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マタドガス [編集]
No.110 タイプ:どく 通常特性:ふゆう(じめんタイプの攻撃技やまきびし、どくびしの効果を受けない) かがくへんかガス(自身が場に居る限り、全てのポケモンの特性を無効化する) 隠れ特性:あくしゅう(攻撃した相手を10%の確率で怯ませる) 体重:9.5kg(けたぐり・くさむすびの威力20)
マタドガス | HP | 攻撃 | 防御 | 特攻 | 特防 | 素早 | 合計種族値 | 特性 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
マタドガス | 65 | 90 | 120 | 85 | 70 | 60 | 490 | ふゆう/かがくへんかガス/あくしゅう |
マタドガス(ガラル) | 65 | 90 | 120 | 85 | 70 | 60 | 490 | ふゆう/かがくへんかガス/ミストメイカー |
初代出身の単どくタイプ。ふゆうなら弱点はエスパーのみ。
第八世代ではどく単タイプが軒並み姿を消しており、自身以外はダストダスのみ。
難点は種族値合計が並程度の上に配分に無駄が多い点で、防御の高さはHPの低さで相殺され物理耐久もせいぜい中の上。
特殊耐久は紙とまでは行かないが低めで、鈍足のために被弾回数も嵩みやすく一致等倍程度にも押し込まれやすい。
攻撃・特攻も数値上は平均程度にあるが、一致技の範囲が狭い為にアタッカー性能もいまいち。
幸い豊富な変化技を備えており、少々癖が強いが高速再生+負担をかける手段としていたみわけも習得。
基本は火傷と耐性を前提として物理を流しつつ、搦め手で後続の援護を行う動きになる玄人向けのポケモン。
第八世代では通常特性としてかがくへんかガスが追加。後述するが、独自性が強く採用理由に直結する特性。
隠れ特性にあくしゅうも追加されたが、マタドガスの素早さでは活かすのが難しいか。
新規習得技としてねっぷう、ふしょくガス、ヘドロウェーブを獲得。かがくへんかガスの獲得と合わせ、ダブル適性が高まっている。
失った技に有用性の高いものはせいぜいまとわりつく程度。目立った弱体化は無いまま、ダブル向けの強化が行われたというところか。
新要素のダイマックスは、元がサポート気質なマタドガスに切る盤面は多くなく、むしろ相手に使われて強引に突破される危険が増えた。
トップメタとして君臨しているミミッキュ、ランドロスに強く、ナットレイ、マンムーなども続投している。
弱点であるエスパーがゴースト、あくの跋扈により逆風気味な点もあり、編成と相手を選べば十分に活躍は見込める。
本体の性能は不足気味だが独自の耐性と特性、習得技から、採用枠としてのライバルはリージョンフォーム程度だろう。
あちらはフェアリー複合により攻撃性能が向上、かくとう、むし1/4、ドラゴン無効で強い相手に更に強くなっている。
一方でどくは等倍、はがね弱点と不利な相手が増加。すなかきドリュウズなどに強い点で差別化は容易。
また第八世代ではダイスチルの登場で、サブウェポンとしての搭載率は上昇傾向。極端な相性の無い原種が優先される理由も十分に存在する。
ガラル地方ではドガースを原種に進化させる手段は無いが、ポケモンHOMEのアップデートによりBDSPで進化させて転送できるようになった。
過去作から転送した場合は特性が変化する可能性があるので、対戦で使う前にしっかり確認しておくように。
タマゴ技はリージョンフォームに習得させ、同時に預かり屋に預けると習得できる。
折りたたみ |
輝石ドガースの考察はノートにあります。
特性考察 [編集]
- ふゆう
- 弱点のじめんを無効化し、実質弱点はエスパーのみ。ただし各種フィールドの恩恵は受けられなくなる。
独自の耐性がマタドガスのアイデンティティであり、第八世代はエスパーが逆風気味なのもあって非常に強力。
かたやぶりで貫通される点には注意。特にドリュウズは上から一致抜群で落とされてしまう。
