ズガドーン - ポケモン対戦考察まとめWiki|第八世代(ソード・シールド)

ズガドーン [編集]

No.806 タイプ:ほのお/ゴースト
特性:ビーストブースト(相手を倒す毎に自分の最も高い能力値が上昇する)
体重:13.0kg(けたぐり・くさむすびの威力40)
特殊炎・霊HP攻撃防御特攻特防素早合計種族値特性
ズガドーン531275315179107570ビーストブースト
シャンデラ6055901459080520もらいび/ほのおのからだ/すりぬけ

ばつぐん(4倍)---
ばつぐん(2倍)みず/じめん/いわ/ゴースト/あく
いまひとつ(1/2)ほのお/くさ/こおり/どく/はがね/フェアリー
いまひとつ(1/4)むし
こうかなしノーマル/かくとう

USUMで登場したウルトラビーストで、3種目のほのお×ゴースト複合タイプ。
種族値は典型的な高速アタッカーで、一般ポケモンとしてはデンジュモクに次ぐ単独2位の特攻が特徴。
同複合のシャンデラとは特殊アタッカーとしての性質は近いが、あちらが多耐性とそれなりの耐久を合わせたサイクル戦に強い一方、
こちらはビーストブースト+激戦区を追い抜く素早さ、優秀な一致技のタイプにより抜きエースとしての適性が高い。
Aガラガラとは性質が根本的に異なるので差別化を意識する必要は皆無。

第八世代ではめざめるパワーが廃止。補完に優れるこおりじめん技を喪失することに。
他の剥奪された技は大半が補助的な変化技でズガドーンには影響が小さめ。
だいばくはつを失い、代わりに覚えたじばくは威力が抑えられたことで自主退場時の負担は小さくなった。
新規習得技はさいみんじゅつ、アンコールが目立つ。起点作成や、交代読みの積み技を牽制出来るようになった。
攻撃技としてはソーラービーム、ロックブラスト。癖があったり物理技な点は少々難だが選択肢の増加に繋がっている。
Zクリスタル、メガシンカの廃止に伴いトリックの通りが良くなり、はたきおとすの習得者が激減しているのも追い風と言える。

難点は技範囲の狭さ。一致技+エスパーに強く依存し、くさ技はパワフルハーブかダイマックスが前提。
一貫性は良いがバンギラスサザンドラなど、ほのおを半減以下に抑えるあくに止められやすい。
物理も含めると多少範囲が広がることから、ある程度調整を施して両刀型にするのも選択肢となる。
多耐性・多弱点の得手不得手が出やすい耐性の持ち主なのだが、本人の耐久が低くあまり活用出来ないのも悩み。
一致等倍、不一致弱点程度でも軽く落とされてしまい、ふいうち、より高速のアタッカーに縛られやすく、シビアな運用が強いられる。

新要素であるダイマックスとの相性はなかなか良好。ダイホロウは相性が悪いが、ダイバーンは2発目以降のほのお技を強化しみずを実質等倍に。
同じく弱点のじしんを等倍にしつつ溜めを消すダイソウゲン、苦手な先制技を防ぐダイサイコと、サブウェポンとの相性も悪くない。
不安しか無い耐久も多少は改善され、ダイマックス中もビーストブーストは発動することから抜き性能を高めることが出来る。
ただし一番欲しいダイジェットは使用不能。自分より速い相手に縛られやすい点は変わらないのを忘れずに。

+  対イカサマについて詳細

耐久と搦め手ではシャンデラが勝るゆえにビーストブーストと素早さの差をしっかりと活用したい。
ズガドーンの一貫を作れるよう相手の選出を誘導し、持ち前の爆発力を発揮できるようなパーティに組み込めればなお良いだろう。

ズガドーンが覚えて、シャンデラが覚えない技
ビックリヘッド、ワイドフォース、さいみんじゅつ、アンコール等
シャンデラが覚えて、ズガドーンが覚えない技
エナジーボール、クリアスモッグ、ちいさくなる、おきみやげ、のろい、トリックルーム等

