テッカニン - ポケモン対戦考察まとめWiki|第八世代(ソード・シールド)

テッカニン [編集]

No.291 タイプ:むし/ひこう
通常特性:かそく(毎ターン素早さが1段階上がる)※ツチニンのとき「ふくがん」
隠れ特性:すりぬけ(リフレクター・ひかりのかべ・しんぴのまもり・しろいきり・みがわりを無視して攻撃できる)※ツチニンのとき「にげあし」
体重  :12.0kg(けたぐり・くさむすびの威力40)
かそくバトンHP攻撃防御特攻特防素早合計種族値特性
テッカニン6190455050160456かそく/すりぬけ
ペンドラー60100895569112485どくのトゲ/むしのしらせ/かそく
バシャーモ80120701107080530もうか/かそく

ばつぐん(4倍)いわ
ばつぐん(2倍)ほのお/でんき/こおり/ひこう
いまひとつ(1/2)むし
いまひとつ(1/4)くさ/かくとう
こうかなしじめん

第三世代出身のむし×ひこう複合。合計種族値は低いが、実に3分の1以上を素早さに回した配分が特徴。
素早さ160という全ポケモン中でも群を抜いた数値を持ち、初登場から第七世代まで、長きにわたり一般ポケモン最速を維持してきた。
しかし、今作では新登場したレジエレキの素早さ200に大きく水をあけられてしまい、アイデンティティに影が差している。

とはいえ、テッカニンは特性かそくにより素早さを更に伸ばすことができ、S無補正でも44だけ振っておけばS+1で最速レジエレキを追い抜ける。
火力・耐久に難があるのは相変わらずとはいえ、テッカニン最大のお家芸であるバトンタッチも健在であり、今も加速バトンの代名詞的存在であり続けている。

今作で本人が剥奪された有用な技はバトン用のつめとぎ程度。はねやすめ、どくどくの剥奪はもともとの低耐久もあって然程痛くは無いだろう。
アクロバット、はいよるいちげき、ダブルウイングといった優秀な技を複数習得したが、攻撃は然程高くなく、アクロバットはともかく他は技の威力も控えめ。
ダブルウイングはダイジェットにするとひこう技最大火力になるのだが、元があまりに高速なのでダイジェットの恩恵は大きくない。
高い素早さと相性の良いとんぼがえり、いのちがけは引き続き習得可能なので、今世代においても偵察・バトンを軸にする運用は変わらない。

第八世代では高速ポケモンのドラパルトがトップメタとなり、高速ポケモンの素早さインフレは更に激化。
準速だと最速ドラパルトに初動で追い抜かれ、必然的にドラパルトを意識した調整の他のポケモンにも抜かれてしまう。
ダイマックス技がまもる貫通、元が紙耐久なので大きく削られやすい。更に天候起動が容易になったことですいすい等も発動しやすくなった。
相対的にではあるが、環境的にかそくバトンの必然性はやや薄れており、成功率も低下傾向にある。
プラス要素として、ダイマックスの追加によりあなをほるがダイアースに。特防を上昇させつつはがねへの有効打として活用可能。

BDが非常に低いので耐久に努力値を回す場合、Hに振りすぎると耐久指数に無駄が出る。
一例として、努力値をAかSに振りきった余り252または256を振り分けるなら、H124残りBDと振るのが最も硬くなる。
尤も、どの道紙耐久であることには変わりなく、いのちがけを採用するならば極振りも普通に候補。
なお極振り、および124振りはどちらも実数値が8nとなるので、ステロなどを考慮すると更に調整が必要。



特性考察 [編集]

かそく
テッカニンの要。圧倒的な素早さ種族値を誇っても素早さインフレの激しい現環境における採用価値は高い。
それなりにターンがかかれば積み技やおいかぜ、こだわりスカーフをもってしても敵わない素早さになる。
他のかそく持ちや天候エースにも先手を取れるものの、先制技やトリックルームには注意。
すりぬけ
隠れ特性。レジエレキや素早さを向上させる特性との対面を考慮せず、バトンしない型なら候補。
かそく+バトン型が大半を占めることから、まもる読みのみがわりを張られやすいので活用できる盤面は多い。
つるぎのまいとあわせれば高い攻撃性能を得られるが、ばけのかわは貫通できない。
変化技が弱いので運用は基本アタッカー。汎用性ではかそくに劣る為、1ターンの有利を最大限活かすのが重要。

