クロバット [編集]
No.169 タイプ:どく/ひこう 通常特性:せいしんりょく(怯まない・いかくも効かない) 隠れ特性:すりぬけ(リフレクター・ひかりのかべ・オーロラベール・しんぴのまもり・しろいきり・みがわりを無視して攻撃できる) 体重 :75.0kg(けたぐり・くさむすびの威力80)
能力値 | HP | 攻撃 | 防御 | 特攻 | 特防 | 素早 | 合計種族値 | 特性 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
クロバット | 85 | 90 | 80 | 70 | 80 | 130 | 535 | せいしんりょく/すりぬけ |
ゴルバット | 75 | 80 | 70 | 65 | 75 | 90 | 455 | せいしんりょく/すりぬけ |
75 | 80 | 115 | 65 | 122 | 90 | 547 | しんかのきせき・無振り |
高速飛or毒+炎技 | HP | 攻撃 | 防御 | 特攻 | 特防 | 素早 | 合計種族値 | 特性 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
クロバット | 85 | 90 | 80 | 70 | 80 | 130 | 535 | せいしんりょく/すりぬけ |
ファイアロー | 78 | 81 | 71 | 74 | 69 | 126 | 499 | ほのおのからだ/はやてのつばさ |
アーゴヨン | 73 | 73 | 73 | 127 | 73 | 121 | 540 | ビーストブースト |
どく×ひこうの固有タイプを持ち、130族に属する高い素早さが特徴のポケモン。
他の種族値も無難に纏まっており、豊富な変化技も合わせ多彩な仕事を可能とする器用さが売り。
禁止級や特性などを考慮しない場合で最速の一致必中どくどく使いかつ最速のおいかぜ使いである点は特筆に値する。
一方でアタッカーとしては少々力不足。いやなおと、わるだくみで火力補強はできるが、積む余裕はあまりない。
第八世代では更なる高速ポケモンとしてドラパルト、カマスジョー、レジエレキが登場している。
ドラパルトはトップメタ、レジエレキも採用率は高めであり、頼りの素早さも決して過信は出来ない数値に。
新規習得した技としてはかみくだく、ダメおし、ダブルウイング、ぼうふう等。
前者2つは一貫性の高いあくタイプの技であり、弱点のエスパー、猛威を振るうゴーストに抜群を取れる。
ダブルウイングは初の連続技。命中はやや不安だが、低耐久や弱点をきあいのタスキでごまかす相手に強くなった。
ぼうふうは命中不安なものの、念願の高威力特殊ひこう技であり、ダイジェットの下地としても有効。
反面、いかりのまえば、はねやすめを剥奪されてしまったのは非常に痛い。
変化技を活用したサポーターとしての運用が弱体化してしまい、火力不足が露見する羽目に。
新要素であるダイマックスを切るポケモンとしては一考を要する。
元が高速なのでダイジェットの恩恵は薄いが、逆にダイジェットの撃ち合いには有利になれる。
ダイアシッドは火力が低く物理型では実質効果なしだが、特殊型では抜群範囲の広い技が多いため有用。
現環境では実用性に乏しいため、ゴルバットの考察をノートに移動。
特性考察 [編集]
- せいしんりょく
- 怯まなくなるが、元々高速のクロバットが怯むケースは少ないので、ねこだましが跋扈するダブル向き。
第八世代からいかくを無効化できるようになり、物理アタッカーであればシングルでも候補。
現環境のいかく持ちでひこう技に耐性を持つのはレントラー、クチートのみで、有効な仮想敵が多い点も魅力。
- すりぬけ
- 隠れ特性。相手のみがわりや壁を無視して攻撃・変化技を通すことができるようになる。
単純な物理アタッカーとして使うと少々種族値が不足するクロバットとの相性は良好。
習得者が大幅に減ったどくどくをみがわりを貫通して与えることができる。
他の補助技も豊富で、シングルのサポーターや特殊型で育成する場合は基本的にこちらが優先。
技考察 [編集]
物理技 | タイプ | 威力 | 命中 | 効果 | 解説 | |
---|---|---|---|---|---|---|
ブレイブバード | 飛 | 120(180) | 100 | 反動1/3 | メインウェポン。反動あり。 | |
アクロバット | 飛 | 55/110 (82/165) | 100 | - | レッドカードを持たせるなら。 | |