各種フィールドの効果を受けないので、エレキ・ミストフィールドでもねむるが使えるのは利点になりうる。
- かがくへんかガス
- 自身が場にいる間、敵味方全てのポケモンの特性の効果が発揮されなくなる。
- 通常登場時発動の特性はすばやさ順に適用されるが、かがくへんかガスはすばやさを問わず他の特性より先に発動する。
(例:初手でマタドガスよりすばやさの高いカプ・レヒレが同時に登場しても、かがくへんかガスが優先されミストメイカーは発動しない)
よってすばやさを意識しなくて良い点は評価が高いが、すばやさ判定には使えないデメリットもある。 - 天候やフィールド、重力やトリルといった「場の状態」とは異なり、機能するのは自身が場にいる間のみ。
- ○○スキンやちからもち等の自身に影響する特性や、○○メイカーや天候始動など場を変化させる特性も無効化する。
- ギルガルド、ミミッキュ、ウッウ等のフォルムチェンジが絡む特性は無効にできない。
- 自身が場を離れた場合、自身以外のポケモンが「特性を得た状態」になるため、いかく等の特性が再発動する。
- ダブルバトルでいかく持ちの相方と組めばマタドガスを出し入れするたびに発動できる(逆に相手の特性も発動させてしまう)。
- じしんかじょう持ちのポケモンに倒された場合、先にかがくへんかガスの効果が消えるので、特性の発動を許してしまう。
- 一言で言えば、お互いが特性なし状態になる特性。
類似特性のかたやぶりと違い、場を変化させる特性や、自身強化の特性も無効化することが出来るのが特徴。
特性ありきの相手に対しては、戦略の根幹を崩せるために非常に刺さる。
具体的には、こんじょうローブシンや、オニシズクモ、ヌケニンなど。
ただし自身も強化されるわけではないので、元々の相性関係を逆転させることは難しい。
特にヒードランに炎技が通るようにはなるが、無補正C無振りかえんほうしゃではH244振りヒードランに対して確5と勝ち目が無い。
非常に個性的な特性ではあるものの、明確に仮想敵や連携を想定しない限り効果を実感しにくい。
基本的にはダブルでのおいかぜ・天候ギミックへのメタや、レジギガス、アーケオスと組み合わせての採用が主。
- あくしゅう
- 隠れ特性。攻撃時に怯ませることがあるが、発動率は低めな上に素早さも中の下で相性が悪い。
連続技も習得せず、他2つの特性がマタドガスの採用理由に直結するのに対し、明確な役割対象が存在しないため、候補外。
技考察 [編集]
攻撃技 | タイプ | 威力 | 命中 | 効果 | 解説 | |
---|---|---|---|---|---|---|
ヘドロばくだん | 毒 | 90(135) | 100 | 毒30% | 安定した一致技。毒での追加ダメージも期待できる。 | |
ヘドロウェーブ | 毒 | 95(142) | 100 | 毒10% | やや威力が高く、おにびの邪魔をしにくいというメリットも。 今作ではレコードで習得できる。 | |
ゲップ | 毒 | 120(180) | 90 | - | 高威力だがきのみを消費する必要がある。 | |
ベノムショック | 毒 | 65/130 (97/195) | 100 | - | どくびしやどくどくを撒く前提なら。 | |
クリアスモッグ | 毒 | 50(75) | 必中 | 相手の能力変化を戻す | 相手の積み技を無効化でき、毒技無効の鋼には炎技が刺さる。 また、ミミッキュに積みを許すことなくばけのかわを剥がすこともできる。 ただし低威力なためみがわりを壊せないことも多い。 | |
だいもんじ | 炎 | 110 | 85 | 火傷10% | はがね対策。威力・範囲も優秀だが命中とPPが不安。 | |
かえんほうしゃ | 炎 | 90 | 100 | 火傷10% | 命中安定でPPも多いが威力は控えめ。 | |
10まんボルト | 電 | 90 | 100 | 麻痺10% | 地面以外に通るサブウェポン。 みがわりギャラドスへの対策を重視する場合に採用。 | |
