ラプラス - ポケモン対戦考察まとめWiki|第八世代(ソード・シールド)

ラプラス [編集]

No.131 タイプ:みず/こおり
通常特性:ちょすい(受けた水タイプの攻撃を無効化し、最大HPの1/4回復する)
     シェルアーマー(相手の攻撃を急所に受けない)
隠れ特性:うるおいボディ(雨の時、ターン終了時に状態異常が治る)
体重  :220.0kg(けたぐり・くさむすびの威力120)

ばつぐん(4倍)---
ばつぐん(2倍)でんき/くさ/かくとう/いわ
いまひとつ(1/2)みず
いまひとつ(1/4)こおり
こうかなし---

特性「ちょすい」の場合、みず無効


初代からおなじみのみず×こおり複合タイプ。
耐性は貧弱ながら、高耐久により撃ち合いに向き、「ちょすい」と「フリーズドライ」を両立することからみずタイプにめっぽう強いことで知られる。
第七世代までは目立った活躍をせず雌伏の時を過ごしてきたが、第八世代では強力なキョダイマックスを獲得し、シングル・ダブルともにトップメタの一角に躍り出た。

専用キョダイマックス技「キョダイセンリツ」は、追加効果により場をオーロラベール状態にする。
タイプ一致の高火力技で攻撃しながら耐久を倍化出来るとあって、ダイマックス技の中でも破格の性能を誇っている。
展開後の耐久は、ダイマックスによるHP倍化も相まって通常時の4倍という驚異的な耐久であり、圧倒的な対面性能を持つ。
また、ひかりのねんども適用されるため、アローラキュウコンのように後続サポートとして考えても優秀。
性質上じゃくてんほけんとの相性も非常によく、パーティーコンセプトを担うダイマックスエースとしてもその名を轟かせている。

第八世代で獲得した「うたかたのアリア」は、シングルではなみのりに代わる水技として定着している。

これまで強豪をメタる立場だったラプラスだが、自身の地位の向上によりその在り方に変化を見せている。
みずタイプメタとして必須だったフリーズドライ+「ちょすい」の採用率が低下。
エースの役割やダイマックスとの相性が悪いこおりのつぶても採用率を大きく低下させている。
代わりにダイマックス中のみず打点として、かみなりの採用率が急上昇することとなった。
必須技でなくなったフリーズドライを切って、キョダイセンリツの威力を上げるためぜったいれいど・ふぶき・れいとうビームを採用したり
一撃必殺技をぜったいれいどではなく、ダイマックス技化を意識してつのドリル・じわれに変更するなど、多様化も進んでいる。
鋼への対抗手段としてボディプレスを採用するなど「メタのメタ」となる技も採用されるようになった。

「冠の雪原」ではランドロスや600族ドラゴンといった氷4倍弱点の強豪が多数復活して氷タイプの需要が増加。
シリーズ8ではオーロラベールで後続の禁止伝説サポートが出来るダイマックス枠として注目が集まるなど、
環境の変化に対応しながら着実に活躍を見せている。



キョダイマックス [編集]

キョダイマックス技
キョダイマックス技変化する技タイプ解説
キョダイセンリツこおり味方の場をオーロラベール状態にする。
考察及びダイマックスとの比較
通常のオーロラベールと違い、事前にあられを降らす必要は無い。
攻撃と同時に両壁を張れるのは強力で、自身の打ち合い性能を大きく高められるのみならず、
後続のポケモンのサポート(特に積み)にもなる。ひかりのねんどによって壁ターンを伸ばす事も可能。
攻撃技の追加効果なので、とつげきチョッキでも使用できるが、「ダイウォール」で防がれた場合は壁を張る効果も発動しない。
あられを降らす効果は無く、「ふぶき」の必中化やゆきかきなどのサポートにはならないが、
自身がダイストリームで降らせた雨に干渉しないので、水技の火力上昇を維持したまま氷技を扱える。

