カイロス - ポケモン対戦考察まとめWiki|第八世代(ソード・シールド)

カイロス [編集]

No.127 タイプ:むし
通常特性:かいりきバサミ(相手に攻撃を下げられない)
     かたやぶり(相手の特性を無視して攻撃できる)
隠れ特性:じしんかじょう(相手を倒すと攻撃が1段階上がる) 
体重  :55.0kg(けたぐり・くさむすびの威力80)
単虫HP攻撃防御特攻特防素早合計種族値特性
カイロス65125100557085500かいりきバサミ/かたやぶり/じしんかじょう
アギルダー80704010060145495うるおいボディ/ねんちゃく/かるわざ
物理虫+格闘技HP攻撃防御特攻特防素早合計種族値特性
カイロス65125100557085500かいりきバサミ/かたやぶり/じしんかじょう
ヘラクロス8012575409585500むしのしらせ/こんじょう/じしんかじょう

ばつぐん(4倍)---
ばつぐん(2倍)ほのお/ひこう/いわ
いまひとつ(1/2)くさ/かくとう/じめん
いまひとつ(1/4)---
こうかなし---

初代より登場しているむしタイプの物理アタッカー。
攻撃が高いが、中速・中耐久という典型的な重火力アタッカー。
メガシンカ剥奪により、ヘラクロスら複合むし物理アタッカーとの差別化が課題になっている。

高めの攻撃種族値に加え、かたやぶりじしんかじょうなど攻撃的な特性を持つ。
また習得技もかくとういわじめんと抜群範囲が広く、積み技も完備。
総じて攻撃的な性能で、行動機会さえ確保できればアタッカーとして最低限の活躍は可能。

だが明確に役割を持とうとすると、習得技・タイプなど諸々の要素がとにかく噛み合わない。
まずアタッカーとしてはマトモな一致技が威力80のシザークロス止まり。そもそも虫技は半減7と通りが悪く主力には据えづらい。
役割重視でいこうとしても、半減できるかくとうじめんの弱点を突けるサブウエポンを一つも持たない。
かくとういわじめん技はそれ自体は優秀だが、同じ範囲を使うポケモンは多く、
その中でタイプ一致でもなければ、通る相手に耐性をもつわけでもないカイロスを採用する意味は殆どない。

虫ポケモン唯一の特性かたやぶりで、じしんやフェイント、一撃必殺など技も揃ってはいるが、
これもドリュウズオノノクスなどのライバルが同じような事が可能で、かつ技範囲・繰り出し性能・純粋な火力のいずれにおいても劣り気味。
マジックミラー相手にもステルスロックを撒ける点や、安定した先制技のフェイント、タイプなどで差別化は可能だが、カイロスを採用する理由としては厳しい。

結局、明確に有利と言える相手は、これまたマイナーなくさタイプくらい。
そもそもダイジェット環境でくさタイプやむしタイプが全体的に逆風を受けている現状、
アタッカーとしてもサポーターとしても微妙な立ち位置であるカイロスを採用するにはある程度愛が必要になる。

新規習得技にも見るべきものはなく、むしろはたきおとすの没収によって技範囲はさらに狭まってしまっている。



特性考察 [編集]

かいりきバサミ
攻撃ランクが下がらない。第八世代ではいかく無効特性が増加。
いかく対策としての価値は相対的に低下したが、ダイドラグーンの追加効果等も無効に出来るので下位互換とはならない。
ライバルと特性がほぼ被らないのもポイントだが、ギャラドスウインディには相性不利。
かたやぶり
ふゆう相手にじしん、がんじょう相手にハサミギロチンを当てられる。
こちらもヘラクロスとの差別化に有用だが、オノノクスドリュウズの存在が気がかり。
どちらもタイプは異なるが種族値傾向が似ており、攻撃性能ではあちらが勝る。一撃必殺技を備える点も同じ。
安定した先制技を習得することで差別化出来るので、これを採用する場合は優先度が上がる。
アナウンスの出る特性対面で素早さを判定出来るのも大きいが、他の特性でないこともバレる。
じしんかじょう
隠れ特性。攻撃技により相手を倒すと攻撃上昇。抜きエースとして運用する場合に有効。
ただしヘラクロスも同様の特性を持つ。一撃必殺、4倍弱点の有無で差別化できなくもないが、
アタッカーとして運用する前提となることを考えると、一致技の一貫性が低くどうしても見劣りしがち。
ダイマックスとの相性は悪くなく、他の能力を積みながら攻撃を上昇させることも出来る。
差別化は半ば諦めることになるが、それでも構わなければ一考の余地は十分にある。

