エアームド - ポケモン対戦考察まとめWiki|第八世代(ソード・シールド)

エアームド [編集]

No.227 タイプ:はがね/ひこう
通常特性:するどいめ(命中率を下げられない・相手の回避率上昇を無視して攻撃できる)
     がんじょう(一撃必殺技を受けない・HP満タン時に攻撃技でひんしになるダメージを受けても必ずHPが1残る)
隠れ特性:くだけるよろい(物理攻撃を受けると防御が1段階下がり、素早さが2段階上がる)
体重  :50.5kg(けたぐり・くさむすびの威力80)
同複合HP攻撃防御特攻特防素早合計種族値特性
エアームド6580140407070465がんじょう/するどいめ/くだけるよろい
アーマーガア9887105538567495プレッシャー/きんちょうかん/ミラーアーマー
テッカグヤ9710110310710161570ビーストブースト


第二世代出身のはがね×ひこう複合。互いに弱点をカバーしあい、弱点2・半減以下10と非常に優秀。
物理寄りの耐性、高い防御、高速再生の習得にがんじょうと物理受けとして非常に高いスペックを持つ。
いわゆる受けループの常連として採用されてきており、裏に優秀な特殊受けを配置してのサイクル戦が得意。
その完成度の高さから、金銀で登場して以降常に環境に一定数存在しうるポケモン。

第八世代では同複合にアーマーガアが追加、テッカグヤも復帰。
テッカグヤとは元々の役割が異なるものの、アーマーガアについては種族値の傾向が割と似通い気味。
こちらの強みはがんじょうによる一撃必殺耐性、ボディプレスの威力、ステルスロック・ふきとばしなど。
逆にあちらの強みはミラーアーマーによる追加効果を狙った崩しへの耐性、特殊耐久など。
どちらかというとこちらはサイクル、あちらは居座り向けの性能をしているので、しっかり意識して差別化したい。

技方面ではボディプレスを習得。防御の数値を参照して攻撃するかくとう技。
同複合最高の防御を活用可能で、耐久力を保持しながらゴースト以外の交代先に負担をかけられる。
失った技はどくどく、おいかぜ。剥奪された技はおいうち、フリーフォール辺りが目立つか。
とはいえいずれも必須という訳ではなく、めざめるパワーの廃止で思わぬところから弱点を突かれづらくもなった。

新要素のダイマックスは、物理耐久を実質的に更に向上できる他、一致技でそれぞれ防御、素早さを上げられる。
かくとう、いわ技も習得するので火力を底上げすることも可能だが、如何せん元の火力が不足気味。
元々がサイクル戦向けの性能をしていることもあり、エアームドに切りたい盤面はそう多くないか。
相手の物理アタッカーがダイマックスで強引に突破を狙ってきた時、どうしても交代せず流したければ有効。



特性考察 [編集]

するどいめ
ダイマックス技が必中とあって回避上昇、命中低下は共に環境にほとんど見かけない。
ムラっけから回避率が消滅したのもあって、活躍してくれる盤面はほとんど無い。
攻撃を当てたければダイマックスした方が確実。同複合との差別化をより明確にするために他を優先したい。
がんじょう
一撃必殺技が無効、特殊アタッカーに対しても1回の行動保障に。基本的にはこれが優先。
耐久型は勿論、アタッカー運用の場合もタスキに頼る必要がなくなり火力の底上げをしやすいのが魅力。
かたやぶりには注意。所持者は大半が物理型だが、一撃必殺が有効になってしまう。
くだけるよろい
隠れ特性。接触・非接触問わず、物理技を受けると防御が1段階下がり素早さが2段階上がる。
発動時の恩恵は大きく、上からはねやすめを使うことでほのお以外の耐性を一変させられる。
防御が下がるが、てっぺきで補完も可能。構成によっては耐久型でも一考の余地はある。
勿論、単純な素早さが重要なアタッカー型ならばより有効に活用しやすいだろう。
ただし、特性自体が居座るポケモンに向いておりエアームドの役割とはややミスマッチなのは忘れずに。
当然がんじょうを失う以上、一撃必殺や役割破壊の特殊技に対しては通常よりも警戒が必要。

