ゼクロム - ポケモン対戦考察まとめWiki|第八世代(ソード・シールド)

ゼクロム [編集]

No.644 タイプ:ドラゴン/でんき
特性:テラボルテージ(特性に関係なく相手に技を出せる)
体重:345kg(けたぐり・くさむすびの威力120)
電/ドラゴンHP攻撃防御特攻特防素早合計種族値特性備考
ゼクロム10015012012010090680テラボルテージ相手の特性を無視
ダイマックス枯らしのそらをとぶ
パッチラゴン9010090807075505ちくでん/はりきりはりきり全振りでA176相当
先制時高火力のでんげきくちばし

ばつぐん(4倍)---
ばつぐん(2倍)こおり/じめん/ドラゴン/フェアリー
いまひとつ(1/2)ほのお/みず/くさ/ひこう/はがね
いまひとつ(1/4)でんき
こうかなし---

第五世代出身の禁止伝説で、レシラムの対となるでんきドラゴン複合のポケモン。
攻守両面に優れた希少かつ優秀な複合タイプであり、素早さこそ中速だが伝説ポケモンらしい高水準な物理型のステータスを持つ。
150という圧倒的な攻撃力に優秀な専用技とテラボルテージによる特性無効化が合わさり、並のポケモンでは一撃耐えることすらままならない。
過去世代では、他の伝説系に弱点を突かれやすい点や、使い勝手のよい物理技が少なかった点から、何かと不遇な扱いを受けていた。
第八世代ではりゅうのまいやダイジェット(そらをとぶ)でネックだった素早さを補強できるようになり、大幅に強化された。
麻痺で止まらない積みエースであり、ダイマックスによる火力・耐久力の補強も手伝って、突破力にさらに磨きが掛かった。

禁止伝説戦想定では特に一致技の通りが良く、持ち前の突破力を発揮しやすい。
最速+りゅうのまいで禁止伝説最メジャーのザシアンも抜くことができ、レジエレキには上こそ取られるが電気技を4分の1に抑えられる。
何より使用率の高いサンダーのメイン技を全て半減できるためりゅうのまい、みがわりを展開しやすいのが最大の特徴。
B特化ルギアすら、りゅうのまい後のらいげきはダイマックスなしでは耐えられないため、一度舞われると止めるのは困難。
一方で積んでいない状況では多くのポケモンに上を取られるうえ、弱点もメジャーなので数値ほどの耐久力は実感しづらい。
タイプ相性で有利な相手にもスカーフによる奇襲や、補助技による搦め手で縛り関係が逆転することが多いため、いかに安全に積む状況を作るかが重要。
禁止伝説での技の通りは良いがドリュウズナットレイなど、一般ポケモンとしてはメジャーな相手で止まりやすいことも懸念事項。
また、メタモンは相性最悪でコピーされると逆に全抜きを許すことになるため、警戒を怠らないようにしたい。

新規習得技で有用なものは、前述のりゅうのまいの他はワイドブレイカー、ダブルウイング、ボディプレスなど。
一方でチャージビーム、ドラゴンテール、はねやすめ、おいかぜ、つめとぎ、どくどくは習得不可能に。

ランクマッチシリーズ8では禁止伝説級を1体使用可能。
ただし、バトルレギュレーションマークを付与するために過去作限定技は忘れさせる必要がある。
特にBW配布限定のくろいきりを所持する個体は貴重。可能な限り他の個体を選択しておこう。



特性考察 [編集]

テラボルテージ
かたやぶりと同様の効果で、相手の特性を無視して技を繰り出せる。
電気技をひらいしんちくでんに無効化されないほか、がんじょうを貫通できるなど便利な特性。
特にミミッキュに対して有効なのは大きな強みと言える。
相手の攻撃もじゃれつく程度なら耐え、ばけのかわの上からクロスサンダーで高乱数1発で倒せる。素早さでは負けているので、相手するならこだわりスカーフが最安定。

例外的に第七世代の禁止伝説ポケモンの特性はかたやぶりおよび類似特性の影響を受けないという特徴があり、テラボルテージやレシラムのターボブレイズでも無効化できない。
特にルナアーラはムーンフォースを習得するため相手にしない方が無難。

