ミロカロス - ポケモン対戦考察まとめWiki|第八世代(ソード・シールド)

ミロカロス [編集]

No.350 タイプ:みず
通常特性:ふしぎなうろこ(状態異常のときに防御が1.5倍になる) ※ヒンバスの時はすいすい
     かちき(相手に能力を下げられると特攻が2段階上がる) ※ヒンバスの時はどんかん
隠れ特性:メロメロボディ(接触技を受けると30%の確率で相手をメロメロ状態にさせる) ※ヒンバスの時はてきおうりょく
体重  :162.0kg(けたぐり・くさむすびの威力100)
高耐久水単HP攻撃防御特攻特防素早合計種族値特性
ミロカロス95607910012581540ふしぎなうろこ/かちき/メロメロボディ
145606B特化ふしぎなうろこ
シャワーズ13065601109565525ちょすい/うるおいボディ
ナマコブシ5560130301305410とびだすなかみ/てんねん
スイクン100751159011585580プレッシャー/せいしんりょく

ばつぐん(4倍)---
ばつぐん(2倍)でんき/くさ
いまひとつ(1/2)ほのお/みず/こおり/はがね
いまひとつ(1/4)---
こうかなし---

第三世代出身の単みずタイプ。合計種族値が比較的高く、また攻撃を切り捨てているので無駄が少ない優秀な能力。
一見中途半端に見える素早さも、激戦区の一つ80族をぴったり抜ける絶妙な数字。
層の厚いタイプでありながら数値の完成度の高さ、専用特性ふしぎなうろこ、同タイプ唯一のかちきにより独自の需要を持つ。
第七世代ではガオガエンの活躍により、いかく対策をしつつタイプも有利とあって、対抗策として高い採用率を誇った。

第八世代ではウェザーボール、クイックターンを習得。天候前提ながら安定した威力と命中を持つ有力なサブウェポンを獲得。
クイックターンは物理技ではあるが優秀な交代技で、絶妙な素早さから対面に応じて先手・後手交代を可能とする。
ダブルにおいては更に多くの技を習得し、実用範囲だけでもいのちのしずく、てだすけ、ふういん、ワイドブレイカー、だくりゅう。
特にだくりゅうは、過去作ではダブルにおける範囲攻撃技が仲間も巻き込むなみのりしかなかったミロカロスにとっては非常に大きい。
失った技も習得者が激減したどくどく程度で、痛くない訳ではないが総合的にはプラス要素の方が多い。

ダイマックス技により能力低下が頻繁に発生し、かちきの発動機会が増加している点も高評価。
Zワザ、メガシンカの廃止で火力にデフレがかかり、元々耐久寄りである都合上、環境面においても追い風を受けている。
総じて第八世代の仕様と相性が良く、前世代から更なる飛躍に成功したポケモンと言えるだろう。

ただし、みずタイプはかなりの激戦区であり、特に単タイプのミロカロスにはライバルが多い点には留意が必要。
かちきの認知度が高いため対面から能力低下を狙われることは少なく、シングルではかちきの発動機会は少ない。
かといってふしぎなうろこを活かすと必然的に持ち物はかえんだまとなり、あっという間に型が割れる。
スイクンカプ・レヒレといった強豪が復帰したのもあり、主戦場はやはりダブル。

剣盾では過去作と違い、あらかじめ美しさを一定以上上げたヒンバスをレベルアップしてもミロカロスに進化しなくなったため、
きれいなウロコを持たせての通信交換が唯一の進化手段となっている。
BDSPでは逆にきれいなウロコが手に入らない代わりに、美しさによる進化ができる。自分の環境に合わせて進化方法を決めるといいだろう。



特性考察 [編集]

ふしぎなうろこ
他の所持者は進化前のミニリュウ/ハクリューしかいない準専用特性。状態異常の時に防御が1.5倍になる。
物理受けで採用するならこれ。かちきと同じく差別化の観点でも有用。
かえんだまを持たせて能動的に発動することで、催眠技やどくどくで役割破壊されない物理受けとして運用することができる。
とはいえ毎ターンのスリップダメージは無視できず、受け出しの初ターンは素の耐久のままといった欠点もある。
長期的に見ればたべのこし持ちミロカロスに総合耐久で劣るため、発動後の瞬間的な耐久上昇をいかに活かせるかが重要である。
ねむり状態でも発動するのでねむねごで居座る際にも有用だが、じこさいせいと違って連続回復出来ない点は注意。
なお、かたやぶりで貫通される。保有者は物理エースが多いため、確定数のズレに注意が必要。
ダブルでは味方におにびを撃たせることで、かえんだま以外を持たせられる。耐久性を活かしたじゃくてんほけん等が有力。
かちき
アタッカー型ならこれ。
相手によって能力ランクを下げられた時、特攻が2段階上がる。
いかくやダイマックスの追加効果にカウンターする形で発動できるのが何よりの魅力で、特にダブルでは多くの局面で火力が倍加する。
他にかちき持ちとはタイプが異なるため、差別化の観点でも希少であり有用。
なお、味方のじならし等で能力が下がった場合は発動しないので注意。
メロメロボディ
隠れ特性。異性かつ接触技限定なため相手パーティの構築に左右され、発動率自体も30%と低い。
明確な目的を持って採用できる上記2つを差し置いて採用する価値がないため候補外。

