ワタシラガ - ポケモン対戦考察まとめWiki|第八世代(ソード・シールド)

ワタシラガ [編集]

No.830 タイプ:くさ
特性:わたげ(攻撃を受けると、自分以外の素早さランクを1下げる)
   さいせいりょく(手持ちに戻るとHPが最大値の1/3回復する)
隠れ特性:ほうし(接触技を受けた際に30%の確率で相手を毒、麻痺、眠り状態のどれかにする)
体重:2.5kg(けたぐり・くさむすびの威力20)
耐久単草HP攻撃防御特攻特防素早合計種族値特性
ワタシラガ6050908012060460わたげ/さいせいりょく/ほうし
キレイハナ7580959010050490ようりょくそ/いやしのこころ
リーフィア65110130606595525リーフガード/ようりょくそ

ばつぐん(4倍)---
ばつぐん(2倍)ほのお/こおり/どく/ひこう/むし
いまひとつ(1/2)みず/でんき/くさ/じめん
いまひとつ(1/4)---
こうかなし---

第八世代初出のくさタイプポケモン。種族値は頼り無いが専用特性わたげが特徴。
物理・特殊、接触・非接触を問わず、攻撃技を受けた時点で相手の素早さを下げることが出来る。
やどりぎのタネやねむりごなといった補助技も備え、起点作成やクッションとしての役割を担うサポーター。

反面、アタッカーとしての性能は低く使用可能なタイプは一致以外だとノーマルむしのみ。
天候が変化していればウェザーボールで4タイプ増えるが、自力だとにほんばれしか覚えず、ダイマックス技でも変更不能。
防御・特防こそ高めだがくさ単故の耐性の劣悪さ、HPの低さから耐久型としての運用も基本的に不可能。

特にはがねには晴れウェザーボール以外に有効打が無く、くさタイプの補助技を無効化するナットレイは採用率も高めの天敵。
元の素早さが然程でないため、上からちょうはつを食らっても機能停止してしまう。
環境に多いダイジェットに対しても起点化されないのはありがたいが、抜群を取られた上に素早さ低下を相殺され、役割放棄に繋がる。

総じて得手・不得手がはっきりしており、見せ合いの時点で選出できるか否かが分かりやすい。



特性考察 [編集]

わたげ
専用特性。攻撃を受けると自分以外の素早さランクを1段階下げる。みがわり持ちには発動しない。
接触・非接触にかかわらず発動するため、シングルにおいてはぬめぬめカーリーヘアーのほぼ上位互換。
クッションとして出すだけで起点を作れ、採用理由に直結する優秀な特性。
自力で戦う場合にも役に立ち、一度目のねむりごなが失敗しても、わたげで素早さが下がれば先手で二度目を打てるチャンスが出来る。
また、現環境で猛威を奮うダイジェットの素早さアップを実質的に無効化できる数少ない手段でもある。
まけんきかちきあまのじゃく等には注意。
ダブルバトルでは仲間の素早さもダウンしてしまうが、味方のまけんき、かちきは発動しない。
なお、かたやぶり持ちの攻撃でも発動し、その場合は他のポケモンの特性を無視して素早さが低下する。
さいせいりょく
交代させるとHPが最大値の1/3回復。サイクル戦向けの特性。
火力の低さ、一致技の半減範囲の広さからサイクル戦はあまり得意ではない。
物理アタッカーに役割を持たせやすくはなるが、それなら同特性のモジャンボの方が適任であり、わたげが優秀かつ個性的なので優先度は低い。
ほうし
隠れ特性。接触技を受けると30%の確率でどく・まひ・ねむりのいずれかを発生させる。
それぞれの状態異常が発生する確率は毒が10%、麻痺が9%、眠りが11%となっている。
くさタイプやぼうじん、ぼうじんゴーグル持ちに無効、かつ発動も不安定で狙った状態異常を発生させることも出来ない。
どくにはどく無効、でんきにはまひ無効で、実質的に特性発動率も下がってしまう。
同特性のライバルも多く、わたげと比較して確実なクッション性能を持たせられず、基本候補外。

技考察 [編集]