技考察 [編集]

物理技タイプ威力命中効果解説
ブレイブバード120(180)100反動1/3タイプ一致技。
がんじょうとの相性は悪いので、くだけるよろいやスカーフアタッカーのメインウェポン。
ゴッドバード140(210)90急所+1
怯み30%
タイプ一致技。飛行技最大威力だが、命中不安なのが欠点。
使うならパワフルハーブは必須。タマゴ技。
ドリルくちばし80(120)100-タイプ一致技。耐久型での飛行技。反動を嫌うならこちらもメインウェポン候補。
ダブルウイング40(60)x290-2回攻撃。タイプ一致技。命中が少し不安だがタスキ潰しや対ミミッキュに。
アイアンヘッド80(120)100怯み30%タイプ一致技。いわフェアリーに有効。相手が遅い場合怯みもある。
はがねのつばさ70(105)90防御↑10%タイプ一致技。アイアンヘッドよりPPが多い。
ボディプレス80100-防御の値でダメージ計算。はがねタイプに有効。
いわなだれ7590怯み30%岩4倍に対してや、アローラガラガラなどに対する牽制。
こだわりスカーフやくだけるよろいであれば怯み狙いも。
がんせきふうじ6095素早↓100%いわなだれよりも命中が高く、相手の素早さを奪えるのが利点。
すなじごく3585拘束ダメージ拘束用だが命中不安。空振り保険でフォロー可。ダイアースが威力90。
しっぺがえし50/100100-のろいと相性が良い。
ダメおし60/120100-ターン内で既にダメージを受けた相手に威力2倍。ステルスロックと相性が良い。
シザークロス80100-ダイワーム用。相性範囲上、抜群取れるのはおまけに近い。
ダイアースと効果が被るがあちらは威力90の技だけなので、威力重視ならこちらも。
フェイント30100優先度+2唯一の先制技。耐久型に入れる技スペースはないのでアタッカー用。
まもる・みきりのスカし、ゴースト以外へのとどめの一撃に。タマゴ技。
特殊技タイプ威力命中効果解説
てっていこうせん140(210)95最大HP1/2反動タイプ一致技。退場用または弱点保険発動後にダイスチル化も。
こごえるかぜ5595相手全体
素早↓100%
サポート用。
変化技タイプ命中解説
はねやすめ-耐久型なら必須。先攻で回復すると地面や格闘が刺さるので注意。タマゴ技。
ステルスロック-ダメージ源の一つ。高い流し性能と高シナジー。アーマーガアは覚えない。
まきびし-3回撒くとHPを1/4削れる。飛行タイプ・ふゆうには無効。
ふきとばし-ステルスロックと併せダメージ源に。起点化阻止を兼ねる。
ちょうはつ100耐久相手に。
つるぎのまい-アタッカー用。
ボディパージ-くだけるよろいやこだわりスカーフを使わない場合の、S上昇手段。
体重が100㎏減るので、相手のけたぐりの威力も20まで落ちる。
のろい-物理アタッカーに圧力をかけ、物理アタッカーを確実に流す技。
てっぺき-主につるぎのまいドリュウズ対策。ボディプレスと相性が良い。

ダイマックス技考察 [編集]