オーロラベール込みの耐久力は過去の常識を逸するものであり、耐久無振りであってもダイマックスでHP2倍になるだけで、
物理耐久力(H410*B100=41000)は 防御特化クレセリア(H227*B189=42903)相当
特殊耐久力(H410*D115=47150)は 特防特化クレセリア(H227*D200=45400)相当の耐久力となるところ、
オーロラベール展開時はさらに実質防御・特防ともに2倍という群を抜いた耐久力を、タイプ一致高火力氷技で攻撃しながら得られる。
キョダイマックスが切れた後もオーロラベールを残している限り耐久特化クレセリア並の耐久力が確保されており、当然ながら努力値を耐久に振ればなお硬くなる。
普通のダイマックスだと水と氷技がお互いに天候を書き換えてしまって相性が悪いのと、キョダイセンリツが非常に強力かつ汎用性が高いのもあってダイマックスはほぼキョダイ一択。ランクバトルのラプラスはほとんどキョダイラプラスと考えていい。
ダイマックスの詳細

特性考察 [編集]

ちょすい
みず技を吸収できるようになる。単純に耐性が強化されるので迷ったらコレ。
フリーズドライと併せて水タイプキラーとして役割を持てるのも強み。
もともとみず技半減かつ高耐久で水には強いが、ウオノラゴンなどの超火力を相手にした場合は半減と無効の差は大きい。
トレースされると水技が通らなくなる点には注意。
旧世代まではほぼこれ一択だったが、第八世代でダイマエース運用が確立されたことで使用率は分散傾向にある。
シェルアーマー
急所を無効化する。他のポケモンでは有用性が低いことも多い特性だが、ラプラスの場合はキョダイセンリツで展開したオーロラベールを急所で崩されなくなるため、シナジーがある。
不意の急所で即死したり耐久調整を崩されることを防げるため、アタッカーとの打ち合いを重視するなら最有力。
じゃくてんほけん+きょううんのダイマックストゲキッスとの対面に押し負けなくなることから、トゲキッスを意識する場合も第一候補になる。
その他、ウーラオスのあんこくきょうだのダメージを大きく抑えられたり、個体数は少ないがネギガナイトのような確定急所戦法に耐性を持てたりと、役立つ機会は少なくない。
なお、かたやぶりで貫通されるのは忘れずに。
うるおいボディ
雨が降っていれば、ターン終了時に状態異常が回復する。
ダイストリームによりでんじは・キノコのほうしなどのケアができ、やや悠長だがダイマックス後にねむるで居座る選択肢も生まれる。
ねむりケアならばダイサンダーでも行えるものの、ダイマックスエースとして状態異常耐性を持てるのは心強い。
なお仕様上うるおいボディの回復判定の後にあくびの眠り判定が行われるため、あくびメタにはならないので注意。

技考察 [編集]