かみなり | 電 | 110 | 70 | 麻痺30% | 威力は十分だが命中不安なので採用は稀。 | |
シャドーボール | 霊 | 80 | 100 | 特防↓20% | 毒半減のゴーストや呼びやすいエスパーへのけん制に。 | |
あくのはどう | 悪 | 80 | 100 | 怯み20% | シャドーボールと選択。ノーマルに通るがサーナイトやエルレイドに等倍。 | |
だいばくはつ | 無 | 250 | 100 | 自分瀕死 | 散り際に使いたいが足が遅いので難しい。 | |
変化技 | タイプ | 命中 | 備考 | |||
おにび | 炎 | 85 | 毒タイプで覚えるのはマタドガスとゲンガーとエンニュートのみ。命中に不安はあるが、 当てれば物理型ポケモンを機能停止に追い込める。炎タイプや特性こんじょうに注意。 | |||
どくどく | 毒 | 必中 | 毒タイプなので必中。高耐久相手に。 | |||
どくびし | 毒 | - | サポート用。 | |||
ふしょくガス | 毒 | 100 | 持ち物を消失させる。ダブルだと味方も巻き込むので注意。 特性ねんちゃくには無効だが、かがくへんかガスなら通せる。 | |||
ちょうはつ | 悪 | 100 | 耐久ポケモンや積み技を封じる。 | |||
おきみやげ | 悪 | 100 | 後続へのサポートに。 | |||
みちづれ | 霊 | - | 遅いので決まりにくいが、相手の攻撃を躊躇させることはできる。 連続使用で必ず失敗する。 | |||
たくわえる | 無 | - | タマゴ技。耐久力強化。限度は3回まで。 | |||
ねむる | 超 | - | 積んだ後の回復手段として。カゴのみを持たせて。 | |||
いたみわけ | 無 | - | タマゴ技。回復手段兼ダメージ源として。HPが低いのでそれなりの効果は見込める。 | |||
くろいきり | 氷 | - | みがわり貫通の積み技対策。たくわえるとの相性は悪い。 |
ダイマックス技考察 [編集]
ダイマックス技 | 元にする技 | 威力 | 効果 | 解説 | |
---|---|---|---|---|---|
ダイアシッド | ヘドロウェーブ ヘドロばくだん | 90(135) | 味方:C↑ | 一致技。威力は低いが徐々に特攻が上がっていく。 高い物理耐久との相性はよく、撃ち合いに強くなれる。 | |
ベノムショック | 85(127) | ||||
クリアスモッグ | 75(112) | ||||
ダイバーン | だいもんじ | 140 | 天候:晴 | 対はがね。晴れで2発目から威力1.5倍。 | |
ねっぷう かえんほうしゃ | 130 | ||||
ダイサンダー | かみなり | 140 | 場:EF | 対みず・ひこう。等倍範囲も広い。特性ふゆうの場合フィールドの効果は得られない。 | |
10まんボルト | 130 | ||||
ダイアーク | あくのはどう | 130 | 相手:D↓ | 対ゴースト・エスパー。ダイアシッドとあわせて相手の特殊耐久を削る。 | |
ダイホロウ | シャドーボール | 130 | 相手:B↓ | 対ゴースト・エスパー。ミミッキュへの役割遂行として。 | |
ダイウォール | 変化技 | - | まもる | 相手の猛攻を凌ぐ。 |
使用率・採用率の低い技 |
型考察 [編集]
物理流し基本型 [編集]
特性:ふゆうorかがくへんかガス
性格:ずぶとい
努力値:H252,B252をベースにS調整
持ち物:くろいヘドロ/ゴツゴツメット
確定技:おにび
優先技:クリアスモッグ/いたみわけ
選択攻撃技:だいもんじorかえんほうしゃ/ヘドロばくだんorヘドロウェーブ/10まんボルトorかみなり/だいばくはつ
選択補助技:ちょうはつ/たくわえる/くろいきり/おきみやげ/みちづれ/ふしょくガス
マタドガスの基本となる型。
主に地面タイプや、エスパー技を持たない広範囲中火力の物理ATに後出しして流す。
流し先にはおにびや削れた状態からいたみわけを撃って負担をかける。
