ヌオー [編集]
No.195 タイプ:みず/じめん 通常特性:しめりけ(じばく、だいばくはつ、ビックリヘッド、ミストバースト、ゆうばくを無効にする) ちょすい(みずタイプの技を受けた時、その技を無効化し、HPを最大値の1/4回復する) 隠れ特性:てんねん(相手の能力変化を無視する) 体重 :75.0Kg(けたぐり・くさむすびの威力80)
水/地 | HP | 攻撃 | 防御 | 特攻 | 特防 | 素早 | 合計種族値 | 特性 | くさむすびの威力 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
ヌオー | 95 | 85 | 85 | 65 | 65 | 35 | 430 | しめりけ/ちょすい/てんねん | 80 |
ナマズン | 110 | 78 | 73 | 76 | 71 | 60 | 468 | どんかん/きけんよち/うるおいボディ | 40 |
トリトドン | 111 | 83 | 68 | 92 | 82 | 39 | 475 | ねんちゃく/よびみず/すなのちから | 60 |
ガマゲロゲ | 105 | 95 | 75 | 85 | 75 | 74 | 509 | すいすい/どくしゅ/ちょすい | 80 |
ラグラージ | 100 | 110 | 90 | 85 | 90 | 60 | 535 | げきりゅう/しめりけ | 80 |
てんねん | HP | 攻撃 | 防御 | 特攻 | 特防 | 素早 | 合計種族値 | 特性 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
ヌオー | 95 | 85 | 85 | 65 | 65 | 35 | 430 | しめりけ/ちょすい/てんねん |
ピクシー | 95 | 70 | 73 | 95 | 90 | 60 | 483 | メロメロボディ/マジックガード/てんねん |
ナマコブシ | 55 | 60 | 130 | 30 | 130 | 5 | 410 | とびだすなかみ/てんねん |
※特性「ちょすい」の場合、みず無効
※フリーズドライで4倍ダメージ
耐性が優秀なみず×じめん複合。弱点はくさのみ、メジャーなものも含めた5タイプを半減以下に抑える。
また、ちょすいによりみず技を無効化、こおりも等倍なのでみずを受けられるじめんタイプというのも魅力的。
ただしそれらの特徴だけだとトリトドン、ガマゲロゲが同じ芸当を可能とし、種族値では上回られている。
結果、差別化の為に希少特性てんねんによる積みアタッカーのストッパーとして起用されることが多い。
ミミッキュ、バンギラス等、トップメタには積み技や能力ランクを上昇させる道具を採用しているものが多く、
それらに対して強気に出られるのが強み。ねっとう、あくび等の誤魔化し、流し技も習得し、物理受けとして高い汎用性を持つ。
ただし火力は乏しく、耐久指数も中の上程度と決して高くはなく、あくまで特性ありきの役割である点には注意。
こだわりハチマキ等、ランクに依存せず高火力を叩き出す相手は予め積んでおかないと受けが成立しない。
また、かたやぶりにも弱く、ばかぢから、りゅうせいぐんといった技による能力低下も無視してしまう等、欠点も多い。
同複合全般に言えることではあるが、フリーズドライを食らうと一気に役割破壊されてしまうので警戒が必要。
第八世代ではあなをほる、うずしお、ダイビングと時間稼ぎに役立つ技を多数習得。
また、アクアブレイク、ハイドロポンプを習得し、相変わらず火力は不足気味ながら多少の改善は見られる。
めざめるパワーの廃止に伴い予想外のところからくさ技が飛んでくることが減少したのも追い風。
失った技はまとわりつく程度で、特性により無効化される可能性はあるがうずしおで代用可能。
習得者が激減したどくどくもレベルで自力習得可能であり、前世代から動きはあまり変わらず、技方面では強化寄り。
新要素であるダイマックスは、攻撃しながら積むことが出来る上に耐久も向上。
ダイマックス中に削れたHPはじこさいせいで後から補填できる、と相性はなかなか良好。
一致技もそれぞれ火力強化、特防上昇と弱点をカバーしてくれる。
