじゃき
努力値:S252 耐久調整 or A252 S252 or C252 S252
持ち物:ひかりのねんど/きあいのタスキ
確定技:リフレクター/ひかりのかべ
優先技:ボルトチェンジorだいばくはつ
選択技:でんじは/サンダープリズン/10まんボルト/ワイルドボルト

全ポケモン最速の速さから裏をサポートする壁張り型。
先制壁張りサポート役として起用されやすいオーロンゲとの差別点は自主退場技のだいばくはつや交代技のボルトチェンジを持つ点。
手っ取り早くエースに繋ぎたい場合は前者、再度壁展開を狙う&去り際に大ダメージを与えたいなら後者を選択。
だいばくはつ+攻撃技の構成の場合、攻撃に振りワイルドボルトで大ダメージ&反動で退場、という流れも狙える。
自主交代or退場手段としてボルトチェンジとだいばくはつの優先度は高い。

最速にした余りの努力値256を耐久に振る場合、H68残りBDと振ることで実数値がH≒B+Dとなり合計耐久指数が最大になる。
(BDどちらかに振り切らない場合は4余る)
この場合H実数値が164となるため、4nを避けたい場合は各自で更に調整のこと。

耐久振りスカーフ型 [編集]

特性:トランジスタ
性格:ひかえめorおくびょう
努力値:C252 S調整 HB調整
持ち物:こだわりスカーフ
確定技:ボルトチェンジ
選択技:エレキボール/サンダープリズン/10まんボルト/エレキネット/ライジングボルト/だいばくはつ/はかいこうせん

ミラーでの優位性と先制技を耐えるための耐久を両立した型。
対面操作で優位に立てるボルトチェンジが確定となる。また、Sが330を超えエレキボールの威力が120以上になる相手が大きく増えるためこちらも優先的に採用したい。

【ダブル】アタッカー兼サポート型 [編集]

特性:トランジスタ
性格:型に応じて
努力値:CS252 or AS252 or 耐久調整
持ち物:ひかりのねんど/じしゃく/きあいのタスキ/こだわりメガネ/こだわりスカーフ
確定技:エレキネット
優先技:まもる
選択特殊技:ボルトチェンジ/10まんボルト/かみなり/エレキボール/サンダープリズン/ライジングボルト/はかいこうせん/スピードスター/げんしのちから
選択物理技:ワイルドボルト/とびはねる/しんそく/だいばくはつ/ダメおし
選択補助技:リフレクター/ひかりのかべ/いやなおと/かいでんぱ/でんじは

エレキネットによるS操作と削りを主体としながら、ボルトチェンジによる対面操作や壁貼りもこなしていく型。
性質上レジエレキミラーでS負けするとエレキネット+隣の高速アタッカーの攻撃で倒されてしまうため、理由がない限りは最速推奨。
マイナー型の部類だが、こだわりスカーフを持たせS調整をすると追い風や相手のレジエレキの上からボルチェンによる対面操作やエレキネットによるS操作が可能になりS操作枠としての信頼性が上がる。抜きたい相手に合わせてSを削ることで努力値を耐久に回す余裕ができる。エレキボールによりメガネ10万に近い攻撃性能も確保可能。


対レジエレキ [編集]

注意すべき点
全ポケモン最高の素早さと、その速さから放たれる高威力の一致でんき技が脅威。
その速さからサポートを行ってくることもあり、でんじはも無効なため取りえる妨害手段も少ない。
素早さに加え努力値を耐久に振る余裕があるのでほぼ確実に壁張りなどの役割を遂行されてしまう。
でんきに耐性のある味方がいない、あるいは既に倒された状態だとそのまま一掃を狙われる危険も。
対策方法
技範囲が非常に狭く、でんき技さえ防げれば脅威ではない。じめんタイプやでんき無効特性相手には殆ど負担をかけられないため最大の対策となる。
特にドリュウズハガネールなら主要技はほぼ半減以下、しめりけラグラージには大爆発も不発に終わるのでまともな対抗手段が無い。
ただ霊獣ボルトロスアローラガラガラはダイロックの存在は留意しておくこと。
逆を言えば、じめんに対する高い選出誘導力があるため、ヌケニンのように所謂「見せポケ」のケースもあるので注意。
また、ダブルではいたずらごころ持ちでねらいのまとをすりかえで相手に押し付け、でんき技をじめんタイプに強引に当てるといったコンボもあるので覚えておきたい。
トリックルームで素早さをひっくり返すのも良い。
圧倒的な素早さも優先度の前には無力であるため、対面であればゴリランダーがいれば鉢巻グラススライダーであっさりと処理可能。
サポートも大半は壁張りなので、かわらわりやサイコファング持ちを忍ばせておくと早めに相手の守りを崩せる。
でんきタイプの技に耐性があっても、無効化できない場合は耐久数値が低いとそのまま押し切られる事もあるので注意しよう。

外部リンク [編集]