専用技「ビックリヘッド」について [編集]

確認済みの効果
  • ダブルバトルでは味方を巻き込む全体攻撃。
  • 最大HPが奇数の場合に減少量が端数切り上げなので回復なしで2回使うと必ずひんしになる。
  • HPが足りない場合は技を使ってひんしになる。
  • お互いの最後1体のポケモンがビックリヘッドで同時に倒れたとき、先にビックリヘッドを使った側が負け。
  • まもる等で攻撃を防がれた場合や攻撃を外した場合、もらいび等で無効化されたときも反動ダメージは受ける。
  • 特性しめりけのポケモンがいる場合不発に終わる(反動ダメージも受けない)。
  • 特性マジックガードで反動ダメージを防げる。
  • 特性いしあたまで反動ダメージを防げない。
  • ズガドーン以外のポケモンでも使える。
  • 「ねこのて」で選ばれる。
  • 特性すてみで強化されない。
  • 発動後「ダメおし」で強化される。
要検証
  • 「ゆびをふる」で(選ばれる?選ばれない?)
他の炎技との確定数の違い(持ち物なし、無補正C252振り)
  • H4ボルトロス:ビックリヘッドで確1、オーバーヒートで75%の乱1、だいもんじは確2。
  • H252ランドロス:ビックリヘッドで 18.8%の低乱1、オーバーヒート・だいもんじは共に確2。
  • H252ギルガルド:ビックリヘッド・オーバーヒート共に確1、だいもんじは37.5%の低乱数1。

シャンデラの覚えない高威力の専用技だが、低耐久を補うきあいのタスキとの相性が悪い。
実質2回使えば反動ダメージで必ずひんしとなるため連発・撃ち逃げどちらにも向かず、こだわりアイテムとの併用も難しい。
たべのこしやオボンのみを持たせれば最大3発放つ事も可能だが、打たれ弱いズガドーンに持たせるのはややリスキーか。
上記の通り他の炎技と確定数にもそこまで大きな変化は出づらいが、ダイバーンにすれば威力150で撃てる上に相手のダイジェットの起点にされることも防げる。
持ち物による火力補正やきあいのタスキでニトロチャージを合わせれば、だいもんじやオーバーヒートでもほぼ同様の確定数を満たせる場合も多い。
オーバーヒートと違い特攻を下げずに確実に相手を倒してビーストブーストによる強化を狙う場合や、死に際の一撃としての利用が理想的。



特性考察 [編集]

ビーストブースト
攻撃、特攻、特防、素早さのどれかにかけられる。
ただし攻撃、特防は役割や習得技に合っておらず、強引な調整も必要なため基本的にネタの域を出ない。

種族値に従って特攻にブーストをかけるのが一番無難かつ強力。
ただし今作ではニトロチャージを失ったため、ドラパルト等の「抜いていれば有利対面」といった相手を重く見るなら素早さブーストも選択肢の一つ。
カミツルギとは違い、削った攻撃性能を積み技でカバーできるわけではないので注意。
素早さへのブースト方法について
努力値配分と型はノートに記載。

技考察 [編集]

