パッチルドン [編集]
No.881 タイプ:でんき/こおり 通常特性:ちくでん(受けた電気タイプの技を無効化し、最大HPの25%を回復する) せいでんき(接触技を受けると30%の確率で相手をまひ状態にさせる) 隠れ特性:ゆきかき(天候があられの時素早さが二倍) 体重:150.0kg(けたぐり・くさむすびの威力100)
ゆきかき | HP | 攻撃 | 防御 | 特攻 | 特防 | 素早 | 合計種族値 | 特性 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
パッチルドン | 90 | 100 | 90 | 90 | 80 | 55 | 505 | ちくでん/せいでんき/ゆきかき |
ツンベアー | 95 | 130 | 80 | 70 | 80 | 50 | 505 | ゆきがくれ/ゆきかき/すいすい |
Aサンドパン | 75 | 100 | 120 | 25 | 65 | 65 | 450 | ゆきがくれ/ゆきかき |
ウオチルドン | 90 | 90 | 100 | 80 | 90 | 55 | 505 | ちょすい/アイスボディ/ゆきかき |
剣盾で登場した化石ポケモンの1体で、攻撃範囲の補完に優れるでんき×こおり複合。
同複合はフロストロトムのみで、あちらはこおり技がふぶきのみと選択肢に乏しく差別化は容易。
特筆すべきは一致技の優秀さで、でんきを半減以下にするくさ、じめん、ドラゴンに対しこおりで抜群を取れる。
そのうえでんき技は準専用技の「でんげきくちばし」、氷技は「フリーズドライ」と、どちらも技単体で見ても非常に高性能。
この一致技2つだけで複合タイプを含めた全みずポケモンの弱点を突けるなど、圧倒的な範囲を持つ。
一致ダイアイスで特性:ゆきかきを発動させたあと、先制でんげきくちばしを通すなど噛み合わせも良好。
総じて攻め手が豊富であり、アタッカーとしての完成度はかなり高い。
ただしダイマックス中は「でんげきくちばし」の威力倍増は発動しないので注意。
一方、欠点となるのは数値の不足。
技自体は破格の性能だが、攻撃種族値100はアタッカーとして若干物足りないのも事実。
対となるパッチラゴンと違いはりきりなどの火力アップ特性も無いため、火力でのゴリ押しは通しにくい。
しかし、マトモに撃ち合うには氷由来の劣悪な耐性と、平坦かつ中途半端な種族値が足を引っ張る。
鈍足なこともあり、一定以上の相手には自慢の攻撃性能を発揮する前に上から縛られてしまいがち。
前述のダイアイス+ゆきかき、でんじはを用いて麻痺させる、トリックルームと組み合わせる、などの方法もあるが、
どれもそれなり以上に手間がかかり、読みも求められる。
如何に先手で攻撃出来る状況を維持できるかが重要となる。
DLC第2弾「冠の雪原」においてレイドバトルで野生の個体が登場し、隠れ特性のゆきかき及びモンスターボール以外での使用が解禁された。
既存の個体も「とくせいパッチ」を使用して隠れ特性に変更できる。
ただし、冠の雪原における紫柱レイド出現個体は隠れ特性確定であるため、モンスターボール以外に入れていると通常特性でないことがバレてしまう。
特性考察 [編集]
- ちくでん
- ボルトロスやレジエレキなどの強力なでんきタイプに強く出られるようになる。
ボルトチェンジを無効化して交代させない点もメリット。ダブルバトルでは、味方のほうでんで能動的に発動できる。
悪い特性ではないが、攻撃範囲を活かせるゆきかきの優先度が高い。特定の相手への役割を重視する場合に。
トレースされるとでんき技が通らなくなるので注意しよう。
- せいでんき
- 麻痺ればおいしいが、接触技を受ける必要があるうえに確率発動と安定感に欠ける。
ダイマックス技が非接触、弱点も非接触技が多め。他の特性が明確な役割を持てるので基本的に候補外。
- ゆきかき
- 隠れ特性。霰下で素早さ2倍。霰パはもちろん、ダイアイスにより自力で発動する事も可能。アタッカー型はほぼコレ。
同特性持ちの中は唯一のでんき複合。こおりとの補完に優れるだけでなく、ダイマックスしても天候を上書きしない。
準速252振りで最速ドラパルトを丁度追い抜けるが、ダイマックスにより天候の奪い合いが激化していることには留意。
技考察 [編集]
物理技 | タイプ | 威力 | 命中 | 効果 | 解説 | |
---|---|---|---|---|---|---|
でんげきくちばし | 電 | 85/170 (127/255) | 100 | 先制で威力2倍 | 一致技。命中安定かつ、先制で威力2倍。 ゆきかきや、電磁波・トリルとあわせて。 | |
