ウオノラゴン - ポケモン対戦考察まとめWiki|第八世代(ソード・シールド)

ウオノラゴン [編集]

No.882 タイプ:みず/ドラゴン
通常特性:ちょすい(みずタイプの技を受けた時、その技を無効化し、HPを最大値の1/4回復する)
     がんじょうあご(キバを使った技の威力が1.5倍になる)
隠れ特性:すなかき(天気が「すなあらし」の時、素早さが2倍になる・すなあらしのダメージを受けない)
体重:215.0kg(けたぐり・くさむすびの威力120)
エラがみHP攻撃防御特攻特防素早合計種族値特性
ウオノラゴン9090100708075505ちょすい/がんじょうあご/すなかき
ウオチルドン9090100809055505ちょすい/アイスボディ/ゆきかき

ばつぐん(4倍)---
ばつぐん(2倍)ドラゴン/フェアリー
いまひとつ(1/2)はがね
いまひとつ(1/4)ほのお/みず
こうかなし---

特性「ちょすい」の場合、みず無効
フリーズドライで4倍ダメージ


第八世代の化石ポケモンにしてみず×ドラゴン複合。
種族値はやや平坦だが、準専用技のエラがみによって同複合のキングドラとは全く異なる性能を持つ。

エラがみは「先制時威力2倍」「相手の交代際も先制扱い」「がんじょうあごの対象技」と仕様が恵まれている。
威力増加適用時はタイプ一致補正&特性補正込みで382というとんでもない威力を叩き出す。
倍率の増加条件は「まだ行動していない相手」が対象であり、とんぼがえり・ボルトチェンジ等で交代から出てきた相手に対しても威力が2倍になる。
その火力は半減ですら受けることが困難で、相性による無効の無いみず技というのも強烈。現環境におけるちょすいよびみずかんそうはだの採用理由になる程。
なおダイマックスするとエラがみとがんじょうあごの効果が共に無くなり火力が大幅に落ちるため、ダイマックスとの相性はかなり悪い。

耐久面を見ても弱点の少ない複合タイプであり、数値上の物理耐久はラグラージ以上というタフさを併せ持つ。

ただし素の攻撃力は平凡で、火力は先制エラがみ(+がんじょうあご)に依存している点に注意。
素早さも中途半端であり、最速スカーフでもドラパルトを抜けない。
物理耐久が高く弱点も少ないとは言え耐性もドラゴン視点で見れば弱いので、サイクルを回す型に関してはパッチラゴンに分がある。

先制できるなら半減だろうがエラがみが最大打点になるケースが多く、サブウェポンを撃ち分ける必要性が薄いため、こだわりアイテム持ちが主流となっている。

対人戦においてはモンスターボールまたはプレシャスボール[1]個体の使用を推奨。
孵化厳選できず野生出現はレイドのみ、かつレイドではすべて隠れ特性で出現するため、上記ボール以外のウオノラゴン=隠れ特性と確定してしまう。



特性考察 [編集]

ちょすい
特性としては優秀だが、元々みず技が1/4のウオノラゴンにとっては恩恵が小さい。
ねっとうによるやけども防げるが、がんじょうあごの火力補強を放棄しては本末転倒。
更にトレースされるとエラがみが通らなくなってしまうこともあり基本的に候補外。
伝説使用可能ルールでは、こだわりメガネ持ちカイオーガ等の超火力みずタイプに対するメタとして稀に採用される。
がんじょうあご
キバを使う技の威力を1.5倍に。エラがみの威力を高め、それ以外の適用技も多数習得。
ウオノラゴンの突破力を支える重要な特性であり、基本的にはこれ。
すなかき
隠れ特性。天候が砂嵐だと素早さが2倍。発動すると無補正でもテッカニンを抜ける。最速ならレジエレキも抜ける。
エラがみとの相性は良いが、がんじょうあごを本来のウオノラゴンの火力とするならば67%程度まで威力が低下する計算となる。
素早さの上昇率はスカーフを上回るので明確な仮想敵を設定した上でなら採用圏内か。
スカーフでは届かないドラパルトに対しての縛り関係が逆転するほか、禁止級伝説解禁ルールではザシアンの上から攻撃できる点で需要が高まる。
なおタイプ上は砂嵐耐性は無いが、特性の効果で砂嵐のダメージを受けなくなるメリットもあるにはある。

技考察 [編集]