攻撃技タイプ威力命中効果解説
リーフストーム130(195)90特攻↓↓タイプ一致技。撃ち逃げが基本。さいせいりょく型で候補となる。
だっしゅつパックと組み合わせると疑似とんぼがえりに。
わたげサポートとも好相性。
エナジーボール90(135)100特防↓10%タイプ一致技。威力命中安定。
ソーラービーム120(180)100溜め技タイプ一致技。晴れパで。
ギガドレイン75(112)100体力吸収1/2タイプ一致技。負担を与えつつ回復。
くさむすび20~120
(30~180)
100体重依存タイプ一致技。ダイマックスに無効。
ハイパーボイス90100-音技。等倍範囲を補えるまともなサブウェポンはこれしかない。
はかいこうせん150901ターン行動不可ダイマックス前提ならこちらも。
ウェザーボール50/100100天候でタイプ変化天候があれば優秀なサブウェポン足りえる。
相手の天候にタダ乗りしたいところ。
かふんだんご90100-草・ノーマル以外の唯一の攻撃技だが、草技と半減範囲が被る。
ダブルでは味方を狙うとHP1/2回復。ぼうだんには攻撃・回復共に無効。
こうそくスピン50100設置技除去
拘束解除
素早さ↑100%
追加効果が優秀。
りんしょう60100-ダブル用。
わたげの発動により相対的に速くなれるため始動役に向いている。
変化技タイプ命中解説
あまえる100攻撃↓↓。わたげさいせいりょくどちらでも候補となる。かちきに注意。
コットンガード-防御↑↑↑。こちらは対まけんきでも問題ないが、後続サポートにはならない。
わたほうし100相手素早さ↓↓。わたげがあるので優先度は低め。草やぼうじんに無効。ダブル向け。
ひかりのかべ-後続サポートにも。
やどりぎのタネ90優秀なHP吸収技。草に無効。
ねむりごな75命中高めの催眠技。草やぼうじんに無効。
しびれごな75地面にも通る麻痺技。草やぼうじんに無効。
こうごうせい-ダイマックス技で天候変化が頻繁に起こるため、回復量は不安定。
アロマセラピー-自身と控えの味方の状態異常を治す。PPが少ないのが難点。
こらえる-わたげの発動回数を無理やり稼げる。ダイマックス枯らしにも。
まもる-やどりぎのタネのターン稼ぎや様子見に。
みがわり-やどりぎのタネと合わせてやどみが。
わたげによる素早さ逆転により、先手で打ちやすい。
みがわりで受けるとわたげは発動しないので注意。
グラスフィールド-毎ターン小回復できる、地面タイプの妨害としても。
てだすけ-ダブル用。自身で殴るよりは味方の火力を補強するのが無難。
なやみのタネ100特性に頼り切った相手の戦術を崩壊させる。
味方の催眠予防としても。ねむりごなとは相性が悪い。

ダイマックス技考察 [編集]

ダイマックス技元にする技威力効果解説
ダイソウゲンリーフストーム140(210)場:GF一致技。グラスフィールドで2発目から威力1.3倍。
HP2倍、小回復とあわせてわたげの試行回数を増やせる。
エナジーボール130(195)
ギガドレイン
くさむすび
ダイワームかふんだんご130相手:C↓サブ技。追加効果で高い特殊耐久をさらに補う。
ダブルでは回復技としての利用ができなくなる点に注意。
ダイアタックハイパーボイス130相手:S↓等倍範囲が広い。わたげとあわせて速攻アタッカーの無力化。
ダイバーンウェザーボール130天候:晴れ晴下限定。対草虫鋼。苦手な相手に刺さりやすい。
ソーラービームやこうごうせい・せいちょうと相性が良い。
ダイストリーム天候:雨雨下限定。対炎。炎を半減できるがこうごうせいと相性が悪い。
ダイロック天候:砂嵐砂嵐限定。対炎虫飛。こうごうせいと相性が悪い。
ダイアイス天候:霰霰下限定。対草飛竜。こうごうせいと相性が悪い。
ダイウォール変化技-まもる相手のダイマックスのターン切れ狙いに。

型考察 [編集]

わたげクッション型 [編集]

特性:わたげ
性格:ずぶといorおだやかorおくびょう
努力値:H252 S調整 残りBD
持ち物:だっしゅつボタン/だっしゅつパック/ゴツゴツメット/メンタルハーブ/ひかりのねんど/回復きのみ
優先技:あまえる/ひかりのかべ/やどりぎのタネ/ねむりごな/リーフストーム/こらえる
選択技:エナジーボールorギガドレイン/こうごうせい/しびれごな/アロマセラピー/わたほうし

相手アタッカーに受け出しをしてわたげで素早さダウン。
しかし、こちらがS無振りだと実数値80であり、わたげが発動しても中々追い抜けないので補助技で攪乱がしにくくなる。
一方、素早さを上げるためには耐久を削るしかないが自身のHP種族値は低めなので、削ってしまうとカツカツになりやすい。
素早さを上げて一瞬の行動にかけるか、耐久を上げて継続的な仕事を狙うか、難しい所である。

準速一回発動で最速100族抜き。二度発動すれば最速フェローチェも追い抜ける。
最速一回発動なら最速115族抜きが可能。
Sを逆転して上から補助技を使い、死に出しで後続が展開していく。
相手はS二段階ダウンと、攻撃性能を大きく削がれた状態になる。

攻撃さえしてきてくれればSダウンは出来るため、最低限のサポートは果たせるが、一方で攻撃性能は皆無。
相手に交代読みちょうはつ等を仕掛けられると、逆に起点化されかねないリスクもある。
あまえるがあれば物理の積みにはある程度対応できるものの、わるだくみ持ちの特殊積みアタッカーやクリアボディ持ちも苦手。
有利対面を取れても素直に殴ってくれるとは限らないため、相手の後続を見据えて場合によっては引くことも大事。

