カミツルギ - ポケモン対戦考察まとめWiki|第八世代(ソード・シールド)

カミツルギ [編集]

No.798 タイプ:くさ/はがね
特性:ビーストブースト(相手を倒す毎に自分の最も高い能力値が上昇する)
体重:0.1kg(けたぐり・くさむすびの威力20)
高速物理鋼HP攻撃防御特攻特防素早合計種族値特性
カミツルギ591811315931109570ビーストブースト
アイアント
(はりきり全振り)
58109
(189)
1124848109484
(564)
むしのしらせ/はりきり/なまけ
草/鋼HP攻撃防御特攻特防素早合計種族値特性
カミツルギ591811315931109570ビーストブースト
ナットレイ74941315411620489てつのトゲ/きけんよち

ばつぐん(4倍)ほのお
ばつぐん(2倍)かくとう
いまひとつ(1/2)ノーマル/みず/でんき/エスパー/いわ/ドラゴン/はがね/フェアリー
いまひとつ(1/4)くさ
こうかなしどく

くさ×はがね複合を持つウルトラビースト。
同タイプに強豪ナットレイがいるが、こちらは純然たる速攻アタッカー気質で、得意戦法は真逆に近いと言って良い。
181もの驚異的な攻撃種族値が目を引く。これは特性を考慮しなければ現環境に存在するすべてのポケモンの中で最も高い。
はりきりアイアントと実数値がほぼ一致すると表現すればその突出具合がイメージしやすいか。
特性ビーストブーストにより、一度相手を突破してしまえばその強い圧力に更に磨きがかかる。

尖った攻撃性能の一方で、くさタイプらしい搦め手は一切持たず、苦手な相手にはほとんど手が出ないピーキーさも持つ。
また主力となる一致技はスマートホーン、リーフブレードと共に中威力で、素の状態では種族値のインパクトほどの火力は出ない。
どちらも半減されやすく、特にこれらが両方通らず自らも4倍弱点とするほのおタイプはまさしく天敵。

HPは低いながら防御の高さによってガブリアス並の物理耐久があり、耐性の多さもあって物理への後出しはしやすい。
反面、特殊耐久はパルシェンをも下回り環境最下位。無振り時の特殊耐久は臆病C4振りゲンガーのシャドーボールで確1になってしまう程。
役割対象であるはずのみずでんきに対しても、相手が特殊主体のアタッカーだと安易な後出しが命取りになりかねない。
一度こちらのペースに持ち込めば自慢の火力で多少の不利も覆すポテンシャルがあるので、繰り出す相手をよく見極めて上手く軌道に乗せてやりたい。

新規習得技はソーラーブレード。晴れ前提ではあるが、一致火力を大幅に伸ばす選択肢を手に入れた。
しかし、S操作手段のおいかぜと便利なサブウエポンだったはたきおとすが剥奪され、ただでさえ苦手な搦め手の幅が更に狭まってしまった。

攻撃一辺倒のカミツルギとダイマックスの相性は良好。
課題となる技威力の低さを解消でき、殴りながら素早さを補える新たな主力技としてつばめがえしベースのダイジェット(威力110)を得た。
元々の範囲であるくさ・はがね・かくとうのいずれもダイマックス技の追加効果でカミツルギの長所を伸ばせる。
ただ、ある程度補えるとはいえ、特殊耐久の低さはカバーしきれず、ダイマックスを使い切る前に落とされてしまうこともあるのは気を付けたい。
元の数値が低すぎるぶん努力値の恩恵も大きいため、仮想敵を見ながら耐久調整を施すのも一考となる。

前作から引き続き、役割重視で負担を掛けつつ、相手が疲弊したタイミングで全抜きを狙う戦闘スタイルが持ち味となるだろう。



特性考察 [編集]

ビーストブーストについて
ウルトラビーストの固有特性。
他のポケモンを倒す度に、自分の能力の中で最も実数値の高いものが1段階上昇する。
カミツルギの場合は攻撃、防御、素早さにブーストをかけられるが、以下のような特殊な個体値調整をしなければ攻撃にかかるため、事実上「じしんかじょう」の互換と捉えて問題ない。
防御や素早さにブーストさせる方法と利点は以下。ただ大前提として、攻撃にブーストをかけるのがもっとも順当で扱いやすいことを覚えておきたい。
ダイスチルで防御、ダイジェットで素早さを上昇させられるため基本的には攻撃にブーストをかえるのが良いと考えられる。
  • 防御にブーストをかける
    防御に補正をかけて振り切っても実数値201で、無振りの攻撃実数値が201なので、そのままではブーストがかからない。(同値の場合は攻撃が優先されてしまう)
    防御特化する場合でも攻撃個体値を29にする必要があり、最速を採る場合などは攻撃に逆補正をかける必要がある。
    このような調整をすることで物理への受け出し性能が上がり、こうごうせいとのシナジーにも期待できる。
    しかし、防御にブーストをかけても苦手な特殊アタッカーを死に出されやすく、得手不得手の明確なカミツルギが後手に回る必要性自体に疑問が残る。
    耐久調整そのものは合理的だが、わざわざ防御ブーストする利点は少ない。
  • 素早さにブーストをかける
    性格おくびょう・攻撃個体値21以下の無振り・素早さ特化で条件を満たせる。
    自慢の攻撃性能を下げてしまうが、元のステータスが高すぎるため確定数にはそれほどの影響がなく、攻撃ブーストとはまたベクトルの違う抜き性能を得られる。
    しかし、それはあくまで役割を重視する場合の話で、明確な仮想敵と利点を見出さなければ本末転倒になりがち。
    つるぎのまいやダイナックルで攻撃を上げておかないと仕留めきれない場合も多い。