ダブルウイング | 飛 | 40(60)x2 | 90 | - | 火力は並だが自身のHPを削らず、道具の制限もなく、1ターン相手に渡す事もない。 ゴツメに注意。 | |
クロスポイズン | 毒 | 70(105) | 100 | 毒10% 急所ランク+1 | 一致技だが飛行技と範囲が被る。 電気・フェアリーピンポイント。 | |
とんぼがえり | 虫 | 70 | 100 | 自分交代 | 交代読み、きあいのタスキ潰し、その他様々な場面で使える。 | |
きゅうけつ | 虫 | 80 | 100 | HP吸収1/2 | エスパー・悪に刺さる体力吸収技。 | |
かみくだく | 悪 | 80 | 100 | 防御↓20% | 対霊、超に。 | |
どろぼう | 悪 | 60 | 100 | 道具奪取 | レッドカードを持たせるなら。 一応ギルガルドに対しての打点にもなるが、じゃくてんほけんは発動して奪えないので注意。 | |
はがねのつばさ | 鋼 | 70 | 90 | 防御10%↑ | 岩と氷ピンポイント。 | |
特殊技 | タイプ | 威力 | 命中 | 効果 | 解説 | |
ヘドロばくだん | 毒 | 90(135) | 100 | 毒30% | メインに据えるなら積み技が欲しい。ヘドロウェーブは覚えない。 | |
ぼうふう | 飛 | 110(165) | 70 | 混乱30% | 対格闘。命中不安も雨なら必中。 | |
エアスラッシュ | 飛 | 75(112) | 95 | 怯み30% | 素早さが高いので追加効果が狙える。 | |
ねっぷう | 炎 | 95 | 90 | 火傷10% | 対鋼として優秀。物理型でもサブとしては使える。 | |
ギガドレイン | 草 | 75 | 100 | HP吸収1/2 | 4倍狙いの他、耐久補強にも繋がるかもしれない。 | |
あくのはどう | 悪 | 80 | 100 | 怯み20% | 対霊、超。等倍範囲も広いが予めわるだくみを積まないと厳しい。 | |
たたりめ | 霊 | 65/130 | 100 | - | 状態異常の相手にダメージ2倍。どくどく、さいみんじゅつと併せて。 | |
変化技 | タイプ | 命中 | 解説 | |||
おいかぜ | 飛 | - | サポートに。自分自身への恩恵は少ない。 | |||
にほんばれ | 炎 | - | 一応自分も炎技の強化が狙える。天候特性系の場を潰すのにも使える。 | |||
あまごい | 水 | - | 相手の妨害や味方のサポートに。ぼうふうの必中化も。かみなりも必中になるので注意。 | |||
ちょうはつ | 悪 | 100 | 耐久型、サポート型への機能停止狙い。速いので不発し難い。 | |||
あやしいひかり | 無 | 100 | 速いので先制で決めやすい。相手を流せる可能性がある。 | |||
いやなおと | 無 | 85 | 火力補強や流しに使えるが、命中不安。 | |||
わるだくみ | 悪 | - | 特殊型に必要。無いと火力不足感が漂う。 | |||
みがわり | 無 | - | 単体ではほとんど状態異常を避ける程度。 | |||
どくどく | 毒 | 必中 | どくタイプなので必中。すりぬけならみがわり貫通。みがわり&ちいさくなる型に非常に強い。 ゴルバットは過去作限定であることに注意。 | |||
さいみんじゅつ | 超 | 60 | 命中率は極めて不安定だが、当たれば美味しい。 | |||
くろいきり | 氷 | - | 積みをリセット。ゼルネアスのメインウエポンを半減しつつジオコントロールの積みをリセットできる。 | |||
ファストガード | 闘 | - | ダブル用。サイコフィールドで代用可能で自身は浮いているが、せいしんりょくでねこだましは防げる。 雨パのルンパッパなど自分より素早いポケモンからの味方へのねこだましは防げない。 |
ダイマックス技考察 [編集]
型考察 [編集]
物理汎用型 [編集]
特性:せいしんりょくorすりぬけ
性格:ようき
努力値:攻撃252 素早さ252
持ち物:いのちのたま/きあいのタスキ/ゴツゴツメット
確定技:ブレイブバードorダブルウイング
攻撃技:とんぼがえり/ねっぷう/クロスポイズン/かみくだく/きゅうけつ
補助技:おいかぜ/どくどく/あやしいひかり/みがわり/ちょうはつ/いやなおと/くろいきり/さいみんじゅつ
