サンダース [編集]
No.135 タイプ:でんき 通常特性:ちくでん(受けた電気タイプの技を無効化し、最大HPの25%を回復する) 隠れ特性:はやあし(状態異常のとき素早さが1.5倍になる。まひ状態でも素早さが下がらない) 体重 :24.5kg(けたぐり・くさむすびの威力40)
電気高速特殊アタッカー | HP | 攻撃 | 防御 | 特攻 | 特防 | 素早 | 合計種族値 | 特性 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
サンダース | 65 | 65 | 60 | 110 | 95 | 130 | 525 | ちくでん/はやあし |
カプ・コケコ | 70 | 115 | 85 | 95 | 75 | 130 | 570 | エレキメイカー/テレパシー |
霊獣ボルトロス | 79 | 105 | 70 | 145 | 80 | 101 | 580 | ちくでん |
レジエレキ | 80 | 100 | 50 | 100 | 50 | 200 | 580 | トランジスタ |
ブイズ:イーブイ シャワーズ サンダース ブースター エーフィ ブラッキー リーフィア グレイシア ニンフィア
元祖素早さ130族の1体。典型的な高速低耐久特殊アタッカー。
同傾向のライバルが多く、意識しなければカプ・コケコやレジエレキ等が立ちはだかる。
幸いブイズ由来の豊富な補助技、ちくでんによるでんき技への無償降臨など、差別化要素は豊富。
はやあしが発動すれば、彼らを追い抜く圧倒的な素早さを得ることも可能であり、
レジエレキやドラパルトを仮想敵としたスカーフ持ちをも抜き去れる点は特筆に値する。
第八世代ではなんといってもめざめるパワーの廃止が痛い。
サブウェポンの幅が狭く、こおり、ほのお、じめんといった補完しやすいタイプの技を失った。
一応どろかけは引き続き習得するものの威力があまりに低いのでダイマックス前提で使い勝手が悪い。
どくどくも剥奪されたので、不利な相手からは引くしか無い盤面が大幅に増えることに。
新規習得した技はライジングボルト、ウェザーボール辺り。条件つきながら一致最大火力を更新した。
後者は天候パにおけるサブウェポンとして有用。天候メタにはなりづらいが、ダイマックスの登場で能動的に使いやすくなった。
また、新たな高速ポケモンとして前述したレジエレキやドラパルトの他、カマスジョー、Gヒヒダルマ(ダルマモード)が登場。
ダイマックスの登場に伴い、ダイジェットによる素早さ上昇や天候依存の素早さ増加特性が乱発し予想外のところで抜かれることも増えた。
最早130族は絶対的な信頼のおける素早さとはならず、火力がやや半端なサンダースは採用率が少々落ち込み気味。
特性考察 [編集]
- ちくでん
- 通常特性。でんき技無効+回復。耐久の乏しいサンダースにとっては半減が無効になるのは小さくない。
追加効果ごと無効にするため、ボルトチェンジによるサイクルも妨害可能。
ただし読み外した際のリスクは大きく、無償降臨出来ても技範囲の狭さからこちらからの有効打も無い盤面が多い。
トレースされた場合もまともに通せる技がなくなりがちなので、あくびの優先度はかなり高い。
- はやあし
- 隠れ特性。状態異常で素早さ1.5倍。能動的に活かすならば必然的に持ち物はかえんだまになる。
スカーフと比較すると技を縛られず、またダイマックスしても有効な点が強力なメリットとして働く。
今世代では更なる高速ポケモンやダイジェットの跋扈もあり、元が高速とはいえ採用価値は上昇中。
上述の通り、ちくでんがデメリット的な側面もあるのでそれを回避する場合も消去法的に採用される。
反面、能動的に活かそうとするとただでさえ低い耐久を削り、持ち物固定により柔軟性を損なう羽目に。
こちらからの有効打も少ないとはいえでんきへの役割も安定せず、刹那的な運用になりやすい。
技考察 [編集]
特殊技 | タイプ | 威力 | 命中 | 効果 | 解説 | |
---|---|---|---|---|---|---|
かみなり | 電 | 110(165) | 70 | 麻痺30% | 命中不安だが最大威力。雨下やダイマックス技化で必中。 | |
10まんボルト | 電 | 90(135) | 100 | 麻痺10% | 命中安定だがやや火力不足。 | |
ほうでん | 電 | 80(120) | 100 | 麻痺30% | 威力は控えめだが、攻撃と麻痺撒きを同時にできる。 | |
ボルトチェンジ | 電 | 70(105) | 100 | 交代 | 先発偵察や交代読み等に。相手の地面タイプの無償降臨に注意。 | |
ライジングボルト | 電 | 70/140 (105/210) | 100 | - | EF上の相手に対しては最大火力。自身はエレキフィールドは覚えない。 | |
