ワルビアル - ポケモン対戦考察まとめWiki|第八世代(ソード・シールド)

ワルビアル [編集]

No.553 タイプ:じめん/あく
通常特性:いかく(場に出た時か戦闘中この特性を得た時、場に出ている相手全員のこうげきを1段階下げる)
     じしんかじょう(相手をひんしにしたとき、自分のこうげきが1段階上がる)
隠れ特性:いかりのつぼ(攻撃技を急所に受けた時、こうげきが最高ランクまで上がる)
体重  :96.3kg(けたぐり・くさむすびの威力80)
いかく地面HP攻撃防御特攻特防素早合計種族値特性
ワルビアル9511780657092519いかく/じしんかじょう/いかりのつぼ
霊獣ランドロス89145901058091600いかく
いかく悪HP攻撃防御特攻特防素早合計種族値特性
ワルビアル9511780657092519いかく/じしんかじょう/いかりのつぼ
ガオガエン9511590809060530もうか/いかく

ばつぐん(4倍)---
ばつぐん(2倍)みず/くさ/こおり/かくとう/むし/フェアリー
いまひとつ(1/2)どく/いわ/ゴースト/あく
いまひとつ(1/4)---
こうかなしでんき/エスパー

唯一のじめん×あく複合タイプ。互いに耐性は一切補完しておらず、多弱点・多耐性。
配分はじめんらしく物理寄りながら、全体的にはバランス型。中速中耐久、いかくで物理耐久は悪くない。
一致技はそれぞれ抜群・等倍範囲に優れ、サブウェポンも補完としていわはがねかくとうを備える。
耐性で誤魔化されづらく、いたずらごころ耐性でヤミラミエルフーン等に強いのもありがたい。

第八世代ではほえる、はたきおとすを失い、おいうちは技ごと消滅。搦め手はやや不得手になったか。
新規習得技としてはDDラリアット、インファイト、グラスフィールド対策・ダブル向けの10まんばりき。
相手の積みを無視できる一致技の習得により、要塞系の耐久型を突破可能となった。
補助向けの技としてもはいよるいちげき、スケイルショットを獲得、習得者が激減したアクアテールもタマゴ技で続投。
技範囲は相変わらずの広さだがひこう技を失い、半端な素早さの補強はスケイルショットに依存することになる。

懸念点としては、特性、でんき耐性、物理アタッカーと役割が被りまくっているランドロスの存在。
あちらはじめんの一貫性が切れ、ゴースト、あくの跋扈でエスパーが逆風とあって無効耐性では少々差がある。
ワルビアル自体は決して悪いポケモンではないのだが、ライバルがトップメタで採用枠については奪われ気味なのが実情。
一応ゴースト、あくの跋扈している環境そのものは、双方半減に抑えられるあく複合としては追い風。
こおりを2倍で抑え込めるのも重要ではあるが、めざめるパワーの廃止でこおり技の所有者は対面から分かりやすくなっている。

新要素のダイマックスは、一致技のダイアークとの相性は悪いがHP倍増、一致ダイアースで耐久を補完出来るのは嬉しい。
多耐性・多弱点のタイプから、じゃくてんほけんを活用しやすい点も特筆すべき事項だろう。
範囲が広いが威力が不足気味のサブウェポンを高威力の技として運用出来るのも優秀で、追加効果を比較的選びやすい。
天候は霰以外発動出来るなど後続補助も出来るが、前述の通りダイジェットは使用出来ず、抜きエースとしては少々厳しいか。



特性考察 [編集]

いかく
繰り出し性能・流し性能が上がる。第八世代では無効特性が急増し相対的に弱体化。
とはいえ相変わらず優秀な特性で、ダイマックスと組み合わせるとじゃくてんほけんの発動範囲が広がる。
弱点の多さから物理受けは厳しく、また自身が物理アタッカーでありトレースされると辛い点には注意。
じしんかじょう
先制技を覚えないので死に出しからの全抜きを狙うのは少々難しい。
こだわりスカーフによる全抜きを狙ったり、つけあがるとの相性は良好。
ただしギャラドスとは違いつばめがえしを没収されたのでダイジェットで素早さを上げることが出来ない。
もう一つの特性であるいかくも優秀なので、使う場合はしっかり目的意識を持ちたい。
いかりのつぼ
隠れ特性。急所を受けると攻撃ランクが最大まで上がる……のだが、あまりに不確定要素が多い。
そもそも耐久性能は並程度、弱点も多いので急所を食らうと落とされる場合が多い。
よってダブルで相方に低ダメージの技で急所を突いてもらうコンボで利用するのが基本。
しかしそのダブルではシングル以上にいかくが優秀な事もあり、専用構築を組まない限りは候補外。
シングルでもウーラオス(一撃の型)の流行により、多少狙いやすくなったのは大きなポイント。

