フェローチェ - ポケモン対戦考察まとめWiki|第八世代(ソード・シールド)

フェローチェ [編集]

No.795 タイプ:むし/かくとう
特性:ビーストブースト(相手を倒す毎に自分の最も高い能力値が上昇する)
体重:25.0kg(けたぐり・くさむすびの威力60)
同タイプHP攻撃防御特攻特防素早合計種族値特性
フェローチェ711373713737151570ビーストブースト
マッシブーン107139139535379570ビーストブースト
ヘラクロス8012575409585500むしのしらせ/こんじょう/じしんかじょう

ばつぐん(4倍)ひこう
ばつぐん(2倍)ほのお/エスパー/フェアリー
いまひとつ(1/2)くさ/かくとう/じめん/むし/あく
いまひとつ(1/4)---
こうかなし---

高い合計値を、超攻撃的に配分したむし×かくとう複合のUB。
ただし、その代償として一致等倍どころか、先制技でも確定範囲になり、縛られる相手が多いほどの紙耐久。
それと引き換えに高威力の一致かくとう技、補完に優れるこおり技により安易な受け出しを許さない。
ビーストブーストで更に長所を伸ばし、一体突破すれば全抜きも狙えるポテンシャルを持つ。

難点として一致技を軽減してくるタイプが多く、どくひこうゴーストフェアリーに揃って半減以下にされる。
サブウェポンも豊富ながら、こおり技は命中、それ以外は威力に不安が残り、反撃を許しやすい。
下手をすればそのまま返り討ちにあうので、序盤はとんぼがえりで対面を操作しつつ、
最終的にフェローチェの一貫性を作るよう意識したプレイングを心がけて運用していきたいところ。

元の数値が低い分、努力値振りの恩恵が非常に大きい点はカミツルギ等に似ている。
とはいえフェローチェの場合は双方が低いのでどちらもカバーすることは出来ない。
調整する場合は先制技を意識して、物理寄りに耐久調整を施しておくといいだろう。
第八世代ではサイコフィールドが張りやすくなっており、先制技で縛られることはやや減少してはいる。
一方で新要素のダイマックスにより、強引に耐えられる対面も大分増えてしまった。

技方面ではインファイト、トリプルアクセル、げきりんを新規習得。
命中安定のインファイトの習得は大きく、トリプルアクセルは連続技でタスキやマルチスケイルを貫通出来る。
めざめるパワーは廃止。でんげきはも覚えられなくなったが、エレキネットで代用可能。
はねやすめは没収されたので、ちょうのまい型で居座る際はきのみを考慮。

ダイマックスはサブウェポンの威力不足をカバーしつつ、等倍の先制技であれば大抵は縛られずに行動出来るようになる。
ダイナックル、ダイジェットで更に突破力を向上させることも可能だが、ダイナックルは初動がやや遅くなるので注意。
元の耐久が低すぎるので確定数が変わらない場合も多く、考え無しに切るとかえって窮地を招きかねない。
ダイマックス前後でやれること自体はほぼ変わらないので、常に選択肢としつつも切り時を間違えないように意識したい。



特性考察 [編集]

ビーストブースト
隠れ特性はなくこれのみ。能力上昇可能なのはAorCorS。
非常に高い攻撃能力と相性が良く、発動することで抜き性能を高められる。
S実数値は最速で223、準速で203、AC実数値は特化で207。
そのため最速だと必ずSブーストが掛かる。準速AorC特化なら、特化した能力がブースト。
準速でもACに均等に振り分けたり、耐久に振りすぎるとSブーストが掛かるため注意。

なお、AorCとSが同値の場合は仕様によりA→B→C→D→Sの順番で発動が優先されるため、その場合もAorCが上昇する。

技考察 [編集]