技考察 [編集]

特殊技タイプ威力命中効果解説
ハイドロポンプ110(165)80-タイプ一致技。高威力・命中不安。
なみのり90(135)100-タイプ一致技。中威力・命中安定。ダブルでは周囲全体攻撃。
だくりゅう90(135)85命中率↓30%タイプ一致技。中威力・命中不安。ダブルでは相手2体攻撃。追加効果が優秀。
ねっとう80(120)100火傷30%タイプ一致技。追加効果が優秀。耐久型で。
うずしお35(52)85バインドタイプ一致技。耐久型向け。有利な相手を逃げられなくして狩る。
れいとうビーム90100凍り10%対草・ドラゴン。水定番のサブウェポン。
ふぶき11070凍り10%霰やとぐろをまくとあわせて。
こごえるかぜ5595素早↓100%追加効果が優秀。ダブルでは相手全体攻撃。
りゅうのはどう85100-対ドラゴン。水技とあわせて全18タイプに等倍以上。
ウェザーボール50/100
(150)
100-天候パに組み込むなら。
マッドショット5595素早さ↓100%追加効果が優秀。ダイマックスでは威力110。
ミラーコート-100優先度-5高い特殊耐久を活かして倍返し。
物理技タイプ威力命中効果解説
クイックターン60(90)100自身交代素早さを調整して後攻交代も視野。
ドラゴンテール6090優先度-6
相手交代
積み技対策。
ちょうはつに強いがみがわり・フェアリーで止まる他ダイマックスにも無効。
ワイドブレイカー60100攻撃↓100%追加効果が優秀。ダブルバトルでは全体攻撃。
変化技タイプ命中解説
さいみんじゅつ60起点作りに。命中難。とぐろをまくやからぶりほけんとあわせて。
ひかりのかべ-サポート用。味方の特殊耐久を強化。リフレクターは覚えない。
じこさいせい-回復技。自身のHP1/2回復。耐久性能の向上に。
いのちのしずく-回復技。自身と味方のHP1/4回復。ダブルバトル向け。
ねむる-回復技。状態異常も含め全回復。カゴのみやふしぎなうろことあわせて。
アクアリング-回復量は微量だが、かえんだまの火傷ダメージを相殺できる。
とぐろをまく-攻撃・防御・命中率補強。ハイドロポンプやさいみんじゅつとあわせて。
くろいきり-積み技対策。ただし自分の積みも消えてしまうためかちきとは相性が悪い。耐久型向け。
てだすけ-ダブルバトルでのサポートに。

ダイマックス技考察 [編集]

ダイマックス技元にする技威力効果解説
ダイストリームハイドロポンプ140(210)天候:雨メインウェポン。雨で2発目から威力1.5倍。
なみのり130(195)
だくりゅう
ねっとう
ダイアイスふぶき140天候:霰水タイプ定番のサブウェポン。
霰で雨を消してしまう点とスリップダメージに注意。
れいとうビーム130
こごえるかぜ110
ダイドラグーンりゅうのはどう130相手:A↓等倍範囲の広い技。先制すれば相手の攻撃を下げた状態で受けられる。
ふしぎなうろこ型では更なる耐久の向上が疑似的に狙える。
ダイサイコミラーコート100場:PF他のフィールドの除去に。先制技の無効化+エスパー技の威力1.3倍。
ダイアースマッドショット110味方:D↑D上昇と合わせて電気に強く出られる。
ダイアタックはかいこうせん150相手:S↓使えば抜ける相手は多いが抜群無し。技スペースが厳しいか。
ダイウォール変化技-まもる相手のダイマックス状態の攻撃を凌ぐ。

型考察 [編集]

ふしぎなうろこ耐久型 [編集]

特性:ふしぎなうろこ
性格:ずぶとい
努力値:H244 B252 D12をベースに調整
持ち物:かえんだま
確定技:じこさいせい
優先技:ねっとう/れいとうビームorこごえるかぜ
攻撃技:ミラーコート/ワイドブレイカー/りゅうのはどう
補助技:さいみんじゅつ/くろいきり/まもる/アクアリング

火傷の定数ダメージ減少により、耐久面への負担が小さくなった。
上記にある通り高い物理耐久を誇り、どくどくで役割破壊されない。
草の物理技は一致以外ではあまり使われず、電気の物理技は低威力なためタイプ受けがしやすい。
ただしギャラドスガマゲロゲのパワーウィップには注意。