物理技タイプ威力がんじょうあご命中効果解説
エラがみ85/170
(127/255)
191
382
100先制で
威力2倍
一致技。先制で威力2倍。がんじょうあご対象技。
先制時は半減でも威力95以下の抜群技を上回る火力。
げきりん120(180)-100行動固定一致技。行動固定が痛いがミラーでは有効。
ドラゴンダイブ100(150)-75怯み20%一致技。命中不安。ドラゴンクローは覚えない。
サイコファング85127100壁破壊がんじょうあご対象技。火力ではなく壁破壊目的での採用になる。
かみくだく80120100防御↓20%がんじょうあご対象技。
ちょすいブルンゲル辺りにしか基本的に撃たない。
こおりのキバ659795凍り10%
怯み10%
がんじょうあご対象技。二倍弱点でも後攻エラがみとほぼ同威力。
水が通らない氷4倍ピンポイント。
じしん100-100-ジュラルドンなど。
じだんだ75/150-100-同上。ダブル用。
ちょすい持ちのランターンなどに。
じならし60-100素早↓100%素早さ逆転を狙う。
後攻エラがみ二回<後攻じならし+先攻エラがみ一回。
ストーンエッジ100-80急所ランク+1ラプラスなど。
がんせきふうじ60-95素早↓100%素早さ逆転を狙う。
じならしと比べ無効タイプが無い点で優秀だがたまに外す。
きゅうけつ80-100HP吸収1/2数少ない回復手段。
けたぐり20~120-100-ラプラスナットレイには半減エラがみと大差ない。
いかりのまえば--90-一致技が通らない相手への対抗策。
変化技タイプ命中解説
みがわり-交代読みや状態異常対策。
ねむる-状態異常対策。対受けルに判定勝ちを狙う用途も。
ねごと-催眠対策。サブウェポンの枠を減らしてエラがみを狙いやすくする構成もあり得る。

ダイマックス技考察 [編集]

後攻が確定している場合やこだわり解除の際には役立つが、上述の通り、基本は特性とエラがみありき。
なるべくこのポケモンでダイマックスを切ってしまわないように立ち回りたい。

ダイマックス技元にする技威力効果解説
ダイストリームエラがみ130(195)天候:雨一致技。威力は本来のエラがみの半分程度。
終了時までどうにか生存させることができれば雨エラがみでごり押せる。
すなかきと相性が最悪。
ダイドラグーンげきりん140(210)相手:A↓一致技。竜技の使いづらさを消したい場合に使用する。
物理耐久向上もありがたい。
ドラゴンダイブ130(195)
ダイアイスこおりのキバ120天候:霰対草飛。すなかきとの相性が悪く、みず技であるエラがみの威力を上げる雨まで消えてしまう。
ダイナックルけたぐり100味方:A↑対無氷鋼悪。攻撃上昇。
ダイアースじしん130味方:D↑対電毒鋼。特防上昇。
じだんだ
じならし110
ダイサイコサイコファング130場:PF対毒闘。先制技封じは自身にとって重要。
相手の先制技を封じて先制エラがみの成功率を上げる。
ダイワームきゅうけつ130相手:C↓対草超悪。
ダイロックストーンエッジ130天候:砂嵐対氷虫飛。
すなかき発動が狙える。どうしても自分で砂を撒く必要がある場合に。
いわなだれ
ロックブラスト
がんせきふうじ110
ダイアークかみくだく130相手:D↓対霊超。追加効果は後続のサポート程度。
ダイスチルアイアンヘッド130味方:B↑対氷妖。防御上昇。
ダイアタックいかりのまえば100相手:S↓ダイマックス終了後の先手狙いで。
ダイウォール変化技-まもる状態フェイントで解除されないが、ダメージは受ける。
相手のダイマックスターン枯らしに。連続使用で失敗しやすくなる。
雨や砂を撒いてからエラがみに繋ぎたい場合にも。

型考察 [編集]

スカーフ型 [編集]

特性:がんじょうあご
性格:ようきorいじっぱり
努力値:A252 S252
持ち物:こだわりスカーフ
確定技:エラがみ
攻撃技:げきりんorドラゴンダイブ/じしん/がんせきふうじorじならし/けたぐり/サイコファング/かみくだく
補助技:ねむる/ねごと

こだわりスカーフで抜ける範囲を増やし、上からエラがみで落とすシンプルで使いやすい型。
発売から2020年12月現在に至るまで最も多い型である。

水耐性を持つポケモンを強く呼び寄せるが、生半可な耐久では受け出しを許さない。
例としてH252ウォッシュロトムや無振りギャラドス(いかく無し)程度では確2なので交代受けが成立しない。
エラがみの依存度が高いことから「ねごと」も選択肢に入る。

ハチマキ型 [編集]

特性:がんじょうあご
性格:いじっぱり
努力値:H252 A252
持ち物:こだわりハチマキ
確定技:エラがみ
攻撃技:げきりんorドラゴンダイブ/サイコファング/こおりのキバ/かみくだく/じしん/けたぐり/がんせきふうじorじならし
補助技:ねごと

