デンチュラ [編集]
No.596 タイプ:むし/でんき 通常特性:ふくがん(技の命中率が1.3倍になる) きんちょうかん(相手はきのみを食べられなくなる) 隠れ特性:むしのしらせ(HPが1/3以下の時に虫タイプの技の威力が1.5倍になる) 体重 :14.3kg(けたぐり・くさむすびの威力40)
虫/電気 | HP | 攻撃 | 防御 | 特攻 | 特防 | 素早 | 合計種族値 | 特性 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
デンチュラ | 70 | 77 | 60 | 97 | 60 | 108 | 472 | ふくがん/きんちょうかん/むしのしらせ |
クワガノン | 77 | 70 | 90 | 145 | 75 | 43 | 500 | ふゆう |
デンヂムシ | 57 | 82 | (152) | 55 | (122) | 36 | (504) | バッテリー ※種族値はきせき無振り換算 |
むし×でんき複合。同複合はクワガノンのみ。
あちらは重火力アタッカーであり、素早さの高いデンチュラとは傾向が異なるので差別化は意識せずとも自然と為される。
第八世代では素早さの二極化が進んでおり、中速帯を抜けるラインにある素早さが強みとなりうる。
また、ふくがんにより本来は命中不安なかみなりを主力とできるので、でんき技に限れば数値以上の火力が出る。
無補正でおおよそ無補正130族の威力90技相当、かつ3割で麻痺が発動するので等倍以上ならそれなりに期待出来る。
ただし、火力は技威力頼りであり、クワガノンの10まんボルトに火力指数で劣る。
耐性は悪くないが耐久も脆く、等倍では無補正ドラパルトのドラゴンアローで中乱数に収められてしまう。
総じて火力・耐久共に心許なく、今ひとつ強みを活かせずにいるのが実情。
第八世代では他のでんきにも言えることだが、めざめるパワーの廃止が痛い。
こおり、ほのおといった補完に優れるタイプが使用出来なくなり、単なるアタッカーとしては正直力不足。
新技としてライジングボルトを習得し、条件つきとはいえ最大火力を更新した。後続補助としてむしのていこうも獲得。
一方でクモのすは廃止、かなしばり、どくどくが剥奪され、対面からの搦め手はやや弱体化が目立つか。
反面、ダイジェットの登場で高速エースが活躍している環境ではエレキネット、いとをはく、ねばねばネットといった技は重要性が増している。
第七世代で命中の低下したでんじはもふくがんで安心して使える等、素早さ方面でのサポートは手厚い。
ダブル前提ではあるがスピードスワップも習得しており、高めの素早さを相方に渡すことが可能。
ねばねばネットの習得者としてはアブリボンに次ぐ素早さを持ち、一応アタッカーとしても最低限の火力があるのでちょうはつ等を受けづらい。
ねばねばネットが無効となるひこうに一致で抜群を取れるのもあって、起点作成については唯一無二の性能を持つと言える。
特性考察 [編集]
- ふくがん
- かみなりの命中率が91%になり、高速アタッカーとしては優秀な高火力技となる。
追加効果の3割麻痺により後続サポートや誤魔化しも狙える場合があり使いやすい。
でんじはも命中率100%で使えるようになるので、サポーターとしても有用。
回避戦術についてはダイマックスの登場でかなり下火にあるので、それへの対策としての採用はまず無いだろう。
- きんちょうかん
- きのみを封じることで確定数のズレを防ぎ、ラムのみを貫通出来る。
メガストーン、Zクリスタルの廃止に伴い、きのみを持たせることが増加したので発動機会自体は前作より多い。
が、本人の場持ちが悪く、退場すると効果が切れるのでシングルにおいては少々使いづらい。
アタッカー運用で半減実や回復実を貫通して倒しきる、或いはダブルでサポートとして採用するのが有効。
- むしのしらせ
- 隠れ特性。低耐久なのできあいのタスキと合わせれば容易に発動が狙える。