物理技タイプ威力命中効果解説
とびひざげり130(195)90外すと反動タイプ一致技。最高火力だが命中率とゴーストが怖い。
有利対面でも相手パーティにゴーストがいる限り迂闊には使用できない。
インファイト120(180)100BD↓タイプ一致技。命中安定、反動なし。紙耐久ゆえ能力低下は気にならない。
かわらわり75(112)100壁破壊タイプ一致技。威力は不足気味だが壁構築に強くなる。
とびかかる80(120)100攻撃↓100%タイプ一致技。追加効果が優秀。後続にも活きる。
トリプルアクセル20→40→60903回攻撃対飛行。4倍ドラゴンも上から叩け、連続攻撃なのでタスキやマルチスケイルに強い。
一般的な連続攻撃技とは異なり、攻撃のたびに命中判定が行われる。
3発当たる確率は72.9%。
とんぼがえり70(105)100自分交代タイプ一致技。交代読みや不利対面からの撤退に。
どくづき80100毒30%対フェアリー。毒でタスキ潰しも。
ドリルライナー8095急所ランク+1対毒・炎。4倍も狙える。
じごくづき80100音の技使用不可対ゴースト。禁止伝説解禁戦では黒馬バドレックスを上から縛れる。
とびはねる8585溜め
麻痺30%
元々速いが、ダイジェットで積めば素で抜かれることはほぼなくなる。
相手を仕留められればBBも発動して一石二鳥。
フェイント30100優先度+2唯一の先制技。他の先制技より速い。
威力は低いが、とびひざげり対策のまもるも無効。
特殊技タイプ威力命中効果解説
むしのさざめき90(135)100特防↓10%タイプ一致技。虫技最高火力。みがわり貫通。
きあいだま120(180)70特防↓10%タイプ一致技。唯一の特殊格闘技。命中不安。
れいとうビーム90100凍り10%対飛行。4倍ドラゴンも上から叩ける。
物理型にはトリプルアクセルが登場したので優先度は落ちたが、命中を重視するなら。
ふぶき11070凍り10%全体攻撃。あられパーティに入れるなら候補。
はかいこうせん15090次ターン行動不能主にダイアタックで。特殊技のサブウェポンは少ない。
エレキネット5595素早さ↓100%S操作。威力は低いが弱点を突けばそれなりの火力。
C下降補正でも無振りギャラドスを確2。
こごえるかぜ5595素早さ↓100%エレキネットと違いタイプや特性で無効化されない。
変化技タイプ命中解説
ちょうはつ100補助技対策。素早いので使いやすい。
ちょうのまい-特殊型補強。特防に振ればある程度の技は耐えられるが、物理には弱い。
コーチング-味方の攻撃・防御上昇。ダブル用。
スピードスワップ-対象と「素早さの実数値」を交換する(ランク補正の交換ではない)。ダブル用。

ダイマックス技考察 [編集]

ダイマックス技元にする技威力効果解説
ダイナックルけたぐり100(150)味方:A↑一致技。威力は低いが物理型なら火力補強しつつ殴れる。
けたぐりの威力変動やインファイト・とびひざげりの反動を嫌う場合に。
とびひざげり95(142)
インファイト
きあいだま
かわらわり90(135)
ダイワームとびかかる130(195)相手:C↓一致技。特殊耐久を補強できるが、元の耐久が低いので活かしづらい。
むしのさざめき
とんぼがえり120(180)
ダイジェットとびはねる130味方:S↑むし。使えば加速も相まって前人未到のすばやさに。物理技のみ。
ダイアイストリプルアクセル140天候:霰ひこうドラゴン
スリップダメージは受けるので自身のタスキが潰れる。
ふぶき
れいとうビーム130
こごえるかぜ110
ダイサンダーエレキネット110場:EF特殊技のみ。催眠対策やPFの解除にも。
ダイアシッドどくづき90味方:C↑フェアリー。物理技のみ。追加効果は特攻が上がるが物理型とミスマッチ。
ダイアースドリルライナー130味方:D↑ほのおどく。特殊耐久を補強できるが、元の耐久が低いので活かしづらい。
ダイアークイカサマ130相手:D↓ゴースト。物理技のみ。両刀の場合追加効果を生かしやすい。
じごくづき
ダイアタックはかいこうせん150相手:S↓等倍範囲の広い特殊型のサブウェポン。
追加効果はS低下だが抜く相手がいない。
ダイドラグーンげきりん140相手:A↓基本はダイアイスで十分。
サザンドラなども一致技で弱点が突ける。物理技のみ。
ダイウォール変化技-まもる相手のダイマックスのターン切れを狙う。