特殊技タイプ威力命中効果解説
ビックリヘッド150(225)100自分の最大HPの
1/2減少
タイプ一致技。専用技。非常に強力だがきあいのタスキと相性が悪い。
特性「しめりけ」により不発になる。
だいばくはつ同様に最後の一匹で相打ちになった場合、こちらの負けとなる。
かえんほうしゃ90(135)100火傷10%タイプ一致技。命中安定だが威力不足。
だいもんじ110(165)85火傷10%タイプ一致技。PPと命中に難あり。かえんほうしゃと選択。
ねっぷう95(142)90火傷10%タイプ一致技。ダブル用。
ほのおのうず35(52)85バインドタイプ一致技。釣り出し防止に。命中不安。
オーバーヒート130(195)90C↓↓タイプ一致技。倒せればブーストで1段階は取り戻せる。
シャドーボール80(120)100特防↓20%タイプ一致技。炎技とあわせて全18タイプに等倍以上。
ソーラービーム120100溜め技相性補完技。晴れと合わせるかダイソウゲンで。
エナジーボールは覚えず、草技はこれだけ。
サイコキネシス90100特防↓10%相性補完はイマイチだが、サブウェポンが少ないので候補になる。
サイコショック80100-ハピナスウツロイド等に。
ワイドフォース80/120100PF下で威力1.5倍
全体攻撃
サイコフィールド下で強化される。
ダイサイコか味方のサイコフィールドと合わせて。
物理技タイプ威力命中効果解説
ほのおのパンチ75(112)100火傷10%タイプ一致技。威力不足。
シャドークロー70(105)100急所ランク+1タイプ一致技。威力不足。ポルターガイストは覚えない。
ロックブラスト25x2-5100-Aを活かせる貴重な技。期待値は3発(威力75)。
しねんのずつき8090怯み20%対格闘。物理のサブウェポン。
イカサマ95100-攻撃無振りでも使える攻撃技。
じばく200100使用後瀕死死に際の撃ち捨て、後続の無償降臨に。だいばくはつは過去技になった。
火力指数は無補正C振りオーバーヒート>無補正無振りじばくなので
使い分けが必要。
変化技タイプ命中解説
おにび85やけどにしても倒れやすいので、後続の手助けとして。バンギラスへの交代読みにも有効。
さいみんじゅつ60博打気味だが決まれば強力。
アンコール100相手の行動を縛る。
ちょうはつ100起点作成阻止。先発向け。
めいそう-積めれば超火力だが余裕はない。
トリック100こだわりアイテムを押し付ける。

ダイマックス技考察 [編集]

ダイマックス技元にする技威力効果解説
ダイバーンビックリヘッド150(225)天候:晴一致技。2発目から威力1.5倍。
ソーラービームとも相性がよく、技の反動も消せる。
オーバーヒート
だいもんじ
140(210)
かえんほうしゃ
マジカルフレイム
130(195)
ダイホロウシャドーボール130(195)相手:B↓一致技。一貫性が高い。物理技を採用しない限り追加効果の恩恵は自身にはない。
ダイソウゲンソーラービーム140場:GF呼ぶ水に刺さる。また、地震への牽制としても。
ダイサイコサイコキネシス
サイコショック
ワイドフォース
130場:PFドヒドイデや格闘への役割遂行に。また、霊や悪の先制技を封じる際にも。
しねんのずつき
ダイロックロックブラスト130天候:砂嵐対炎・飛。物理技のみ。ダイバーンと相性が悪い。
ダイアークあくのはどう130相手:D↓ダイホロウと範囲が被る。敵の特殊耐久を削る目的で。
ダイアタックはかいこうせん150相手:S↓素早さ操作に。反動なしで連発できる。
じばく
ダイウォール変化技-まもる相手のダイマックスのターン切れ狙いに。

型考察 [編集]

特殊アタッカー型 [編集]

性格:おくびょう
努力値:CS252
持ち物:きあいのタスキ/こだわりメガネ/いのちのたま/たつじんのおび
確定技:シャドーボール/だいもんじorオーバーヒートorかえんほうしゃ
攻撃技:ビックリヘッド/ソーラービーム/サイコキネシスorサイコショックorワイドフォース/はかいこうせん
変化技:トリック/おにび/さいみんじゅつ/アンコール

覚える物理技がイマイチなため、特殊アタッカー型が基本となる。
攻撃種族値からそれなりのダメージも期待でき、中耐久くらいまでの相手なら多少HPが残っていても倒してそのままCS上昇が狙える。