技考察 [編集]

物理技タイプ威力命中効果解説
リーフブレード90(135)100急所ランク+1命中安定のタイプ一致技。
はっぱカッター55(82)95急所ランク+1タイプ一致技だが火力不足。
非接触且つ複数攻撃のため、ダブルで削り・トドメに。
ソーラーブレード125(187)100溜め攻撃タイプ一致技。高威力だが溜め技なので使い難い。
ダイマックスかパワフルハーブ前提。
スマートホーン70(105)必中タイプ一致技。低威力だがまともな物理鋼技はこれのみ。
せいなるつるぎ90100能力変化無視対鋼。相手の回避率、B上昇を無視できる。
かわらわり75100壁破壊対鋼。威力は落ちるが壁構築に強くなる。
つじぎり70100急所ランク+1対エスパー・ゴースト。やや火力不足。
サイコカッター70100急所ランク+1対毒。フシギバナ等に。
非接触技。サイコフィールド下で1.3倍。
つばめがえし60必中虫/格闘やダイジェット素材として。
シザークロス80100対草。一致技と半減範囲が被る。
ギガインパクト15090行動不可最高火力。急所ランク込みでも期待値はリーフブレードを上回る。
ハサミギロチン-30一撃必殺どうしようもない相手に。不利対面突破からブースト発動で全抜きも。
ゴーストやがんじょう、ダイマックス相手には効果無し。
特殊技タイプ威力命中効果解説
てっていこうせん140(210)95HP1/2消費タイプ一致技。こちらの紙耐久を利用して積んでくるダイマックス回避に。
しんくうは40100優先度+1唯一の先制技。火力には期待できない。タスキ潰しや止めに。
変化技タイプ命中解説
つるぎのまい-攻撃を強化。積めれば超火力。
みがわり-状態異常対策に。
こうごうせい-回復技。耐久特化しないと使う余裕はあまり無い。

ダイマックス技考察 [編集]

ダイマックス技元にする技威力効果解説
ダイソウゲンソーラーブレード140(210)場:GF一致技。フィールド展開で草技威力1.3倍&小回復&地震半減。
リーフブレード130(195)
ダイスチルスマートホーン120(180)味方:B↑一致技。物理耐久に更に磨きがかかる。
ダイナックルせいなるつるぎ90味方:A↑はがねあくいわ
威力は元技から大きく上昇はしないが、負担を与えつつ攻撃上昇。
かわらわり
しんくうは70
ダイジェットつばめがえし110味方:S↑くさかくとう。追加効果で加速。
ダイアークつじぎり120相手:D↓エスパーゴースト。追加効果は微妙。
ダイサイコサイコカッター120場:PFどくかくとう
厄介な先制技をカットできるが、グラスフィールドを上書きしてしまう点に注意。
ダイワームシザークロス130相手:C↓くさ。特殊耐久を補えるが焼け石に水か。虫自体強くない。
ダイアタックギガインパクト150相手:S↓威力は高いが抜群無し。一致技が通らないサンダーなどに有効。
抜き性能を求めるならダイジェットのほうが優秀だがこちらのほうが刺さる場面も多い。
ハサミギロチン130
ダイウォール変化技-まもる相手のダイマックス技を防ぎたい場合に。

型考察 [編集]

AS基本型 [編集]

特性:ビーストブースト
性格:ようき
努力値:ASベース
持ち物:きあいのタスキ/いのちのたま/こだわりスカーフ
確定技:リーフブレード
選択攻撃技:スマートホーン/せいなるつるぎorかわらわり/つばめがえし/ギガインパクト
選択変化技:つるぎのまい

カミツルギの長所を活かした基本型。
持ち物はタスキor珠が多く、テンプレの技構成はリーフブレード/スマートホーン/せいなるつるぎ/つばめがえし

仮想敵を設定し確定数が変わらない場合は多少HDに回すのはアリ。
大きく振る場合は下のHS振りになるため、こちらは軽い調整程度。

上述の通りダイマックスとの相性は良好。その際はギガインパクトも有力な選択肢となる。

HS基本型 [編集]

