グレイシア [編集]
No.471 タイプ:こおり 通常特性:ゆきがくれ(天気が「あられ」の時、回避率が1.25倍になる・あられのダメージを受けない) 隠れ特性:アイスボディ(天気が「あられ」の時、毎ターン終了時にHPを最大値の1/16ずつ回復する・あられのダメージを受けない) 体重 :25.9kg(けたぐり・くさむすびの威力60)
ブイズ:イーブイ シャワーズ サンダース ブースター エーフィ ブラッキー リーフィア グレイシア ニンフィア
イーブイの進化系、通称ブイズの一角に当たる単こおりタイプ。
典型的な重火力アタッカーの種族値を持ち、第八世代こおりタイプでは禁止級のホワイトキュレムに次ぐ特攻を誇る。
ただし、高水準な防御・特防はHPの低さで相殺されてしまい、こおり単故に耐性は劣悪と数値ほどの硬さは無い。
この為、重火力アタッカーの耐えて反撃、というスタイルと噛み合わず、行動機会の確保が課題。
ブイズ共通の悩みであるサブウェポンの貧弱さから、こおりが半減される相手は少々辛い。
特性もどちらも耐久向けのものであり、グレイシアとミスマッチ気味なのも気にかかる。
また、こおり特殊技の最大火力であるふぶきは命中率に難があり、安定のれいとうビームを取ると火力の優位が薄れる。
参考までに、グレイシアのれいとうビーム(24570)はゆきふらしアマルルガのふぶき(24915)に僅かに劣る。
総じて種族値とタイプ、習得技、特性が今一つ噛み合わず、アタッカーとしては少々癖のあるポケモンであることは否めない。
とはいえ第八世代では念願のフリーズドライを獲得。みずに役割を持てるようになり、一般ポケモンでは最高火力で放てる。
また現環境にはこおり4倍の相手が増えており、フリーズドライが4倍となるラグラージやギャラドス、鈍足のドヒドイデの採用も多い。
本来苦手なはがねタイプもこおり等倍の複合タイプが人気であり、一貫性を作りやすく、また特殊耐久は控えめな相手も多い。
総じて環境との相性自体は悪くなく、過去世代までよりも採用理由は存在する状態と言える。
他の新技としてはウェザーボール、どろかけ程度。後者はダイマックス前提ながら唯一のじめん技になる。
失った主な技はどくどく、みずのはどう、技自体が消えためざめるパワー程度。
みずのはどうはダイストリーム化することでほのおタイプへのけん制になり得たため失ったのは痛いが、ダイアイスと相性が悪いため一長一短。
ダイマックスによりふぶきを安定技として用い、更に天候まで変更させられることも可能になるなど、総じて仕様との相性は悪くない。
豊富な変化技もほとんどは引き続き習得するので、アタッカー一本で行くよりも変化技も用いて臨機応変に戦うのが重要。
特性考察 [編集]
どちらの特性も、ダイアイスにより能動的に発動できるようになった点は共通。
特性発動中の攻撃回避・微量回復のどちらにより有用性を感じるかで選択するとよい。
- ゆきがくれ
- あられ中に確率で攻撃を回避する。
味方や敵の作った霰も利用できるが、肝心のダイマックス技が必中のため効果を打ち消されてしまいやすいのがネック。
言い換えれば相手よりも後にダイマックスできれば効果を発揮する可能性のあるターン数を増やすことが出来る。
微量の回復効果よりも攻撃回避に勝ち筋を見出したいのであればこちらを選択。
所持しているポケモンこそ少ないものの、はどうだんやスマートホーン持ち、かたやぶりにも貫通されるため注意。
- アイスボディ
- 隠れ特性。あられ中にたべのこしと同量の回復効果が得られる。
ダイマックス中は耐久が上がることで居座りやすくなるため、試行回数を稼ぎ確定数をずらせる見込みが高くなる。
相手にダイマックスされても天候を上書きされない限りは特性の効果が発揮されるため、出来るだけ効果を得たい場合はこちらを選択。
