マーシャドー - ポケモン対戦考察まとめWiki|第八世代(ソード・シールド)

マーシャドー [編集]

No.802 タイプ:かくとう/ゴースト
通常特性:テクニシャン(威力60以下の技の威力が1.5倍になる)
体重  :22.2kg(けたぐり・くさむすびの威力40)
高速物理霊複合HP攻撃防御特攻特防素早合計種族値特性
マーシャドー90125809090125600テクニシャン
ドラパルト881207510075142600クリアボディ/すりぬけ/のろわれボディ

ばつぐん(4倍)---
ばつぐん(2倍)ひこう/ゴースト/エスパー/フェアリー
いまひとつ(1/2)どく/いわ
いまひとつ(1/4)むし
こうかなしノーマル/かくとう

第七世代の幻のポケモンにして、唯一のかくとう×ゴースト複合。
攻撃面において最高の補完を誇り、特性を考慮しても現時点で両方を半減できるポケモンが存在しない[1]
種族値も素早さと攻撃に多めに割り振った無駄の少ない配分で、サブウェポンも豊富な上に最低限の積み技も習得。
専用技のシャドースチールも強力で、ストッパーとエースを兼ねられ、詳細は後述するがタスキとの相性も良い。
特攻もそこそこあるので両刀も可能だが、元々物理技の範囲が広いのでくさが使えるようになる程度。

一方、幻のポケモンである為600族であり、禁止級伝説としては数値不足なのは気になるところ。
一致技だけで等倍以上が取れるといえ、一撃で仕留めきれる相手は限られる。数値の暴力が跋扈する禁止級相手では尚のこと。
耐性面も特別優秀な訳ではなく、等倍範囲が広い上に耐久面は並からせいぜい中の上で、禁止級伝説の高威力技は受けきれない。
独自の需要があるとはいえそれで全体のパワーを下げてしまっては本末転倒であり、明確な役割を持たせての運用を意識したいところ。

第八世代ではこうそくいどうを習得、禁止級トップクラスの素早さを更に高められるように。
攻撃技としてはブレイズキック、きしかいせい、ポルターガイストを獲得。条件はあるが一致物理技はそれぞれ最大火力を更新した。
廃止されためざめるパワー、よこどりの他、きあいパンチ、はたきおとすは剥奪。Zワザの廃止で七星脱魂腿も失っている。
剥奪された技についてはカジュアルマッチでなら使用可能なので、バトルレギュレーションマークをつけるかはよく考えてからにしよう。

新顔であるザシアンザマゼンタムゲンダイナはいずれもマーシャドーより素早い上に、一撃で落とすのが難しい。
禁止級トップクラスだった素早さのラインが一気に引き上げられ、相対的に弱体化が図られる羽目になったか。
新要素であるダイマックスは不足気味の耐久、火力面を同時に引き上げられるので好相性。一致技の追加効果も火力の底上げに繋がる。
技範囲も広いので任意の追加効果を得るのは得意だが、かくとう技は威力90以上の技を元にすると初動が遅れる点は忘れずに。

第八世代では禁止級or幻が使用可能なルールが登場し、それが適用される期間ではランクにも参加可能。
ただし、バトルレギュレーションマークをつける為には過去作限定技を失うことになる。
カジュアルマッチでは廃止された技でなければ使用可能なので、マークをつける際は注意。
特徴的な性能により環境での活躍が期待されるが、2021/4/30に終了した「幻のポケモンゲットチャレンジ」を最後に新規入手する手段は存在していない。



特性考察 [編集]

テクニシャン
隠れ特性は無い。適用技は多くは無いが、いわ技を採用する場合には役立ちやすい。
大抵は威力が重視されるが、一致技にも適用される技が幾らか存在している。
元々一致だけで全ての相手に等倍以上が取れるので、追加効果狙いの技を採用しやすくなるのは魅力。

技考察 [編集]

