クチート [編集]
No.303 タイプ:はがね/フェアリー 通常特性:かいりきバサミ(相手に攻撃を下げられない) いかく(場に出た時か戦闘中この特性を得た時、場に出ている相手全員の攻撃を1段階下げる) 隠れ特性:ちからずく(一部の技の追加効果がなくなる代わりに威力が1.3倍になる) 体重 :11.5kg(けたぐり・くさむすびの威力40)
ちからずく/鋼+妖技 | HP | 攻撃 | 防御 | 特攻 | 特防 | 素早 | 合計種族値 | 特性 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
クチート | 50 | 85 | 85 | 55 | 55 | 50 | 380 | かいりきバサミ/いかく/ちからずく |
(126) | (87) | ※全振り+ちからずく対象技換算 | ||||||
ダイオウドウ | 122 | 130 | 69 | 80 | 69 | 30 | 500 | ちからずく/ヘヴィメタル |
(184) | (119) | ※全振り+ちからずく対象技換算 |
第三世代から登場しているはがね×フェアリー。同複合は禁止級を除けばクレッフィのみ。
弱点2・半減以下11と非常に恵まれた耐性を持つものの、合計400に届かない種族値が難点。
第八世代でメガシンカが廃止され、火力・耐久双方の不足が目に見えて問題となっている。
技方面もメタルバースト、いかりのまえば、はたきおとすといった重要な技が剥奪。
代わりに得た技で実用圏内にあるといえるのはサイコファング程度と、ひどい逆風を受ける羽目に。
ちからずくの適用技は多く習得するのだが、同じくはがねタイプにダイオウドウが登場。
一致フェアリー技の火力は一応勝るが、ダイオウドウのじゃれつくは同条件のクチートの9割弱の火力が出る。
他の技については最早比較するまでもなく、アタッカーとしての運用はかなり苦しい。
一応、優秀な特性であるいかくは続投。はがね、フェアリー共に唯一の持ち主なので差別化要素にもなる。
特にダブルバトルでは、新規習得したてだすけ、ぶんまわすを活用可能。後者はタスキ潰し+せいぎのこころ、びびりの発動に。
いかくを無効化する特性が増え、またまけんき、かちきの跋扈など逆風もあるが採用圏内にはなる。
同複合のクレッフィも同じくサポートを得意とするが、あちらとは習得技・特性共にかなり異なるので差別化の意識はほぼ不要。
新要素であるダイマックスは、元々アタッカーとしては力不足なのでクチートに切るタイミングはまずないだろう。
技範囲自体は広く、任意の追加効果を得るには役立つがエース適性の薄いクチートに切るべき理由に乏しい。
特性考察 [編集]
- かいりきバサミ
- 攻撃を下げられなくなる。メガシンカの廃止により、一気に重要度が低下した。
元々火力が足りず、アタッカーとして力不足なのは前述の通り。
後続に役立ついかくが優先、奇襲としてアタッカー運用するにせよ、ちからずくの方が汎用性が高い。
- いかく
- 繰り出すだけで相手全員の攻撃が下がる。ダブルで特に有効な強特性。
第八世代でいかくを無効化する特性が増加したものの、相変わらず物理アタッカーに刺さるので基本はこちら。
トレースはもちろん、ミラーアーマーにも注意。心配なら相方は特殊アタッカーにしておこう。
- ちからずく
- 隠れ特性。確率で発動する追加効果(100%含む)を発生させなくし、技の威力を1.3倍に。
適用技にはいのちのたまの反動がなくなるので、デメリットなしで合計1.69倍の火力を叩き出すことが可能。
足りない火力を大きく補ってくれるが、ダイマックス技には効果が乗らない。
また、同特性のはがねタイプとして、よりアタッカーに向いたダイオウドウ、物理耐久の高いハガネールが存在する。
技考察 [編集]
物理技 | タイプ | 威力 | ちからずく | 命中 | 効果 | 解説 | |
---|---|---|---|---|---|---|---|
じゃれつく | 妖 | 90(135) | 175 | 90 | 攻撃↓10% | タイプ一致技。命中不安。 | |
アイアンヘッド | 鋼 | 80(120) | 156 | 100 | 怯み30% | タイプ一致技。性能安定。怯みは狙いにくい。 | |
サイコファング | 超 | 85 | - | 100 | 壁破壊 | 毒への遂行手段。壁破壊も可能。 | |
ふいうち | 悪 | 70 | - | 100 | 優先度+1 | 読みが要るが高威力の先制技。 タイマン性能を高めてくれる。 | |
かみくだく | 悪 | 80 | 104 | 100 | 防御↓20% | 悪タイプの安定技。 | |
しっぺがえし | 悪 | 50/100 | - | 100 | - | 後攻で威力倍増。ちからずく以外の型で。鈍足との相性はよい。 | |
なげつける | 悪 | - | - | 100 | 道具により変化 | 追加効果狙いでかえんだま・でんきだまなど。 | |
イカサマ | 悪 | 95 | - | 100 | - | いかくとの相性は悪いが攻撃無振りでも使える攻撃技。 | |
ストーンエッジ | 岩 | 100 | - | 80 | 急所ランク+1 | 対炎。高威力・命中不安。 | |
いわなだれ | 岩 | 75 | 97 | 90 | 怯み30% | ダブルでは相手全体攻撃。ちからずくなら命中率の高い岩技、 いかくを活かしたトリルパなら怯み技として優秀。 | |
がんせきふうじ | 岩 | 60 | 78 | 95 | 素早さ↓100% | 後続サポート。ちからずくとは相性が悪い。 | |