技考察 [編集]
特殊技 | タイプ | 威力 | 命中 | 効果 | 解説 | |
---|---|---|---|---|---|---|
ふぶき | 氷 | 110(165) | 70 | 凍り10% | タイプ一致技。霰やからぶりほけんとあわせて。 | |
れいとうビーム | 氷 | 90(135) | 100 | 凍り10% | タイプ一致技。性能安定。 | |
フリーズドライ | 氷 | 70(105) | 100 | 凍り10% | タイプ一致技。みずタイプに抜群が取れる。ギャラドスなどに4倍。 | |
こごえるかぜ | 氷 | 55(82) | 95 | 素早↓100% | タイプ一致技。追加効果が優秀。サポート用。 | |
シャドーボール | 霊 | 80 | 100 | 特防↓20% | 一貫性の高いサブ。シャンデラやギルガルドに。 | |
アシストパワー | 超 | 20 | 100 | - | 自身は有用な積み技をあまり持たないのでバトン経由かダイサイコ用に。 | |
どろかけ | 地 | 20 | 100 | 命中率↓100% | ゆきがくれとシナジーがある追加効果も優秀だが、ダイアースが威力90の特殊技になる。 | |
ハイパーボイス | 無 | 90 | 100 | - | 身代わり対策に。 | |
ウェザーボール | 無 | 50/100 (150) | 100 | 天候準拠 | 雨での対岩・炎や、晴れでの対鋼・氷、砂嵐での対氷に。 霰でもメインウェポン級の性能になる。 | |
ミラーコート | 超 | - | 100 | 優先度-5 | 特殊技を倍返し。タスキやチョッキとあわせて。ゆきがくれとは相性が悪い。 | |
物理技 | タイプ | 威力 | 命中 | 効果 | 解説 | |
こおりのつぶて | 氷 | 40(60) | 100 | 優先度+1 | タイプ一致技。先制技。タスキ潰しに。 | |
変化技 | タイプ | 命中 | 備考 | |||
あくび | 無 | - | 流し技。起点作りや、交代読みで。 | |||
あられ | 氷 | - | 特性の発動や、ふぶきとあわせて。 | |||
うそなき | 悪 | 100 | 特殊受けを弱体化。擬似的に特攻を強化。 | |||
ねがいごと | 無 | - | 回復技。主にサポート用。 | |||
まもる | 無 | - | ターン稼ぎに。あくびやねがいごと、たべのこしとあわせて。 | |||
バトンタッチ | 無 | - | 積み技やみがわりとあわせて。 |
ダイマックス技考察 [編集]
ダイマックス技 | 元にする技 | 威力 | 効果 | 解説 | |
---|---|---|---|---|---|
ダイアイス | ふぶき | 140(210) | 天候:霰 | メインウェポン。霰でタスキ潰し&通常時吹雪も必中に。 さらに、ゆきがくれやアイスボディの発動もできる。 フリーズドライやこごえるかぜの効果が失われる点に注意。 | |
れいとうビーム | 130(195) | ||||
フリーズドライ | 120(180) | ||||
こごえるかぜ | 110(165) | ||||
ダイサイコ | アシストパワー | 130 | 場:PF | 先制技無効化。居座りたいため不意打ち、影打ち、マッハパンチ無効は有難い。 格闘への打点としても利用できる。 | |
ミラーコート | 100 | ||||
ダイホロウ | シャドーボール | 130 | 相手:B↓ | 対霊超。等倍範囲も広いが、追加効果は微妙。 | |
ダイアース | どろかけ | 90 | 味方:D↑ | 対炎岩鋼。4倍狙いの奇襲にも。追加効果で特殊耐久上昇。 | |