技考察 [編集]

物理技タイプ威力命中効果解説
じしん100(150)100-タイプ一致技。ダブルでは周囲全体攻撃。
10まんばりき95(147)95-タイプ一致技。ダブルで味方を巻き込まないために。
じだんだ75/150
(112/225)
100技失敗で
威力倍
タイプ一致技。グラスフィールドなら地震よりも威力がある。
じならし60(90)100相手全体
S↓100%
タイプ一致技。ダブルバトルでは味方を選ぶ。
かみくだく80(120)100防御↓20%タイプ一致技。性能安定。
DDラリアット85(127)100能力ランク無視タイプ一致技。相手の積みを無視できる。
うっぷんばらし75/150
(112/225)
100能力低下で
威力倍
タイプ一致技。いかくなどの対策に。
つけあがる20(30)~100-タイプ一致技。能力上昇で威力上昇。
積み技バトンかいかりのつぼとあわせて。
ストーンエッジ10080急所ランク+1対虫・飛行。地面技との相性補完に優れる。
いわなだれ7590怯み30%S振りやスカーフなら怯みを狙える。ダブルでは相手全体攻撃。
がんせきふうじ6095素早↓100%追加効果が優秀。起点作りに。
スケイルショット25*2~590防御↓素早さ↑攻撃しつつS補強もできるがBは下がる。期待値は3発。
じしんかじょうと合わせて。
インファイト120100防御・特防↓対悪・ノーマル。一応ばかぢからも覚える。
ほのおのキバ6595火傷10%
怯み10%
対草・虫。4倍狙いで。
かみなりのキバ6595麻痺10%
怯み10%
対水。威力が低いためダイサンダー化して使いたい。
アクアテール9090-ヒートロトムに。
アイアンテール10075防御↓30%対妖。命中不安なためダイマックスが欲しい。
はいよるいちげき7090相手C↓100%サポート技。
カウンター-100優先度-5物理技を倍返し。いかくと相性が悪い。
特殊技タイプ威力命中効果解説
バークアウト55(82)95相手全体
C↓100%
タイプ一致技。身代わり貫通。
追加効果や安定性ははいよるいちげきよりも優れる。
変化技タイプ命中解説
ステルスロック-教え技。サポート用。
ビルドアップ-攻撃・防御を補強。つけあがるとあわせて。
みがわり-補助技対策や、交代読みで。
ちょうはつ100補助技対策。耐久型に。

ダイマックス技考察 [編集]

ダイマックス技元にする技威力効果解説
ダイアースじしん
10まんばりき
じだんだ
130(195)味方:D↑TYPE一致技。特殊耐久を強化できる追加効果が優秀。
じならし110(165)
ダイアークかみくだく
DDラリアット
うっぷんばらし
つけあがる
130(195)相手:D↓TYPE一致技。追加効果は活かしにくい。
ダイナックルけたぐり100味方:A↑撃ち合いながら徐々に攻撃力を上昇させる。
威力は低く、範囲も地面技と被りがちだが、耐久は維持できる。
インファイト
ばかぢから
95
ダイバーンほのおのキバ120天候:晴4倍狙いでナットレイユキノオーに。晴れで2発目から威力1.5倍。
みずタイプの火力半減にも。
ダイサンダーかみなりのキバ120場:EF4倍狙いでギャラドスペリッパーに。グラスフィールドの解除にも。
ダイスチルアイアンテール130味方:B↑呼ぶ一部の妖複合への最大打点。自慢の物理耐久に磨きをかける。
トゲキッスエルフーン等に有効だが、技スペースが厳しい。
ダイワームはいよるいちげき120相手:C↓他技と範囲が被りがちだが、疑似特殊耐久強化。
ダイロックストーンエッジ
いわなだれ
130天候:砂嵐地面技との補完に優れる。砂嵐でタスキ潰し。
がんせきふうじ110
ダイドラグーンスケイルショット130相手:A↓ドラゴンへの最大打点。いかくと合わせれば物理攻撃をかなり軽減できる。
但し、パッチラゴンドラパルトは一致技で弱点が突ける。
ダイアタックギガインパクト150相手:S↓等倍範囲が広め。激戦区なので抜きたい相手も多いが技スペースは厳しめ。
ダイウォール変化技-まもる状態ダイマックス技を含むすべての技を防ぐ。
連続使用で失敗しやすくなる。