まもるがあれば安全なかえんだまの発動や時間稼ぎが狙えるが、技スペースの圧迫と自傷ダメージの蓄積がネック。
他にも有用な技候補が多数存在するため、優先度は高くない。

アタッカー型 [編集]

特性:かちき
性格:ひかえめorおくびょう
努力値:HCSで調整
持ち物:こだわりメガネ/たつじんのおび/オボンのみ/カゴのみ/たべのこし/ビビリだま
確定技:ハイドロポンプ/れいとうビームorこごえるかぜ
選択技:りゅうのはどう/なみのりorだくりゅう/マッドショット
補助技:じこさいせい/ねむる/ねごと

耐久型のイメージを逆手に攻める。安易な後出しを許さず交代先に負荷をかけられる。
多くの先制技の確定圏内に入れられれば、ダメージレースで一気に有利になる。

こごえるかぜは目の前にドラゴンがいるなら相手交代先にも一貫しやすい技。

チョッキミラコ型 [編集]

特性:かちき
性格:ひかえめ/ずぶとい
努力値:H252 BまたはS調整 残りC
持ち物:とつげきチョッキ
確定技:ミラーコート/ハイドロポンプorねっとうorなみのり(複数両立可)/れいとうビームorこごえるかぜ
選択技:りゅうのはどう/ドラゴンテール

H振りだけでミラーコートが決まりやすい。
起点にされやすいので注意。ドラゴンテールを覚えるもみがわり・フェアリー・ダイマックスには無力。

とぐろをまく型 [編集]

特性:ふしぎなウロコ
性格:わんぱく/しんちょう
努力値:H244 BまたはS調整 残りA
持ち物:かえんだま/オボンのみ/たべのこし
確定技:とぐろをまく
選択攻撃技:アクアテール/トリプルアクセル/はいよるいちげき/ドラゴンテール
選択補助技:じこさいせい/ねむる/ねごと/さいみんじゅつ

とぐろをまくを積んで居座る。1回でも積めれば攻撃は特攻と同じ値まで伸びるので、性格は特攻を下げるのを推奨。
とぐろをまくと回復技は基本的に併用させたいので、技スペース不足が悩み。
さいみんじゅつやトリプルアクセルはヒットした際の恩恵が大きいので優先度高めか。

【ダブル】サポート型 [編集]

特性:かちき
性格:ずぶとい/おだやか
努力値:H252 耐久調整 残りC
持ち物:たべのこし/HP回復木の実
確定技:こごえるかぜ/ねっとう
選択技:まもる/ひかりのかべ/しんぴのまもり/さいみんじゅつ/てだすけ/いのちのしずく

ダブルにおける基本形。
かちきの発動はあくまでも相手依存であり、発動しなければ戦力にならない低火力アタッカーである。
かちき抜きで役割をミロカロスに与えるとしたら、こごえるかぜによる素早さ操作を筆頭としたサポートとなる。
単水の耐性と特防の高さから場持ちは良い。

【ダブル】かちきアタッカー型 [編集]

特性:かちき
性格:ひかえめ/おくびょう
努力値:CS調整 残りH
持ち物:ビビリだま/いのちのたま/こだわりスカーフ/こだわりメガネ
確定技:ねっとうorなみのりorハイドロポンプorだくりゅう(複数両立可)
優先技:こごえるかぜorれいとうビームorふぶき
選択技:まもる/りゅうのはどう/マッドショット/ワイドブレイカー/チャームボイス

かちきを積極的に活かしていくなら。他のかちきアタッカーに比べ、はがねタイプを出されても余り困らないのも長所。
ミロカロスのいかくに対する圧力が非常に高く初手では出してこないケースが多いため、上手く釣り出しができるとよい。

ワイドブレイカーは物理技だが、二体攻撃で追加効果が優秀なので入れる価値はある。

【ダブル】重力催眠構築に組み込む場合 [編集]

確定技:さいみんじゅつ/ハイドロポンプ
選択技:こごえるかぜorふぶき/まもる/ひかりのかべ/しんぴのまもり/じこさいせい

ねっとうはさいみんじゅつと相性が悪いので、ハイドロポンプを採用。命中はじゅうりょくで補える。


対ミロカロス [編集]

注意すべき点
弱点が少なく、耐久が高い。ふしぎなうろこ型はどくどくで対策不可能。
回復技じこさいせいに加え、特殊技対策のミラーコート、積み技対策のくろいきり等も完備。
ダブルではかちきにより思わぬ火力を出してくることも。
対策方法
基本的に役割遂行速度は遅いので、高威力の一致弱点技で短期決戦を狙いたい。
水・氷技が等倍以下のナットレイがいればほぼ完封。
ちょすいで水無効にできて一撃必殺持ちのラプラスも有利。

外部リンク [編集]