ダイマックス技元にする技威力効果解説
ダイジェットブレイブバード140(210)味方:S↑一致技。一貫性が高く、追加効果で抜き性能を向上できる。
最速で1回使えば130族抜き。
そらをとぶ130(195)
ドリルくちばし
ダブルウイング
ダイスチルアイアンヘッド130(195)味方:B↑一致技。
追加効果が優秀でボディプレスとも相性がいい。
ダイナックルボディプレス90味方:A↑抜群を取りやすい補完技。
アタッカー型や受けながら殴る型と相性がいい。
ただし通常時と違いA換算で攻撃するので注意。
ダイロックいわなだれ130天候:砂嵐ほのお。スリップダメージ狙いに。
がんせきふうじ110
ダイワームシザークロス130相手:C↓エスパーあく。疑似特殊耐久上昇。
ダイアークつじぎり120相手:D↓エスパーゴースト
ダメおし110
しっぺがえし100
ダイアースすなじごく90味方:D↑ほのおでんき。特殊耐久を強化。
ダイウォール変化技-まもる体力を2倍にして相手の猛攻を凌ぐ。

型考察 [編集]

物理受け型 [編集]

特性:がんじょう
性格:わんぱく/ずぶとい
努力値:HP252 防御252/特防4
持ち物:ゴツゴツメット/たべのこし
確定技:はねやすめ
選択攻撃技:ドリルくちばし/アイアンヘッドorはがねのつばさ/がんせきふうじ/ボディプレス
選択変化技:ちょうはつ/てっぺき/ふきとばし/ステルスロック

エアームドの基本となる物理受け構成。地面、ドラゴン、飛行、無、鋼、格闘、草、虫あたりの物理アタッカーに後出しする。
ラッキーバンギラスといった特殊耐久の高いポケモンと組み合わせて
相手をじわじわと削る「受けループ」という戦術がとられることも多い。

持ち物はエアームドのダメージ源となるゴツゴツメットが基本。
火力に乏しいエアームドでは相手後続への負荷が少なく、
ゴツゴツメットで物理アタッカーを削ることなしにダメージレースを制すのは難しい。

アーマーガア同様てっぺき+ボディプレスで受けとは思えない高火力を出すことができる。
ダイマックス技は非接触のためゴツメが発動しないことも多くたべのこしも有用。

物理攻撃技を採用しない場合はわんぱくにする理由がないので、いばる対策になるずぶといも候補。

のろい採用型 [編集]

特性:がんじょうorするどいめ
性格:わんぱく
努力値:HP252 防御252
持ち物:ゴツゴツメット
確定技:はねやすめ/のろい/ドリルくちばしorアイアンヘッドorボディプレス
選択技:ちょうはつ/ふきとばし

物理受けの一種だが目的が異なるため別記。
のろいの採用目的は

  1. 地面AT相手に後手ではねやすめ
  2. 積みATを確実に流す
  3. ラッキー

あくまで抜くためではなく流すためののろい。
ちいさくなるラッキーを確実に流すため、するどいめ×ドリルくちばしorアイアンヘッドで命中を優先する。

のろいの素早さ低下はじしんに後手を取れるなど多くの場合有利に働くが、かみなりパンチ持ちのローブシンに対しては不利。

ステロ撒き型 [編集]

特性:がんじょう
性格:ようき
努力値:攻撃252 素早さ252
持ち物:レッドカード/メンタルハーブ
確定技:ステルスロック
優先技:ブレイブバード/ふきとばし
選択攻撃技:がんせきふうじ/アイアンヘッド/フェイント
選択変化技:ちょうはつ/はねやすめ

先発に繰り出し場作りをするエアームド。
素早さ振りはSに振らない80~100族あたりを抜くことで、行動回数を増やすことが目的。

レッドカードを持つことでステルスロックを撒いた初手に相手が積んでこようががんじょうで耐えて流せ、
その他ステルスロックのダメージ稼ぎや更なる行動の可能性を作ることができる。

物理アタッカー型 [編集]

特性:がんじょう
性格:ようきorいじっぱり
努力値:攻撃252 素早さ252orHS調整
持ち物:ラムのみ/こだわりハチマキ/じゃくてんほけん
確定技:ブレイブバードorドリルくちばし/アイアンヘッドorはがねのつばさ
選択攻撃技:いわなだれorがんせきふうじ/フェイント/つじぎり
選択変化技:ちょうはつ/はねやすめ/つるぎのまい/ボディパージ

