パッチラゴン - ポケモン対戦考察まとめWiki|第八世代(ソード・シールド)

パッチラゴン [編集]

No.880 タイプ:でんき/ドラゴン
通常特性:ちくでん(受けたでんきタイプの技を無効化し、最大HPの1/4を回復する)
     はりきり(使用する物理技が威力1.5倍、命中率0.8倍になる)
隠れ特性:すなかき(天気が「すなあらし」の時、素早さが2倍になる・すなあらしのダメージを受けない)
体重:190.0kg(けたぐり・くさむすびの威力100)
カセキのトリHP攻撃防御特攻特防素早合計種族値特性
パッチラゴン9010090807075505ちくでん/はりきり/すなかき
(176)(581)はりきり全振り換算
パッチルドン9010090908055505ちくでん/せいでんき/ゆきかき
はりきり竜HP攻撃防御特攻特防素早合計種族値特性
パッチラゴン9010090807075505ちくでん/はりきり/すなかき
(176)(581)はりきり全振り換算
アップリュー7011080956070485じゅくせい/くいしんぼう/はりきり
(191)(566)はりきり全振り換算

ばつぐん(4倍)---
ばつぐん(2倍)こおり/じめん/ドラゴン/フェアリー
いまひとつ(1/2)ほのお/みず/くさ/ひこう/はがね
いまひとつ(1/4)でんき
こうかなし---

特性「ちくでん」の場合、でんき無効


今作の化石ポケモンの1体ででんき×ドラゴン複合。同複合は禁止級のゼクロムのみ。
代名詞でもある準専用技でんげきくちばしは自身とパッチルドンのみが使えるでんき技で、先制時または相手が交代していればに威力が倍になる。
攻撃種族値は特別高いわけではないが、この専用技と特性はりきりのコンボにより凄まじい火力を有するアタッカーとなる。
上位禁止ルールにおいては使用率1位を記録し、禁伝環境でも一定数使われ続けている高いポテンシャルを誇るポケモン。

ダイマックスするとでんげきくちばしの追加効果を失い、最大火力は一時的にさがってしまう。
しかしダイマックスで特性が無駄になるウオノラゴンと違い、はりきりの命中不安をカバーしたまま火力補強出来るので相性は抜群。
先手で通せる対面はそのまま突破、後手に回る場合はダイマックスと使い分けが出来る。
つばめがえしベースでダイジェットも可能なので、ダイマックス終了後の突破力向上も見込める。

ただし中途半端な素早さはどうしてもネックとなり、最速スカーフやダイジェット+1ではドラパルトに惜しくも届かず、かといってトリックルームを使うには早すぎる。
また一致技にどちらも無効タイプがあるのも痛く、こだわりアイテムによる火力の押し付けがやりにくい。
更に変化技のレパートリーにも乏しいため攻撃一辺倒になりがちで、驚異的な火力に反して特定の相手には容易に後出しを許してしまう。
幸いにしてでんきドラゴンの等倍範囲は広く、サブウェポンによる補完も優秀。

なお、ちくでんすなかきも効果自体は優秀。前者を採用し、サイクルを回していく型も少数ながら存在する。
冠の雪原にて、レイドバトルが解放され、任意のボールに入れることが出来るようになった。
ただし隠れ特性固定なので、モンスターボール以外に入れるとすなかきであることがバレる。



特性考察 [編集]

ちくでん
でんきタイプの技を無効化して自身のHPを1/4回復する。サイクル戦向け。
ボルトチェンジの効果を無効化できるので、フロストロトム以外のロトム系列に強い圧力をかけられる。
貴重な回復リソースにもなり、ダブルバトルならば味方のほうでんでも能動的に発動可能。
ただし元々1/4耐性であり、はりきりを捨てるので当然ながら火力は大幅に劣る。
トレースされるとでんき技が通らなくなるので、相手にサーナイトポリゴン2がいたら警戒しよう。
はりきり
自身の攻撃力が1.5倍、物理技の命中率が0.8倍になる。環境にいるパッチラゴンの特性はほとんどこれ。
外しの危険はつきまとうものの、でんげきくちばしによるもともと高い突破力を更に高められる。
ダイマックス技は必中となるためこちらとも相性が良く、状況に応じて使い分けられる。
でんき物理アタッカーとしては一致技に恵まれており、差別化の意識もほぼ必要無い。
すなかき
隠れ特性。すなおこしや自身のダイロックから繋いで全抜きを狙う。
はりきりより火力は下がるが先手を取りやすくなり、でんげきくちばしで砂パが苦手なみずに有利に立ち回れる。
ただしじめん複合には無力。上手く他で補完してやることで光る特性といえる。
また砂嵐耐性をタイプ問わず獲得できるので、タスキが潰れにくくなるメリットもある。