シャドーボール | 霊 | 80 | 100 | 特防↓20% | 一貫性が高いサブウェポン。ゴーストだらけの環境のため非常によく刺さる。 | |
アシストパワー | 超 | 20 | 100 | - | 自身は火力を上げる積み技が無いため、バトン先やダイマックスでの使用前提。 | |
ウェザーボール | 無 | 50/100 | 100 | 天候でタイプ変化 威力倍 | 晴れ・雨で威力150。 霰・雨なら対地面、霰・晴れなら対草または対鋼として使える。 | |
ハイパーボイス | 無 | 90 | 100 | - | 広範囲かつみがわり貫通が最大の利点。 | |
はかいこうせん | 無 | 150 | 90 | - | ラス1やダイアタック前提。 | |
どろかけ | 地 | 20 | 100 | 命中率↓100% | 追加効果が優秀だが必中のダイマックス技には効果なし。 ダイアース化で威力90の特殊地面技になる。 | |
物理技 | タイプ | 威力 | 命中 | 効果 | 解説 | |
でんこうせっか | 無 | 40 | 100 | 優先度+1 | がんじょうやきあいのタスキで耐えた相手へのトドメに。 | |
変化技 | タイプ | 命中 | 解説 | |||
みがわり | 無 | - | 素早いため張りやすくバトンタッチもできる。 木の実発動狙いや、遅い相手のダイマックス枯らしにも。 | |||
こうそくいどう | 超 | - | 自分自身は元々速いのでほぼバトンタッチ用。 | |||
バトンタッチ | 無 | - | みがわりやこうそくいどうを繋ぐ。今作では進化後も思い出し可能。 | |||
あまごい | 水 | - | かみなりの必中化の他、ウェザーボールを威力150の水技に強化可能。 | |||
でんじは | 電 | 90 | 後続サポートとしては強力だが、自分自身は元々素早く恩恵が少ない、 呼ぶ地面に効かない、耐久が低く撒きにくい等の問題点も。 | |||
ひかりのかべ | 超 | - | 後続サポートにも自身の継戦力向上にも役立つ。 | |||
あくび | 無 | - | 万能な流し技。みがわり、バトンタッチ、ボルトチェンジと好相性だがダイサンダーとの相性は悪い。 | |||
うそなき | 悪 | 100 | 疑似的な特殊火力強化、特殊受け流し等に。 | |||
ねがいごと | 無 | - | 交代先の負担軽減に。HPが低いので回復量は多くない。 | |||
まもる | 無 | - | はやあしでのかえんだま発動や、ねがいごととセットで。 ダイマックス技は貫通してくるので注意。 |
ダイマックス技考察 [編集]
ダイマックス技 | 元にする技 | 威力 | 効果 | 解説 | |
---|---|---|---|---|---|
ダイサンダー | かみなり | 140(210) | 場:EF | メインウェポン。フィールド補正で2発目から威力1.3倍。あくびと相性が悪い。 | |
ライジングボルト | |||||
10まんボルト | 130(195) | ||||
ほうでん | |||||
ボルトチェンジ | 120(180) | ||||
ダイサイコ | アシストパワー | 130 | 場:PF | 対闘毒。先制技の抑制に。 | |
ダイホロウ | シャドーボール | 130 | 相手:B↓ | 対霊超。ドラパルトやデスバーンなどに。 | |
ダイアタック | ハイパーボイス | 130 | 相手:S↓ | 抜群は取れず、普段は抜く相手も少ない。 ダイジェットの打ち消しなどに利用できる。 | |
ダイアース | あなをほる | 130 | 味方:D↑ | 4倍狙いの奇襲として。ストリンダーやセキタンザンなどに。 追加効果で確定数ずらしも狙える。 | |
どろかけ | 90 | ||||
ダイバーン | ウェザーボール | 130 | 天候:晴れ | 晴れ限定。電気半減の草に有効。雷とは相性が悪い。 | |
ダイストリーム | 天候:雨 | 雨下限定。電気無効の地面に有効。ダイマックス終了後の雷が必中。 | |||
ダイアイス | 天候:霰 | 霰下限定。電気半減以下の草、竜、地面に有効。 火傷状態だと体力の消耗が多くなるのが難点。 | |||
ダイロック | 天候:砂嵐 | 砂嵐限定。4倍弱点狙いで。 | |||
ダイウォール | 変化技 | - | まもる状態 | フェイントで解除されないが、ダメージは受ける 相手のダイマックスターン枯らしに。 |
使用率・採用率の低い技 |
型考察 [編集]
基本型 [編集]
特性:ちくでん
性格:おくびょう
努力値:素早さ252、特攻252 or HP、防御調整・残り特攻等
持ち物:いのちのたま/きあいのタスキ/ヤタピのみ/ひかりのねんど/たつじんのおび/じしゃく
確定技:10まんボルトorほうでんorかみなり
優先技:シャドーボール
選択攻撃技:ボルトチェンジ/ウェザーボール/でんこうせっか