技考察 [編集]

攻撃技タイプ威力命中効果解説
シザークロス80(120)100-一致技。追加効果はなく威力平凡。不一致インファイトと火力は同じ。
それでもカイロスの覚える中では最も実用的な虫技。
じしん100100-虫技との相性補完に優れる。かたやぶりならふゆうにも当たる。
10まんばりき9595-ダブルでの単体攻撃に。グラスフィールド下でも威力が落ちない。
インファイト120100防御・特防↓バンギラス意識、または威力を求めて。
やまあらし60100必ず急所かいりきバサミでないならいかくや壁に強くなる。
かたやぶりならカブトアーマーシェルアーマー貫通。
ストーンエッジ10080急所ランク+1ひこうや4倍のほのお複合に。ファイアローへは交換読みで当てるほかない。
外れやすいが、からぶりほけんの発動を狙えなくはないか。
いわなだれ7590怯み30%命中を重視するなら。こだわりスカーフなら怯みが狙える。
かたやぶりならせいしんりょく貫通。
がんせきふうじ6095素早↓100%サポート用。追加効果が優秀。中速域なので自身にも活かしやすい。
かたやぶりならクリアボディあまのじゃく等を貫通できる。
じごくづき80100音技封じ対ゴースト。
でんこうせっか40100優先度+1扱いやすい先制技。
フェイント30100優先度+2優先度+2なので通常の先制技の上から殴れ、まもる・ダイウォールも貫通。
かたやぶりならじょおうのいげんも貫通できる。
じたばた20~200100-最大威力だが不安定。こらえるやきあいのタスキと合わせて。
ハサミギロチン-30一撃必殺どうしようもない相手に。かたやぶりならがんじょうにも決まる。
からぶりほけんは発動しないので注意。
変化技タイプ命中解説
つるぎのまい-攻撃が2段階アップ。積むタイミングは難しいが、積めさえすれば等倍以上はほとんどの相手が一撃圏内に。
ビルドアップ-攻撃と防御が1段階アップ。
てっぺき-防御が2段階アップ。
ステルスロック-かたやぶりならマジックミラーを無視できる。
こらえる-じたばたと合わせて。ダイマックス枯らしや弱点保険発動にも。

ダイマックス技考察 [編集]

ダイマックス技元にする技威力効果解説
ダイワームシザークロス130(195)相手:C↓一致技。半減されやすいが恩恵はある。
ダイナックルインファイト95味方:A↑一致技。初動の威力は低いが積みながら攻撃できる。
インファイトの反動を嫌う場合に。
やまあらし80
ダイアースじしん130味方:D↑どくほのおギルガルドに。
一致技との補完に優れ、追加効果も優秀。
10まんばりき
じならし110
ダイロックストーンエッジ130天候:砂嵐ほのおひこう
砂嵐のスリップダメージに注意。
いわなだれ
がんせきふうじ110
ダイアークじごくづき130相手:D↓ゴースト。追加効果は自身では活かせない。
ダイアタックじたばた130相手:S↓激戦区にいるため使う機会は多め。
ハサミギロチン
でんこうせっか90
フェイント
ダイウォール変化技-まもる相手のダイマックス技の猛攻を凌ぐ。

型考察 [編集]

物理アタッカー型 [編集]