技考察 [編集]

物理技タイプ威力命中効果解説
らいげき130(195)85麻痺20%高火力な専用技だが命中に難あり。空振り保険の発動も。
クロスサンダー100(150)100クロスフレイムの
直後に使うと
威力2倍
命中安定の準専用技。らいげきとの選択。
げきりん120(180)100行動固定
攻撃後混乱
対ドラゴンで威力を発揮。相手にフェアリーがいると使いづらい。
ドラゴンクロー80(120)100-一致技。リスクは低いが威力も低い。
ワイドブレイカー60(90)100攻撃↓100%負担を与えながら相手2体の攻撃を下げられる。
ドラゴンテール60(90)90優先度-6
強制交代
攻め手を欠くときに。過去作限定
かみくだく80100防御↓20%伝説戦で通りの良いサブウェポン。
シャドークロー70100急所率+1かみくだくと選択。ダイマックス時の追加効果を重視するなら。
ストーンエッジ10080急所率+1氷の弱点を突けるものの、地面にも鋼にも通らない。
拘りアイテム持ち等の理由でフルアタしたい時に選択肢に入る程度。
がんせきふうじ6095素早さ↓100%同上。後続にも生きる攻撃兼サポート技。
ボディプレス80100-対氷鋼岩。防御力自体はそれなりにあり、無振りの実数値は140。
ダイスチル以外に自分で確実に防御を上げる手段がないのは難点。
しねんのずつき8090怯み20%まひるみ戦術に。
そらをとぶ9095溜め攻撃対草。ダイマックス枯らしやダイジェットとして。
ダブルウイング40902回攻撃やや威力不足気味だがダイジェットの素材に。
補正あり252振り+珠で無振りマーシャドーを確定。
はがねのつばさ7090防御↑10%追加効果狙いやダイスチルとして。ボディプレスの威力を上げたいなら。
特殊技タイプ威力命中効果解説
りゅうせいぐん130(195)90特攻↓↓特攻がある程度高く物理技もあるため撃ちやすい。
かみなり110(165)70麻痺30%雨天ではらいげきより安定で麻痺率も優れる。
ボルトチェンジ70(105)100攻撃後交代特性でちくでんなどにも効く。物理型でも候補。
きあいだま12070特防↓10%防御が高い鋼タイプなどに。
だいちのちから90100特防↓10%命中安定の鋼対策。じしんは覚えない。
ラスターカノン80100特防↓10%はがねのつばさの命中率を気にするなら。
ハイパーボイス90100身代わり貫通ダブルバトルでも有用な音技。
変化技タイプ命中解説
りゅうのまい-AS↑ 抜き性能を上げる強力な積み技。
リフレクター-後続へのサポートに。
ひかりのかべ-後続へのサポートに。
でんじは90中途半端な素早さの助けになる。
おいかぜ-後続へのサポートにも、自身の積み技としても有用。過去作限定
つめとぎ-らいげきとの相性がよい。過去作限定
くろいきり-相手の積みを崩す。ただし自分の積みも消える。過去作配布限定

ダイマックス技考察 [編集]

ダイマックス技元にする技威力効果解説
ダイドラグーンげきりん140(210)相手:A↓一致技。等倍範囲が広い。疑似物理耐久上昇。
げきりんの使いづらさを無視できる。
ドラゴンクロー130(195)
ダイサンダーらいげき140(210)場:EF一致技。EF展開で電気技威力1.3倍&催眠予防。
竜技を半減するMFを上塗りできる点が優秀。
クロスサンダー130(195)
ダイナックルボディプレス90味方:A↑対岩鋼。負担をかけながら攻撃上昇。
ダイロックストーンエッジ130天候:砂嵐対炎氷。スリップダメージの発生に注意。
がんせきふうじ110
ダイスチルはがねのつばさ120味方:B↑対妖氷。追加効果が優秀。
ダイジェットそらをとぶ130味方:S↑対草闘。加速用にも。最速でテッカニンまで抜け、準速でドラパルトと同速。
ダブルウイング
ダイホロウシャドークロー120相手:B↓対超。追加効果で防御も削れる。
ダイアークかみくだく130相手:D↓対超。追加効果はミスマッチ気味、一撃の威力重視なら。
ダイアースだいちのちから130味方:D↑特殊技のみ。追加効果は優秀。
ダイウォール変化技-まもる相手のダイマックスターン切れを狙う。
+  採用率の低い技