型考察 [編集]

物理アタッカー型 [編集]

特性:ビーストブースト
性格:いじっぱり/ようき
努力値:攻撃252 素早さ252
持ち物:きあいのタスキ/いのちのたま/たつじんのおび/こだわりハチマキ
確定技:インファイトorとびひざげり/トリプルアクセル
選択技:とびかかる/とんぼがえり/ドリルライナー/どくづき/じごくづき/とびはねる/フェイント/ちょうはつ

スタンダードなアタッカー。先手を取って一発の攻撃もしくは襷耐え二発の攻撃で敵を倒していく。
スカーフ持ちに強襲されると手痛いものの、不利対面でも先手とんぼがえりで相手に負荷をかけて逃げやすい。

準速でも130族を抜けるが、ドラパルトを抜くにはようき一択となる。
A189トリプルアクセルがすべて当たればH163B95ドラパルト確定1発。
与ダメージの最低乱数合計は32+62+90=184だが、3発の乱数幅によりH195B95ドラパルトも(3発当たれば)倒せる公算が高い。
一方でビーストブーストで攻撃が上昇するとより物理一本の価値が高まるので、ドラパルトを無視するならいじっぱりも視野。
物理一本はタイプ一致ダイナックルによる攻撃上昇ともシナジーがある。

両刀アタッカー型 [編集]

特性:ビーストブースト
性格:むじゃき/せっかち
努力値:素早さ252 攻撃・特攻調整
持ち物:いのちのたま/きあいのタスキ
確定技:インファイトorとびひざげり/れいとうビーム
選択技:むしのさざめき/とんぼがえり/ドリルライナー/どくづき/じごくづき/エレキネット/フェイント/ちょうはつ

命中安定構成。トリプルアクセル3発命中確率72.9%を嫌ってれいとうビームを採用するなら。
C156振り(実数値C177)以上の珠れいとうビームでH163D96ドラパルト確定1発。
最速ドラパルトを追い抜くべく、最低でもS188振りは欲しい。
ちなみにC156,S196振りにして、残りをA156振りにすると攻撃・特攻の実数値が同じになる。

性格で下げる能力は先制技を意識するならD↓、ダウンロードを意識するならB↓となる。
ダウンロード持ちのポリゴン2にはタイプで有利なため、D↓が基本。

こだわりスカーフ型 [編集]

特性:ビーストブースト
性格:うっかりや/やんちゃ/ひかえめ/いじっぱり
努力値:ACS調整
持ち物:こだわりスカーフ
確定技:インファイト
選択技:むしのさざめき/とんぼかえり/トリプルアクセル/れいとうビーム/げきりん/ドリルライナー/どくづき/じごくづき/エレキネット

こだわりスカーフを持つことで相手のスカーフによる全抜きを阻止できる。
ダイジェット後の相手ダイマックスエースを抜きやすいが、飛行タイプの相手に上からとどめを刺すにはやや不向き。

蝶の舞型 [編集]

特性:ビーストブースト
性格:ひかえめ/おくびょう
努力値:CS252(タスキ)orCD252(回復実)
持ち物:きあいのタスキ/オボンのみ/フィラのみ
確定技:むしのさざめき/きあいだま/ちょうのまい
選択技:れいとうビーム/エレキネット/はかいこうせん/ちょうはつ