持ち物は回復技の乏しさを補うくろいヘドロ、役割遂行を早めるゴツゴツメットあたり。
高い物理流し性能を持つ反面苦手な相手もはっきりしているため、長く居座ることは少ない。
耐久値や回復ソースに余裕がないこともあり、長期戦を見込んだくろいヘドロがPGLでは最も人気がある。
特性はふゆう・かがくへんかガスどちらも有用。
ランドロスやすなかきドリュウズなど、地面技の搭載率が高い相手を役割対象にするなら従来どおりふゆうが安定。
かがくへんかガスは地面を受けられなくなるが、ウオノラゴンやマリルリなど特性への依存度の高いアタッカーに圧倒的有利になれる。
もらいびを発動させずに炎技が打てる点や、こんじょう持ちをおにびで確実に機能停止できる点も優秀。
一応天敵ヒードランにもだいもんじが通るようになるが、C無振りだと乱数5発にしかならないので依然不利。
攻撃技はクリアスモッグがあればミミッキュのつるぎのまいをリセットしつつばけのかわをはがせる。
ミミッキュメタ(詳細後述)として明確な採用理由が見いだせるほか、その他の積みエースにも抑止力となり得るため、優先的に採用したい。
その他の攻撃技としてはクリアスモッグとの相性も考え、鋼への有効打になる炎技が欲しい。
折りたたみ |
- 型サンプル
- 持ち物:くろいヘドロ(orゴツゴツメット)
努力値:ずぶといH252-B252-S4
技構成:おにび/クリアスモッグ/いたみわけ/だいもんじ
他の構成もいくつか使ったが汎用性ではこれが一番。
個人的にはいたみわけとのシナジーも考えると、くろいヘドロの回復ソースはやはり捨てがたい。
【ダブル】サポート型 [編集]
特性:かがくへんかガス
性格:おくびょう/おだやか/ずぶとい
努力値:HS/HD/CSベース
持ち物:シュカのみ/きあいのタスキ/くろいヘドロ
技:まもる/おにび/ヘドロばくだん/ちょうはつ
かがくへんかガスを活かしたダブルのサポート役。
エルフーンなどのいたずらごころ+おいかぜなどの特性頼りのギミックを台無しにできる。
いかくも無効化できるので味方の物理技も通しやすくなるほか、コータス+ようりょくそなどの天候系ギミックに対しても上を取りやすくなる。
逆に言えばこちらもマタドガスがいる間は特性頼りの戦術を使えなくなるが、マタドガスを使い捨てて後続にギミックをしのばせる分には問題ない。
相方はやはりレジギガスが筆頭。スロースタートを無効化できるので相性抜群。
レジギガスのダイアタックの追加効果で相手の素早さが下がるためマタドガスの素早さでも上を取りやすくなる。
鬼火でレジギガスの弱点である格闘技の威力を削いだり、特性を失くしたオーロンゲに何もさせずにちょうはつを入れたりと独特の立ち回りができる。
シリーズ8の禁止級解禁下でも遜色ない活躍ができるが、レジギガス入りの構築は型が固定化され読まれやすいため、立ち回りは慎重に。
対マタドガス [編集]
- 注意すべき点
- 高い物理耐久と優秀な耐性を併せ持つ。
ふゆうのおかげで弱点が特殊アタッカーの多いエスパーとかたやぶりじめんだけなので、対物理アタッカー性能は高い。
おにび、いたみわけ等の技を駆使してジワジワと相手を削りながら立ち回って来る。
炎技を覚えるため鋼相手でも止まらない。
クリアスモッグやだいばくはつ、くろいきり、おきみやげなど、起点回避技もいくつか習得する。
- 対策方法
- 対物理性能は優秀だが、特殊耐久には難がある。
上から抜群の特殊エスパー技、あるいは高火力の一致等倍特殊技で致命傷を負わせられる。
また、鈍足であるため上を取ってちょうはつやみがわりを使えば、ほぼ機能停止させられる。
ヒードランを対面させると、どくどくとおにびが無効な上マタドガス側からの有効打はほとんど無いので確実に退かせることができる。
フィールドで状態異常を無効化するカプ・レヒレを場に出せば何もできなくなるため、後続で起点化することも容易である。
みがわり+積み技持ちなら状態異常とクリアスモッグ・だいばくはつ・おきみやげも対策しつつ起点にできるが、くろいきりには注意。