特性:かたやぶり/かいりきバサミ/じしんかじょう
性格:いじっぱり/ようき
努力値:AS252 or HA252
持ち物:きあいのタスキ/こだわりスカーフ/こだわりハチマキ/いのちのたま/ラムのみ
優先技:シザークロス/じしん/がんせきふうじorストーンエッジorいわなだれ/インファイト
攻撃技:ハサミギロチン/やまあらし/ちきゅうなげ/でんこうせっかorフェイント/じたばた
補助技:つるぎのまい/ステルスロック

シンプルな物理アタッカー型。
A種族値125でSも80族を抜けるラインと決して悪くはないのだが、ヘラクロスオノノクスとの差別化問題は避けて通れない。
一致技は範囲が狭い上に一致シザークロスとインファイトは威力が同じ。持たせる役割によっては一致技は必ずしも必須ではない。

ヘラクロスと攻撃と素早さの種族値に差はなく、あちらは一致メガホーン・インファイトが扱えるため単純な攻撃性能ではどうしても劣る。
特性の違いを活かさないと劣化は免れないため、ヘラクロスとの差別化を強く意識するならじしんかじょう以外の特性が優先される。
流行りの飛行技が4倍にならずに済むが、A252ギャラドスの珠ダイジェットを耐えるにはダイマックス+耐久振りが必須。
弱点保険+ダイロック(いわなだれ)で返しの一撃で無振りギャラドスは落とせるが、砂ダメでこちらも乱数で落ちる。

オノノクスはタイプこそ違えどあちらもかたやぶりハサミギロチンの使い手で、種族値も全般的にカイロス側が劣っている。
ヘラクロス同様攻撃技の傾向もほぼ同じな上、第八世代ではあちらも連発できる格闘技のインファイト、先制技のであいがしらまで手に入れた。
一応、であいがしらは場に出た直後にしか使えないためオノノクスとは安定した先制技での差別化はできなくもないが、オノノクスとの差別化を強く意識するなら特性はかたやぶり以外で、範囲は狭いものの一致虫技は必須級になるか。

先発ステロ撒き型 [編集]

特性:かいりきバサミ(推奨)/かたやぶり
性格:ようき
努力値:AS252 H4
持ち物:きあいのタスキ
確定技:ステルスロック/がんせきふうじ
攻撃技:じしん/インファイト/シザークロス/じたばた/でんこうせっかorフェイント/ハサミギロチン

先発運用でステルスロックを撒く。
かたやぶりならマジックミラーを貫通でき、がんせきふうじをあまのじゃくミラーアーマー貫通で撃てる。
とはいえ、ドリュウズとの差別化のためにも基本はいかくに強いかいりきバサミを推奨。
威嚇ギャラドスに対して耐久無振りならがんせきふうじが高乱2、ダイジェットを撃たれても半分削ってSも±0のまま後続に託すことができる。

基本はがんせきふうじを打ってS逆転→ステルスロックor攻撃技という流れなので、範囲の狭いシザークロスを必ずしも採用する必要はない。
呼ぶひこうに強い積みアタッカーと好相性。バンギラスなど。

きあいのタスキによる行動回数確保とステロ撒きの役割、威嚇耐性、先制技でライバルとの差別化は十分できている。


対カイロス [編集]

注意すべき点
ステルスロックやがんせきふうじによる後続サポートを行ってくる。
かいりきバサミのおかげでいかく込みで受けに来る相手に仕事をさせない。
一方のかたやぶり+じしん、ハサミギロチンやじしんかじょうによる無双も厄介。
対策方法
弱点自体は突きやすいので、S85族以上のポケモンやこだわりスカーフ持ちで弱点を突けるポケモンなどがいれば致命傷は与えられるだろう。
等倍でもカイロス自体の物理耐久はそこそこあるため、できれば特殊で攻めたい。
サブウェポンは地面・格闘・岩と幅広いため、虫技に耐性があってもこれらが4倍で通るポケモンは注意したほうがよいだろう。
がんじょう持ちであり虫技やサブウェポンが半減以下でもある物理耐久の高いエアームドであれば飛行技で対応できるが、
かたやぶりの場合ハサミギロチンで強行突破される恐れもある。

外部リンク [編集]