物理技タイプ威力
<テクニ>
命中効果解説
ポルターガイスト110(165)90-高火力の一致技。
高性能だが相手の持ち物消費を見逃さないよう気を付けたい。
シャドースチール90(135)100-専用技。マーシャドーの要。詳細は下記に記載。
シャドーパンチ60(90)
<135>
-必中必中が良いなら。テクニシャン込みでシャドースチールと同威力。
ゴーストダイブ90(135)100溜め技ダイマックス枯らし。まもる貫通。
かげうち40(60)
<90>
100優先度+1上を取れない黒馬バドレックスミュウツーに。
テクニシャンでなかなかの威力が出る。
インファイト120(180)100防御・特防↓高威力・命中安定のメインウェポン。
はっけい60(90)
<135>
100麻痺30%テクニシャンでそれなりの威力に。麻痺狙いなら。
ドレインパンチ75(112)100HP吸収1/2ビルドアップとあわせて。
けたぐり20~120
(30~180)
<45~180>
100-伝説戦では高い威力を出しやすい。テクニシャンとの相性も悪くない。
きしかいせい20~200
(30~300)
<45~300>
100-タスキ・こらえると併せて。
がんせきふうじ60
<90>
95素早さ↓100%サポート用に。特性の影響で威力が高いため補完や
サンダーイベルタルなどへのダイジェットエースへの妨害としても悪くない。
うちおとす50
<75>
100-サポート用に。ダイマックス対策に増えた技を無効化させたりできる。
過去作限定
フェイント30
<45>
100優先度+2まもる・ワイドガード解除。ダブル向け。
アイアンヘッド80100怯み30%対フェアリー。怯みも狙いやすい。
どくづき80100毒30%対フェアリー。
ブレイズキック8590火傷10%
急所率+1
アイアントシュバルゴに。
れいとうパンチ75100凍り10%ランドロスボーマンダを始めとした氷4倍勢に。
かみなりパンチ75100麻痺10%専らギャラドスピンポイント。
しねんのずつき8090怯み20%ムゲンダイナ。怯みも狙いやすい。
とびはねる8585溜め技
麻痺30%
対虫。ダイマックス枯らしやダイジェットとしても。
アクロバット55/110
<82/110>
100-ダイマックス対策を意識しないならこちらも。
持ち物ありでもテクニシャンのおかげで威力はそれなり。
がむしゃら-100-インファイト+かげうち、きあいのタスキと相性がよい。
カウンター-100優先度-5タスキとあわせて不利な物理相手を強行突破。
げきりん120100行動固定対竜。行動固定が痛い。
ダイマックスしないと使いづらいが、伝説戦では有効な相手も多い。
特殊技タイプ威力命中効果解説
くさむすび20~120
<30~120>
100-テクニシャン適用で威力が少し安定する。
草4倍組やグラードン等の重い地面タイプに有効だが、かなりピンポイント。
変化技タイプ命中備考
いばる85シャドースチールとのコンボに。過去作教え技
ビルドアップ-ドレインパンチと合わせてビルドレイン。素早さが高いので先手で防御を上げられる。
こうそくいどう-有利対面ですばやさを大幅強化。ダイナックル等とあわせて。
こらえる-弱点保険やきしかいせいとのコンボに。ダイマックス技も耐えられる。
みがわり-様子見や状態異常を躱すのに便利。
おにび85物理の弱体化に。
まねっこ-ダブルでのコンボ用。もしくは対竜に。

専用技「シャドースチール」について [編集]

みがわり貫通、接触技。
相手のランク補正が1以上の能力変化を打ち消し、その分を自分に加算した後に攻撃する。
相手のランク補正が0以下の能力変化については変化なし。
技が失敗した場合(「まもる」などで防がれる、無効タイプで受けられる等)、能力変化を吸収することはできない。

(例)
自分:こうげき+2、ぼうぎょ-2、とくこう±0、とくぼう+2、すばやさ-2
相手:こうげき+1、ぼうぎょ+1、とくこう±0、とくぼう-1、すばやさ-1

の場合に自分が「シャドースチール」を使用すると

自分:こうげき+3、ぼうぎょ-1、とくこう±0、とくぼう+2、すばやさ-2
相手:こうげき+0、ぼうぎょ+0、とくこう±0、とくぼう-1、すばやさ-1
となる。

より簡単に言えば、相手の上がったランク補正を奪うことはできるが、
自分の下げられたランク補正を能動的に挽回することは難しいという感じ。
逆に相手のマーシャドーに対して、「なきごえ」や「あまえる」などでランク補正を下げる技はしっかりと入り、
こちらがランク補正を上げていなければ、シャドースチールの効果で回復、ということはできないということになる。

ダイマックス技考察 [編集]