特性:ビーストブースト
性格:ようき
努力値:S252 HD調整
持ち物:ラムのみ/こだわりハチマキ/とつげきチョッキ
確定技:リーフブレード
優先技:つるぎのまい
選択攻撃技:スマートホーン/せいなるつるぎ/つじぎり/シザークロス/つばめがえし/ハサミギロチン/ギガインパクト
選択変化技:みがわり/こうごうせい

A振りと無振りで確定数の変わらない相手やこだわりスカーフ持ち、交代際などを考えて一撃受けられるようにする。

H252B4を基準に物理耐久を考えるとH196B60振りのH=B=159で物理に対して最も硬くなる。
無振りでもB実数値151なので、H152(140振り)未満でBに振るのは悪手。
その上、ダメージ計算式の関係上Bに振っても乱数が変わらない場合もあり、特殊耐久も考えH>Bが基本。

同じ耐久調整が複数可能な場合は、必要努力値の小さい方を載せている。

+  物理耐久調整

特殊耐久は最低クラスだが、D耐久だけでよいなら必要努力値が少なく済み、Aに回す余裕ができることもある。
以下にH252D4を始めとする特殊耐久に傾倒したパターンを示していく。

+  特殊耐久調整

スカーフ型 [編集]

特性:ビーストブースト
性格:いじっぱり/ようき
努力値:耐久または素早さ調整、残りA
持ち物:こだわりスカーフ
確定技:リーフブレード/スマートホーン/せいなるつるぎ
選択技:ハサミギロチン/つじぎり/サイコカッター

こだわりスカーフや積み技を使う低~中速、高速特殊アタッカーに対して強気に出られる。
準速でも最速95相当で警戒したい相手には概ね勝てるため基本的にはいじっぱり推奨。
準速からをやぶるパルシェンや最速カプ・テテフを確実に抜きたい場合はようきを選択。
要所での死に出しや突っ張りから全抜きを狙うので、基本型で動き方を覚えてからの方が立ち回りやすいだろう。

sに148振ることで最速フェロを抜くことができる(意地っ張りでも)。
耐久調整はHS基本型を参照。サイコカッターはマッシブーンへの有効打になるが、ゲンガー以外のゴースト複合に弱くなる。

【ダブル】物理アタッカー型 [編集]

特性:ビーストブースト
性格:ようき/いじっぱり(スカーフ)
努力値:ASorHSorDS252ベース
持ち物:きあいのタスキ/とつげきチョッキ/いのちのたま/こだわりスカーフ
確定技:リーフブレード
優先技:せいなるつるぎ/みきりorまもる
選択攻撃技:スマートホーン/つじぎり/はっぱカッター/シザークロス/サイコカッター/ハサミギロチン/ギガインパクト
選択補助技:つるぎのまい/みがわり

基本はシングルバトルと同じだが、より特殊技で狙われやすい上、全体技のはっぱカッターの威力が55しかないので慎重に扱いたい。

ダブルの炎タイプは高確率でねっぷうを覚えているため、選出段階から注意が必要。

テラキオンより速い上リーフブレードで確1なので、エルフーンテラキオンのいわゆる叩きパには強い。


対カミツルギ [編集]

注意すべき点
半減こそ多いが無効化されない優秀な技範囲から放つ超火力のダイマックス技、S109という絶妙な素早さと高い物理耐久。
トップメタであるカプ・レヒレを筆頭に中速以下の多いフェアリーや、水/地面にとってもかなりの難敵。
威力は控えめだがその分命中率の高い技が多いため、有利な相手に確実に役割を遂行しにくる。必中鋼技のスマートホーン、能力変化を無視するせいなるつるぎ、一撃必殺技のハサミギロチンの存在もあり回避や防御上昇などによるハメも許さない。
全ポケモン中でも屈指の攻撃力から放たれるダイマックス技を受けきることは難しく、つるぎのまいを積まれたりビーストブーストが発動したりすると手が付けられなくなる。
きあいのタスキやこだわりスカーフ持ちも相当数いるので時には熾烈な読み合いを強いられる事も。
対策方法
炎タイプ
タイプ相性上炎タイプは天敵。炎技で4倍弱点を突け、カミツルギ側は炎の弱点を突けない。
ウインディならいかくがある上サブウェポンでも弱点を突かれないため大幅に有利。
特殊アタッカーで先制する
防御は高いが特防は極端に低く、特殊技なら一致等倍でも致命傷を与えられるため、炎タイプでなくても高速特殊アタッカーなら対処できる。
S110以上のポケモンや、こだわりスカーフを持たせるとよい。

ガブリアスカプ・コケコマンムーポリゴン2など相性のよい相方が多いため、半端な対策では役割集中で突破されかねない。
単に弱点を突くだけでなく、タイプ相性上基本的に優位に立てるボーマンダテッカグヤでこちらも圧力をかけていきたい所。


外部リンク [編集]