つららおとし | 氷 | 85(127) | 90 | 怯み30% | 一致技。電磁波と相性がいい。れいとうパンチは覚えない。 | |
ゆきなだれ | 氷 | 60/120 (90/180) | 100 | 優先度-4 | 一致技。ダメージを受けると威力2倍。鈍足と相性がいい。 | |
つららばり | 氷 | 25(37)*2~5 | 100 | - | 一致技。連続攻撃でみがわりに強くなる。 | |
アイアンテール | 鋼 | 100 | 75 | 防御↓30% | 対妖。マンムーにも。 | |
ストーンエッジ | 岩 | 100 | 80 | 急所ランク+1 | 対炎。命中不安。 | |
いわなだれ | 岩 | 75 | 90 | 怯み30% | 命中高め。 | |
がんせきふうじ | 岩 | 60 | 95 | 素早↓100% | 素早さを補う。 | |
ロックブラスト | 岩 | 25*2~5 | 90 | - | 対コオリッポ・ヌケニン。 | |
じだんだ | 地 | 75/150 | 100 | - | 受けた電気への遂行技。一致技との補完に優れる。ランターンなどに。 | |
じならし | 地 | 60 | 100 | 素早↓100% | 同上。遅い素早さを補うのにも。じしんは覚えない。 | |
ついばむ | 飛 | 60 | 100 | 相手のきのみを 食べる | ダイジェット用に。 | |
けたぐり | 闘 | 20~120 | 100 | - | 対ナットレイ。 | |
特殊技 | タイプ | 威力 | 命中 | 効果 | 解説 | |
かみなり | 電 | 110(165) | 70 | 麻痺30% | 一致技。命中不安。高火力。 | |
10まんボルト | 電 | 90(135) | 100 | 麻痺10% | 一致技。命中安定。中火力。 | |
ほうでん | 電 | 80(120) | 100 | 麻痺30% | 一致技。麻痺狙い。 | |
ふぶき | 氷 | 110(165) | 70 | 凍り10% | 一致技。命中不安。高火力。 | |
れいとうビーム | 氷 | 90(135) | 100 | 凍り10% | 一致技。命中安定。中火力。 | |
フリーズドライ | 氷 | 70(105) | 100 | 凍り10% 水に抜群 | 一致技。トリトドン・ウオノラゴン・ウォッシュロトムなどに。 | |
こごえるかぜ | 氷 | 55(82) | 95 | 素早↓100% | 一致技。素早さを補う。 | |
メテオビーム | 岩 | 120 | 90 | 特攻↑ 溜め攻撃 | パワフルハーブ前提だが、火力を上げながら殴れる。対氷・炎。 | |
ハイドロポンプ | 水 | 110 | 80 | - | 対地。命中不安。高火力。マンムー・ヒートロトムなどに。 | |
なみのり | 水 | 90 | 100 | - | 対地。命中安定。中火力。 | |
げんしのちから | 岩 | 60 | 100 | 全能力↑10% | 対炎。 | |
変化技 | タイプ | 命中 | 解説 | |||
でんじは | 電 | 90 | 素早さを補う。でんげきくちばしとあわせて。 | |||
ちょうはつ | 悪 | 100 | 耐久型対策。遅いので使いづらいか。 | |||
あられ | 氷 | - | 天候変化への対策や霰構築、自前で攻撃する際の始動に。 |
ダイマックス技考察 [編集]
採用率の低い技 |
型考察 [編集]
物理型 [編集]
特性:ゆきかき
性格:いじっぱりorようき
努力値:HA252 or AS252ベースでH調整
持ち物:いのちのたま/じゃくてんほけん/ふうせん/きあいのタスキ/たつじんのおび/こだわりハチマキ/こだわりスカーフ
確定技:でんげきくちばし/つららおとし
優先技:じだんだorじならし
攻撃技:けたぐり/アイアンテール/ストーンエッジorいわなだれorロックブラスト/ついばむ
補助技:ちょうはつ/あられ/でんじは/みがわり
でんき・こおりの広い範囲を活かした物理アタッカー。冠の雪原にて隠れ特性のゆきかきが解禁。
これにより、高威力のでんげきくちばしを軸に、補完になる一致氷技を上から叩きこむ広範囲アタッカーとして開花した。
サブウェポンで地面技があれば、一致技を半減してくる炎、電気、鋼に弱点を突けるようになる。
これにより複合タイプを除けば、10タイプもの弱点を突き、残りも一致等倍以上という驚異的な技範囲になる。
技範囲は十分すぎるため、残りはピンポイント気味の技になる。
補助技であれば、ちょうはつ、ゆきかき発動用のあられ。