相手のダイマックスに対しても、じこさいせい連打+てんねんで等倍の物理相手なら一部の相手を除いて受けきれる。
ただしダイホロウ、ダイアークによる自身の能力低下は防ぎきれないので、抜きエースに起点にされづらくはあるが、
自身を突破される危険性は増しており、状況によっては役割放棄を余儀なくされる危険もある。
通常ルールでは層の厚い同複合に埋もれがちだが、禁止級伝説の解禁されるルールでは評価が変わる。
採用率の高いザシアンをてんねん+高物理耐久・きょじゅうざん半減の耐性から封殺しやすく、シリーズ8では高い採用率を叩き出した。
同じく採用率が高いメタモンにザシアンをコピーされても切り返しが可能となり、相方としても優秀。
弱点であるくさ技も、一致で撃ってくるのが基本ゴリランダー、ナットレイくらいしかいない(バドレックスはほぼ確実にFCで出てくる)と安定しやすいのも魅力。
ただしゼクロム、ブラックキュレムはてんねんを貫通してくるので、相性上は有利だが注意が必要。
- フリーズドライを覚えるポケモン
- Aキュウコン/ラプラス/フリーザー/デリバード/オニゴーリ/グレイシア/マンムー/Gヒヒダルマ
バイバニラ/フリージオ/キュレム/アマルルガ/バリコオル/コオリッポ/パッチルドン/ウオチルドン
特性考察 [編集]
- しめりけ
- 場のポケモンがじばく・だいばくはつを使用する、或いはゆうばくが発動した際にそれを無効化。
第八世代ではミストバーストも無効化するようになり、起点作り役の自主退場は妨害できる。
が、元の種族値の都合上、特性による補強が無ければ普通に正面突破されかねず、種族値で遥か上を行くラグラージも同特性を持つ。
効果があまりにピンポイント、かつヌオーの種族値に見合うものではないので、基本的に候補外。
- ちょすい
- 本来等倍で受けるみず技を無効化し、MAXHPの25%を回復。シンプルに耐性が増加する強力な特性。
ただし同複合のガマゲロゲも同特性を持ち、トリトドンはよびみずでやはりみずを無効化できる。
とはいえドヒドイデと組んでの受けループで苦手なウォッシュロトムを完封、ウオノラゴンも受けきれるようになる。
効果自体は優秀なので環境での採用例は増しており、トリトドンともどくどくの有無で差別化可能となった。
トレースされるとみず技が通らなくなるので注意。
シリーズ8ではカイオーガの水技も牽制できる。環境に合わせててんねんと選択。
- てんねん
- 隠れ特性。相手の能力ランク補正を無視して行動できる。
安定して物理受けとしての役割を果たせるようになり、ヌオーの採用理由にも直結する有用な特性。
ただし、かたやぶりには無効化されるためオノノクスは基本的に受けきれない。
ちなみにつけあがる、アシストパワーの威力上昇は防げない。
こちらもトレースされると積み技が通用しなくなるので注意しよう。
シリーズ8トップメタのザシアンにも強く出られるが場が晴れている場合ソーラーブレードを持っている可能性があるので注意。
技考察 [編集]
物理技 | タイプ | 威力 | 命中 | 効果 | 解説 | |
---|---|---|---|---|---|---|
じしん | 地 | 100(150) | 100 | - | 一致技。全体攻撃。毒・鋼の弱点は突けるが浮いてる相手には通らないのが痛い。 | |
10まんばりき | 地 | 95(142) | 95 | - | 一致技。単体攻撃。ダブル向け。グラスフィールドで半減されない。 | |
じならし | 地 | 60(90) | 100 | 素早さ↓100% | 流した先への嫌がらせ。後続サポート向け。 | |
がんせきふうじ | 岩 | 60 | 95 | 素早さ↓100% | 用途はじならしと同じだがタイプで無効化されない。 ただしダメージ・命中率は下回る。 | |
アクアブレイク | 水 | 85(127) | 100 | 防御↓20% | タイプ一致技で範囲も広いがじしんと被る。 地震と違って一部防御特性を除けば無効化はされない。 | |
ダイビング | 水 | 80(120) | 100 | 溜め攻撃 | タイプ一致技。どくどくやたべのこしと相性が良い。対ダイマックスにも。 てんねんなら積みの起点にされる心配がない。ちょすいならなみのり無効。 | |
