ヨワシ - ポケモン対戦考察まとめWiki|第八世代(ソード・シールド)

ヨワシ [編集]

No.746 タイプ:みず
特性:ぎょぐん:レベルが20以上になると、戦闘時に「むれたすがた」になる。体力が1/4以下になると「むれたすがた」から「たんどくのすがた」に戻る。
体重(たんどくのすがた):0.3kg(けたぐり・くさむすびの威力20)
  (むれたすがた)  :78.6kg(けたぐり・くさむすびの威力80)
ヨワシHP攻撃防御特攻特防素早合計種族値特性
たんどくのすがた452020252540175ぎょぐん
むれたすがた4514013014013530620

ばつぐん(4倍)---
ばつぐん(2倍)でんき/くさ
いまひとつ(1/2)ほのお/みず/こおり/はがね
いまひとつ(1/4)---
こうかなし---

残りHPで姿が変わる専用特性ぎょぐんを持つ、第七世代出身の単みずタイプ。
特性が発動している間は620もの非常に高い合計種族値を得る。
レベル20以上なら場に出た瞬間からむれたすがたになるため、「HPが減ると能力が下がるデメリットを持ったアタッカー」と捉えて差し支えない。

ACともに140という高攻撃力を持ち、禁止伝説級を除けばいずれもみずタイプ最高値となる。
C特化時、ハイドロポンプベースのダイストリームは火力指数が44310となり、
C種族値で次点に当たる同条件アシレーヌのハイドロカノンベースダイストリームの火力指数43875を僅かに上回る。
極端に遅い素早さも、トリックルーム下では強みに転じることができる。

今までのシリーズに登場したデメリット特性持ちと比べれば扱いは難しくないほうだが、以下の点に気を付けたい。

  • 高防御だがHPの低さのため、総合耐久値はこの速度帯としてはさほど高くない。
    詳細は後述の「耐久指数について」を参照。
    例えば、HP振りだけでは陽気A252振りドラパルトのドラゴンアローで乱数2圏内に入ってしまう。
    素早さも低いため、トリックルームなどを絡めないと行動回数が限られてくる。
  • 攻撃技のレパートリーが少ない。
    物理・特殊どちらの場合でも技範囲に穴があり、特にみずタイプへ通る技は両方合わせてもほとんどない。
    物理寄りの運用でもれいとうビーム、特殊寄りの運用でもじしんへの依存度が高い。
    今作でめざめるパワーを失っているのも技の足りなさに拍車をかけている。
  • ぎょぐん」のデメリットが非常に痛い。
    たんどくのすがたの合計種族値175はヒマナッツを下回り全ポケモン中最下位。
    その火力の無さと言えばC特化ハイドロポンプでH252振りギルガルド(シールドフォルム)のみがわりが壊れなくなるほど。
    ぎょぐんを維持する工夫もさることながら、こうなってしまった時の起点化回避は重大な課題。
    ほえる・ちょうはつといった技は覚えられず、とんぼがえりかがむしゃらで誤魔化すのが精一杯になってしまう。
    むれたすがたをヨワシ本来のスペックと捉えるなら、特性自体に「書き換え不可」以外のうまみがないのも気になるところではある。
    仕様についての詳細は下記の特性考察にて。

第八世代ではアクアブレイク・マッドショット・こらえるを新規習得し、物理型にメインウエポンの選択肢が増えた。
低HPを補うダイマックスの登場も嬉しい。
一方で、サブウエポン不足を誤魔化してくれていためざめるパワーがなくなってしまったのは大きな痛手。
こおり技も相変わらずれいとうビーム一本であり、ふぶきやゆきなだれ、こごえるかぜなどは覚えられない。

鎧の孤島でクイックターン、スケイルショットを獲得。
スケイルショットは範囲の補完として微妙、追加効果も自身は活かしにくいものだが、
クイックターンはとんぼがえりとの選択肢として非常に優秀。
後攻とんぼの有用性は言わずもがな、高い攻撃力とタイプ一致によってバカにできない負担をかけられる。



特性考察 [編集]

ぎょぐん
フォルムチェンジ特性の一種で、レベル20以上、HPが1/4より多いとき自動的に「むれたすがた」になり、1/4以下になると「たんどくのすがた」になる。
  • 一度解散したぎょぐんはHPが1/4より上に回復すれば再び「むれたすがた」に戻る。
  • いえき、スキルスワップなど特性の書き換え効果を受けない。かがくへんかガスの影響も受けない。
  • ぎょぐん解散の判定はターン終了時であるため、一撃で1/4以下まで削られても一度はむれたすがたで行動できる。
    つまり、オボンのみや混乱実を持てばぎょぐんを確実に維持できる。

