ビクティニ - ポケモン対戦考察まとめWiki|第八世代(ソード・シールド)

ビクティニ [編集]

No.494 タイプ:エスパー/ほのお
特性:しょうりのほし(自分と味方の命中率が1.1倍になる)
体重:4.0kg(けたぐり・くさむすびの威力20)
禁止級炎HP攻撃防御特攻特防素早合計種族値特性備考
ビクティニ100100100100100100600しょうりのほし高火力専用技、命中率上昇特性
レシラム10012010015012090680ターボブレイズ相手の特性を無視
ホウオウ1061309011015490680プレッシャー/さいせいりょく優良追加効果持ちの専用技、非接地
ボルケニオン801101201309070600ちょすい水技無効、固有耐性

ばつぐん(4倍)---
ばつぐん(2倍)みず/いわ/じめん/ゴースト/あく
いまひとつ(1/2)はがね/エスパー/こおり/くさ/ほのお/かくとう/フェアリー
いまひとつ(1/4)---
こうかなし---

第五世代の幻ポケモンの1体で、数少ないほのお×エスパー複合。
他はダルマモードの発動したヒヒダルマのみで、実用性も考慮するとほぼ固有タイプ。
メジャーなじめんいわに弱いのが気になるが、独自かつ広い耐性はなかなか役立つだろう。
オール100族とあって禁止級としては少々力不足なのは否めないが、準専用技のVジェネレートにより遜色ないだけの火力を発揮できる。

固有特性しょうりのほしは、味方にも効果の及ぶこうかくレンズ相当。
元々命中が微妙に不安な技を主力とするためシングルでも役立つが、本領はダブルでこそ発揮する。

第八世代ではVジェネレートが基本技に。リバティガーデン島で捕獲した個体も使用可能になった。
また条件つきながらダブル向けの高威力一致技としてワイドフォースを獲得。
他にもアンコール、バトンタッチ、ねっさのだいち、マジカルフレイムなど、どちらかというとサポート向けの技を多く習得。
Vジェネレートの反動を相手に押し付けるガードスワップも嬉しいところ。
剥奪された技も代用の効くものや採用圏外のものが多く、実用的なものはどくどく、じこあんじ程度。
めざめるパワー、シグナルビームは技自体が廃止されたが、他のポケモンにも言えることなので相対的には然程痛くない。
とはいえ、苦手なじめん相手の有効打がくさ技程度になったことには留意。
Vジェネレートと相性の良いだっしゅつパック、トリックルームと相性が良いルームサービスが登場したのも追い風。

環境では天敵だったゲンシカイキとメガレックウザが撤廃され、大分動きやすくなった。
ザシアンザマゼンタの一致技に耐性があるのも利点。ただし、かみくだくには注意。

新要素であるダイマックスは、一致技で弱点の一部カバー、および火力の底上げが可能。
技範囲自体も比較的広めで、追加効果を選びやすい点も高評価となる。

Vジェネレートの超火力の影に隠れがちだが、いのちがけ使いの中では最も高いHP種族値(100)を持つというのも強烈な個性。
HP252振りの実数値は207(無振り132族相当)[1]
最速でこだわりスカーフを持てば全ての禁止伝説級の上を取れ、相性不利な相手でも強引に1:1交換を狙える。
一方で読まれてしまうとダイマックスによるHP増加で無理矢理受けきられてしまう。
言い換えれば、相手にHP実数値が208以上のポケモンまたはゴーストタイプがいない場合はダイマックスを切らざるを得ない状況を作れるので、
無償降臨+相手に有利なポケモンをダイマックスさせて対抗、という展開に持っていきやすいという点でメリットにもなりうる。

第八世代では禁止級・幻が使用可能なルールが登場し、それが適用される期間ではランクにも参加可能。
ただし、バトルレギュレーションマークをつける為には過去作限定技を失うことになる。
カジュアルマッチでは廃止された技でなければ使用可能なので、マークをつける際は注意。
特にビクティニは配布限定の技が非常に多く、特にクロスサンダー・らいげき・あおいほのお・こごえるせかい持ちは非常に貴重な個体であるため
可能であればこれら以外の個体を使いたい。

2022年8月18日~8月23日8時59分にWCS2022のライブ配信で発表された合言葉により配布された。プレシャスボール入り・6V・性格ゆうかん固定。
努力値が全ステータスに振られている為、実戦で使うには振り直しが必須となる。



特性考察 [編集]

しょうりのほし
隠れ特性は存在せずこれのみ。シングルでは実質こうかくレンズ相当だが、ダブルでは味方にも効果がある。
効果は少々地味だが、主力技の多くが微妙に命中不安なので肝心な時に外すことが減るのは嬉しい。

技考察 [編集]