特殊技タイプ威力命中効果解説
ハイドロポンプ110(165)80-タイプ一致技。命中不安
タブルの場合、味方を巻き込まない水技として筆頭候補となる。
うたかたのアリア90(135)100火傷治癒タイプ一致技。みがわり貫通かつダブルでは全体攻撃。タマゴ技。
自身は相手を火傷にする手段を持たない。
なみのり90(135)100-タイプ一致技。みがわりを壊して一撃必殺を通したい場合に。
ふぶき110(165)70凍り10%タイプ一致技。命中不安。霰下で必中。
れいとうビーム90(135)100凍り10%タイプ一致技。命中安定。
フリーズドライ70(105)100凍り10%タイプ一致技。水に抜群。水技との補完に優れる。
かみなり11070麻痺30%ダイマックス時の水への打点。雨下で必中。
10まんボルト90100麻痺10%命中安定。同族やウオチルドンを見るなら。
サイコキネシス90100特防↓10%刺さる相手は少ない。
げんしのちから60100全能力↑10%ヌケニンモスノウピンポイント。
四倍弱点でもリザードンテッカニン相手なら一致技の方が高威力。
ウェザーボール50/100
(150)
100-2天候でタイプ一致+晴れでも威力150で草などに刺さる。
雨パ前提なら、ダブルバトルでハイドロポンプの代わりにも。
ぜったいれいど-30一撃必殺一撃必殺技。氷とがんじょうに無効。
物理技タイプ威力命中効果解説
アクアブレイク85(127)100防御↓20%タイプ一致技。
たきのぼり80(120)100怯み20%タイプ一致技。りゅうのまいと相性が良い。
ゆきなだれ60/120
(90/180)
100優先度-4タイプ一致技。のろい型なら。
こおりのつぶて40(60)100優先度+1タイプ一致技。特殊型にも。
メガホーン12085-ルンパッパなどの氷が通りにくい複合に。
アイアンヘッド80100怯み30%対氷、岩、妖。他にはアイアンテールも覚える。
ボディプレス80100-対氷、悪、鋼。自身の防御でダメージを計算する。
しねんのずつき8090怯み20%対毒。
ドリルライナー8095急所ランク+1対電、鋼。じしんは覚えない。
じならし60100素早↓100%主にサポートに。
じわれ-30一撃必殺一撃必殺技。飛・ふゆうがんじょうには無効。
つのドリル-30一撃必殺一撃必殺技。霊・がんじょうには無効。
変化技タイプ命中解説
ねむる-うるおいボディなら雨下でねむり解消。
りゅうのまい-物理型で微妙な素早さと火力を補う。最速で116族まで抜ける。
のろい-物理型で火力と防御を補う。
ほろびのうた-起点化回避。
いのちのしずく-主にダブル用。自分と味方のHPを1/4回復する。

ダイマックス技考察 [編集]

ダイマックス技元にする技威力効果解説
ダイストリームハイドロポンプ140(210)天候:雨一致技。雨で水技の威力1.5倍。うるおいボディの発動にも。
うたかたのアリア130(195)
なみのり
アクアブレイク
たきのぼり
ダイアイスふぶき140(210)天候:霰一致技。通常ダイマックス用。
霰で氷以外にスリップダメージ&ふぶき必中化。
フリーズドライの効果が失われるため、水に受けられ易くなる。
他水ポケモンの例に漏れず、雨を消してしまう点もマイナス。
れいとうビーム130(195)
ぜったいれいど
フリーズドライ120(180)
ゆきなだれ110(165)
こおりのつぶて90(135)
キョダイセンリツふぶき140(210)オーロラベール一致技。キョダイマックス専用技。
オーロラベールの両壁貼りによって対面性能を強化できる。
霰と違い後続にも生きやすい点が大きなメリット。
ダイアイスにも優秀な点はあるが総合的にはこちらが強力。
れいとうビーム130(195)
ぜったいれいど
フリーズドライ120(180)
ゆきなだれ110(165)
こおりのつぶて90(135)
ダイサンダーかみなり140場:EFダイマックス中に水へ対抗できる。
あくびなどにも強くなるが、自身のねむるとは相性が悪い。
10まんボルト130
ダイアースじわれ130味方:D↑D上昇と合わせて電気に強く出られる。
ドリルライナー
ダイロックげんしのちから110天候:砂嵐ヌケニンを砂嵐込みで迅速に処理できる。
雨を消してしまうのでタイミングに気を付けたい。
ダイウォール変化技-まもる状態相手のダイマックスによる攻撃を防ぐ。
+  ピンポイント気味の技

型考察 [編集]

耐久に特化させる型でない限り、HP252振りは効率が悪い。
仮想敵をある程度絞り調整するのが吉。

耐久アタッカー型 [編集]

特性:ちょすいorうるおいボディ
性格:ひかえめ/れいせい/おだやか
努力値:耐久調整 余り特攻
持ち物:回復きのみ/とつげきチョッキ/たつじんのおび/じゃくてんほけん/カゴのみ/たべのこし
確定技:水技/フリーズドライ
優先技:ぜったいれいど/こおりのつぶて
選択技:ふぶきorれいとうビーム/かみなりor10まんボルト/じわれorつのドリル/ボディプレス/ねむる/ほろびのうた

