シザリガー - ポケモン対戦考察まとめWiki|第八世代(ソード・シールド)

シザリガー [編集]

No.342 タイプ:みず/あく
通常特性:かいりきバサミ(相手に攻撃を下げられない)
     シェルアーマー(攻撃を急所に受けない)
隠れ特性:てきおうりょく(タイプ一致による威力の補正が1.5倍から2倍になる)
体重  :32.8kg(けたぐり・くさむすびの威力60)
鈍足高火力水HP攻撃防御特攻特防素早合計種族値特性
シザリガー6312085905555468かいりきバサミ/シェルアーマー/てきおうりょく
ヨワシ(群れ)4514013014013530620ぎょぐん
グソクムシャ75125140609040530ききかいひ
オニシズクモ6870925013242454すいほう/ちょすい

ばつぐん(4倍)---
ばつぐん(2倍)むし/でんき/かくとう/くさ/フェアリー
いまひとつ(1/2)ほのお/みず/こおり/ゴースト/あく/はがね
いまひとつ(1/4)---
こうかなしエスパー

第三世代出身のみず×あく複合。ゲッコウガの不在で同複合はサメハダーのみ。
種族値の配分が悪く、鈍足かつ耐久面も今一つ。数値だけだと特攻以外はキングラーに劣る。
しかしてきおうりょくによる爆発的な決定力を誇り、一致技が等倍範囲に優れるのもあって止められづらいのが魅力。
アクアジェットの威力はマリルリ以上であり、タイマン性能と攻撃方面を強化できる積み技による抜き性能を両立している。
総じて種族値の割に差別化を意識する必要が薄い、アタッカーとして個性的な尖った強みを持つポケモン。

反面、鈍足低耐久という負の掛け算に加え、防御面は一切補完しておらず多弱点。
そのままだと行動回数を確保できず、一度殴り、タスキで耐えて、アクアジェットをかまして終わりとなってしまいやすい。
高い攻撃性能を活かすには壁による行動保障や、トリックルーム、おいかぜ等の行動順操作がほぼ必須。
嵌りさえすれば全抜きも可能な性能を誇るため、パーティ全体でエースとして運用できるように補助してあげよう。
特性に依存するアタッカーの宿命として、特性を変化させる技や特性を受けると突破力が一気に低下してしまう。
かがくへんかガスさまようたましいとてきおうりょくを奪う特性が増えている点には注意。

第八世代ではハイドロポンプを獲得。てきおうりょく補正が乗るとインテレオンをも上回る火力指数を誇る。
サブウェポンとしてゆきなだれ、インファイトを獲得。双方ともに補完として優秀なタイプ。
前者は唯一の物理こおり技。低耐久との相性は悪いが、タスキやダイマックス前提で組むならば十分選択肢。
後者は連発が利く高威力かくとう技。元々耐久が低い為、デメリットは壁運用でないならさほど気にならない筈。
新たな積み技としてわるだくみも獲得しており、特殊技を主力とした運用でも火力の補強が可能になった。
メガストーン、Zクリスタルの廃止に伴い、はたきおとすを通しやすくなったのも嬉しい。
習得者が激減している中でレベル技として続投している。ちなみにすりかえもタマゴ技で引き続き覚える。

新要素であるダイマックスとの相性はなかなか。単純にHPが倍になることで耐久面の補強が出来る。
一致技の威力に難がある点をカバーしやすくなり、特にダイストリームは二発目以降の火力が天候効果で上がる。
ダイアークは特防低下と種族値傾向とは今一つ噛み合わないが、前述の通り特殊アタッカーとしての道も開けている。
こおり、じめんの物理技は癖の強いものしかない為、ダイマックス前提で運用すると技範囲が実質広がるのも嬉しい。
難点としてはアクアジェットが先制で使えなくなること。ひこう技を覚えない為、全抜きには入念な下準備が必要。
また、相手のダイマックスで確定数がずれこむことも多くなっており、一概に強化だけとは言えないか。



特性考察 [編集]