高めの素早さを活かしてみがわり連打で特性発動&ヤタピのみで強化することも可能。
が、むし技は通りが悪く、ピンポイントで強化する対象としてはやや不適切。
アタッカー運用する場合もふくがん+かみなりの方が優先される。明確な仮想敵を設定するなら。
技考察 [編集]
特殊技 | タイプ | 威力 | 命中 (複眼) | 効果 | 解説 | |
---|---|---|---|---|---|---|
かみなり | 電 | 110(165) | 70 (91) | 麻痺30% | タイプ一致技。威力・追加効果発生率ともに高い。 ふくがんなら命中率を上げられるが過信は禁物。 ふくがん以外でも空振り保険発動には使える。 | |
10まんボルト | 電 | 90(135) | 100 | 麻痺10% | タイプ一致技。性能安定。ふくがん以外で使う場合はこちら。 | |
ほうでん | 電 | 80(120) | 100 | 麻痺30% | タイプ一致技。ダブルバトル用。 特性がひらいしんやでんきエンジンのポケモンと組ませると強力。 | |
ライジングボルト | 電 | 70/140 (105/210) | 100 | - | タイプ一致技。限定的だが最高火力。 | |
ボルトチェンジ | 電 | 70(105) | 100 | 自分交代 | タイプ一致技。攻撃しつつ撤退可能。 無効タイプ・特性に注意。とんぼがえりは覚えない。 | |
エレキネット | 電 | 55(82) | 95 (100) | 素早↓100% | タイプ一致技。追加効果が優秀。ダブルでは相手全体攻撃。 | |
むしのさざめき | 虫 | 90(135) | 100 | 特防↓10% | タイプ一致技。性能安定。みがわり貫通。 | |
むしのていこう | 虫 | 50(75) | 100 | 特攻↓100% | タイプ一致技。追加効果が優秀。 | |
エナジーボール | 草 | 90 | 100 | 特防↓10% | 対地面。ウォッシュロトムやトリトドンなどの水地面にも。 | |
ギガドレイン | 草 | 75 | 100 | HP吸収1/2 | 回復効果付きだが威力は半減かみなり以下。 | |
物理技 | タイプ | 威力 | 命中 (複眼) | 効果 | 解説 | |
とびかかる | 虫 | 80(120) | 100 | 攻撃↓100% | タイプ一致技。主に追加効果目当てで。タマゴ技。 | |
ふいうち | 悪 | 70 | 100 | 優先度+1 | 唯一の先制技。下降補正ふいうちで無振りドラパルトに3割ほど入る。 | |
とびはねる | 飛 | 85 | 85 (100) | 溜め技 麻痺30% | ダイマックス対策やダイジェットとして。命中率も補完される。 かみなりに強いがぼうふうやうちおとすには注意。 | |
変化技 | タイプ | 命中 (複眼) | 備考 | |||
ねばねばネット | 虫 | - | サポート用。飛行を牽制しつつ最速で設置できる。 | |||
でんじは | 電 | 90 (100) | サポート用。ふくがんなら命中安定。きんちょうかんならラム無効。 | |||
みがわり | 無 | - | 補助技対策。 | |||
いとをはく | 虫 | 95 (100) | 相手の素早さランク-2。無効タイプ無し。ダブルでは相手全体対象。 | |||
こらえる | 無 | - | ダイマックス枯らしに。 |
ダイマックス技考察 [編集]
ダイマックス技 | 元にする技 | 威力 | 効果 | 解説 | |
---|---|---|---|---|---|
ダイワーム | むしのさざめき | 130(195) | 相手:C↓ | 一致技。追加効果で疑似特殊耐久強化。 | |
ダイサンダー | かみなり | 140(210) | 場:EF | 一致技。追加効果で電気技1.3倍&催眠防止。 | |
ライジングボルト | |||||