一致水技+フリーズドライの一貫性の高さを活かした耐久アタッカー型。
ちょすいにより水全般に強く、特に対雨パ要員として高い安定性を持つ。
高耐久により一撃必殺技の試行回数を稼げ、強引に受けを突破できる。

ほろびのうたは起点回避に使え、ダイマックスへの牽制にもなる。うずしおで拘束してそのまま倒すこともできる。

キョダイマックス型 [編集]

特性:うるおいボディ/ちょすい/シェルアーマー
性格:ひかえめ
努力値:特攻252 素早さ調整 余り耐久
持ち物:ひかりのねんど/じゃくてんほけん/たつじんのおび/とつげきチョッキ/いのちのたま
確定技:うたかたのアリア/フリーズドライ
選択技:なみのりorハイドロポンプ/れいとうビーム/ぜったいれいど/かみなり/こおりのつぶて/ほろびのうた/ねむる

キョダイセンリツでオーロラベールを展開し、数値の高さを活かして対面を制していく。
先手でオーロラベールを張れるとなお強力なので、対同族・対バンギラス・対アーマーガアなどを考慮して素早さを調整する。準速、最速も検討できる。

どんな構成にしても対面での打ち合い性能の高さは持てるが、+α何をさせたいかにより、構成が変わってくる。
以下はそれぞれ+αの部分を極端にした例だが、実際は以下を踏まえてバランスを取って構成を編成していくことになる。

+  対面性能に加え、アタッカーとの撃ち合いに特化させたい場合
+  対面性能に加え、対水を厚くしたい場合
+  対面性能に加え、対受けループ等高耐久ポケモンの処理を任せたい場合

物理型 [編集]

特性:ちょすいorうるおいボディ
性格:いじっぱりorようき
努力値:耐久調整or素早さ252 余り攻撃
持ち物:回復きのみ/とつげきチョッキ/たつじんのおび/じゃくてんほけん/カゴのみ/たべのこし
優先技:のろいorりゅうのまい/こおりのつぶて
選択技:アクアブレイクorたきのぼり/ゆきなだれ/ドリルライナー/メガホーン/アイアンヘッドorアイアンテール/ボディプレス/ねむる

攻撃と特攻の種族値に差が無いので、こちらも十分に候補。
第八世代ではウオチルドンとの差別化が重要。あちらはこおりのつぶてやドリルライナー、りゅうのまいなどを覚えない。
アタッカーとして使う上で天候が必要でも無く、耐久無振りでもりゅうのまいは積みやすい。

勿論こちらでもキョダイダイマックスとの相性は良好。
生き残ればオーロラベールの恩恵を自身の積みのチャンスに充てられる。


対ラプラス [編集]

注意すべき点
殴り合うとキョダイセンリツによる超高耐久で歯が立たず、かといって受けに回ると一撃必殺技で潰される。
水+フリーズドライで攻撃範囲に穴もなく、型によっては殴り合いにさらに強くなる先制攻撃技のこおりのつぶて、
展開を阻害するほろびのうた、嵌め技で倒すことがほぼ絶たれてしまうねむる、急所に耐性を持ったシェルアーマー個体も存在。
対策方法
ターン数を稼げるように、見せ合い時に短期決戦となる対面処理していくような選出は避け、ある程度サイクルを回せる選出を意識すること。

初手の行動は十中八九キョダイセンリツとなるのでそれを読んで後出ししたい。
+  折りたたみ
+  折りたたみ
+  折りたたみ
共通してラプラスの欠点となるのが素の火力の低さである。
雨下の水技は脅威になるものの、能力上昇さえ阻止すれば水技以外なら崩す速度は遅い。なるべく水技を半減に出来るようにしておくと良いだろう。
逆にいうと能力が上昇してしまうと手がつけられなくなるので、不用意にじゃくてんほけんを発動させないように。
+  折りたたみ

外部リンク [編集]