かいりきバサミ
攻撃ランクが下がらない。物理アタッカーとの相性は良いが、能動的に火力を底上げするてきおうりょくが優先される。
かたやぶりには貫通されるが、攻撃ランクを下げてくるのはゴロンダオノノクス程度。
シェルアーマー
急所に当たらなくなる。だが元が低耐久であり、耐久調整を施すことが少ないシザリガーとは相性が悪い。
試行回数が少なく、そもそも一致等倍でも容易に突破されてしまうので恩恵を受けることはほとんど無い。
特殊型だとしてもてきおうりょくに勝るメリットがあるとは言い難く、基本的に候補外。
てきおうりょく
隠れ特性。タイプ一致技の倍率が1.5倍から2倍に上昇する。
適用技の上昇倍率はちからずくを超え、シザリガーの採用理由に直結するため基本的にはこれ。
トレースには注意。ポリゴン2はまだしも、サーナイトは突破力が急上昇してしまう。

技考察 [編集]

一致技タイプ威力適応力命中効果解説
クラブハンマー100(150)20090急所ランク+1高威力だが命中不安。急所ランクで1撃目から大ダメージも。
アクアブレイク85(127)170100防御↓20%命中安定。追加効果も優秀だがクラブハンマーとは異なり2撃目が必要。
たきのぼり80(120)160100怯み20%アクアブレイクよりも威力は低いがひるみで攻撃回数を稼げる。
りゅうのまいと好相性。
アクアジェット40(60)80100優先度+1火力が高く素早さが低いのであると大きく変わる必須技。対面性能を強化。
ハイドロポンプ110(165)22080-特殊わざ中心なら第1候補。いかくが気にならないという長所もある。
なみのり90(135)180100-ダブル用だが、味方は水無効の特性じゃないと痛い。
はたきおとす65/97
(97/145)
130/195100道具排除今作では威力上昇が狙いやすい。A特化でB特化ブルンゲルを威力上昇込みで確1。
かみくだく80(120)160100防御↓20%中威力・性能安定。A特化@珠でB特化ブルンゲルを確1。
あくのはどう80(120)160100怯み20%中威力・性能安定。特殊わざ第2候補。怯みは狙いにくい。
なげつける--100持ち物消費くろいてっきゅうか、威力130の技レコードがあれば一度だけ威力130の悪技になる。
一度だけだがシザリガーの最高威力に。
バークアウト55(82)11095特攻↓100%火力は低いが追加効果が優秀。
素の耐久では活かしづらいのでとつげきチョッキとセットがベター。
サブウェポンタイプ威力命中効果解説
インファイト120100防御・特防↓対悪。耐久低下はさほど気にならない。
すてみタックル120100反動1/3水/フェアリーへの物理最高打点。反動が痛くタスキと相性が悪い。
アシレーヌには乱2。交代読みと先制が前提となる。
れいとうビーム90100凍り10%4倍狙いで。物理技のれいとうパンチは覚えられない。
ふぶき11070凍り10%同上。威力重視。ダイマックス前提の調整なら。
ゆきなだれ60/120100被弾で威力2倍
優先度-4
同上。後攻が前提。りゅうのまい、スカーフやトリルと相性が悪い。
これ以外の他の物理氷技は覚えられない。
ヘドロばくだん90100毒30%一致技を半減する相手に有効な場合が多い。
追加効果が発動するとタスキも潰せる。
あなをほる80100溜め技唯一の地面技。ほぼダイアース前提。
がむしゃら-100-削り技。タスキ、こらえるやアクアジェットとあわせて。
遅いので使いにくい。
ハサミギロチン-30一撃必殺有効打の無い相手に。ゴーストは呼びにくく、がんじょうは水弱点が多い。
変化技タイプ命中備考
りゅうのまい-攻撃・素早さ補強。最速で106族、準速で93族抜き。
つるぎのまい-攻撃を強化。アクアジェットとあわせて。
ちょうはつ100補助技対策。鈍足なので使いにくい。
すりかえ100ハチマキやスカーフとあわせて。
こらえる-ダイマックス枯らしやがむしゃらと合わせて。

ダイマックス技考察 [編集]