技考察 [編集]

物理技タイプ威力命中
(はりきり)
効果解説
でんげきくちばし85/170
(127/255)
100
(80)
先制で
威力2倍
一致技。命中安定かつ、先制か相手が交代時に威力2倍。
物理アタッカー型の必須技。
げきりん120(180)100
(80)
行動固定一致技。行動固定が痛い。
外した場合はそこで技が中断される。
攻撃最終ターン以外で外した場合は混乱しない。
ドラゴンダイブ100(150)75
(60)
怯み20%一致技。命中不安。
はりきりだとただでさえ不安な命中が60まで下がってしまうのでオススメできない。
ドラゴンクロー80(120)100
(80)
-一致技。命中安定。はりきり ならこの威力でも十分。
アイアンテール10075
(60)
防御↓30%対妖。はりきりの場合はギャンブルだがダイスチルが優秀。
等倍先制くちばし>抜群アイアンテールであることは把握しておこう。
じしん100100
(80)
-対電・炎・鋼・岩・毒。
10まんばりき9595
(76)
-同上。グラスフィールド下での威力低下を想定するなら。
じだんだ75/150100
(80)
技失敗時
威力2倍
一致技などが無効にされた後の奇襲に。
はりきりとも好相性。
じならし60100
(80)
素早↓100%素早さを補う。飛やふゆうには無効。
がんせきふうじ6095
(76)
素早↓100%対炎・氷・虫・飛。素早さを補う。じならしと比較すると命中でやや劣るが無効タイプなし。
いわなだれ7590
(72)
怯み30%威力重視ならこれ。怯みは期待できないがはりきり で当たるだけでも十分なプレッシャーに。
ストーンエッジ10080
(64)
急所ランク+1主にすなかきアタッカー用。最高威力だが命中不安。
はりきりの場合はダイマックス技前提な上に威力もいわなだれと変わらない。
ロックブラスト25*2~590
(72)
-コオリッポ。ダイマックスしてすなあらしを発動させる為にも。
ほのおのキバ6595
(76)
火傷10%
怯み10%
ナットレイだが、接触技なのでてつのトゲに注意。
つばめがえし60-必中技はりきりでも必ず当たる。ダイマックス技で素早さ上昇。
ついばむ60100
(80)
きのみを食べるダイマックス技で素早さ上昇。
けたぐり20~120100
(80)
相手体重で
威力変動
主にダイナックル用。マンムーにも有効。
からげんき70/140100
(80)
-火傷対策。はりきり型と相性が良い。
特殊技タイプ威力命中効果解説
りゅうせいぐん130(195)90特攻↓↓一致技。はりきり型なら撃ち逃げ用として割り切れる。
りゅうのはどう85(127)100-一致技。
かみなり110(165)70麻痺30%一致技。命中不安。
10まんボルト90(135)100麻痺10%一致技。命中安定。
ほうでん80(120)100麻痺30%一致技。麻痺狙いの他、ダブルバトルでも。
だいもんじ11085火傷10%対草・氷・鋼・虫。命中不安。c無補正無振でBHナットレイを低乱数一発。
かえんほうしゃ90100火傷10%命中安定。
だいちのちから90100特防↓10%対電・炎・鋼・岩・毒。
げんしのちから60100全能力↑10%対炎・氷・虫・飛だが、通常では威力不足。
変化技タイプ命中解説
でんじは90素早さを補う。サポートにも。
ちょうはつ100耐久型に。
みがわり-交代読みや状態異常対策に。