攻撃は平凡だが優秀な一致技を持ち、種族値故に上から複数回殴りやすいので案外火力が出せる。
飛行技しかまともな火力の技がないのが欠点だが、飛行のみで等倍範囲はそこそこ広く、
苦手な相手もとんぼがえりやいかりのまえばである程度ごまかせる。
技スペースには余裕があるのでPTと相談して補助技を組み込もう。
いかりのまえばは今の環境では使えない。
くろいきりはのろいなどのS上昇系以外の積み技に対して後出しで使う。
S上昇系の積み技には押し負ける。
クロスポイズンはカプ・コケコピンポイントなとこ以外あまりメリットがない。
どうしても電気、フェアリーに少しでもダメージを多くしたい、反動を受けたくないなら。
C下降補正でもねっぷうは普通にあり。
タイマンだとやや厳しいが、交代で出てきたナットレイやハッサムを
ブレイブバード→ねっぷうで安全に倒せる。
今の環境にかみくだくって要るだろうか?ドラパルトには勝てないし。
↑単純に飛行以外での安定択かと。
格闘、フェアリーはクロバットには出てこないし電気、岩、鋼全てに等倍で通る。
折りたたみ |
こだわりハチマキ型 [編集]
特性:せいしんりょく(推奨)orすりぬけ
性格:ようきorいじっぱり
努力値:A252 S252をベースに調整
持ち物:こだわりハチマキ
確定技:ブレイブバードorダブルウイング
優先技:とんぼがえり
選択攻撃技:クロスポイズン/はがねのつばさ/かみくだく/きゅうけつ
選択補助技:ねごと/どくどく
高い素早さで上からこだわりハチマキの高火力を押し付けていく。
前半はとんぼがえりでサイクルを回し、相手が削れた後半にブレイブバードで一掃する動きが基本。
基本的に飛行技かとんぼがえりしか使わないため、ハチマキの火力補正が無くなるダイマックスとの相性はいまいち。
せいしんりょくにいかく無効の効果が付いたため、それらとの対面でも十分な火力を維持できるようになった。
A252ハチマキブレイブバードの火力は無振りエースバーンを高乱数1発、無振りギャラドスを低乱数1発。
今まで倒しづらかったいかく持ちも、削れていれば十分に押し切れる可能性が出てきている
ハチマキとは言え、技の威力の関係上ブレイブバード以外の技は控えめな火力。
飛行技の高い一貫性が基軸の型のため、岩や電気、鋼タイプの処理はクロバット以外に任せたい。
高速物理飛行としてはファイアローがライバルだが、Sの高さと威嚇耐性があれば十分と言えるだろう。
いじっぱりの場合、252振りで実値182となり、ぴったり最速115族に抜かれてしまう。
とはいえテラキオンなど抜けるポケモンは存在するため、火力を重視する際には選択肢。
特性は基本はせいしんりょくの方が役立つ場面が多いが、壁や身代わりへの対策を重視するならすりぬけもあり。
ただし、クロバットの役割上序盤の偵察→終盤に再登場の流れが多いので、その頃には壁が切れていることも。
わるだくみ特殊型 [編集]
特性:せいしんりょくorすりぬけ
性格:おくびょう
努力値:特攻252 素早さ252
持ち物:いのちのたま/たつじんのおび/きあいのタスキ
確定技:わるだくみ/エアスラッシュorぼうふう
選択技:ヘドロばくだん/ねっぷう/あくのはどう/ギガドレイン/とんぼがえり
補助技:ちょうはつ/どくどく/おいかぜ/さいみんじゅつ
主にくさ・むし1/4という耐性を活かし、くさ・むしタイプを起点にわるだくみを積んで攻撃する型。
ぼうじんゴーグルを持つことでねむりごな・キノコのほうしを起点に安心して積むことができる。
格闘も1/4だが、格闘タイプはサブで岩技を持っている事が多いので、積みの起点にはしづらい。
いのちのたまとたつじんのおびは火力補強ができ、きあいのタスキなら行動回数が確保できる。
素の火力は低いため積み技のわるだくみは確定。
物理型の差別点は、どくどく無効を活かして物理受けを起点にすることができるという点か。
技選択としてはフェアリー意識のヘドロばくだん、鋼意識のねっぷうが有力。
わるだくみ以外の補助技は攻撃範囲が狭まるため入れるスペースが厳しいが一応候補に入れておく。
ダイマックスを切ることでダイアシッドでの特攻強化やダイジェットでの素早さ上昇でスカーフ持ちを抜くことができる。
一方でダイソウゲンは自身に恩恵を得られず、ダイバーンの追加効果はぼうふうと相性が悪いことに注意。
サポート型 [編集]
特性:すりぬけ
性格:ようき
努力値:HP252 素早さ252 をベースに調整
持ち物:ラムのみ/オボンのみ/くろいヘドロ/半減のきのみ/しめったいわ