ストーンエッジ | 岩 | 100 | 80 | 急所ランク+1 | 地面との相性補完に優れるサブウェポン。 | |
いわなだれ | 岩 | 75 | 90 | 怯み30% | 外すときは外す。4倍弱点なら十分落とせる。 | |
れいとうパンチ | 氷 | 75 | 100 | 凍り10% | 氷4倍のポケモンが減ったため優先度は下がる。 | |
グロウパンチ | 闘 | 40 | 100 | 攻撃↑100% | タマゴ技。追加効果が優秀だが威力は低い。バンギラスには有効。 | |
カウンター | 闘 | - | 100 | 優先度-5 | タマゴ技。物理に対する強力な役割破壊技。 ただし、草はリンドのみかきあいのタスキでないと無理。 | |
特殊技 | タイプ | 威力 | 命中 | 効果 | 解説 | |
ねっとう | 水 | 80(120) | 100 | 火傷30% | 特攻が低いのでダメージは期待できないが追加効果が優秀。 ラプラスなどちょすい、よびみずに注意。 | |
うずしお | 水 | 35(52) | 85 | 拘束ダメ | 有効打のない相手を縛れる。ダメージソースとしても。 | |
こごえるかぜ | 氷 | 55 | 95 | 素早さ↓100% | 後続サポート。がんせきふうじと選択。 | |
アシッドボム | 毒 | 40 | 100 | 特防↓↓100% | タマゴ技。てんねん以外での火力補強、後続サポートに。 ダブルバトルでは味方のカラマネロやラランテスに浴びせて耐久アップを狙う手も。 | |
変化技 | タイプ | 命中 | 備考 | |||
じこさいせい | 無 | - | タマゴ技。優秀な回復技。 | |||
たくわえる | 無 | - | タマゴ技。防御と特防を同時に上げられる。 | |||
のろい | 霊 | - | タマゴ技。AB↑S↓ てんねんなら相手の積み技で崩されることがない。 | |||
どくどく | 毒 | 90 | 交代先に撃つ嫌がらせ。積みの起点にされないてんねんとは好シナジー。 | |||
あくび | 無 | - | ヌオーの採用理由に直結する強力な流し技。積みエースなどを無償降臨させる場合に有用。 | |||
アンコール | 無 | 100 | 強力な補助技だが遅いので読みが重要。 | |||
かいでんぱ | 電 | 100 | 特殊アタッカーの交代を読めれば。てんねんで採用しないように注意。 | |||
ドわすれ | 超 | - | 特殊耐久を高められるが、草技持ちからは逃げたほうがよい。 | |||
ねむる | 超 | - | できればカゴのみと合わせて。状態異常も回復するのがメリット。 | |||
まもる | 無 | - | 相手の型を見分けるときに。どくどく・たべのこし等とは相性がよい。 |
ダイマックス技考察 [編集]
ダイマックス技 | 元にする技 | 威力 | 効果 | 解説 | |
---|---|---|---|---|---|
ダイストリーム | アクアテール アクアブレイク だくりゅう ねっとう | 130(195) | 天候:雨 | 一致技。雨で2発目から威力1.5倍。 | |
ダイアース | じしん 10まんばりき | 130(195) | 味方:D↑ | 一致技。低めの特殊耐久を補える。 | |
ダイロック | ストーンエッジ いわなだれ | 130 | 天候:砂嵐 | 地面技との補完に優れる。砂嵐でちまちまダメージを稼ぎたいときにも。 | |
がんせきふうじ | 110 | ||||
ダイアイス | れいとうパンチ | 130 | 天候:霰 | 対くさ・ドラゴン。水技との補完に優れるが霰を呼ぶ点がマイナス。 | |
ダイナックル | かわらわり | 90 | 味方:A↑ | 威力の高いグロウパンチ。火力補強手段として。 | |
カウンター | 75 | ||||
グロウパンチ | 70 | ||||
ダイウォール | 変化技 | - | まもる | 2倍になったHPとあわせて相手の攻撃をやり過ごす。 |
使用率・採用率の低い技 |
型考察 [編集]
てんねん耐久型 [編集]
特性:てんねん
性格:ずぶといorのんき
努力値:HB252