ダイマックス技元にする技威力効果解説
ダイストリームクラブハンマー130(195)[260]天候:雨一致技。雨で2発目から威力1.5倍。
てきおうりょくと雨の上昇補正が重なると威力3倍に。
アクアブレイク
たきのぼり
アクアジェット90(135)[180]
ダイアークかみくだく130(195)[260]相手:D↓一致技。追加効果が活きる機会は少ない。
はたきおとせなくなってしまう点に注意。
基本は水技が通らない相手へのサブウェポンとして使用する。
はたきおとす120(180)[240]
なげつける100(150)[200]
ダイナックルインファイト95味方:A↑4倍狙いで。また、シザリガーミラーやサザンドラにも。
相手に負担を与えながら火力を上げることができる。
ダイアイスふぶき140天候:霰4倍狙いでタルップルオンバーンに。
水技との補完に優れるがダイストリームと相性が悪い。
れいとうビーム130
ゆきなだれ110
ダイアースあなをほる130味方:D↑対電・毒・鋼だが、等倍ダイストリーム=抜群ダイアース。
一応ドクロッグへの最大打点。追加効果が優秀。
ダイアタックすてみタックル140相手:S↓アシレーヌ連撃ウーラオスへの最大打点。
ある程度Sに振っていれば追加効果が活きる機会もある。
トリルとは相性が悪い。
ハサミギロチン130
がむしゃら
ダイウォール変化技-まもる相手のダイマックスによる攻撃を防ぐ。

型考察 [編集]

物理アタッカー型 [編集]

特性:てきおうりょく
性格:いじっぱり/ようき/ゆうかん
努力値:A252 HorS252
持ち物:下記で考察
技:持ち物と要相談

等倍範囲の広い水・悪のメインウェポンとアクアジェットでタイマンを制する基本構成。
一致サブともに半減する水/フェアリーが鬼門。

  • ギルガルド性能について
    A特化はたきおとす(威力上昇込み)でH振りギルガルド(シールド)を確定1。
    ただしキングシールドがあるので攻めるかどうかは読み合いになる。
    耐久面では、タイプ一致技は共に半減するのでC特化シャドーボールは無振りでも耐えられる。
    A4振りせいなるつるぎ+かげうちも確定耐え。
    物理型だったとしても、A特化せいなるつるぎをH180B4振りで耐えられる。
  • きあいだめバトン先としてのシザリガー
    タイプ一致で主力の急所技クラブハンマー、同じくタイプ一致の急所技であるつじぎりがあり、
    ピントレンズ以外のアイテムを持たせる余地がある。
    高火力先制技のおかげで先制技持ちに強い、A下降技のばかぢからを連発できるなど、きあいだめを引き継ぐと活きる。
    ただし技の威力が低く、特性による急所時の威力増加もないため火力不足で、
    そもそもつるぎのまいをバトンタッチした方が効率がよいということもあり、採用するならば単純な火力以外で急所の強みを活かす必要がある。

持ち物考察 [編集]

いのちのたま [編集]

性格:いじっぱりorようき
努力値:HA252ベースでS調整
確定技:アクアジェット/はたきおとす
優先技:インファイト/クラブハンマーorアクアブレイク
選択技:かみくだく/すてみタックル/ハサミギロチン

基本となる物理アタッカー。役割遂行率を高めるため、火力アップさせる。
補正有A252珠アクアジェットでB4振りドリュウズを確定で落とせる。素早さでは負けているので有用だが、タスキの所持率も高いため注意。

きあいのタスキ [編集]

性格:ようきorいじっぱり
努力値:AS252推奨
確定技:アクアジェット/はたきおとす
選択技:クラブハンマーorアクアブレイク/インファイト/ハサミギロチン/がむしゃら
補助技:つるぎのまい/りゅうのまい

きあいのタスキを持たせることで行動回数を確保し、積みやすくする。
ASベースならりゅうのまい。最速りゅうのまいで106族まで抜け、鈍足をカバーできる。
HAベースならつるぎのまい。つるぎのまい+てきおうりょくで、アクアジェットもかなりの威力に。

こだわりハチマキ [編集]