基本的にアタッカーとして育てる場合は持ち前の耐久を犠牲にするため、単体での運用は難しい。
素の火力がそれほど大きくないのもあり、火傷や麻痺などの状態異常対策はほぼ必須。
後ろにこちらの弱点を流せるポケモンがいると安定感はかなり増す。

スカーフ型 [編集]

特性:がんじょう
性格:ようき
努力値:攻撃252 素早さ252 残りHP
持ち物:こだわりスカーフ
確定技:ブレイブバード
選択攻撃技:アイアンヘッド/いわなだれ/つじぎり/がんせきふうじ/ボディプレス
選択変化技:ステルスロック

低耐久の高速ポケモンを狩るのが最大の役割。こだわりスカーフ自体読まれづらいため、相手の意表を突ける。
こだわりすりかえorトリックにも強いが、はたきおとすには要注意。
ステルスロックは受けや昆布型の偽装を考えるなら採用の価値は十分にある。
いたずらごごろやスカーフ持ちでもない限りはちょうはつ前に撒ける。
最速で130族抜き、準速だと115族(チラチーノスターミー等)と同速。

くだけるよろい型 [編集]

特性:くだけるよろい
性格:いじっぱりorようき
努力値:攻撃252 素早さ&HP調整
持ち物:こだわりハチマキ/いのちのたま/ゴツゴツメット
確定技:ブレイブバードorドリルくちばし
選択攻撃技:アイアンヘッド/いわなだれ/つじぎり/がんせきふうじ/フェイント
選択変化技:ちょうはつ/つるぎのまい

S2段階上昇でこだわりスカーフ以上の効果が見込める。
素の火力を求めるならいじっぱり、耐久を残したい場合はようきで調整する事になる。
火力面強化のこだわりハチマキやいのちのたまの他、特性発動時にがんじょうやタスキを潰せる可能性を持つゴツゴツメットも選択肢に。

特殊に対してはがんじょう持ちよりも弱くなっている上、物理相手でも特性発動後に先制技や一致弱点で落とされる危険性がある
(特にギルガルドのかげうちなど)ので注意。

いじっぱりの場合はS172、ようきの場合はS92で、どちらも実数値112。
特性発動後は224となる。
残りの努力値はHP振りが妥当。どちらも残りを全振りすると奇数(いじっぱり実数値151、ようき実数値161)になる。
↑ようきでS92しか振らないのであれば努力値の都合上、いじっぱりH164A156S172で余り16となり完全劣化となってしまう。ようきならばS172以上振ること。


対エアームド [編集]

注意すべき点
鋼/飛行の優秀な耐性と高い物理耐久が武器。
物理受けのイメージが強いものの、のろいを積む鈍足アタッカーや、こだわりスカーフ&くだけるよろいの高速アタッカーも存在する。
物理受け型でもてっぺき+ボディプレスで高い火力を出してくることがある。
対策方法
確実に仕事をさせないためにちょうはつが有効。
物理受け型なら特殊耐久はさほどでもないので、ヒートロトムシャンデラといった、
電気もしくは炎の特殊アタッカーなら大抵がんじょうで耐えられるが楽に突破できる。
ジバコイル・レアコイルなら特性じりょくにより特殊受けに交代されず、ジバコイルの特化ボルトチェンジかレアコイルのC154 10まんボルトでH252D4振りを確1。
また、アタッカー型でもそこまで火力があるわけでもない。それなりに物理耐久があるポケモンならしっかり受け切れる。
ステルスロックでがんじょうを潰すのも良いが、一撃必殺技無効の効果までは潰せない。
運が絡むが特性かたやぶりを持つドリュウズカイロスオノノクスは一撃必殺技でも対処可能。

外部リンク [編集]