特殊一本に絞り、ちょうのまいを積んで全抜きを目指す型。おにびやいかくに強い。
ブースト前から火力を補強できるので止まりにくく、ブーストすればさらに上がる。
特殊耐久もD振り+ちょうのまいで不一致弱点を一発耐える程度にはなるため、タスキ以外を持たせることも可能。
具体的にはD+1かつD132振り以上で無補正C252振りデンジュモクのマジカルシャインを確定耐え。

ちなみにS無振りでは最速104族と同速。
CD振りにもう少し素早さが欲しいと感じるなら少しCを削ってSに割くと良い。先にDを上げることで生き残りやすくなる。

種族値の都合上、先制技に弱いのでカプ・テテフイエッサンからつなぐとよい。

●調整例
おくびょう @オボンのみ
努力値:H4 B4 C212 D188 S100

ひかえめC252振りデンジュモクのマジカルシャイン耐えを元に育成した型。
素早さは最速130族、最速スカーフ70族抜き。
残り特攻。余りHB。
この努力値配分の場合は性格をおくびょうにした方が、ひかえめより実数値が高くなる。

【ダブル】アタッカー兼サポート型 [編集]

特性:ビーストブースト
性格:ようき/むじゃき/せっかち
努力値:AS252 or AC調整
持ち物:きあいのタスキ
攻撃技:インファイト/トリプルアクセル/とんぼがえり/こごえるかぜ/エレキネット/れいとうビーム/フェイント/りんしょう
補助技:コーチング/スピードスワップ/ファストガード/ちょうはつ/まもる

特性を考慮しなければ最速のコーチング使い・最速のスピードスワップ使い。ドラパルトのSを落とさずに上からコーチングが可能なのは特筆に値する。
第八世代より行動順が技使用後即時反映されるようになったため、こごえるかぜ・エレキネット・味方に使うスピードスワップの価値が大幅に上がっている。
高いASからインファイトをほぼノーデメリットで使える事、補完に優れるトリプルアクセル習得、ビーストブーストによる加速能力により純粋なアタッカー性能も優秀。

最速ドラパルト、準速スカーフランドロスなど準速と最速の間に抜きたい相手が多いため基本的には最速推奨。
一段階ブーストすればS実数値334となり、追い風下の準速115族・最速100族と同速になる。

ポリゴン2の一致弱点を突ける貴重なアタッカーのため、隣と合わせてダウンロード対策になりうるのなら努力値の端数はDに振っておくのが吉。
↑それだとHPが偶数になるからB個体値29にした方がいい。


対フェローチェ [編集]

注意すべき点
非常に高いACSにより、純粋な高速アタッカーとして機能する。
高威力の格闘技、高性能の虫技に加え、れいとうビームやトリプルアクセル、どくづき、ドリルライナー、エレキネット、じごくづきも習得。
ビーストブーストやちょうのまいで更に能力を上げられると止まらない。
虫や格闘に耐性のあるポケモンを出しても、ある程度の耐久がないと氷・毒・地面・電気・悪などのサブウェポンに引っかかる可能性がある。
対策方法
紙耐久なので、4倍の飛行技はもちろん、等倍先制技でも致命傷を負う。ダイマックスで切り返せるのであれば最も簡単。
タスキ持ちに注意。ステロや砂・霰などを予め仕掛けておきたい。
ファイアローはやてのつばさのダブルウイングでタスキを貫通して先制で確1を取れる。ダイマックスをされてもB極振りでもなければ確1。フェイントに一応注意。
リザードンなら氷技は等倍でその他の技もほとんどが半減以下で受けられ、キョダイゴクエンのスリップダメージでタスキも貫通でき、ダイマックスをされても問答無用で確1にできる。
物理受けファイヤーは鉢巻インファイトでも2耐えできる耐久力を持つ上、接触攻撃を受ける度に炎の身体の発動チャンスが訪れるため後出しもしやすい。
受けるなら高耐久のゴーストタイプ、ギルガルドブルンゲル等がオススメ。ヌケニンには採用率の低いじごくづき程度しか有効打がないが、禁止伝説環境の場合じごくづきの採用率が高くなるため注意。

外部リンク [編集]