「HPが1/4を下回るとターンの終わりに弱くなる」というマイナス特性であると考えるとよい。
仮にぎょぐん解散の効果がなかったとしても、残りHP1/4の状態では上から叩かれれば大抵は落ちるので、
(起点にされる問題は勿論残るが)単純に撃ち合う分にはこの解散が倒される要因になるケースは実際にはそれほど多くはない。
逆にトリックルーム下で戦う時には、せっかく先手をとれるのにぎょぐんが解散してしまっているといったケースが出る分、解散のデメリットを受けやすい。
なお、場に出た時の発動判定が他の特性より遅いため、試合開始時の素早さ判定には使えない。


技考察 [編集]

特殊技タイプ威力命中効果解説
ハイドロポンプ110(165)80タイプ一致技。みずポケモントップクラスの火力を出せる。
なみのり90(135)100タイプ一致技。命中重視なら。
だくりゅう90(135)85命中率↓30%タイプ一致技。命中不安だが追加効果が優秀。ダブル向き。
ねっとう80(120)100火傷30%タイプ一致技。追加効果狙い。
れいとうビーム90100凍り10%対草・ドラゴン。水定番のサブウェポン。ふぶきは覚えない。
マッドショット5595素早↓100%追加効果が優秀。ダブルでも単体攻撃。ぎょぐん解散後も後続のサポートができる。
物理技タイプ威力命中効果解説
アクアテール90(135)90タイプ一致技。高威力・命中不安。
アクアブレイク85(127)100防御↓20%タイプ一致技。性能安定で追加効果もまずまず優秀。
たきのぼり80(120)100怯み20%タイプ一致技。怯みが期待できるトリル向け。
クイックターン60(90)100自分交代タイプ一致技。攻撃しつつ撤退。後続の無償降臨に。
とんぼがえり70100自分交代クイックターンと選択。呼ぶ水や草にはこちらのほうが効く。
じしん100100高威力・広範囲のサブウェポン。電気に抜群。特殊型でも一考。
じならし60100素早↓100%追加効果が優秀。自身への恩恵は薄いので後続サポートに。
アイアンテール10075防御↓30%対妖・氷。命中不安。ダイスチルの追加効果が優秀。
スケイルショット25*2~590防御↓素早さ↑追加効果との相性は良くないため、主にダイドラグーン用。
すてみタックル120100反動1/3一貫性は高いが、特性の関係上反動が辛い。主にダイアタック用。ギガインパクトは覚えない。
がむしゃら100削り技。ぎょぐん解散時の起点化回避に。
ふくろだたき100通常使用に堪えないため、ダイアーク専用。
変化技タイプ命中解説
なみだめ-まもる貫通で相手の攻撃・特攻を1段階下げる。起点化回避に。必中。
ねむる-カゴのみとセットで。足が遅いのでタイミングはややシビア。
ねごと-催眠技対策や、ねむるとあわせて。
こらえる-対ダイマックスの時間稼ぎに。がむしゃらとも噛み合うが戦法とはミスマッチ。
てだすけ-ダブル用。ぎょぐん解散後、素早さに関係なく相方をサポートできる。

ダイマックス技考察 [編集]

ダイマックス技元にする技威力効果解説
ダイストリームハイドロポンプ140(210)天候:雨メインウェポン。雨で2発目から威力1.5倍。
なみのり
だくりゅう
ねっとう
130(195)
アクアテール
アクアブレイク
たきのぼり
クイックターン110(165)
ダイアイスれいとうビーム130天候:霰水タイプ定番のサブウェポン。
霰が魚群の解散を引き起こす場合もある、要警戒。
ダイアースじしん130味方:D↑範囲は水と被りがちだが優秀なサブウェポン。
変に特防が上がるとギリギリ耐えて魚群の解散を引き起こすことが多くなる。
気になるなら対策としてバンジのみやイアのみなどを持たせるとよい。
じならし
マッドショット
110
ダイスチルアイアンテール130味方:B↑対氷妖。懸念事項はダイアースと同じ。
ダイドラグーンスケイルショット130相手:A↓対竜。同上。
ダイアークふくろだたき100相手:D↓対霊超。物理技のみ。
ダイアタックすてみタックル140相手:S↓追加効果は自身にはほとんど生きない。トリックルームと相性が悪い。
がむしゃら130
ダイウォール変化技-まもるダイマックス技を含むすべての技を防ぐ。
連続使用で失敗しやすくなる。

耐久指数について [編集]

高BDを持つむれたすがただが、HP種族値が低いため鈍足のポケモンとしては驚くほど硬いというわけでもない。

HP252振り時、耐久面の実数値は、HP152 防御150 特防155
耐久指数は、物理22800 特殊23560 合計46360
これは無駄の少ない種族値配分に換算すると、110-x-85-x-88-xという種族値でH252振りした値に相当する。