ダイマックス技考察 [編集]

はりきりの威力1.5倍はダイマックス技にも適用される。技をどうしても外せない展開でダイマックスするといい。

ダイマックス技元にする技威力効果解説
ダイサンダーでんげきくちばし130(195)場:EF一致技。先制でんげきくちばしより威力が低いが命中に優れる。
ダイマックスするかしないかは状況をよくみて判断したい。
追加効果で電気技威力1.3倍&ミストフィールドの除去。
ダイマックス終了後までEFを維持できれば先制でんげきくちばしが凄まじい威力に。
ダイドラグーンげきりん140(210)相手:A↓一致技。先制で使えば疑似物理耐久アップ。
げきりんのデメリットを無視できるのは大きい。
りゅうせいぐん
ドラゴンダイブ130(195)
ドラゴンクロー
ダイスチルアイアンテール130味方:B↑フェアリー。追加効果が優秀。
ダイアースじしん130味方:D↑はがねでんき。追加効果が優秀。ちくでんでの電気への遂行として。
10まんばりき
じだんだ
じならし110
ダイバーンだいもんじ140天候:晴はがねくさ。範囲が優秀。天候奪取にも。
特性すなかきを採用する場合は相性が悪い。
かえんほうしゃ130
ほのおのキバ120
ダイナックルけたぐり100味方:A↑はがねこおり。また、唯一の攻撃強化技でもある。
ダイロックストーンエッジ130天候:砂嵐範囲の広い技。すなかきアタッカー型で。
いわなだれ
ロックブラスト
がんせきふうじ110
ダイジェットつばめがえし110味方:S↑すばやさ上昇で全抜きを狙う。
でんげきくちばしの間接的な強化にも。
ついばむ
ダイアークぶんまわす110敵:D↓ゴーストを強く意識するなら。
ダイアタックたたきつける130敵:S↓抜群が取れない。相手の交代を誘うという意図が無ければ追加効果もダイジェットで十分。
からげんき120
ダイウォール変化技-まもる相手のダイマックス切れを狙う。

型考察 [編集]

はりきり物理アタッカー型 [編集]

特性:はりきり
性格:いじっぱりorようき
努力値:AS252orHA252
持ち物:こだわりスカーフ/いのちのたま/じゃくてんほけん/とつげきチョッキ/こだわりハチマキ
確定技:でんげきくちばし
優先攻撃技:つばめがえし
選択攻撃技:げきりんorドラゴンクロー/ほのおのキバ/じしん/けたぐり/がんせきふうじorいわなだれ/からげんき/かえんほうしゃ

でんげきくちばしとはりきりを組み合わせ超火力を出す、パッチラゴンの基本型。
いざというとき外しの心配がなく、そしてダイジェットの媒体になるつばめがえしもほぼ確定。
もちろん電気技とあわせて等倍範囲が広い竜技も候補。
ダイマックスすることではりきりのデメリットのみを打ち消すことができるため非常に相性がよい。

エースバーンゴリランダーポリゴン2などのトップメタに互角以上の戦いができることから徐々にパッチラゴンの採用率も上昇している。技構成や積み状況次第ではトゲキッスジバコイルにも有利。
特にダイマックスエースとしてぶつかりやすいリベロエースバーンに対して、相手がどんな変化をしようともパッチラゴンが不利になることはないことは現環境で見逃せない強みである。

基本はAS全振りだが、はりきりにより火力は足りている為、Aの努力値を耐久に回す調整や役割破壊のC調整も考えられる。
また、耐性の多さを活かしてSではなくHに振り、有利対面になるように繰り出して後続に圧をかけつつサイクルを回すという型も可能。

持ち物はスカーフや珠がメジャー。サイクル戦重視ならハチマキでも可。

ちくでんサイクル型 [編集]

特性:ちくでん
性格:いじっぱり(推奨)/ようき
努力値:HASベースで調整
持ち物:たべのこし(推奨)/とつげきチョッキ
確定技:でんげきくちばし
優先技:かえんほうしゃorだいもんじorほのおのキバ
攻撃技:ドラゴンクローorげきりん/じしんorじならし/ついばむ/がんせきふうじ
補助技:みがわり/ちょうはつ/でんじは