ダイマックス技元にする技威力効果解説
ダイナックルきしかいせい100(150)味方:A↑一致技。インファイトを基にした場合初動は遅くなるが、耐久低下を無視できる。
耐久型の強行突破にも。
けたぐり
インファイト95(142)
ドレインパンチ90(135)
はっけい80(120)
カウンター75(112)
ダイホロウポルターガイスト140(210)相手:B↓一致技。一貫性が高く、疑似的もこちらの物理火力が向上するので相性がいい。
シャドースチール130(195)
ゴーストダイブ
シャドーパンチ110(165)
かげうち90(135)
ダイバーンブレイズキック130天候:晴れ剣王ザシアン。格闘技と範囲が被りがち。2発目以降威力1.5倍。
ほのおのパンチ
ダイサンダーかみなりパンチ130場:EFカイオーガに。催眠対策にもなる。
ダイアイスれいとうパンチ130天候:霰ランドロスに。タスキ潰しにもなるが自身もスリップダメージを受ける。
ダイアシッドどくづき90味方:C↑刺したい相手は大体他の技でも対応可能。
威力が低く追加効果もアンチシナジーなので現環境ではダイスチル優勢か。
ダイジェットとびはねる130味方:S↑かくとうむしへの遂行技。元々高い素早さを更に向上。
自身より速い相手も増えたので有用性は増した。
アクロバット110
ダイサイコしねんのずつき130場:PFムゲンダイナ。2発目以降威力1.3倍。
かげうちを防げるが浮いている相手以外に自身の先制技も通らなくなる。
ダイワームはいよるいちげき120相手:C↓他技と範囲が被りがち。疑似的に特殊耐久上昇。
ダイロックストーンエッジ130天候:砂嵐格闘技の補完として優秀。
タスキ潰しにもなるがマーシャドー自身には砂嵐による恩恵はまったくない。
いわなだれ
がんせきふうじ110
ダイドラグーンげきりん140相手:A↓疑似的に物理耐久上昇。禁止級相手には刺さりやすい。
ダイスチルアイアンヘッド130味方:B↑ゼルネアス。追加効果が優秀。
ダイアタックがむしゃら130相手:S↓ダイジェットで十分。
ダイアークじごくづき130相手:D↓ダイホロウと範囲が被る。追加効果も自身には恩恵が薄い。
ふいうち120
ダイソウゲンくさむすび130場:GF特殊技のみ。火力は期待できないので、フィールドの活用目的に使うくらいか。
ダイウォール変化技-まもる相手のダイマックスによる猛攻をしのぐ場合に。

型考察 [編集]

物理アタッカー型 [編集]

特性:テクニシャン
性格:ようき
努力値:AS252
持ち物:きあいのタスキ/こだわりハチマキ/こだわりスカーフ/いのちのたま/たつじんのおび/とつげきチョッキ
確定技:インファイトorはっけい/シャドースチール
優先技:かげうち
選択攻撃技:ポルターガイスト/がんせきふうじ/れいとうパンチ/ほのおのパンチ/かみなりパンチ/とびはねる/がむしゃら/カウンター/アイアンヘッド/どくづき/フェイント
選択補助技:おにび

高いとAとSで上から叩いて役割遂行する型。
役割遂行のため一致技である格闘技&シャドースチールは必須。
格闘技は火力を取るならインファイト、安定性を取るならはっけいを選択。

一致技だけで全てのポケモンに等倍以上が取れるため負荷はかけやすいものの、火力は準伝説クラスに留まる。
残りの2枠はマーシャドーで対応したい相手を考慮した上で選択するとよい。特に思い浮かばない場合は先制技を入れておくと終盤の一掃に役立つ。
先制技を入れる場合はタイプ一致でテクニシャン補正も乗るかげうちが最有力。


対マーシャドー [編集]

注意すべき点
専用技シャドースチールの破格の性能。上昇した能力を奪ってから攻撃に入るため安易な積みは厳禁。
ダイマックス+弱点保険で上がった能力も逆利用されてしまう。
かくとうゴーストの攻撃範囲は補完が完成しており、サブウェポンも多いため受けが難しい。
先制技も有しており、きあいのタスキを持っている可能性を考慮すると、強力な積み技を持つポケモン全てが逆転される恐れがある。
がむしゃらも習得するため、2体持って行かれることも。
対策方法
ザシアンなど素早さが上回っているポケモンで倒し切るのが一番安全。
ただしザシアンで対策する場合はふとうのけんで上がった攻撃を奪われてしまう可能性があることには注意。
格闘等倍・霊半減のイベルタルはデスウイングで回復出来るので相当有利。
ミュウツーバドレックス黒馬はかげうちがあると返り討ちにされてしまう。ダイサイコを使えばかげうちは封じられる。
禁止級では素の火力や耐久自体は控えめな方なので、高い物理耐久や火力を持つグラードンなどで積みに頼らず高火力を出すポケモンとの一騎打ちに持ち込めばそうそう押し負けない。
「おにび」や「いかく」が有効であり、タイプ上ヤミラミマタドガスなどなら大きなダメージを受けずに済む。
耐性面はあまり優秀とはいえず、インファイトで耐久が下がることも多いので、とにかく隙あらば攻撃することを心がけよう。
ただし物理技で攻める場合はカウンターに注意。タスキをあらかじめ潰しておけば安心。

外部リンク [編集]


[1] かなり限定的な状況だが、技「ハロウィン」を受けたノーマルタイプのポケモンか、技「みずびたし」を受けたヌケニン等は両方無効化可能。ノーマル/ゴーストのヒスイゾロアークは剣盾環境に出場できない。