ブラッキー [編集]
No.197 タイプ:あく 通常特性:シンクロ(どく、まひ、やけど状態にさせられると相手も同じ状態異常になる) 隠れ特性:せいしんりょく(怯まない、いかくも効かない) 体重 :27.0kg(けたぐり・くさむすびの威力60)
ブイズ:イーブイ シャワーズ サンダース ブースター エーフィ ブラッキー リーフィア グレイシア ニンフィア
イーブイの進化系、通称ブイズの一角に当たるあくタイプ。
全ポケモン中で見ても指折りの総合耐久が最大の持ち味で、耐性は少ないが物理・特殊両面に数値受けが務まる堅牢さを持つ。
一致イカサマを扱えるため対物理の遂行速度が速く、物理アタッカーの積み技やちょうはつを牽制できる点も優秀。
能動的な攻撃手段がほぼイカサマ頼りの為、主軸として採用されるケースは少ないが、広範囲に誤魔化しの効く性能から補完として採用しやすい。
禁伝環境においても使用率は100以内に位置し、現在ブイズの中で最も使われているポケモン。
初登場から長い時間を重ね、バルジーナやAペルシアンといった受け軸のライバルも増えてきた。
ガオガエンはいかくにより高い耐久を実現しつつ広い技範囲と高めのアタッカー性能を併せ持つ。
完全に立場を失うには至ってないが、単にあくの補完が欲しければそれらと枠を争うことになる。
幸いねがいごとによるクッション性能、あくびの流し性能などで差別化はしやすく、独自の仕事もこなせる。
第八世代ではZクリスタル、メガストーンが廃止。ダイマックス技は多少威力が抑えられ、数値受けが主なブラッキーの仕事は遂行しやすくなった。
一方でおいうちが技ごと消滅し流し際に負担をかける性能は低下。どくどく、じこあんじ、いばるが軒並み過去作限定に。
代わりにかみくだく、きあいだめを習得したが種族値の都合上、採用はそれぞれのろい型、バトンタッチ型に限られる。
相手に直接負担をかける手段がイカサマに依存する性質がより強くなり、編成に組み込んで何をさせるかを明確にする重要性が高まっている。
新要素のダイマックスは、元が攻撃能力に乏しいブラッキーとの相性はいまいち。
一応対面のダイマックスに対抗して、耐久を上昇させつつダイウォールで時間を稼ぎ、ダイマックスに依存する戦術を破綻させることは可能。
とはいえ前述の通り等倍以下相手ならばダイマックスされようと、一部の超火力を発揮する相手以外には誤魔化しは効く。
特性考察 [編集]
- シンクロ
- 相手にどく、もうどく、まひ、やけどにされた際に相手も同じ状態にする。
第八世代では、一致以外のどくどく習得者の激減によりタイプ特性で無効化されやすくなった。
そのため主な用途はほのお、でんき以外のタイプからのおにび、でんじはのけん制となる。
せいしんりょくもややピンポイントなので一部の耐久ポケモンを強く意識する場合は採用圏内。
自身も機能停止してしまう為、可能ならばねむるを搭載して採用しておきたい。
- せいしんりょく
- 隠れ特性。怯まなくなる。素早さが低く恩恵は受けやすい。特にねこだましの跋扈するダブルで有力。
怯みに依存する戦術はダイマックスの登場で減少しているが、対面した場合はほぼ確実に受けきれる。
シンクロが有効に作用する機会が減った第八世代においてはこちらの方が活きる機会は多いか。
いかくを無効化する効果もついたが、バトンタッチ型やのろい型以外ではほぼ影響はない。
技考察 [編集]
- 回復技について
- ・つきのひかり
再生回復技。決定力不足のアタッカーを物理特殊問わず止める。
一方シンクロこそあるも、どくどくで自身が機能停止する点、PPが少ない点、天候に左右される点がデメリット。
・ねがいごと+まもる
後続の低負荷降臨ができる=自身がクッションとなれる。
まもるによる技スペ圧迫と、まもる時に相手に自由行動を許すことがデメリット。
・ねむる+カゴのみ
2度目以降は回復に融通が効かないため基本的に低火力の耐久特化型には向かない。のろい積みアタッカーで真価を発揮する。
ダイマックス技考察 [編集]
使用率・採用率の低い技 |
