ザシアン - ポケモン対戦考察まとめWiki|第八世代(ソード・シールド)

ザシアン [編集]

No.888
・れきせんのゆうしゃ
タイプ:フェアリー
特性:ふとうのけん(場に出たときに攻撃ランクが1段階上がる)
体重:110.0kg(けたぐり・くさむすびの威力100)

・けんのおう
タイプ:フェアリー/はがね
特性:ふとうのけん(場に出たときに攻撃ランクが1段階上がる)
体重:355.0kg(けたぐり・くさむすびの威力120)
ザシアンHP攻撃防御特攻特防素早合計種族値特性
ザシアン9213011580115138670ふとうのけん
(221)ふとうのけん陽気252振り換算
ザシアン(剣王)9217011580115148720ふとうのけん
(281)ふとうのけん陽気252振り換算
禁伝妖HP攻撃防御特攻特防素早合計種族値特性
ザシアン9213011580115138670ふとうのけん
ゼルネアス126131951319899680フェアリーオーラ
禁伝妖・鋼HP攻撃防御特攻特防素早合計種族値特性
ザシアン(剣王)9217011580115148720ふとうのけん
マギアナ809511513011565600ソウルハート

勇者(フェアリー)剣王(フェアリー/はがね)
ばつぐん(4倍)-------
ばつぐん(2倍)どく/はがねほのお/じめん
いまひとつ(1/2)かくとう/むし/あくノーマル/くさ/ひこう/いわ/こおり/あく/フェアリー/エスパー
いまひとつ(1/4)---むし
こうかなしドラゴンどく/ドラゴン

第八世代禁止伝説の一体で、ザマゼンタと対になるフェアリータイプの伝説ポケモン。
くちたけんを持たせることで「けんのおう」フォルムになり、種族値が上昇しフェアリー×はがね複合に変化する。
禁止伝説が解禁されて以降は対戦環境の頂点に君臨しており、火力、耐久、素早さのいずれの調整先の指標となり得るポケモン。

「けんのおう」は720という恵まれた合計種族値ながら配分に一切のムダがなく、高速物理アタッカーとして完成されたステータスを持つ。
素早さはフェアリーはがね双方のタイプで堂々の一位であり、高速として名高いドラパルトゼラオラすら上回る俊足。
禁止級全体で見ても現環境で上回るのは黒馬バドレックスのみであり、圧倒的な制圧力を発揮する。
そのうえ特性込みの実質攻撃種族値は281にも及び、専用技「きょじゅうざん」の効果でダイマックスによる強引な受けも許さず、つるぎのまいでさらに火力を上乗せすることも可能。
耐久指数もALL100族以上で、更に半減以下11という恵まれた複合タイプのお陰で数値以上に硬く感じる。
自身はダイマックスを使用不可だが、逆に言えばダイマックスエースと共存可能ということでもあり、致命的な問題とはなりにくい。

唯一付け入る隙があるのは技範囲の狭さ。
「きょじゅうざん」こそ破格の性能を持つが、もう一方の一致技であるじゃれつくは威力90止まりで命中不安。
サブウエポンもインファイト、ワイルドボルト、でんこうせっか程度で、他は威力65のこおりのキバが候補になるほど。
補助技もつるぎのまい、みがわり程度で、「けんのおう」は持ち物固定ということもあり、その戦い方は「上から物理技で殴る」一辺倒になりがち。
最も、普通のポケモンなら型バリエーションは狭いものの十分に充実した技範囲ではある。
そのため対策も講じやすく、スカーフやタスキ持ちによる縛り関係の逆転、いたずらごころのでんじはやおにびで状態異常にする、
てんねんヌオー等のザシアンを受けられるポケモンの起用、ふとうのけんによる攻撃上昇ごとコピー出来るメタモンなど。

圧倒的な基礎スペックを持ちながらも、しっかりと対策をすれば一般ポケモンでも対抗可能である点では上手くバランス調整がされているとも言える。
一方でザシアン側も耐久や素早さを調整することで対策の対策を講じてくることも多い。
採用率の高さからミラーも頻発し、お互いどんな調整をしているかの読み合いになる事も多い。
採用可能なルールでは、間違いなく環境の中心となる存在なので、
どこまでザシアン対策を深くしていくかは、他のパーティメンバーや環境の推移を考慮して行うといいだろう。



形態考察 [編集]

れきせんのゆうしゃ [編集]

単フェアリータイプ。種族値はザマゼンタと全く同じ。
道具を自由に持てるのでカスタマイズ性に優れるが、剣の王の高速物理ATとしての汎用性が高いのも事実。
こちらの採用にはひと工夫必要になるだろう。

なお他のポケモンから「くちたけん」をトリック・すりかえ・きょうせいで受け取ろうとしても失敗する。

けんのおう [編集]

フェアリー・はがねタイプ。勇者フォルムに「くちたけん」を持たせることでフォルムチェンジ
道具の固定というデメリットこそあるが、補助技のレパートリーが狭くアタッカーとしての運用が主なザシアンにとってはむしろ長所を伸ばす強化といえる。
ザマゼンタと違って能力値の低下も無い。