かわらわり | 闘 | 75 | - | 100 | 壁破壊 | 対鋼。壁構築に強くなる。 | |
ちきゅうなげ | 闘 | - | - | 100 | - | 火力に振らないのなら。 | |
かみなりパンチ | 電 | 75 | 97 | 100 | 麻痺10% | 対水。 | |
れいとうパンチ | 氷 | 75 | 97 | 100 | 凍り10% | 一致技と半減範囲が被る。 | |
ほのおのキバ | 炎 | 65 | 84 | 95 | 火傷10% 怯み10% | シュバルゴやナットレイに。ほのおのパンチは覚えない。 | |
変化技 | タイプ | 命中 | 解説 | ||||
つるぎのまい | 無 | - | 攻撃↑↑。足りない火力を強化。 | ||||
たくわえる | 無 | - | 防御↑特防↑。 | ||||
バトンタッチ | 無 | - | 後続サポート。 | ||||
ちょうはつ | 悪 | 100 | 補助技対策。ふいうちと相性が良い。 | ||||
みがわり | 無 | - | 補助技対策や、交代読みで。ふいうちと相性が良い。 | ||||
ステルスロック | 岩 | - | サポート用。交代読みで。 | ||||
こらえる | 無 | - | 相手のダイマックス技を確実に耐えられる。連続使用で失敗しやすくなるので注意。 | ||||
ミストフィールド | 妖 | - | ダイマックスを消費せずにフィールド貼りかえができる。 | ||||
てだすけ | 無 | - | ダブルでの補助に。 |
特殊技 |
ダイマックス技考察 [編集]
使用率・採用率の低い技 |
型考察 [編集]
物理アタッカー型 [編集]
特性:いかく/ちからずく
性格:いじっぱりorゆうかん(トリックルーム)
努力値:A252 S調整 残りH
持ち物:きあいのタスキ/いのちのたま/とつげきチョッキ/オボンのみ/ラムのみ
確定技:じゃれつく/ふいうち
優先技:アイアンヘッド
攻撃技:だいもんじorほのおのキバ/サイコファング/かみくだく/れいとうパンチorれいとうビーム/かみなりパンチor10まんボルト/ストーンエッジorいわなだれ
変化技:つるぎのまい/ちょうはつ/ステルスロック/みがわり
オーソドックスな耐えて殴るタイプの鈍足アタッカー。
耐性は優秀だが耐久数値(特に特殊耐久)が貧弱なので、無効タイプやいかくを活かさないと後出しは厳しい。
広い攻撃範囲に先制技も揃うが、攻撃の種族値自体は控え目なので過信は禁物。
ちからずくならメインウェポン含め火力が補強できるが、場に出るだけで物理相手に最低限仕事ができるいかくは捨てがたい。
A特化じゃれつくで無振りドラパルトを超高乱数1発(ちからずくだと確1)。
仮にタスキ型でもふいうちで縛れるが、おにび型等には要注意。
対ナットレイを意識するならほのお技が欲しいが、ダメージはほのおのキバ<下降補正だいもんじ。
物理環境も相まって、他の役割破壊技も特殊技のほうがいかくにも強いので安定しやすい。
無論つるぎのまい採用型に関してはこの限りではない。
サポート型 [編集]
特性:いかく
性格:わんぱくorしんちょうorようき
努力値:HB252orHD252orHS252
持ち物:きあいのタスキ
確定技:ステルスロック
優先技:ふいうち/がんせきふうじ
攻撃技:じゃれつく/アイアンヘッド/サイコファング/かわらわり/てっていこうせん/だいもんじ/れいとうビーム/10まんボルト
変化技:ちょうはつ/バトンタッチ/こらえる
いかくによる物理への火力削ぎとステルスロック撒きを同時に行える。
ふいうちがあるので最低限タスキ潰しもでき、がんせきふうじでS操作もできる。
サイコファングとかわらわりは壁展開の阻止用。前者だとオーロンゲ、後者はドラパルトに無効化されるので注意。
ちょうはつは鈍足耐久型の起点阻止用。Sに振っておけばある程度機能する。
てっていこうせんは2ターンかかるが自主退場できる。火力がなく起点化されやすいので、起点回避の手段はなにかしら持っておきたい。
ワルビアルとの差別化が厳しい気がする。
向こうにはふいうちが無いけど、素早さ下げれば先制できる事が多い。
↑タイプ耐性がクチートの方が優秀だから比較する意味無し。以上。
相性考察 [編集]
- ラティアス
- じめん無効、ほのお半減でいやしのねがい・でんじはを覚える。
- フライゴン
- 互いの弱点をすべて半減以下に抑えることができる。
ただし、複合範囲ではマンムーなど両者に弱点をついてくるポケモンも少なくない。 - サザンドラ
- じめん無効、ほのお半減。サザンドラが苦手なむし・こおり・ドラゴン・フェアリーに強い。
物理特殊で役割も分担できる。
いずれもかたやぶりじめんは一貫するので注意。
対クチート [編集]
- 注意すべき点
- 優秀な複合タイプによる多耐性といかくにより、数値以上に繰り出し性能が高い。
ステルスロック・ミストフィールドといった設置技、ちょうはつ・てだすけなどの有用な補助技を持つ。
ちからずくを活かしたアタッカーもおり、技範囲が広く、適用技も多く習得するため数値以上に火力が出る。
つるぎのまい+ふいうち、バトンタッチなどのコンボも備えており油断ならない。
- 対策方法
- 数値の割にできることが多いというだけで、クチート自体はステータスが低く特別危険なポケモンではない。
特殊耐久は壊滅的に低く、いかくで誤魔化されない特殊アタッカーなら容易く殴り倒せる。
エース運用はまずされず、いかくを絡めてサイクル運用されることが主なので、後続を常に意識して立ち回ると良い。