型考察 [編集]

いかく型 [編集]

特性:いかく
性格:いじっぱりorようき
努力値:A252 S252or調整 残りH
持ち物:とつげきチョッキ/こだわりスカーフ/いのちのたま/こだわりハチマキ
確定技:じしん/かみくだくorDDラリアット
選択技:ストーンエッジ/インファイト/ほのおのキバ/カウンター

いかくを活かして物理相手と殴り合う基本的なアタッカー型。
ゴースト半減、特性いかくでギルガルドなどに後出しできることが特に評価点といえる。

H振りギルガルドは持ち物なしじしんだとA特化でも確2、@いのちのたまで68.8%の乱1。
じゃくてんほけんも考慮すると、安定して倒すにはこだわりハチマキ以上の補正が欲しい。無補正A振り@ハチマキならA228振り以上で確1。
攻撃範囲は優秀だが役割対象に高耐久のポケモンが多く、やや火力が物足りないため、突破力を補う火力補強の持ち物が基本。

高めのHPといかくである程度の繰り出し性能はあるため奇襲にもなるこだわりスカーフも好相性。
ただし、終盤の抜き役としては下のじしんかじょう型に劣る。
最速スカーフでテッカニンを抜け、準速でもアギルダーと同値。

対ノーマル、一部の悪や鋼用のインファイトはナットレイクラスの耐久だとH振りに対してA特化+ハチマキでも乱1(50%)なので、B特化も考慮すると1撃で倒すのは少々厳しい。

悪・地面に耐性を持つポケモンはトゲキッスなど。
交代読みの攻撃で対処するか、そもそも選出しないようにするかで上手く対応したい。

じしんかじょう型 [編集]

特性:じしんかじょう
性格:ようきorいじっぱり
努力値:AS252
持ち物:こだわりスカーフorこだわりハチマキorいのちのたま
確定技:じしん/かみくだくorDDラリアット
選択技:スケイルショット/ストーンエッジ/インファイト/ほのおのキバ

終盤の抜き性能を上げて全抜きを目指していく型。
先制技が無いので自分より速い相手には弱いが、第8世代でスケイルショットを得たことでスカーフ以外でもS上昇が狙えるようになった。

タスキ型 [編集]

特性:いかく
性格:いじっぱり/ようき
努力値:AS252
持ち物:きあいのタスキ
攻撃技:じしんor10まんばりき/DDラリアット/インファイト/がんせきふうじ/スケイルショット/カウンター
補助技:ステルスロック/ちょうはつ

先発に出していかくで相手の弱体化を狙いつつ
がんせきふうじ+ステロで起点作りなどをする型。
相性不利な物理アタッカー相手にはカウンターも有効。

技範囲が広く、比較的高めのASを持つので状況次第ではいきなり殴りにかかってもいい。

つけあがる型 [編集]

特性:いかく(推奨)orじしんかじょう
性格:ようきorいじっぱり
努力値:A252 S252or調整 残りH
持ち物:いのちのたま/ラムのみ
確定技:つけあがる/じしん
選択技:ほのおのキバ/ストーンエッジorいわなだれ/インファイト/スケイルショット

主にバトンタッチからつなぐのが理想。

同じく一致つけあがる使いのゴロンダと比較すると、素の素早さや、いかくによるバトン時の安定感や4倍弱点の無い事では勝るが、
かたやぶりが無いためがんじょう・ばけのかわ等で止まりやすい、悪半減の相手への有効打に乏しい、弱点自体は多いといった点では劣る。