型考察 [編集]
物理受け型 [編集]
特性:シンクロ/せいしんりょく
性格:ずぶとい/わんぱく
努力値:HP252 防御252ベースで素早さ調整
持ち物:ゴツゴツメット/たべのこし
確定技:イカサマ/つきのひかりorねがいごと+まもる
選択技:バークアウト/あくび/ちょうはつ
現環境にいるブラッキーの中心。ゴツゴツメットイカサマで物理アタッカーを迅速に処理する物理受け。
元々の高い特殊耐久力により、並の特殊アタッカーなら数値受けも可能である。
第8世代では天候が変化しやすくなったため、つきのひかりは不安定。ねがいごとの採用率のほうが高い。
ちなみに忘れがちだが、ねがいごとの回復量は端数切り捨て。要するにH実数値201では回復量は100となる為、余程の理由が無い限りは単純に回復量が上がる最大HPの202となる252振りを推奨する。
HPの努力値振りについて |
更にダイマックスをした場合、イカサマが元のダイアークは物理技になるので、ずぶといではなくわんぱくを採用する型も増えている。
特殊受け型 [編集]
特性:シンクロ/せいしんりょく
性格:おだやか/しんちょう
努力値:HP252 特防252ベースで素早さ調整
持ち物:たべのこし/ラムのみ/ばんのうがさ(シリーズ10)
確定技:イカサマorバークアウト(両搭載も可)/つきのひかりorねがいごと
優先技:ちょうはつ
選択技:まもる/あくび
優秀な特殊耐久を活かして特殊を受ける。流し先の物理アタッカーには一致イカサマで負荷を掛けられる。
物理受けのイメージが強いポケモンだが、特殊耐久は物理耐久以上の数値。
加えてあくタイプはエスパー・ゴーストなど、特殊アタッカーを受けやすい耐性なので好相性。
積み技を持たない広範囲特殊アタッカー全般は難なく受けられる。
特殊アタッカーにはイカサマのダメージが入りづらく火力が控えめ。
バークアウトをもたせれば攻撃しつつ相手の火力を下げられるため、流し能力に磨きがかかる。
低火力な耐久型全般も役割対象に入るため、Sを調整してちょうはつを搭載するとかなり動きやすい。
シリーズ10現在、ばんのうがさの所有率が4割を超えている。
具体的にはカイオーガに雨補正の水技でごり押されるのを防げる、つきのひかりによる回復量を一定に保てる、とメリットが多い。
禁止伝説環境では主にバドレックス黒馬やカイオーガ対策として使われている。
バークアウトがあればより流し性能に磨きがかかり、イカサマやあくびがあれば起点にもされづらくなる。
のろい型 [編集]
特性:せいしんりょく
性格:わんぱく/しんちょう/いじっぱり
努力値:HP244 特防調整 防御調整 余り攻撃
持ち物:たべのこし/ゴツゴツメット/カゴのみ/ラムのみ
確定技:のろい/しっぺがえし/つきのひかりorねむる
選択技:あくび/ちょうはつ
主に特殊アタッカーを起点にのろいを積み、後出ししてくる物理アタッカーをごまかし、後攻しっぺがえしで攻める。
状態異常やイカサマを使う特殊受け型とは異なり、基本的に居座りを前提とした運用になる。
Zワザの廃止で瞬間火力が低下し、遂行速度の遅さが課題となる点もある程度カバーできるようになった。
また、せいしんりょくにいかく無効もついたことで突破力を落とされづらくなっている。
対ブラッキー [編集]
- 注意すべき点
- 高い耐久値を持つため素では落とし難く、HPも高いため固定ダメージにも強く、かといって積んで崩すにもイカサマやバークアウト、
状態異常技で崩すにも特性シンクロやちょうはつと、こちらの処理手段を防止したり逆利用したりする手立てが豊富。
処理手段を間違うと1対1交換は避けられない。
- 対策方法
- 弱点とする格闘・虫・フェアリータイプにはインファイト、メガホーンやじゃれつくなど高火力な技が揃っており、一撃必殺技も有用なので突破するのは極端に難しいわけではない。
アンコールやちょうはつで縛ったり(いたずらごころ持ちの変化技はタイプの耐性により無効)、晴れ以外の天候にしてつきのひかりの回復量を減らすのもよい。