グソクムシャ [編集]
No.768 タイプ:むし/みず 特性:ききかいひ(戦闘中HPが半分以下になると手持ちに戻る) 体重:108.0kg(けたぐり・くさむすびの威力100)
むし×みず複合タイプ。弱点3・耐性5と補完もまずまず。
合計種族値は十分な数値であり、さらに配分も無駄が少ない。
鈍足ながら先制技を多数習得するためこれだけの特徴を見ると重火力アタッカーとして運用したいところ。
だが最大の特徴にして、課題でもあるのが専用特性であるききかいひ。
上手くいけば後続の無償降臨が可能だが、暴発してしまう場面も多く、
・自身の行動前に発動して行動機会を失う
・有利対面で発動して不利な後続に交代
・ダイマックス中に発動してダイマックス強制終了
・ステロダメージで特性が発動してしまい、交代出し出来ない
など、様々なリスクが付きまとう。
これにより居座ってのアタッカー適性は皆無。
自身はクッション(+削り)の役割を担いつつ、上手く味方に有利対面を渡していくことが重要な玄人向けのポケモンである。
勿論、最後の一体である状況ならデメリットは解消できるが、そこまで耐え忍ぶのもリスクがありすぎる。
その様な運用を考えるなら味方をだいばくはつ、いのちがけなど相討ちに持ち込める技を持つポケモンで揃えたい。
第八世代ではインファイト、はいよるいちげきを獲得。高威力のサブウェポンと追加効果の優秀な一致技を得た。
失った技としてはどくどく、はたきおとす等。豊富な先制技はそのままで、役割についてはほとんど変化が無い。
一方で本人の弱体化ではないが、準専用技であったであいがしらは習得者が一気に増加し、アイデンティティとして薄れ気味。
見せ合いにいるだけで選出が縛られていたカプ・テテフが弱体化、採用数が大きく落ちた。
ダイマックス技によりサイコフィールドが展開されることもあるが、エスパー技は比較的採用されることが少ないため環境的にはやや動きやすくなったか。
特性考察 [編集]
- ききかいひ
- HPが1/2を切るとその時点で任意の控えポケモンと入れ替わる。行動前でも交代。
上手く殴ってから発動すれば、ダメージを与えつつ後続の無償降臨が可能。
しかし鈍足で上から被弾しやすい性質とは噛み合いが悪く、行動機会を失うデメリットが常に付きまとう。
隠れ特性も無い為、グソクムシャを使う限り付き合わなければならない。上手く活用できるように練習しておこう。
- こんらんやみがわりで自分のHPが減った場合は発動しない。
- オボンのみの効果は先に発動する。この際、回復効果でHPが1/2以上になれば交代しない。
- レッドカードを持たせていた場合は、特性より先にレッドカードの効果が発動する。相手に強制交代させてからこちらが自由に交換できる。
- とんぼがえりやボルトチェンジで特性が発動した場合は、特性によりグソクムシャ側は交代できるが技を使用した側は交代できない。
- 相手側が特性ちからずく、かつそれが適用された技を受ける場合、ききかいひもその巻き添えで無効化されるので注意。
- ダイマックス中でも発動し、ダイマックスを強制解除して手持ちに戻ってしまう。
- 自分が最後の1体である場合は発動しない。
技考察 [編集]
攻撃技 | タイプ | 威力 | 命中 | 効果 | 解説 | |
---|---|---|---|---|---|---|
であいがしら | 虫 | 90(135) | 100 | 優先度+2 | タイプ一致でしんそくと同じ優先度を持つ先制技。 半減でも等倍アクアジェットより高威力。 使えるのは場に出たターンのみ。ききかいひと相性がよい。 | |
きゅうけつ | 虫 | 80(120) | 100 | HP吸収1/2 | タイプ一致技。回復もできる攻撃技。 ききかいひの再発動も狙えるが、半減されやすい。 | |
アクアブレイク | 水 | 85(127) | 100 | 防御↓20% | タイプ一致技。性能安定で使いやすい主力技。 | |
アクアジェット | 水 | 40(60) | 100 | 優先度+1 | タイプ一致技。条件無しで使える先制技。 | |
ふいうち | 悪 | 70 | 100 | 優先度+1 | 先制技読みの交代を誘発しやすいため不発リスクは高め。 虫技と範囲が被り、等倍では半減であいがしらと威力が大差ない。 | |
じごくづき | 悪 | 80 | 100 | 音技封じ | 対霊。クセがなく使いやすい。 | |
シャドークロー | 霊 | 70 | 100 | 急所率+1 | 対ゴースト。使いやすいが威力は低い。 | |
どくづき | 毒 | 80 | 100 | 毒30% | 対フェアリー。 | |
インファイト | 闘 | 120 | 100 | BD↓ | 対鋼。ききかいひと相性が良い。 | |
かわらわり | 闘 | 75 | 100 | 壁破壊 | 対鋼。壁構築に強くなれる。 | |
ドリルライナー | 地 | 80 | 95 | 急所率+1 | 虫技が半減され水技が等倍の毒や鋼に。 | |
