オノノクス - ポケモン対戦考察まとめWiki|第八世代(ソード・シールド)

オノノクス [編集]

No.612 タイプ:ドラゴン
通常特性:とうそうしん(相手が自分と同じ性別なら技の威力が1.25倍、異性の場合は0.75倍になる。性別不明には効果なし)
     かたやぶり(相手の特性を無視して攻撃できる)
隠れ特性:きんちょうかん(相手は木の実が食べられなくなる)
体重  :105.5kg(けたぐり・くさむすびの威力100)
物理竜HP攻撃防御特攻特防素早合計種族値特性
オノノクス7614790607097540とうそうしん/かたやぶり/きんちょうかん
ガブリアス108130958085102600すながくれ/さめはだ
ボーマンダ951358011080100600いかく/じしんかじょう
カイリュー911349510010080600せいしんりょく/マルチスケイル
ドラパルト881207510075142600クリアボディ/すりぬけ

ばつぐん(4倍)---
ばつぐん(2倍)こおり/ドラゴン/フェアリー
いまひとつ(1/2)ほのお/みず/でんき/くさ
いまひとつ(1/4)---
こうかなし---

第五世代出身の単ドラゴンポケモン。突出した攻撃種族値と、かたやぶりによる高い突破力が持ち味。
がんじょうばけのかわなどの特性に依存した行動保証を貫通し、ふゆうなどに頼った受け出しも許さない。
トップメタのミミッキュもアイアンテールで確1に収め、交代を許さず対面を強要する性能に長じたポケモン。

反面、激戦区に絶妙に届かない素早さや、物理攻撃一本で搦め手を持たず、融通が利かない。
耐久も物理は平均、特殊は紙耐久に近い数値であり、攻める間は強いが守る側に回ると急激に脆くなる性質を持つ。
サイクルを崩壊させる性能が高い一方でサイクル戦に弱く、有利な対面に出して一匹倒して終わり、となりやすい。
運用自体はシンプルで、ドラゴンとしては珍しい一撃必殺や、かたやぶりの存在で差別化は容易だが難易度は意外と高い部類。

第八世代ではサイコカッター、かみくだく、であいがしら、インファイトと、なかなか優秀な攻撃技を獲得。
その一方でつばめがえし、アクアテールが剥奪され、技範囲にそれなりに変化が起きている。
新要素であるダイマックスとの相性は良好で、げきりん、アイアンテールなどの癖のある技を安定択に出来る。
HP倍増やダイドラグーン、ダイアース、ダイスチルと一通りの技を使用できることで、不安の残る耐久性能も大幅に改善される。
反面、前述の通りひこう技を失ったことで、やはり難のある素早さは補強出来ない。
ダイマックス中でなければりゅうのまい、スケイルショットは覚えるものの、積むタイミングがあるかどうかは微妙なところ。

総じて代替の利かない優秀なアタッカーではあるが、癖が強く慎重なプレイングが必要なポケモンである。



特性考察 [編集]

アナウンスが出る特性2つと出ない特性1つなので、どの特性かは出た瞬間必然的にバレる。

とうそうしん
相手が同性なら強化されるが、異性だと逆に弱体化してしまう。不安定で扱いづらくあまり採用されない。
特定の性別しか持たない種族を仮想敵とするなら採用圏内だが、かたやぶりの方が無難に優秀。
かたやぶり
基本はこれ。ふゆうにじしんを通したり、がんじょうにハサミギロチンを撃てたりする等有用。
特に、環境に蔓延るミミッキュに対し直接アイアンテールを叩き込めるのは非常に大きい。
また対面時の素早さ判定にも使えるが、自身がスカーフの場合は相手に知られてしまうリスクもある。
きんちょうかん
隠れ特性。オボンのみや半減実を無視してきのみ込みの調整を崩せるが、かたやぶりの方が汎用性は高い。
場に出た時の特性表示順は素早さに関係なく最初なので、相手もきんちょうかんでない限り素早さ判定は不可。
消極的な理由になるが、異性への弱体化を避けつつスカーフがバレるのを防ぐならこれ。

技考察 [編集]