性格:いじっぱり推奨
努力値:A252 S調整 残り耐久
確定技:アクアジェット/はたきおとす
選択技:クラブハンマーorアクアブレイク/インファイト/すてみタックル/すりかえ

こだわりハチマキで火力を補強する型。
しんかのきせき頼りの耐久ポケモンや、アクアジェットが確定圏内の炎タイプ、鈍足エスパーなど対面で流せるポケモンは意外と多い。
流し際に全ポケモン中最高威力のはたきおとすやクラブハンマーを入れるだけで、等倍なら大抵のポケモンは1発で落とせる。

こだわりスカーフ [編集]

性格:ようきorむじゃき
努力値:A252 S252or調整 残りC
確定技:たきのぼりorクラブハンマーorアクアブレイク/かみくだくorはたきおとす
物理技:ばかぢからorインファイト/ハサミギロチン
特殊技:れいとうビームorふぶき
補助技:すりかえ

りゅうのまいと同じく106族まで抜ける。撃ち逃げには適している方なので1ターン目から攻撃できるのは小さくないメリット。
スカーフを巻くのでアクアジェットの優先度は下がる一方、Cに下降補正をかけずにれいとうビームを採用する選択肢が生まれる。

とつげきチョッキ [編集]

性格:いじっぱり/ようき/わんぱく/しんちょう
努力値:HA252
確定技:アクアジェット/はたきおとす
選択技:クラブハンマー/ばかぢからorインファイト/すてみタックル/ハサミギロチン/がむしゃら

耐性的に特殊相手に繰り出すことが多く、とつげきチョッキで特殊耐久を補いサイクルに入れる。AD振りも一考。
バークアウトを入れてみると、ギルガルドのキングシールド択が安定したり、後出しで出てきた電気タイプの技を耐えられたりして便利なことがあった。

くろいてっきゅう [編集]

性格:ゆうかん/いじっぱり
努力値:HA252 S個体値調整
確定技:たきのぼりorクラブハンマーorアクアブレイク/なげつける
優先技:アクアジェット
選択技:かみくだく/ばかぢからorインファイト/すてみタックル/ハサミギロチン

トリックルームでのサポートを前提とした型。
一度だけしか使用できないものの、適応力補正の乗った威力130の悪技の破壊力はすさまじい。
目安として、B特化輝石サニーゴをも中乱数で落とせる。

ダイマックスすれば、持ち物なしでもなげつけるを威力100のダイアークとして使用できる。

すばやさは最鈍で
くろいてっきゅう込みで実数値25、ツボツボナマコブシと同速。最鈍ナットレイより遅くはなれない。
くろいてっきゅうなしで実数値54、メルメタルと同速。無振り30族より遅くなれない。

ちなみに無補正無振り個体値31(SV)だと、鉄球込みで実数値36になる。これは無振り20族より遅い値。
あえてSに補正をかけないことで、トリックルームの終了直前や相手にあわせて鉄球を投げ柔軟にSを操作する戦い方も考えられる。


対シザリガー [編集]

注意すべき点
一致技の等倍範囲が広く、特性てきおうりょく込みで水・悪共にトップクラスの火力が出る。
基本的に物理型だが、てきおうりょくにより一致特殊技の威力も侮れない。
また強力な積み技と先制技を覚えるため、タイマン性能だけでなく抜き性能も高い。
タスキ持ちが一定数いるため、がむしゃらにも注意が必要。
対策方法
耐久が低い上に弱点は突きやすい。S108以上ならスカーフやりゅうのまい持ちにも先制可能なため、タスキやアクアジェットを対策して上から殴るのが有効。
水・悪を半減以下に抑える水/フェアリーや草/フェアリーは有利だが、交代読みのハサミギロチンや一部のサブウェポンで強行突破される恐れもある。
がんじょうトゲデマルならハサミギロチンを恐れることなくねこだましでタスキを潰して、電気技で一致弱点を突ける。
はたきおとすが採用されやすいため、しんかのきせき持ちなど道具依存のポケモンをぶつけるのは避けよう。

外部リンク [編集]