システム的にはゲンシグラードンゲンシカイオーガのゲンシカイキとほぼ同じ。彼らに比べると種族値の上昇は少ないが、やはり強烈。
フォルムチェンジは戦闘に入った時点で自動的に行われるため、ウルトラネクロズマのように対戦中任意にフォルムを変えることはできない。
メモリを持たせたシルヴァディ等と同じく、他のポケモンからのトリック・すりかえ・どろぼう・ほしがる・はたきおとす・ふしょくガスによって道具を失わない(はたきおとすの威力上昇も起こらない)。
ただし、ポルターガイストは受けるので覚えておきたい。

相手の「けんのおう」の選出状況に応じて、対戦中のパーティ確認における相手のザシアンのアイコンが異なっていたが、Ver.1.3.2で選出状況を問わず「れきせんのゆうしゃ」になるよう修正された。

特性考察 [編集]

ふとうのけん
フォルムチェンジ後も同じ共通特性。場に出ると攻撃ランクが1上がる。いかく対策としても働く。

けんのおう形態で攻撃無補正A無振りだと実数値は190だが、特性有りだと実数値285に。これはA種族値265相当。
攻撃無補正A252振りでは実数値222。特性込みで実数値は333にも上る。A種族値は281相当に上昇。
この形態のきょじゅうざんの威力は火力指数にして49955相当。
デメリットなし・1ターン目から出せる火力としては最高峰であり、つるぎのまいで更に補強が可能。

なお耐久調整して攻撃力を減らす場合、攻撃実数値が偶数になるようにすると、攻撃ランク上昇時に実数値0.5の無駄が出なくて済む。


技考察 [編集]

物理技タイプ威力命中効果解説
じゃれつく90(135)90攻撃↓10%命中不安の一致技。
高威力でピンポイントな相手、主にHBサンダーへの打点として有効だが、
剣盾環境ではザシアンメタ等への技範囲を広げるために切られることも多い。
きょじゅうざん100(150)100ダイマックス相手に
威力2倍
剣王限定の一致技で、戦闘中にアイアンヘッドから変化する。
ポイントアップによるPP上昇も適用される(最大8)。
でんこうせっか40100優先度+1唯一の先制技。威力は低いが使いやすい。
タスキ&がんじょう潰しやふいうち警戒に。
インファイト120100BD↓呼びやすい炎と地面タイプへの打点候補の一つ。特に炎への打点は貴重。
火力に申し分ないが、耐久が下がる。
耐久に振る事で特定のスカーフ炎技を耐えてからインファイトで倒したり、
メインウェポンきょじゅうざんの鋼タイプ受けを許さない有用な技。
せいなるつるぎ90100-インファイトと選択。耐久が下がらず、相手の防御・回避率上昇の影響を受けない。
伝説戦ではふくつのたてや鉄壁に強い。つるぎのまいと相性抜群。
ワイルドボルト90100反動1/4ホウオウドヒドイデ鋼/飛など、ザシアン受けに対する解答。
少し威力は落ちるが更に範囲の広いこおりのキバと選択。
こおりのキバ6595凍り10%
怯み10%
対HBランドロス。呼びやすい地面タイプ、飛行受けへ有効。
かみくだく80100B↓20%ミュウツーソルガレオルナアーラネクロズマヌケニンなどに。
禁止級にはエスパーが多いのでよく刺さる。
防御ダウンで特性てんねんの対策にも。
サイコファング85100壁破壊ムゲンダイナ&ドヒドイデ。リフレクターの破壊にも。
ほのおのキバ6595火傷10%
怯み10%
インファイトが等倍以下の鋼であるテッカグヤハッサムギルガルドに。
あなをほる80100溜め技唯一の地面技。ダイマックスターン稼ぎに。
ソーラーブレード125100溜め技対水/地面。味方のひでりやダイバーンとあわせて。
特殊技タイプ威力命中効果解説
ムーンフォース95(142)100特攻↓30%命中安定の一致技。ふういんして相手の技を使用不能にする時にも。
てっていこうせん140(210)95HP1/2消費起点化されそうになった場合の退場技。
バークアウト5595特攻↓100%サポート技。身代わり貫通。ダブルでは相手全体攻撃。
変化技タイプ命中解説
つるぎのまい-特性とセットでAランク+3。全抜きを狙う。
みがわり-状態異常の回避に。Sが高いので先手で設置できることも多い。
まもる-ダブル用。基本技。
ファストガード-ダブル用。先制技を防ぐ。
ふういん-ダブル用。インファイトを封印できれば美味しい。

ダイマックス考察 [編集]

ダイマックス化しない。


型考察 [編集]

れきせんのゆうしゃ [編集]

こだわりスカーフ型 [編集]

特性:ふとうのけん
性格:いじっぱり
努力値:A252 S調整 残りH
持ち物:こだわりスカーフ
確定技:じゃれつく
選択攻撃技:ワイルドボルト/インファイト/かみくだく/サイコファング