攻撃技タイプ威力命中効果解説
げきりん120(180)100行動固定高威力だが行動固定が痛い。
スケイルショット25*2~5
(37*2~5)
90防御↓
素早さ↑
攻撃しつつS補強もできるがBは下がる。期待値は3発。
ダブルチョップ40(60)*290-みがわりやきあいのタスキに強い。命中不安。
ドラゴンクロー80(120)100-性能安定だが威力は控えめ。
ワイドブレイカー60(90)100相手全体A↓100%ダブル向き。かたやぶりならクリアボディ等にもAダウンが入る。
じしん100100-対鋼。かたやぶりならふゆうを貫通できる。
役割的に特に理由がないなら入れておきたい。
じだんだ75/150100行動失敗時
威力2倍
対鋼。グラスフィールド下やダブルでの単体攻撃に。
インファイト120100防御・特防↓対鋼。耐久低下が痛い。ナットレイ等に。
けたぐり20~120100-威力不安定。最大でもインファイトと同等。ダイマックスには効かない。
きしかいせい20~200100-みがわり、こらえる、きあいのタスキ等とあわせて。最大威力はげきりんを超える。
カウンター-100優先度-5物理技を倍返し。ちょうはつやきあいのタスキとあわせて。
どくづき80100毒30%対フェアリー。威力は低いが命中安定。
水/フェアリーや草/フェアリーに有効だがミミッキュには等倍。
アイアンテール10075防御↓30%対フェアリー。威力は高いが命中不安。無補正A振りでミミッキュ確一。
命中安定のアイアンヘッドは覚えない。
シャドークロー70100急所ランク+1抜群でも等倍げきりん以下だが一貫性が高く撃ちやすい。
かたやぶり+無補正A振り@いのちのたまでミミッキュばけのかわ貫通で確1。
かみくだく80100防御↓20%対霊・超。シャドークローより高威力。
しかし、対ミミッキュ性能やダイマックス技を考慮するとあちらに分がある。
いわなだれ7590怯み30%リザードンモスノウなどの4倍弱点に。
りゅうのまいやスカーフとあわせれば怯みを狙える。
かたやぶりならせいしんりょくも無効。
がんせきふうじ6095素早↓100%追加効果が優秀。かたやぶりならクリアボディ等にもSダウンが入る。
あと一歩足りないすばやさを補強。ちょうのまいやりゅうのまい、スカーフに強い。
ハサミギロチン-30一撃必殺かたやぶりならがんじょうを貫通できるがゴーストには効果無し。
アーマーガア等に。からぶりほけんの対象外なので注意。
がむしゃら-100-削り技。みがわり、こらえる、きあいのタスキ等とあわせて。
命中安定だが相手を倒せない。ゴーストに無効。
サイコカッター70100急所ランク+1対毒・格闘。撃ちたい相手は地面技と被るため、ダイサイコでのフィールド上書き目的。
であいがしら90100優先度+2
初ターンのみ
唯一の先制技だが、オノノクスはサイクル戦向きではない為使いにくい。
サザンドラマニューラに強く出られる。かたやぶりならじょおうのいげんも無効。
変化技タイプ命中解説
りゅうのまい-攻撃・素早さ補強。かたやぶりとあわせて全抜きを狙う。
つるぎのまい-攻撃を強化。味方でおいかぜや麻痺撒き等のサポートがあるとよい。
ちょうはつ100補助技対策。かたやぶりならマジックミラーアロマベールを貫通できる。
どんかんは貫通できない[1]
こらえる-ダイマックス枯らしや、きしかいせい、がむしゃら等と相性が良い。
みがわり-補助技対策やふいうちの回避、がむしゃら・きしかいせいのHP調整に。

ダイマックス技考察 [編集]

ダイマックス技元にする技威力効果解説
ダイドラグーンげきりん140(210)相手:A↓一致ダイマックス技、先制で使えば疑似物理耐久アップ。
ドラゴンクロー
ダブルチョップ
スケイルショット
130(195)
ダイナックルインファイト95味方:A↑はがね。威力は低いが、耐久型の強行突破に。
けたぐり100
ダイアースじしん130味方:D↑はがねかたやぶりふゆうにも命中。先制で使えば特殊耐久アップ。
ダイスチルアイアンテール130味方:B↑フェアリー。先制で使えば防御アップ。
アイアンテールをどうしても外せない状況での選択肢として。
ダイロックいわなだれ130天候:砂嵐弱点は狙いやすい。オノノクス自身には砂嵐による恩恵はまったくない。
ダイホロウシャドークロー120相手:B↓ゴーストミミッキュなどに。一貫性が高く、ブレイククロー感覚で使える。
かたやぶりなら相手の特性が
あまのじゃくがいても防御が逆に上がることもない。
ダイサイコサイコカッター120場:PFミストフィールドの塗り替えが主な用途。
範囲はダイアースと被る。
ダイアタックハサミギロチン130相手:S↓抜群は狙えないが、がんせきふうじ感覚で。
威力もそこそこで、かたやぶりなら相手の特性が
あまのじゃくがいても素早さが逆に上がることもない。
ダイウォール変化技-まもる相手のダイマックスによる猛攻をしのぐ場合に。
+  使用率・採用率の低い技