技考察 [編集]

物理技タイプ威力命中効果解説
きゅうけつ80(120)100HP吸収1/2タイプ一致技。回復効果付きだが、いのちがけのHP確保には厳しい。
とんぼがえり70(105)100自分交代タイプ一致技。攻撃しつつ撤退。不利対面回避に。
はいよるいちげき70(105)90C↓100%タイプ一致技。追加効果が優秀。
ダブルウイング40(60)*290-タイプ一致技。みがわりに強く扱いやすいがたまに外れる。
アクロバット55/110
(82/165)
100-タイプ一致技。持ち物が無い時威力2倍。タスキと好相性。
つばめがえし60(90)必中-タイプ一致技。状況に左右されず安定。高い素早さでトドメにも。
つじぎり70100急所ランク+1対ゴースト。鋼にも等倍。
どろぼう60100持ち物奪取バトン型できのみを食べた後に使用。スキを狙って。
あなをほる80100溜め技対炎・電気・毒・岩・鋼。自身のダイマックスや、相手のダイマックス対策に。
ひこうタイプなので潜ってる間のじしんも怖くない。
じたばた20~200100-こらえると併せて。
特殊技タイプ威力命中効果解説
いのちがけ-100自分瀕死最大168ダメージ(4振りサザンドラまで)。先制技に注意。ゴーストには無効。
変化技タイプ命中解説
まもる-様子見や、かそくの発動に。乱用、ダイマックス技に注意。
みがわり-補助技対策や、かそくの発動に。音技や連続技に注意。
バトンタッチ-かそくや積み技、みがわりとあわせて。
つるぎのまい-攻撃を強化。抜き性能の向上に。自身にもバトンにも有用。
かげぶんしん-回避率補強。重ねがけしないと効果は薄い。主にバトン用。
にほんばれ-天候始動・上書きに。あまごいは覚えない。
いやなおと85身代わり貫通。サポート用
こらえる-相手依存だがじゃくてんほけんを発動させつつかそくできる場合がある。じたばたとの併用も。
自身の強化はつるぎのまいで十分なため、バトン用やダイマックス枯らし用。

ダイマックス技考察 [編集]

ダイマックス技元にする技威力効果解説
ダイワームきゅうけつ130(195)相手:C↓一致技。特攻低下がうまく作用すれば不一致抜群程度なら耐える。
とんぼがえり120(180)
ダイジェットダブルウイング130(195)味方:S↑一致技。使えば加速も相まって前人未到のすばやさに。
アクロバット110(165)
つばめがえし
ダイナックルいのちがけ100味方:A↑特殊技のみ。追加効果で攻撃アップ。バトンタッチ用。
ダイスチルメタルクロー110味方:B↑対妖岩氷。防御アップが美味しい。
ダイアースあなをほる130味方:D↑対炎電毒鋼岩。呼ぶ相手にピンポイントで刺さる。特防アップも美味しい。
ダイアークつじぎり120相手:D↓対霊。特防低下で後続のサポートに。
ダイアタックきりさく120相手:S↓等倍範囲の広い、抜群のないサブウェポン。
追加効果はS低下だが抜く相手がいない。
ダイウォール変化技-まもるダイマックス技から通常時のバトンタッチに繋ぐ際の時間稼ぎ。
ほか、かそくの発動やシンプルに守りの手段としても。

型考察 [編集]

剣舞バトン型 [編集]

特性:かそく
性格:ようき/いじっぱり/わんぱく
努力値:HBS調整 残りA
持ち物:きあいのタスキ/ひかりのこな/じゃくてんほけん
確定技:つるぎのまい/みがわりorまもる/バトンタッチ
選択技:きゅうけつ/とんぼがえり/つばめがえしorダブルウイング/いのちがけ/にほんばれ/かげぶんしん/こらえる