【ダブル】いかりのつぼ型 [編集]

特性:いかりのつぼ
性格:ようき(推奨)orいじっぱり
努力値:S252 A252or耐久調整 残りA
持ち物:こだわりハチマキ/こだわりスカーフ/いのちのたま/オボンのみ/ラムのみ/とつげきチョッキ/たつじんのおび
確定技:じしんor10まんばりき/かみくだくorDDラリアットorつけあがる
選択技:いわなだれorストーンエッジ/ほのおのキバ/スケイルショット/インファイト/まもる

第五世代は確定急所技がどちらも弱点だったために考察されなかったが、
第六世代以降は確定急所コンボを用いればある程度技のタイプを選べるようになり、実用性が極めて高くなった。
またケンタロスとは違い、じしんかじょう型もメジャーであるため偽装も可能。

相方として有名なのは、じしん無効で素早さがワルビアルより1高く、不一致且つ半減の急所ランク+1の技つじぎりを持つケンホロウ
特性きょううんでピントレンズを持たせることでつじぎりが確定急所になる。

いかりのつぼが一旦発動した後のタイプ一致じしんの火力は非常に強力で、
並大抵の相手は範囲技による75%補正を受けても当たり前のように沈んでいく。

対象無補正A無振り無補正A全振り備考
耐久無振りユキノオー確定2発中乱数1発相性補正半減

よほどの高耐久か半減でかろうじて受けられるが、これが範囲技なのだから撃たれた相手はひとたまりもない。
かといって浮いている相手ならどうにか捌けるだろうと思っていても
単体攻撃でこれよりもやや火力が上回る悪技や飛行に抜群を取れるサブウェポンもあるので、そう簡単には受けきれない。

調整はS252はほぼ確定として残りを耐久に振るか、Aに振るかはかなり悩む問題。
下手に耐久に振ると微妙に落としきれない相手が増え、かといってAに振り過ぎると発動させる前に落とされることもあり得る。
じしん一撃でどこまで落とすかに合わせて個別調整するといいだろう。
ちなみに不一致イカサマはA特化耐久無振りでも一発は急所以外確定で耐える。

【ダブル】いかく型 [編集]

特性:いかく
性格:ようきorいじっぱり
努力値:S252 A252
持ち物:こだわりハチマキ/こだわりスカーフ/いのちのたま/オボンのみ/混乱実/ラムのみ/とつげきチョッキ
優先技:まもる/じしんorじだんだor10まんばりき/かみくだくorDDラリアットorじごくづき
選択技:いわなだれorストーンエッジ/ばかぢからorけたぐり/バークアウト/ほのおのキバ/かみなりのキバ/ちょうはつ

優秀な特性であるいかくを活かす型。
ライバルはガオガエン霊獣ランドロス。タイプや習得技等で上手く差別化したい。
また、いかりのつぼ型の爆発力を切る事になるのも痛いところ。

ダブルではハイパーボイスやほろびのうたがかなりメジャーなので、じごくづきの音技封じはそこそこ役に立つ。
とはいえ素早さが心もとないので、可能ならスカーフと併用したい。


対ワルビアル [編集]

注意すべき点
高い攻撃力と、地面・悪の優秀な攻撃範囲を持つ。
いかくなら物理に対して強く、じしんかじょうなら抜き性能を高められる。
メジャーなギルガルドに対してゴースト技を半減でき、せいなるつるぎをいかくで軽減できるため強い。
流し性能を活かしてステロ撒きや、つけあがるを活かしてバトンパのエースも可能。
ダブルではケンホロウ等と組ませていかりのつぼを発動させ、爆発的な火力を引き出すコンボに注意。
対策方法
弱点は6つと多い。いかくで物理には強いが特殊方面はあまり硬くない。
技範囲は一致技のほか岩・格闘などで、フェアリータイプに対する有効打はほとんどない。
ランク上昇の影響を受けないてんねんピクシーなら楽に対処可能。
ただし特性てんねんは、つけあがるの威力上昇そのものは防げない点は一応忘れずに。

外部リンク [編集]