きょじゅうざんの需要が下がるダイマックス禁止環境で台頭しているスカーフ型。
剣の王は最速でも実数値220だが、勇者ならS無補正無振りでスカーフを持つだけで実数値237(最速スカーフカイオーガ+3)。
76振りで最速スカーフ100族、92振りで最速スカーフガブリアスを抜ける。最速レジエレキまで抜きたいなら220振れば良い。
剣王には及ばないが破壊力としては十分、じゃれつくが等倍で通る相手はだいたい確2圏内で、H振りグラードンでやっと中高乱数2(62.5%)。
Hに余剰を回せるので耐久もそこそこ確保できる。ただし剣王のきょじゅうざんなら確1にできていたラインからはだいぶ後退している。

最大の欠点は自身が剣王を苦手とすること。
A特化インファイトで無振り剣王が確定2、返しのきょじゅうざんで耐久にどれだけ振ろうが確定1なので対面からではどう足掻いても勝てない。
後続にメタモンヌオーなどのザシアン対策ポケモンを用意しておくと動きやすくなる。

こだわりハチマキ型 [編集]

特性:ふとうのけん
性格:ようき
努力値:AS252
持ち物:こだわりハチマキ
確定技:じゃれつく
選択攻撃技:ワイルドボルト/インファイト/かみくだく/サイコファング

鉢巻を持たせることで瞬間火力を高めた型。
基本的にはけんのおうフォルムでも十分な火力を出せ、融通が利く。

命の珠(1.3倍)未満のアイテムでの火力指数は剣王フォルム以下。
命の珠でも火力指数はそこまで変わらない(ATKデオキシスと同程度)ので速度と耐久を削ってまで持たせるメリットは薄い。
どうしても単フェアリー物理アタッカーが欲しい場合を除き、こだわりアイテム以外で採用する理由は薄い。
↑一応、オボンのみやラムのみ、ダブルのコンボ用のアイテムなども考えられる。積みアタッカーをきあいのタスキで耐えて処理する場合も。

けんのおう [編集]

積みアタッカー型 [編集]

特性:ふとうのけん
性格:いじっぱり
努力値:S252 B252orA、残りH
持ち物:くちたけん
確定技:つるぎのまい
選択技:せいなるつるぎ/きょじゅうざん/じゃれつく
・・・などなど自由に

つるぎのまいで±6まで積むちょうA特化ザシアン。
つるぎのまいを3回積むのはむずかしいが、それでも特性+(+2)で三段階アップのため
十分相手のチームを破壊できる。
B252にしたのはエースバーンにワンパンされないためだ。

・S調整
最速エースバーン2抜き
最速インテレオン1抜き

物理アタッカー型 [編集]

特性:ふとうのけん
性格:ようき/いじっぱり
努力値:S252 A252 or 耐久調整、残りA
持ち物:くちたけん
確定技:きょじゅうざん
優先技:インファイトorせいなるつるぎ/じゃれつく/でんこうせっか
選択攻撃技:ワイルドボルト/かみくだく/こおりのキバ
選択補助技:つるぎのまい/みがわり

A種族値が非常に高い為、多少削っても確定値に影響は出にくい。
素早さはスカーフエースバーン等を意識して若干振ると、返しのインファイトで倒せるため、耐久に回すことも視野に入る。
無補正無振りでも最速100族抜きなので、調整の幅が広い。

技範囲を広げるためにじゃれつくを切る選択は有効。
鋼技、格闘技、電気or氷技を採用した段階でフェアリー技を高火力で通したい相手はサンダーくらい。

耐久調整するなら、エースバーンやガブリアスなどのピンポイントザシアンメタを意識して行うと相手の役割を破壊して試合全体として勝ちやすい。HBにかなり厚く振ることでランドロスにも強く出られる。

・素早さ調整について
最速:最速+1ギャラドス抜き,ミラー対策
補正ありS220振り:準速+1霊獣ランドロス抜き
補正ありS212振り:準速90属+1,最速ドラパルト抜き


相性考察 [編集]

第七世代のメガクチートと同様にクレセリアとの相性は抜群。
もしザシアンが弱っても、交代からの『れいとうビーム』や『でんじは』で相手を弱らせ、『みかづきのまい』で再出撃させられる。


対ザシアン [編集]

注意すべき点
禁止伝説級最速クラスのS148と攻守に優れた妖鋼複合タイプ。
特性や種族値の関係で一発のダメージ量も致命的。
一般ポケモンでは到底受けきれない火力を持つので安易な後出しはしない事。
圧倒的な火力と素早さの前には霞むが不一致の地震や大文字であれば耐える耐久力も持ち合わせている。
対策方法
けんのおうはくちたけん以外のアイテムを持てないためやけどやマヒの状態異常が有効。トリックルームも有効。
剣の舞からの物理攻撃以外に型がなく連続技もないので、タスキカウンターが有効であるが、それを見越してでんこうせっかやみがわりから入ってくる事もあるので注意。
状態異常やねばねばネットでの弱体化、おいかぜなども有効。
だがザシアンを通すためにステルスロックを撒かれることも少なくないため基本は弱体化からの撃破を狙うべき。
+  対策可能な禁止伝説ポケモン(一例)
+  対策可能な一般ポケモン
+  有効な戦術

外部リンク [編集]