かそくや積み技による能力上昇をバトンタッチする、テッカニンのメジャーな型。
バシャーモペンドラーが解禁され同一の戦法をとれるようになった。
強力なストッパー性能を持つミミッキュに対し、とんぼがえりでばけのかわを剥ぎつつ撤退できるのも強み。

ダイマックスバトン型 [編集]

特性:かそく
性格:ようき/いじっぱり
努力値:H252or244 A252or236 残りS
持ち物:いのちのたま/じゃくてんほけん/ひかりのこな/ラムのみ
確定技:バトンタッチ/いのちがけorメタルクローorあなをほる(両立可)
選択技:きゅうけつ/とんぼがえり/つばめがえしorダブルウイング/まもる

かそくとダイマックス技による能力上昇をバトンタッチする、ダイマックスを活用した型。
従来の剣舞バトンと異なり、攻撃しながら積むことができる。
ダイマックス前程なので、足りない耐久はHP上昇でカバーでき、
ダイスチル(B↑)やダイアース(D↑)は、じゃくてんほけんとの相性がよい。
一致技との補完にも優れるので、バトンせずそのまま殴るのもあり。
いのちがけはダイナックル(A↑)としても、HP振りを活かした奇襲としても使える。

バトン先エースの選択肢は広いようで狭い。
ダイマックスを必要とせず、ABD+S上昇を活かせ、かつ相性の良いポケモンとなるとウオノラゴンパッチラゴンあたりか。
DSアップをバトンしたいなら同複合のバタフリーもちょうのまいバトンを使えるが、ダイマックスの有無や攻撃性能の違いから全くの別物といえる。

ダイワームは積み技ではなく、ダイジェットは素早さが過剰になりがち、まもるはダイウォールで代用できる為、
タイプ一致技やまもるは入りづらいが、一応候補に。

努力値は、H244でHP奇数、いじっぱりA236でA11n、ようきS20振りで130族抜き。

物理アタッカー型 [編集]

特性:かそく/すりぬけ
性格:いじっぱり
努力値:A252 S調整 残り耐久
持ち物:いのちのたま/こだわりハチマキ/きあいのタスキ/ラムのみ
確定技:つばめがえしorアクロバットorダブルウィング
攻撃技:きゅうけつ/とんぼがえり/いのちがけ/つじぎり/あなをほる
補助技:バトンタッチ/つるぎのまい/まもる

圧倒的な素早さとかそくにより、先制技以外ではまず抜かれない。
準速全振りでは素早さ140族抜きの初速度が出せる。ようりょくそ持ちを上から叩ける。

攻撃種族値、技の威力ともに低いので、持ち物やつるぎのまいで補強したい。
まもる読みで相手が攻撃してこないことも多く、舞うチャンスはある。
すりぬけならみがわりやリフレクターを張られても貫通できる。

晴れ始動型 [編集]

特性:かそく/すりぬけ
性格:ようき
努力値:S252 HA調整
持ち物:あついいわ
確定技:にほんばれ/バトンタッチorとんぼがえりorいのちがけ(複数両立可)
選択技:きゅうけつ/つばめがえし/むしくい/まもる

ちょうはつに妨害されにくい始動役。いたずらごころには注意。
使用後はバトンタッチやいのちがけで撤退できる。


対テッカニン [編集]

注意すべき点
圧倒的素早さと特性かそくにより、先手を取られるのは必至。
バトンタッチやとんぼがえりで撤退されると仕留めるのは困難。
いのちがけで思わぬダメージを受けることも。
対策方法
一致技半減の鋼タイプや、いのちがけ無効のゴーストタイプ。
かそくを発動されても、先制技やいたずらごころ持ちなら抜かれず、トリックルームを仕掛ければ逆効果にできる。
バトン対策にはほえる・くろいきり・のろい等が有効。耐久力がかなり低いため、先制技持ちであればバトンされる前に倒せることも。
ダイロックを撃ち込めば交代されていない場合確実に潰せる。

外部リンク [編集]