攻撃技ならマンムー意識のアイアンテール、ヒートロトム意識の岩技、ダイジェットのついばむ、ナットレイ意識のけたぐり。
フリドラを採用するなら下記の両刀型も参照。
ダイマックスとの相性も良く、ダイアイスで攻撃しつつゆきかきを発動出来る。
でんげきくちばしの追加効果は消えるものの、そもそも電気+氷の範囲が優秀であり、
また多弱点かつ4倍弱点を持たないのでじゃくてんほけんとの相性も良い。
ダイマ終了後もあられ+エレキフィールドまで展開出来ているのであれば、高い攻撃性能を保てるのも強み。
一方で、その攻撃性能は天候に強く依存する。
「ゆきかき」補正が無ければ鈍足で、その状態では「でんげきくちばし」の威力増効果も発動しない。
さらに相手に先制されて被弾する機会も倍増するため、氷複合故の多弱点という欠点が浮き彫りになる。
技範囲こそ優秀だが種族値自体は平凡であり、無補正では火力・素早さ・耐久どれも不足気味。
いかに天候を維持し、上から行動出来るかが鍵となる。
特にダイバーン・ダイロックには注意が必要で、弱点を突かれながら天候を書き換えられてしまう。
後攻で天候変化→素早さ逆転となった場合は、相手に二回連続で動かれるため弱点保険も意味をなさない。
相手がダイマックスを温存している内は慎重な使用が求められる。
特殊ベース両刀型 [編集]
特性:ゆきかき
性格:むじゃきorまじめorひかえめ
努力値:CS252 ベースで調整
持ち物:いのちのたま/じゃくてんほけん/ふうせん/きあいのタスキ/たつじんのおび/こだわりハチマキ/こだわりスカーフ
確定技:でんげきくちばし/ふぶきorフリーズドライ(両採用可)
優先技:じたんだorじならし
選択技:こごえるかぜ/ハイドロポンプorなみのり/げんしのちから/でんじは/あられ/じゅうでん
威力や命中に不安のある物理氷技の代わりに特殊氷技を採用することで、物理受けや水/地にも対抗できるようにした広範囲アタッカー。
特殊でんき技も習得するが、でんげきくちばしが優秀すぎるため特殊一本にするメリットは乏しい。
特殊氷技は4倍狙いも出来るフリドラor威力重視であられ下必中のふぶき。
範囲は基本的に足りているので両採用も可。
両刀にした分、物理型よりも耐久や等倍火力が不足しがち。
汎用的なアタッカーというより、役割重視の調整になる。
特殊アタッカーの場合は同タイプにフロストロトムがいて、より高い特攻や素早さを持つ。
しかし特性ゆきかき、物理のでんげきくちばし、フリーズドライ、補完の地面技など、パッチルドンの強みと言える要素を採用していくと、
自然と差別化は出来るため、さほど意識する必要はない。
対パッチルドン [編集]
- 注意すべき点
- でんき・こおりの範囲の広さが特徴。さらに、それらを補完するじめん・いわ・みずなどのサブウェポンも豊富。
先制すると威力2倍になるでんげきくちばしを持ち、ゆきかきやトリックルームなどを組み合わせて先手を取って攻めてくる。
A特化@いのちのたま先制でんげきくちばしは半減でもH振りヒートロトムが確2という超火力。
さらに、ダイジェットやダイナックルも持つので行動する隙を与えてしまうと一気に畳みかけられる恐れがある。
弱点がメジャーなのを逆手に取り、じゃくてんほけんを持たせるケースもあるため、正攻法の一発受けて返す立ち回りではリスクが高い。
- 対策方法
- 先制でんげきくちばしの技威力が高いだけで、攻撃力自体はそこまで高くはない。
弱点もほのお・いわ・じめん・かくとうとかなりメジャーなものが揃う。
電気無効で、かつ氷を等倍以下に抑えられるポケモンがベスト。最低でも等倍以下に抑えられるポケモンなら、ダイマックスを切れば一発耐える。
エースを死に出ししてダイロックなどで天候を上書きしたり、高速ポケモンのダイジェットでS逆転を狙う。
もしくは電気無効ポケモンによる受け回しやダイウォールを駆使して、あられを枯らす立ち回りを狙うのが定石。
ドリュウズはA特化@いのちのたまダイアイス(つららおとし)をダイマックスで耐え、返しのダイロックですなかき発動→先制ダイアースで確定にできる。
マンムーも同様に珠ダイアイスをダイマックスでほぼ確3に抑え、ダイロック→ダイアースで突破可能。
エースバーンやヒートロトムなど炎タイプもダイマックスすれば珠でんげきくちばしを確定耐えし、ダイバーンで天候を変えて突破できる。
受け回しで時間を稼ぐ場合はナットレイ・ランターンの後出しが考えられるが、じゃくてんほけんやダイナックルの起点にされないよう注意。
攻撃を凌ぐためにはダイマックスを切らざるを得ないことが多いため、やはりドリュウズを始め逆に起点化できるポケモンによる対策が望ましい。