型考察 [編集]

物理アタッカー型 [編集]

特性:テラボルテージ
性格:いじっぱりorようき
努力値:AS252
持ち物:こだわりスカーフ/こだわりハチマキ/いのちのたま/ラムのみ/じゅうでんち
確定技:らいげきorクロスサンダー(両立可)/げきりんorドラゴンクロー(両立可)
選択技:りゅうのまい/そらをとぶ/ボディプレス/ボルトチェンジ/かみくだく/つめとぎ/でんじは/ねごと/おいかぜ

らいげきを撃っているだけでも案外何とかなる。
りゅうのまい、そらをとぶ(ダイジェット)の登場によりスカーフを持たせなくても素早さの補強ができるようになった。
ギルガルドのキングシールドのような対接触技対策にクロスサンダーも有効。
命中が安定していてなおかつ技が少ないためらいげきとクロスサンダーの両立もあり。

電気受けとして採用する場合はじゅうでんちも悪くない。イベルタル等でサンダーレジエレキを誘って発動させる。

両刀アタッカー型 [編集]

特性:テラボルテージ
性格:さみしがりorやんちゃorせっかちorむじゃきorひかえめorおくびょう
努力値:S252 AC調整
持ち物:ラムのみ/ハバンのみ/いのちのたま
確定技:らいげき/りゅうせいぐん
選択技:ストーンエッジ/ボルトチェンジ/きあいだま/ボディプレス/だいちのちから/つめとぎ/でんじは

行動固定&ダブルバトルでは対象不定というデメリットを持つげきりんに代わってりゅうせいぐんを採用し柔軟性を高めた型。

物理一本より技の選択肢が広いため、技のダイマックス化で威力を補えば広範囲を相手にできる。
ただし、前作のZワザに比べれば劇的な威力の向上は望めないため、3発まで撃てる点や追加効果を上手く活かして立ち回りたい。


相性補完 [編集]


対ゼクロム [編集]

注意すべき点
珍しい電気物理で無反動高火力のらいげき、クロスサンダーが強力。
等倍なら大抵の相手を一撃で貫き、特性で無効化しようとしてもテラボルテージにより許さない。げきりんの火力も中々。
高い物理耐久、独特の耐性を持ちりゅうのまいを積みやすい。
一貫性を作られた状況だと一気に壊滅まで追い込まれる。
対策方法
根本的には中速のドラゴン、電気タイプ。起点にさせないことが重要。上からザシアンゼルネアスで包囲して選出段階から縛るのも手。
また技構成上電気+ドラゴン+飛行技であることが多く、ナットレイにほぼ有効打を持たない。
地面タイプには上からダイドラグーンを撃たれて弱点保険発動からの返り討ちに合う危険性が高いので持ち物に注意。珠ならそのまま地面技を撃てる。
グラードンランドロス等の物理耐久の高い地面タイプも有効だが弱点保険に注意。
また、8割近くがりゅうのまいを積むエースなので、素早さ1段階上昇ゼクロムに先手を取れるスカーフ持ちのポケモン等で上から叩くのも有効。
対面ならゼルネアスやスカーフカプ・テテフも有効。
積みエースであることが多いのでメタモンで逆利用してやるのも手。
グラードン
電気無効、高物理耐久。一致地面技。
対面でりゅうのまいを積ませない。
ダイドラグーンで攻撃を下げられると地面技で弱点保険を発動させられてしまうので持ち物の判断は慎重に。
霊獣ランドロス
威嚇+一致地面技。素早さもちょうど1抜いている。いかく+がんせきふうじでダイマックスも大幅に妨害できる。
ナットレイ
電・龍半減。飛行等倍。ほぼ有効打を持たないがダイナックルにだけは注意。
ただし裏を返せば有効打はそれくらいしかなく、
まもるなどでダイマックスをやり過ごしてしまえば防御依存のボディプレスは使いにくくなる。

外部リンク [編集]