ダイアタック | ハイパーボイス | 130 | 相手:S↓ | S調整すれば抜ける相手はそこそこ。 | |
ダイウォール | 変化技 | - | まもる状態 | フェイントで解除されないが、ダメージは受ける 相手のダイマックスターン枯らしに。 |
使用率・採用率の低い技 |
型考察 [編集]
特殊アタッカー型 [編集]
特性:ゆきがくれ/アイスボディ
性格:ひかえめ/おくびょう
努力値:C252 HorS252
持ち物:とけないこおり/じゃくてんほけん/いのちのたま/半減実/こだわりメガネ/きあいのタスキ/こだわりスカーフ/とつげきチョッキ
確定技:れいとうビームorふぶき/フリーズドライ
選択技:こおりのつぶて/こごえるかぜ/シャドーボール/ミラーコート
補助技:あくび/まもる/ねがいごと/うそなき
高い特攻から一致氷技を放つアタッカー型。
フリーズドライがあるので水タイプ、特に足の遅いドヒドイデ・ヌオーに受けを任せているパーティに役割を持てる。
バイバニラとの差別化としてはフリーズドライの威力差とシャドーボール、あくびなどの補助技と防御力の差。
フリーズドライの一貫性の高い現環境では、最大威力のフリーズドライを放てるグレイシアの特攻の高さは特筆に値する。
C特化時の具体的な火力は@とけないこおりのフリーズドライ+下降補正無振りこおりのつぶてでH4振りギャラドスのダイマックスを超高乱数で撃破。
ダイマックス時の自身の火力も相当なもので、H振りドラパルトをふぶきでダイマックス貫通で確1と眼を見張るものがある。
これの仮想敵に対してバイバニラは同条件でも確定数がずれるので、差別化には十分な指数差と言える。
バイバニラとの通常時の最大火力の差がどうしても気になる場合は、命中不安を割り切った上でのふぶきの採用もあり。
とはいえ、ダイマックス技で天候が頻繁に塗り替わるせいで、あちらも必中吹雪の安定性が低下しているので、れいとうビームでもさほど問題ない。
また、CS振りは奇襲にはなり得るが、HPに多く振ったほうがバイバニラとの防御の差が生きやすいので基本はHCベースが使いやすい。
H236D4突撃チョッキでC特化命の珠キングドラの雨下ハイドロポンプ由来ダイストリームを丁度確定耐えする。
- 型サンプル
- 特性 :アイスボディ
性格 :ひかえめ
努力値:H212 C252 S44
持ち物:とつげきチョッキ
技構成:ふぶき/フリーズドライ/こおりのつぶて/ミラーコート
CぶっぱでSは4振り70族と同速まで振り、余りをHに回して耐久確保。
65族周辺はアーマーガア、ブラッキーなど上を取れれば交代出しを押し切れる可能性のあるポケモンが多いのでSは要調整。
水に役割が持てるフリドラ、タスキ潰しのつぶて、特殊全般を返り討ちにできるミラコは個人的には必須級。
シャドーボールはバイバニラとの差別化になるがギルガルドが減ったので、ふぶきorれいとうビームの選択になると思う。
対グレイシア [編集]
- 注意すべき点
- C130からの一致氷技が脅威。強力なドラゴン勢を、マルチスケイルやヤチェを貫通して確1にする威力。タスキも先制技で潰される。
耐久力も並以上で、不一致弱点などの半端な火力では耐えられて反撃される。特に特殊技はミラーコートで返される恐れもある。
あくび、あまえる、バトンタッチなど、ブイズ特有の豊富な補助技も健在。
- 対策方法
- 防御・特防は高いがHPは低い。回復技もねがいごと程度。
なので、グレイシアより速いポケモンで炎・鋼・岩・格闘の一致技を放てば早急に処理できる。
不一致技で弱点を突く場合は氷技を半減できる水、または同じ氷タイプだと反撃を耐えて2発で倒す流れを作りやすい。
物理アタッカーはあまえる、特殊アタッカーはミラーコートに注意。
水タイプは高耐久ポケモンが多いため後出ししやすいが、フリーズドライには注意。