ビックリヘッドは命中威力ともに優秀だがデメリットが大きいため、採用する場合はだいもんじやかえんほうしゃとの両採用になる。
一致技だけでも一貫性は高いため、技スペースの問題はある程度クリアされている。
前述した通りデメリットは大きいため、採用しない構成は十分にあり得る。

スカーフ型 [編集]

性格:おくびょう/ひかえめ
努力値:CS252
持ち物:こだわりスカーフ
確定技:シャドーボール/オーバーヒートorだいもんじorかえんほうしゃ
攻撃技:ビックリヘッド/サイコキネシスorサイコショック/はかいこうせん
変化技:トリック

こだわりスカーフで素早さを補う型。
スカーフによる素早さ・ゴースト技の一貫性の高さ・特性ビーストブーストにより、終盤に全抜きする運用が基本となる。
反面、撃ち分けが出来ないため小回りが効かず、きあいのタスキも持てないため一発でも相手の攻撃を受ければ致命傷となる。
運用においてはズガドーンの一貫が作れるよう、いかに序盤のサイクルで相手を疲弊させられるかが重要となる。

ひかえめなら無振りカプ・テテフをシャドーボールで確1、同カプ・コケコをだいもんじで確1にできるが、相手の削れた終盤での登用やステルスロックで調整が利く。第8世代では無振りザシアン(剣の王)をC特化かえんほうしゃでギリギリ確1。
相手のスカーフ持ちに抜かれるリスクも加味すると火力を優先する必要性は薄い。
また、炎技はビックリヘッドとだいもんじorかえんほうしゃを両採用し、相手の残り敵数に合わせて技を選択することも見込める。

起点作成型 [編集]

性格:おくびょう
努力値:CS252
持ち物:きあいのタスキ
優先技:ちょうはつ/おにび/ひかりのかべ/ビックリヘッド
選択技:アンコール/マジカルフレイム

先発で繰り出す起点作成型。
それなりに素早いので相手の起点作り型に先制でちょうはつを決めやすい。
物理にはおにび、特殊にはひかりのかべ。タスキまで潰したいならマジカルフレイムという手もある。

特筆すべきはビックリヘッドの存在で、相手に甚大な負担を掛けながら自主退場することができる。
バドレックスなどの自分より速い自信過剰系特性のエースに対しても、
タスキで耐えて初手ビックリヘッドで自主退場すれば能力アップのアドバンテージを取られずにかなりのダメージを残せる。
(例として無振り黒バドレックス相手ならC振りビックリヘッドで8割以上削れ、陽気グロスのバレパンやウーラオスのアクジェの確定圏内に)

補助に寄せた構成ながらダメージソースとしても十分に働くことができ、
ほのおの一貫がとれてさえいればそのままダイマックスして畳みかけるという選択肢もある。


対ズガドーン [編集]

注意すべき点
一致技だけでも高い一貫性とビーストブーストを絡めた高火力で攻めてくる。
特にビックリヘッドはデンジュモクより高いダメージを叩き出し、ダイマックスすれば火力が上がり反動もない。
素早さも激戦区をやや上回っている。
対策方法
物理耐久が非常に低く、ふいうちやアクアジェット、かげうちで致命傷を与えられる。特にイカサマは攻撃が高く防御が低いのでよく刺さる。
対策可能なポケモン
  • バンギラス
    圧倒的特殊耐久を持ち、耐性上、ロックブラストとソーラービーム以外全て半減以下。
    ズガドーンからの有効打が皆無なので、見せ合い時点で選出そのものを抑制できる。ただしおにびと交代読みダイソウゲンには注意。
    もしきあいのタスキを持たれていても砂ダメージにより潰すことが可能。
  • アローラペルシアン
    ズガドーンよりも速いため、ズガドーンがこだわりスカーフ持ちでない限り先手でタイプ一致イカサマを撃てる。
  • サザンドラ
    炎・霊・草全て半減。スカーフが欲しい。

外部リンク [編集]