優先攻撃技:ブレイブバードorアクロバットorダブルウイング
選択攻撃技:とんぼがえり/どろぼう/ねっぷう
選択補助技:ちょうはつ/おいかぜ/どくどく/さいみんじゅつ/みがわり/まもる/くろいきり/あまごい/にほんばれ
豊富な補助技と高い素早さを活かし、相手の妨害や後続のサポートに徹する型。
基本的には先発or交代出しから先制で各種補助技を使い、
役目を終えたらとんぼがえりで交代orブレイブバードで特攻、というのが主な役割となる。
ちょうはつされると身動きが取れなくなるので攻撃技は最低1つ欲しいが、素早さ全振りであれば先にちょうはつすることも可能。
おいかぜを持たせるならば、だっしゅつボタンも候補に入る。
この場合、半減タイプの技に出して後続を無償で登場させるという使い方も可能。
スカーフ持ちを考えないのであれば、S調整はオンバーン抜きがラインか
最速にしても同速の130族は相性で苦手、その下に居るファイアローは特性でどちらにしろ抜けず、
ゴツゴツメット持ちにちょうはつを入れるぐらいしかファイアローを抜く理由はない。
マニューラにも一発入れるぐらいしかできないのでオンバーンを抜いておけば十分と言える。
【ダブル】おいかぜサポート基本型 [編集]
特性:せいしんりょく
性格:ようきorおくびょう
努力値:H252 S252をベースに調整
持ち物:きあいのタスキ/くろいヘドロ/だっしゅつボタン/メンタルハーブ など
確定技:おいかぜ
優先技:ちょうはつ
選択攻撃技:とんぼがえり/ブレイブバードorダブルウイングorぼうふうorエアスラッシュ/クロスポイズンorヘドロばくだん
選択補助技:くろいきり/あまごい/にほんばれ/どくどく/まもる/ファストガード
特性せいしんりょくによりねこだまし・スカーフいわなだれで怯まない。
怯みによる妨害を恐れること無く、最速でおいかぜ始動ができる唯一のポケモン。
また、相手のトリル始動役も高速のちょうはつで潰せるため、展開阻止性能も高い。
似たような役割を持つトルネロス(あるいは重要技だけならエルフーンも)は意識しておきたい。
あちらは怯み耐性を持たないものの、いたずらごころによって
猫騙し持ちと対面しない限り安定して行動が可能となる。
またクロバット自体の素早さは決して低くないが
タスキがなければトップメタであるレジエレキには何もできずに落とされる上
エレキネットの妨害ではタスキでも行動できない恐れがある。
いたずらごころからのおいかぜに対しても、ダイマエースアタッカーの先制を許す可能性があり
弱点を突かれればH振りでも耐えることは難しい。
猫騙しで怯まないメリットは決して小さくないが
第八世代から変更になったダブルバトルの行動順仕様、レジエレキの登場はクロバットにとって痛手と言える。
ねこだまし持ちの素早さは、ゼラオラを除くとクロバット以下なので、最速ならファストガードでねこだましをほぼ防げる。
ただしクロバット自身は特性で怯まないので、相方を確実に行動させたい場合に。
イエッサンやカプ・テテフの登場で浮いているポケモン以外はフィールドでねこだましを防げるようになり、採用優先度は下がった。
くろいきりは味方のいかく解除に使えるため有用だが、相手にも効果が及ぶ点は忘れずに。
また、せいしんりょくでねこだましを防げるのでまもるの優先度は低い。
対クロバット [編集]
- 注意すべき点
- 高い素早さを始めとしたバランスのよい種族値、豊富な補助技と恵まれた耐性により多彩な役割を持つ。
積み技を持つのでアタッカーとして運用されることもあり、すりぬけで壁、みがわりを貫通し誤魔化しが効きづらい。
毒も効かない上に必中どくどく、ふきとばしが使用可能なので積みアタッカーや耐久型にも強く、不利対面からはとんぼで逃げると基本的に万能。
何もさせずに退場させることはまず不可能で、後からの対処を強いられる盤面が多い。
- 対策方法
- いかりのまえばが剥奪、はねやすめも失い、役割破壊・耐久性能は大きく低下。
種族値はバランスが良いとはいえ素早さ以外は突き抜けておらず、S振りが多いので耐久特化はまずされていない。
高火力アタッカーならば正面から突破可能。おいかぜを用いた後続補助も多いので、相手の構築から役割を読むのが重要。
サポーターに対してはいたずらごころのちょうはつが最も有効。画一的な対処は難しいが、恒久的な支援は少ない。
アタッカー・サポーター問わず先発で出てくることが多いので、対処できるポケモンを対面させておきたい。