いわなだれ | 岩 | 75 | 90 | 怯み30% | 対飛行。鈍足なので怯みは期待できない。 | |
がんせきふうじ | 岩 | 60 | 95 | 素早↓100% | 対飛行。追加効果が優秀だが鈍足なので自身への恩恵は小さめ。 | |
れいとうビーム | 氷 | 90 | 100 | 凍り10% | 対飛行・ドラゴン。4倍ピンポイント。特殊技。 | |
ふぶき | 氷 | 110 | 70 | 凍り10% | 同上。高威力・命中難。使うならダイマックスで。 | |
ギガインパクト | 無 | 150 | 90 | 行動不能 | 自身より遅い相手に使えば反動の踏み倒しができる可能性も。 | |
変化技 | タイプ | 命中 | 解説 | |||
つるぎのまい | 無 | - | 特性の性質上居座りに向くポケモンではないが攻撃を強化できる。 ダブルならまもる読みなどで積める場面はある。 | |||
ビルドアップ | 闘 | - | 攻撃・防御を補強。きゅうけつと相性がよい。 | |||
ちょうはつ | 悪 | 100 | 耐久型対策に。ふいうちと相性がよい。 | |||
ワイドガード | 岩 | - | ダブル用。抜群のいわなだれ・ほうでん読みで。 | |||
まきびし | 地 | - | サポート型で。 |
ダイマックス技考察 [編集]
ききかいひのHP1/2以下になると手持ちに戻る効果はダイマックス状態でも否応なく発動する。
そのため、ダイマックス状態や上がった能力を無駄にする可能性が高く、グソクムシャとダイマックスの相性は悪いというのが正直なところ。
とはいえ、こだわりハチマキ型でであいがしらを使用した場合や虫技をであいがしらしか搭載していない場合など、使用せざるをえない状況もある。
型考察 [編集]
アタッカー兼クッション型 [編集]
特性:ききかいひ
性格:いじっぱり/わんぱく/しんちょう
努力値:H252 A252 or B252 or D252
持ち物:ゴツゴツメット/いのちのたま/こだわりハチマキ/とつげきチョッキ/レッドカード/オボンのみ/だっしゅつボタン
確定技:であいがしら
優先技:アクアジェット/アクアブレイク
選択技攻撃:きゅうけつ/いわなだれorがんせきふうじ/どくづき/インファイト/ふいうち
選択補助技:つるぎのまい/ちょうはつ/まきびし
先制技で相手にダメージを与えつつ、特性発動により後続の無償降臨を狙う型。
だっしゅつボタン以外の持ち物が持てるため自由度が高いが、ききかいひの発動条件から扱いも難しい。
「であいがしらで相手を削る→相手の攻撃で特性発動→有利な味方が降臨」という先発アタッカー兼サポートとしての動きと、
「味方Aの苦手な技をグソクムシャで受け出し→特性発動で有利な味方Bが降臨」というクッションとしての動きの2つを兼ねる。
特性発動後は先制技による終盤の掃除役として活躍できる。
HPを全振りすると182で偶数になるが、特性やオボンのみの発動を考えればデメリットだけではない。
どのみちクッションとしての利用で体力はどんどん削れていくため、特に意図がなければ全振りで構わない。
【持ち物について】
- こだわりハチマキ
- A特化であいがしらでH252バンギラスを確定1。
半減でも無振りドラパルトを約半分(47.8%~56.4%)削れ、アクアジェットで無振りドリュウズを43.7%の乱数1。
受けだされるギャラドスに対しても、交代読みいわなだれでH252振りをいかく込み確定2にできる。
であいがしらとの相性は悪い一方、非常に魅力的な火力が出せるため採用の余地はある。
- オボンのみ
- 特性発動がしづらくなる一方、後攻アクアブレイクやきゅうけつを使いやすくなるのが利点。
先制技を封じる相手や鋼タイプへの交代読み攻撃をする際の保険にもなる。
- ゴツゴツメット、レッドカード
- よりクッションとしての役割を重視するなら。
- だっしゅつボタン
- 特性の使い辛さを補いつつ、2度クッションになれる。
- あつぞこブーツ
- 相手のステルスロックやまきびしによる削りを無効化。安全にクッションとして利用できる。
相性考察 [編集]
対グソクムシャ [編集]
- 注意すべき点
- 強力な先制技であいがしらを持ち、ききかいひとあわせて繰り出される度に撃たれる。
低耐久ポケモンなら等倍でも火力アイテム込みで確1圏内に入ってしまう。抜群なら言わずもがな。
クッションと削りの役割を兼ね備え、不利対面から一転して有利対面を作られてしまう。
後続のエースアタッカーはもちろん、自身も高い攻撃・防御を持つため侮れない。
- 対策方法
- 攻撃技は物理技かつ接触技メインなので、おにびやゴツゴツメット持ちの物理受けも有利。
特にドヒドイデはメインウェポンをどちらも半減でき、HB特化ならドリルライナーも確3と余裕で耐える。
原種サンダーもであいがしら半減かつ一致技がどちらも抜群。
必然的に繰り出し回数が増えるため、ステルスロックを撒けばあつぞこブーツ持ちでない限り岩弱点も相俟って大幅に削れる。
積み技でであいがしらをやり過ごし、ききかいひを発動させずに倒すのもよい。