独自の耐性とちくでんによる対ロトム性能を活かしてサイクルを回す。
天敵のロトムのボルトチェンジを止められるので、アーマーガアとの相性がいい。(13タイプを受けられる。)これにドヒドイデを加えたサイクルは、対策していないと詰まされかねない。
命中を恐れずに通常技を打てるので、はりきり型にはない安定感がちくでん型の魅力。
基本的には役割対象に後出しし、交代際にみがわりを貼る。そして目の前の相手を一回攻撃し、再びサイクルを回す。受けポケモンは挑発で詰ませる。
とつげきチョッキを持たせると受け出し性能は上がるが、みがわりと挑発で受けを潰せなくなるのでたべのこし推奨。
↑みがわりを盾にして高速アタッカーの上をとれる電磁波が優秀だったので追記。
↑同理由でがんせきふうじ、じならしを追記。

すなかきアタッカー型 [編集]

特性:すなかき
性格:いじっぱりorようきorむじゃき
努力値:AS252
持ち物:いのちのたま/じゃくてんほけん/とつげきチョッキ
確定技:でんげきくちばし
選択物理技:げきりんorドラゴンクローorドラゴンダイブ/ほのおのキバ/じしん/けたぐり/アイアンテール/つばめがえし/ロックブラスト
選択特殊技:りゅうせいぐん/だいもんじorかえんほうしゃ

冠の雪原にて解禁されたすなかきを活用する型。
ダイロックから、あるいはすなおこしサポートから繰り出して特性を発動させ、全抜きを狙う。

相手の砂パのポケモンにはタイプ相性により、不利対面を取る事が多い。
ウオノラゴンと違い、対雨パとしての運用も考えたい。


相性考察 [編集]

リザードンアーマーガアナットレイドータクンなどと相性が良い。
ドータクンはトリックルームも展開できる為、微妙な素早さを活かし相手に合わせて先手をとれる様にスイッチする芸当も可能。
炎・水半減、電気1/4のため、それらに対して多く呼ばれるウォッシュロトムヒートロトムウインディなどに対して有利。

飛行技も半減するためギャラドスに強く、モスノウハッサムなどの虫タイプとも補完性が高い。
Gマタドガスも補完として優秀。
ふゆうなら地面が効かず、ミストメイカーならドラゴン技を弱めて状態異常も防げるが、自身のドラゴン技も弱めてしまうので注意。


対パッチラゴン [編集]

注意すべき点
はりきりと専用技により先制を許すと超火力が飛んでくる。
電気タイプにより麻痺しないため、「でんじは」などによる素早さ低下が利かず、Sで劣るポケモンは分が悪い。
耐久へ振る余裕があるのでダイマックスとの相性も良く、生半可な火力では落とせずダイジェットを積まれてしまう。
はりきり+エレキフィールド+一致170技というとんでもない火力によって、そのまま全抜きされてしまう事もある。
上記の戦法が大半を占めるが、その中でサイクル戦用のちくでん型や奇襲用のすなかき型も紛れているため注意が必要。
対策方法
一致技が通らないドリュウズハガネールは相性面では良いが、「じしん」や「ほのおのキバ」、それらのダイマックス技に気を付ける事。
「げきりん」を数値受けし、あくびでダイマックスを流せるカバルドンも有用。
基本的に物理型なのでやけどが有効だが、電気弱点のドヒドイデなどは機能しないので注意。
はりきりによる命中率低下を利用して、「みがわり」連打で外しを狙うのも良い。
S75とドラゴンとしては遅い部類であるためサザンドラオノノクスオンバーン(ちなみに最速オンバーンは準速以下パッチラゴンであれば初速はこだわりスカーフ持ちでも抜けない)などで上からドラゴン技やヒヒダルマなどで強力な氷技を撃つのも良い。スカーフを持っていればダイジェットを積まれた時の保険にもなる。
ほぼほぼフルアタであるため襷が残っていればカウンターで対処するのも可。ただあまりに露骨すぎると警戒される。使用率は20%にも満たないがかえんほうしゃ、だいもんじに注意。

外部リンク [編集]