リーフストームとだっしゅつパックの組み合わせも採用価値あり。
だっしゅつボタンと違い、相手の行動依存ではなく自身の任意のタイミングで攻撃しつつ控えに交代できる。
上手く行けばわたげサポートと同時に後続エースにつないだり、悠長なちょうはつにもアドバンテージが取れる。

物理受け型 [編集]

特性:さいせいりょくorわたげ
性格:ずぶとい
努力値:HB252orHS252
持ち物:ゴツゴツメット/たべのこし/メンタルハーブ/回復きのみ
確定技:やどりぎのタネ
優先技:コットンガードorあまえる/こうごうせい/ねむりごな/エナジーボールorギガドレイン
選択技:ひかりのかべ/こらえる/しびれごな/アロマセラピー/わたほうし

種族値に沿った受け型。
特防のほうが高いがタイプ的には物理じめんみずに役割を持ちやすく、コットンガードで無理やり受ける範囲も広げられる。
流されやすいポケモンなので特性はどちらも好相性。さいせいりょくはやどりぎのタネの撃ち逃げと好相性でサイクル戦に無理なく貢献できる。
わたげなら一旦攻撃を受けてから後続に繋ぐ際に有利になりやすい。好みやパーティとの相性で決めると良い。

素早さを振るなら最速ミミッキュウーラオスを追い抜ける準速がオススメ。

物理水に役割を持てるものの、最メジャーのギャラドスはとびはねる採用率が非常に高いので要注意。
とびはねる以外にもちょうはつ、みがわり持ちも多くあまり安定はしない。
コットンガードが積めれば多少のタイプ不利も覆して受ける範囲を広げられるため、優先度は高い。

【ダブル】わたげサポート型 [編集]

特性:わたげ
性格:ずぶとい
努力値:HB252
持ち物:ゴツゴツメット/たべのこし/メンタルハーブ/オボンのみ
優先技:やどりぎのタネ/まもるorこらえる
攻撃技:かふんだんご/リーフストーム/ギガドレイン/ウェザーボール/こうそくスピン
選択技:てだすけ/コットンガードorあまえる/わたほうし/ひかりのかべ/ねむりごな/しびれごな/なやみのタネ/アロマセラピー/こうごうせい/みがわり

ダブルでは"わたげ"によるすばやさ低下が発動すると味方を含む自分以外の全員に効果が及ぶ。
ちなみに「技」ではないのでまもるを貫通するが、みがわりで防がれる。

クリアボディしろいけむりの味方にはわたげの追加効果は無効。
これらの特性を持つポケモンと組むか、鈍足アタッカーたちと組んで戦いつつ終盤に中速ポケモンで一掃するのが無難に強い。

逆に考えると、相手の攻撃を受けるだけで味方のあまのじゃくのカラマネロを存分に強化することができるということでもある。
勘違いされがちだがわたげは「味方による能力低下」であり、「敵からの能力低下」がトリガーになるまけんきかちきは発動しない。
ミロカロスやキリキザンの強化を期待してコンビを組んでもあまり意味はないので注意が必要。

その他、やどみが、てだすけ、粉技、回復技などの補助技が攻守ともに満遍なく揃っている。
だが、逆にいうとサポートを受ける側や妨害が上手く機能しないときのワタシラガは、素の圧力の低さ故に非常に苦しい立場に置かれる。
自身が無視されるような立ち回り・相方だとワタシラガ自体が大きな負け筋になるため、相手がやむなくこちらを攻撃したくなるような動きをしたいところ。


相性考察 [編集]

特定のタイプを持つポケモンとのタイプ相性の補完について記載する。
組み合わせるのを1体に限定せず、自身含め3~4体の組み合わせで「並び」とその中での役割を意識できるよう解説するのもよい。
特定のコンボに組み込む際のパートナーについてはその型の項で解説することを推奨。


対ワタシラガ [編集]

注意すべき点
高い耐久が特徴の単くさタイプ。
あらゆる攻撃に無条件でS操作をしてくる厄介な特性「わたげ」に注意したい。
こちらの抜きエースを機能不全にした上で後続の中速エースなどに繋がれたり、
時には催眠技持ちが飛んできて何もできずにハメ殺されることも。ちなみにワタシラガ自身もねむりごなを使える。
対策方法
攻撃範囲は草技+α程度。とりあえず挑発を撃っておけば面倒な各種サポート技は防げる。
耐久がある程度あるくさタイプなら、ねむりごなとやどりぎのタネを食らわずに済む。
厄介なのはすばやさを下げるわたげの存在、ワタシラガを倒そうと思うと避けては通れない。
ダイジェットなら素早さ低下を相殺できるとはいえ、ワタシラガ相手に一々切っていたら後続の負担が大きい。
交換でも死に出しでもまず間違いなく後続に繋いでくるのでパーティー読みが肝になる。
最初から素早さを捨てている受けループ等は比較的有利。ただし催眠技持ちには注意。
クリアボディドラパルトしろいけむりマルヤクデなら綿毛の存在を気にせず思う存分殴ることができる。

外部リンク [編集]