持ち物:ゴツゴツメット/オボンのみ/たべのこし/きあいのタスキ
確定技:じこさいせい
優先技:まもる/たくわえるorのろい/あくび/どくどく/ねっとう/じしん(のんき採用時)
攻撃技:ストーンエッジ/アクアブレイク
変化技:みがわり
特性てんねんにより相手の積み技による能力補正を無視できる。
こちらの積みは有効なため、積んだ相手を流した隙に要塞化していくことができる。
ねっとうやどくどく、あくびはいずれも状態異常を仕掛ける優秀な技だが、技スペースが悩ましい。
一つだけでは相手によって腐る事も多いので、併用しておくのもアリ。
主な役割対象はバンギラス、ミミッキュ、ドラパルトなど。
一般的な積み型なら後出しから完封可能。相手はダイマックスを切るか退くしかなくなる。
流し際に積めばGヒヒダルマなども受けられるようになる。
草技やかたやぶりには弱く、ギャラドスやドリュウズは安定しない。
優先技追加。現在のヌオーは確定技と優先技の技構成が多い。
ちょすい型 [編集]
特性:ちょすい
性格:ずぶといorのんき
努力値:HB252
持ち物:たべのこし/オボンのみ/アッキのみ/リンドのみ/ゴツゴツメット
確定技:じこさいせい/ねっとう
優先技:あくびorどくどく/まもる
攻撃技:じしん(のんき採用時)/れいとうビーム/ストーンエッジ/アクアブレイク
変化技:たくわえる/のろい/みがわり
ヌオー=てんねん型のイメージを逆手に取り、水タイプを後出しから流す型。
てんねん型が対の選択肢として非常に強力なため、アタッカーに対面で積み技を使うのを躊躇させられる。
さらに、本来苦手なウオノラゴン・ウォッシュロトムなどのアタッカーを釣り出しつつ、確実に役割が持つことが出来る。
単純な性能だけ見るとちょすいトリトドンに劣り気味だが、相手はてんねん型を考慮しつつ動かなければならないため、実際の立ち回りは完全に別物と言って良い。
単純な物理受けとしてはてんねん型以上に不安定であるため、前述のウオノラゴンが重いパーティなどに補完として入るのが一般的。
とはいえ、上手くてんねん型に偽装できれば本来ちょすい型で受けるのが難しい相手も起点にできる可能性がある。
ちょすいの効果自体も優秀でダイストリーム読みで繰り出してターン稼ぎもできるなど、決してウオノラゴンピンポイントの運用にはならない。
B特化時の耐久はA特化ウオノラゴンのダイドラグーン(げきりん)が確3なので、拘っているウオノラゴンに関してはほぼ確実に受けきれる。
一方それ以外の相手だとA252霊獣ランドロスのじしんで高乱数2発を取られる程度のため、ねっとうの火傷やたくわえるがないと厳しい。
勿論、つるぎのまいなど処理速度の早い積み技持ちに、ちょすい型の一点読みで攻撃された場合は為すすべがないため、そこは割り切って使う必要がある。
プレイングにおいてはいかにてんねん型に上手く偽装できるかが重要。
一例だがハッサムなどの積みエースに後出しするなどすれば、ハッタリとはいえ非常に効果的な撹乱が見込める。
受け出しでちょすいが発動した時点で型バレし、積みエースを強く呼ぶことになるため、流し際に撒いて起点化を防げるあくびの有用性は非常に高い。
どくどくは流し性能ではあくびに劣るが処理速度を早めることができる。トリトドンが今作では習得できなくなっているため、差別化の観点でも有用。
対ヌオー [編集]
- 注意すべき点
- 現状において物理アタッカーにとって手を焼くヌオーのほとんどは特性てんねんによるもの。
その性質を理解していないと手が付けられなくなるため注意が必要。
また水・地面の相性補完により弱点が突きづらく攻撃範囲も広いのが厄介。
その他流すための補助技も充実しており、安易に有利なポケモンを後出しすると手痛い役割破壊を受けることも。
- 対策方法
- 素の能力は低いので、積み技や回復技を使う隙を与えず
一気に落とす。ちょうはつやみがわりで補助技を防ぐと処理しやすい。
物理受けが多いため特殊技の方が通る。フリーズドライは裏のドヒドイデにも一貫するので最も有効。
持ち物・天候・フィールド効果で高火力を出せるポケモンや、かたやぶり持ちならてんねんの影響を受けない。
物理ダイホロウや特殊ダイアークの連打でも突破できるが、ダイマックスを切ることでその後の展開が辛くならないようにしたい。