10まんボルト | 130(195) | ||||
ほうでん | |||||
ボルトチェンジ | 120(180) | ||||
エレキネット | 110(165) | ||||
ダイソウゲン | エナジーボール | 130 | 場:GF | 対地面。地震半減できるが、エレキフィールドとの相性は悪め。 | |
ギガドレイン | |||||
ダイジェット | とびはねる | 130 | 味方:S↑ | 対闘。追加効果で加速。 最速で実数値264、準速で実数値240(テッカニン抜き)。 | |
ダイウォール | 変化技 | - | まもる状態 | 相手のダイマックスのターン切れ狙いに。 |
使用率・採用率の低い技 |
型考察 [編集]
先発ねばねばネット設置型 [編集]
特性:ふくがん/むしのしらせ
性格:おくびょう
努力値:CS252 or 耐久調整
持ち物:きあいのタスキ
確定技:ねばねばネット
優先技:エレキネット/でんじは
攻撃技:かみなりor10まんボルト/むしのさざめき/ボルトチェンジ/エナジーボール/ふいうち
補助技:ひかりのかべ/いとをはく/いえき
先発に繰り出し相手の素早さを操作し、後続で全抜きする体制を整える型。
確実に行動回数を確保するため持ち物はタスキで固定とする。
初手ダイジェットからの全抜きを阻止するためエレキネットとでんじはの存在が重要。
効果自体はでんじはの方が大きいが、エレキネットはパッチラゴンを筆頭とする電気タイプにも効果があるため汎用性が高い。
どうしても対面でSを下げておきたいなら、クリアボディ以外には通るいとをはくを採用するのも手。
タスキと相性のいい特性:むしのしらせも候補に入る。
むしのしらせが発動中はH振りサザンドラを確1にすることも可能。
しかし電磁波の外しが敗北に直結することもあるので、電磁波を搭載するなら複眼が安定する。
サポート型とはいえこちらが起点にさせることを防ぐためにも努力値はCS振りが基本。
ドラパルト対面を警戒するならCを削ってドラゴンアロー耐え調整をしよう。
鉢巻ドラゴンアローまで見るにはSに振る努力値を削らなければならない。
特殊アタッカー型 [編集]
特性:ふくがん
性格:おくびょう/むじゃき(ふいうち採用時)
努力値:CS252
持ち物:きあいのタスキ/こだわりメガネ/いのちのたま/こだわりスカーフ
確定技:かみなり/むしのさざめき
選択技:ボルトチェンジ/エナジーボール/ふいうち/みがわり/ねばねばネット
基本的な特殊アタッカー型。サンダースとの差別化点はふくがん+かみなりとむしのさざめき。
特攻や素早さでは劣るが、威力110・麻痺30%のかみなりを命中率91%で撃てる。
火力指数ではデンチュラのかみなり(24585)>サンダースの10まんボルト(21870)となる(いずれも無補正C振り)。
電気半減のくさタイプにもむしのさざめきで一致弱点を突ける。みがわりに強いのも利点。
ダイジェット環境とは言えかみなりの追加効果のおかげで機能低下させることもできるので、上手くいけば刺さるかも。
ドラパルトに抜群で入り、ミミッキュにも通る不意打ちの使用感が良かった。不意打ちの火力を少しでも上げるため、Aに下降補正をかけないむじゃきも選択肢に入ると思い追記。
対デンチュラ [編集]
- 注意すべき点
- こちらの素早さを下げる技を多数覚え、サポートに長ける。
ねばねばネットが通用しない飛行タイプには電気タイプの技が刺さるため、設置を阻止しにくい。
ふくがんによりかみなりの命中率が90%超え。さざめきによりくさタイプやみがわりで止まらないため、アタッカーとしても優秀。
- 対策方法
- 耐久が低いので倒すのは容易だが、まず間違いなくSダウンを起点にする後続が控えているためPT単位で見極めよう。
トリパや重火力アタッカーなら素早さ低下の影響が小さい。
一致技+草に強く、でんじは無効でふゆう持ちのヒートロトムは有利。
火力がそこまであるポケモンではないので、弱点保険の起点にすることも可能だろう。