選択補助技:みがわり/でんじは/あまごい/あくび/あまえる/ひかりのかべ/バトンタッチ
従来通り高い素早さや豊富な補助技を活かして場を整えつつ攻撃に転じるのが基本となる。
「めざめるパワー」が使えなくなったことで以前よりも柔軟な動きがしにくくなったため、より補助を絡めた動きを重視したい。
ドラパルトやミミッキュなど、現環境はゴーストタイプが多めなのでシャドーボールの優先度は高め。
こだわりメガネ型 [編集]
特性:ちくでん
性格:おくびょう
努力値:C252 S252 余りD
持ち物:こだわりメガネ
確定技:10まんボルトorかみなり/シャドーボール
選択攻撃技:ボルトチェンジ/ハイパーボイス/ウェザーボール
そこそこな特攻をこだわりメガネで補い、高い素早さから直接圧力をかけていく。
以前と違い交代読みで「めざめるパワー」を撃ちこむという戦法は使えなくなったため、
電気技を無効化するポケモンが相手に居る際はより無償降臨に気を付けたい。
CS252 10まんボルト/ボルトチェンジ/シャドーボール/ハイパーボイス@眼鏡 で運用してみた。
環境に多い物理受けのアーマーガア、サニーゴ、ドヒドイデに強く、
ダイマックスせずにそれらを倒して裏の物理アタッカーがダイマックスして暴れるといったことができた。
反面で環境トップクラスのドリュウズやヒートロトムもかなり誘いやすく、
削りはできても倒すことは難しかったので裏にそれらに有効なポケモンを控えさせるのは必須だった。
また抜群をとれないと落とせないことも多かったので、ボルチェンで回しながら相手を削っていき、
最後に削れた相手PTを上から一掃するといった運用も可能だった。むしろそっちのほうが使いやすかった。
これって上の基本形にこだわりメガネ追加でいいような気がしますが。
↑基本型にメガネ持たせたら場作りできないと思います
↑だったら他の道具持たせればいいだけでは?アタッカーとしての技範囲が同じなのに型を分ける必要が無い。
↑運用目的が違うと明確に書かれていると思うんだけど、そこを上手く編集してくださるのであれば一つに纏めていただいてもかまわないです。
少なくとも今の基本型の記述ではメガネを追加するだけでは矛盾しか生まれないと思いますよ。
はやあし型 [編集]
特性:はやあし
性格:おくびょう/ひかえめ
努力値:CSベース調整
持ち物:かえんだま
確定技:ボルトチェンジ/シャドーボール/まもる
推奨技:10まんボルトorかみなり
選択技:アシストパワー/みがわり/あくび
スカーフよろしく素早さで劣る相手を返り討ちにすることを主眼に置いた型。
具体的にはドラパルト、加えてダイジェットで上を取ってくる飛行タイプのダイマックスエースが仮想敵。
火力がやや不安だが、エースバーンを意識するなら性格はおくびょうを推奨。
ひかえめにするなら素Sで最速ロトム抜き、はやあし時最速ドラパルト抜きのS36振りが最低ライン。
耐久調整にはいじっぱりドラパルトのドラゴンアロー耐えが目安。
戦法としては「まもる」またはダイマックス状態の耐久力で耐えつつ火傷になり、上から殴って潰していく。
スカーフドラパルトにははやあし状態でも抜かされるが耐久に振っていればドラゴンアローは耐えられるし、
相手がダイマックスを切ってしまえば拘りが解除されてこちらが先手を取れるので分が良い。
他、ガラルサニーゴ・ドヒドイデ・アーマーガア・バルジーナ辺りに強く出られる。
アイテムで火力を補強できず、火傷で自ら耐久を削る型なのでダイマックスへの依存度が高い。
ただ、素の状態で動かざるを得ない時も考慮するとボルトチェンジ以外に高威力の電気技を持っておくことを推奨。
調整例:B84-C252-S174 臆病
・意地っ張りドラパルトのドラゴンアローを2連続最高乱数以外耐え
・素早さ実数値189で最速エースバーン抜き
・特攻最大
対サンダース [編集]
- 注意すべき点
- 130族という高い素早さからの序盤のサポート→終盤の掃除役。
エレキフィールド下のダイサンダーは壮絶な威力なので過去作のように低火力と侮ると痛い目を見る。
元祖高速アタッカーとしての役割は健在。
ブイズ特有の豊富な変化技も。
- 対策方法
- でんき・ゴースト以外の攻撃技が飛んでくることはまずないと言っていい。
ボルトチェンジで逃げられると厄介なので、対電気のセオリー通りじめんタイプを当てていこう。
ゴーストに耐性のある地面タイプ(ホルード・ワルビアル)などは特に強く出られるがあくびで逆に流されないように注意。
130族抜き調整のスカーフ持ちでの奇襲もよいが、はやあし型には計算を崩されるので注意。
また草タイプに有効な手段がほぼ無く、意地っ張りの火力補正アイテムありのゴリランダーによるGFグラススライダーで致命傷を負うため、パーティに入れると選出の牽制が可能。
水や飛行タイプのポケモンとの併用が多いため、それらの対策も忘れずに。