型考察 [編集]

りゅうのまい型 [編集]

特性:かたやぶり
性格:ようきorいじっぱり
努力値:AS252
持ち物:きあいのタスキ/ラムのみ/いのちのたま/たつじんのおび/りゅうのキバ
確定技:りゅうのまい
優先技:げきりんorダブルチョップ/じしん/アイアンテール
選択肢:インファイト/どくづき/シャドークロー/ハサミギロチン/みがわり/ちょうはつ

りゅうのまいで微妙な素早さを補う型。

ようきなら確実にミミッキュの上を取れる。
事前にステルスロックを撒いておくと動きやすい。
無補正A振り+舞のじしんでH4振りミミッキュをステルスロック込みで高乱1(87.5%)。
きあいのタスキも潰せるが、ばけのかわが弱体化したのでタスキ持ちはほぼいない。
アイアンテールの採用率が非常に高いので確定技に。
↑確定技を4枠埋めたら意味がないので優先技にした。

スカーフ型 [編集]

特性:かたやぶり
性格:いじっぱりorようき
努力値:AS252
持ち物:こだわりスカーフ
確定技:げきりんorダブルチョップ/じしん
優先技:インファイト/アイアンテール
選択技:どくづき/いわなだれ/ハサミギロチン/シャドークロー

スカーフで微妙な素早さを補う。かたやぶりでふゆう持ちにもじしんが通る点が魅力。

ヒートロトムウォッシュロトムなどすぐ下にメジャーなスカーフ勢がいるもののこれらは基本的に準速ベースであることが多い。
そのため基本的にはいじっぱりで充分だがこれらを確実に抜くことや、同じく準速の多いスカーフサザンドラ(S98)を抜きたい場合にようき最速が採用される。

なおかたやぶりは場に出たときに表示されるため、特性の発動順でスカーフと知られる恐れがある。

ハチマキ型 [編集]

特性:かたやぶり
性格:いじっぱり(推奨)orようき
努力値:AS252
持ち物:こだわりハチマキ
確定技:げきりん/じしん
選択技:どくづき/ダブルチョップorスケイルショット/アイアンテール/インファイトorけたぐり/いわなだれ/ハサミギロチン/シャドークロー/であいがしら

第五世代とORAS中期に盛り上がりを見せた型。中・低速の受けポケモンに対する役割を重視し高火力で負担を掛ける。
現環境では鋼やフェアリーがさらに増えたことで非常に動きづらいが、等倍での数値受けを成立させない持続的な超火力が売り。
陽気ハチマキげきりんでB特化輝石Gサニーゴを高乱2(91%)、A特化なら確定2。


対オノノクス [編集]

注意すべき点
特性かたやぶりの存在により、相手のふゆうがんじょうを貫通して技を当ててくる。
一つの指標であるA130族威力120技耐えの調整もA147から放たれるげきりんで潰されてしまう。
りゅうのまいやハサミギロチンがあるため耐久型でも受けにくい。
じしんやアイアンテールにより鋼やフェアリーでも止まらず、対ミミッキュ性能も高い。
対策方法
見せ合いの時点でフェアリーがいれば、げきりんを牽制できる。メイン技の火力を削れるミストフィールドも有効。
特にミストフィールドを張れるカプ・レヒレなら選出自体を抑制できるが交代読みのハサミギロチンにだけは注意。
きあいのタスキやこだわりスカーフが多いので、先制技や連続技があると対処しやすい。おにびやでんじはも有効。
ギャラドスなどでいかくを入れるのもよいが、りゅうのまいを積まれると相殺されるので注意。
ドラパルトサザンドラといった素早さの勝るドラゴンにスカーフを持たせることでりゅうのまい対策もできるが、後出しはリスキーか。サザンドラはであいがしらにも警戒する必要がある。

外部リンク [編集]


[1] 貫通自体はするものの、どんかんは回復する効果も併せ持っているため