例として、両者H252振りと仮定した場合に、同じ単みずタイプでBD比率が近いカメックスの総合耐久指数が45570、ヨワシが46360で僅かに上回るといった具合。
とはいえヨワシの強みは一致みず技の火力の高さであり、同じく一致火力の高さを武器とする最鈍ラインのポケモンであるH252振りシュバルゴの総合耐久指数が44250であることを考えれば、耐えて殴るポケモンとして必要十分な耐久力は持っていると言える。

HPは252振りでちょうど152=4nとなり、オボンのみの回復効率が最大になる。


型考察 [編集]

特殊アタッカー型 [編集]

性格:れいせい/ひかえめ
努力値:HC252
持ち物:いのちのたま/こだわりメガネ/オボンのみ/混乱実
確定技:ハイドロポンプ(推奨)orなみのり/れいとうビーム
優先技:がむしゃらorとんぼがえりorクイックターン(両立可)
選択技:じしん/マッドショット

特殊技で攻める型。C特化ハイドロポンプの火力指数は34815と、特殊水最高峰の高火力である。
相性補完に優れるれいとうビームも覚えるが、その他の特殊技はマッドショットのみで範囲が狭い。
ぎょぐん解散後に起点化されないよう、起点回避手段のがむしゃらorとんぼがえりはほぼ必須。

一致等倍を2回耐えるだけなら特化ローブシンのアームハンマーあたりまで確定2→3になるオボンのみの回復量で十分と感じた。
発動も安定しているため選択肢に追加。

物理アタッカー型 [編集]

性格:ゆうかん/いじっぱり
努力値:HA252
持ち物:いのちのたま/こだわりハチマキ/オボンのみ/混乱実
確定技:アクアテールorアクアブレイクorたきのぼり/じしん
優先技:がむしゃらorとんぼがえりorクイックターン(両立可)
選択技:アイアンテール/れいとうビーム/ハイドロポンプ

物理水技の最大威力はアクアテールの90止まり。
単純な火力ではオニシズクモシザリガー等に劣るため、じしん、クイックターンなどの技が重要。
特殊型と違って物理氷技がないことも難点だが、4倍弱点への役割破壊なられいとうビームでも十分。

高威力のダイアース、ダイスチルを積極的に使える点からダイマックスとは相性が良い。
通常時の火力は中途半端だが、ダイストリーム化すれば特殊型とも火力は遜色ない。

火傷で機能停止する可能性があるため、特殊型以上に起点回避用の技は必須。
起点回避用の各種交代技とがむしゃらはライバルとの差別化にも役立つ。

【ダブル】トリパアタッカー型 [編集]

性格:れいせい
努力値:HC252
持ち物:いのちのたま/混乱実
確定技:ハイドロポンプ(推奨)orねっとう/だくりゅう
選択技:れいとうビーム/じしん/マッドショット/がむしゃら/とんぼがえりorクイックターン/てだすけ/まもる

水タイプではナマコブシに次いで低い素早さを利用したトリパアタッカー。
ダブルはいかくが多いので、必然的に特殊型採用になる。

技範囲は広くないため、水技は単体技・全体技の両方を採用。
単体技は基本的にハイドロポンプだが、命中を重視するならねっとうも視野に入る。
ダブルでは味方との連携で戦えるため、相性補完のれいとうビームの優先度は下がる。

ぎょぐん解散後の動きは基本シングルと同じだが、てだすけで相方の火力補助に回るという選択肢がある。
しんそく等の先制技より優先度が高く、自身が倒されても効果が残る。
また、ぎょぐん解散後は相手の全体攻撃に巻き込まれて倒れることが多いため、あえて起点回避技を切るのも一考。
味方の全体攻撃に巻き込んで退場させることもできる。


対ヨワシ [編集]

注意すべき点
水技の火力が高く、下手な受け出しは許さない圧力がかかる。
特性はターン終了時の発動なので、一撃で落とさない限りむれたすがたでの行動を許してしまう。
耐久力もまずまずあり、半端な不一致抜群くらいではぎょぐん維持範囲内で耐えてくる。
じしんやれいとうビームを覚えるため、電気・草タイプでも倒し損ねると返り討ちにあいかねない。
ぎょぐん解散後もがむしゃらで削られる恐れがあるので、油断は禁物。
対策方法
足が遅いので上から殴りやすい。
耐久力も特別高い部類ではなく、ある程度高火力が出せるポケモンならアイテム次第で等倍でも確定2圏内に収まる。
ヨワシの攻撃を耐えられるポケモンであれば殴り勝つこと自体は難しくなく、高威力技があれば一致抜群で一撃KOも可能な範囲。
みずタイプにほとんど有効打がないので、ちょすいラプラスあたりならほぼ完封できる。
一撃で倒せないにしろたんどくのすがたまで追い込んでしまえば機能停止も同然であり、
がむしゃらを無効化できるゴーストタイプが手持ちに控えているならそのまま起点化してしまえる。

外部リンク [編集]