相手が交代した場合でもエラがみの威力が上昇する点に着目し、有利対面になるように繰り出して後続に圧をかけながらサイクルを回す型。
そもそも「がんじょうあごの適用される威力85をタイプ一致で撃てる(威力130の一致技相当)」時点で無理に先手にこだわる必要もないという考えに基づいている。
統計によるとスカーフ型の次に多い。

威力2倍のエラがみでB特化ドヒドイデを高乱2、耐久無振りドラパルトを確1、H252のダイマックスバンギラスを確1ととてつもない火力を誇る。
素早さより受け出し回数を重視するため、素早さは捨ててHに厚く振り性格もいじっぱりを選択する。

相手パーティに合わせてスイッチになるもののトリックルーム展開後のエースとしても。

身代わり導入型 [編集]

特性:がんじょうあご
性格:いじっぱり
努力値:A252 HS調整
持ち物:水強化1.2倍アイテム/いのちのたま/ラムのみ
確定技:エラがみ/みがわり
優先技:がんせきふうじorじならし
攻撃技:ドラゴンダイブorげきりん/サイコファング/こおりのキバ/かみくだく/じしん/けたぐり

やることがバレバレなウオノラゴンに対し、カウンターやふいうちで対応しようとする相手を切り返す型。
ドヒドイデなど補助技や定数ダメージ頼みの物理受けにも有利になる(ただしドヒドイデを狩るには珠サイコファングが必要)。

こだわり型と違い技の撃ち分けが可能なため、じならしorがんせきふうじでS逆転→先制エラがみなどある程度小回りも効く。

※一時期はみがわりの採用率が10%ほどあったのだが、環境の変化に伴い2020年12月現在は4%未満となっている。

すなかきアタッカー型 [編集]

特性:すなかき
性格:いじっぱりorようき
努力値:AS252
持ち物:いのちのたま/じゃくてんほけん/こだわりハチマキ/とつげきチョッキ
確定技:エラがみ
優先技:がんせきふうじorロックブラスト
攻撃技:げきりんorドラゴンダイブ/サイコファング/こおりのキバ/かみくだく/じしん/けたぐり

冠の雪原にて解禁されたすなかきを活用する型。
味方の天候サポートを受けて特性を発動させ全抜きを狙う。緊急時には自分でダイロックを撃って発動することも視野に入れる。

タイプで有利な為、相手の砂パに対しても強そうだが、メジャーアタッカーであるドリュウズに比べて素早さで劣るのが難点。
耐久もそれなりにあるのでこちらが一撃死する場面は少ないが、注意しておきたい。

がんじょうあご型と比べてエラがみの火力が下がっているので、単純なごり押しは難しい。そのためこちらの型で狙う相手は今まで先手がとれなかった高速紙耐久アタッカー達となる。
種族値自体も攻撃面は平均レベルなので、火力補正アイテムがないとエラがみ以外では少々突破力に欠けることは留意。
砂パとしては貴重な水&龍の高速アタッカーという側面を重視して動きたい。

上記にある通りボールがモンスターボール、プレシャスボール以外だとすなかきであることがバレることに注意。

結局エラがみがなくては火力不足に陥るため、砂嵐の有無にかかわらずウオノラゴンにダイマックスを切るべきかはしっかり考慮すること。


相性考察 [編集]

特定のタイプを持つポケモンとのタイプ相性の補完について記載する。
組み合わせるのを1体に限定せず、自身含め3~4体の組み合わせで「並び」とその中での役割を意識できるよう解説するのもよい。
特定のコンボに組み込む際のパートナーについてはその型の項で解説することを推奨。


対ウオノラゴン [編集]

注意すべき点
準専用技の「エラがみ」が超火力。先制を許せばまず受けられない。
半減でも並のポケモンは後出しできず、A特化鉢巻だと先制エラがみで防御特化ドヒドイデですら47.7~56.6%ダメージで高乱2(87.1%)。
H90-B100-D80と耐久も並以上にはあり、弱点も2つのみのため弱点を突いて一撃突破するのもやや難しい。
火力を落とす代わりにすなかきで先手を取ろうとしてくる場合もあり、高速紙耐久アタッカーで早々に沈めようとすると痛い目をみることも。
対策方法
良くも悪くも先制「エラがみ」ありきである為、ちょすいよびみずなどの無効化する手段があれば対処は楽。
麻痺や火傷などの状態異常も有効。
タスキカウンターなら素早さで上回らなくても返り討ちにできる。
対面に持ち込まれた場合は先制技を使えば威力半減で受けることができるが、それでも威力85のタイプ一致&特性補助付きが飛んでくるため、ハチマキ型だと後攻なのにそのままごり押される危険がある。
とにかく構築や選出、立ち回りを工夫し、安易にエラがみを撃たせないようにすること。
+  対策可能なポケモン

外部リンク [編集]


[1] 2022年4月にふしぎなおくりもので配布された。