()は特性込みの命中率

物理技タイプ威力命中効果解説
Vジェネレート180(270)95
(100)
防御↓
特防↓
素早↓
超火力の準専用技。高めの耐久と素早さが下がるのは痛い。
ダイマックス技にすると少し火力が下がって威力150になる。
フレアドライブ120(180)100反動1/3
火傷10%
こだわりアイテムの際の連射用の技。
ニトロチャージ50(75)100素早さ↑100%威力が低いため追加効果狙いで。場合によっては全抜きも視野に入る。
しねんのずつき80(120)90
(99)
怯み20%タイプ一致技だが威力が低めで、物理型以外では使われない。
特性のおかげでほぼ確実に命中する。
でんこうせっか40100優先度+1タスキ潰し用。
きしかいせい20~200100-高耐久やフレアドライブとタスキの相性が悪いので使いにくい。
かわらわり75100壁破壊バンギラス用だが威力不足。
壁貼りは禁止伝説戦ではそれなりに使われるのでメタにはなる。
とんぼがえり70100交代偵察やタスキ潰しなどで使いやすい。一応悪には抜群を取れる。
らいげき13085
(93)
麻痺20%配布限定。威力はクロスサンダーより上。
クロスサンダー100/200100-配布限定。カイオーガホウオウに一発浴びせられるか。
クロスフレイムを使われた直後に出すと威力2倍。
狙うならダブルで味方と協力するのが無難。
ワイルドボルト90100反動1/4PP以外はクロスサンダーの劣化。
リバティ産やスクラップ産、ランクマッチで物理型をやる場合に。
かみなりパンチ75100麻痺10%威力は低いが反動がない。
とびはねる8585
(93)
溜め技
麻痺30%
時間稼ぎやダイジェット用に。
特殊技タイプ威力命中効果解説
あおいほのお130(195)85
(93)
火傷20%配布限定。威力だけならクロスフレイムやかえんだんより上。
だいもんじ110(165)85
(93)
火傷10%メインウェポン候補。やや不安な命中を特性で補強。
かえんだん100(150)100火傷30%専用技。追加効果が優秀なメインウェポン候補。
ダブルでは全体攻撃で、味方にも当たるので注意。
ぼうだんで防がれる。
クロスフレイム100/200
(150/300)
100-配布限定。シングルではかえんだんと選択。
ダブルなら味方のゼクロムブラックキュレムとのコンボを狙えるか。
オーバーヒート130(195)90
(99)
特攻↓↓あおいほのおと並ぶ通常の特殊炎技最高火力。
こだわり撃ち逃げ型や物理型での役割破壊に。
マジカルフレイム75(112)100特攻↓100%威力は低いが追加効果が優秀。
サイコキネシス90(135)100特防10%メインウェポン。
サイコショック80(120)100-特殊受け突破用。
アシストパワー20(30)~100-条件付き最大火力。
バトンタッチで繋げるか、ふるいたてるとのコンボで。
ワイドフォース80/120
(120/180)
100-サイコフィールドがあれば高威力の範囲技になる。
ソーラービーム120100溜め技晴れパ用。ダイマックスでも晴れにできるようになった。
エナジーボール90100特防↓10%安定した水対策。
くさむすび20~120100-相手次第ではエナジーボールより強力。
10まんボルト90100麻痺10%安定した水対策。半減もされにくい。
かみなり12070
(77)
麻痺30%水タイプ対策。雨パへの牽制も。
シャドーボール80100特防↓20%エスパーやゴーストタイプに有効。
きあいだま12070
(77)
特防↓10%広範囲で弱点をつける。特性のおかげで命中率もやや上昇。
こごえるせかい6595
(100)
素早さ↓100%配布限定。攻撃と同時に相手の素早さを一段階下げる。
ドラゴンタイプに対する数少ない有効打。
マジカルシャイン80100-対ドラゴン・悪。ダブルでは相手全体攻撃。
ねっさのだいち70100火傷30%対ほのお・いわ。追加効果が優秀。
いのちがけ-100自分瀕死残りHP分のダメージを与える(最大207)。
習得者の中では一番HPが高い。
変化技タイプ命中備考
にほんばれ-晴れパの起点にする場合に。
ひかりのかべ-耐久型用。味方のサポートにも。
おにび85
(93)
特性の影響で命中率も高く使いやすい。
でんじは90
(99)
麻痺撒き用。特性で命中安定。
トリック100拘りアイテムをルギアゼルネアスといった、積み技頼りの相手に渡して機能停止にする。
アンコール100交代読みで積んでくる相手を縛る。
ガードスワップ-Vジェネレートで下がった防御と特防を相手に移し替える。
ふるいたてる-積み技。二刀流型と相性がいい。
トリックルーム-サポート用。Vジェネレートのデメリットを消すのにも。

ダイマックス技考察 [編集]

ダイマックス技元にする技威力効果解説
ダイバーンVジェネレート150(225)天候:晴れメインウェポン。次ターン以降ほのお技の火力が上がり、弱点が実質的に1つ減る。
ダイマックス終了後もソーラービームを貯め無しで撃てる。
上3つの技のデメリットも無くなる。
Vジェネレートのみ元より火力が下がる点は留意。
フレアドライブ140(210)
オーバーヒート
だいもんじ
かえんだん130(195)
ニトロチャージ100(150)
ダイサイコみらいよち140(210)場:PFメインウェポン。フィールド補正で超技威力1.3倍。
苦手なふいうち・かげうちの抑制とワイドフォースの強化にも。
しねんのずつき130(195)
サイコキネシス
サイコショック
ワイドフォース
アシストパワー
ダイサンダーかみなり140場:EFカイオーガなど。ねむり状態の抑制に。ダイサイコと相性×
ワイルドボルト130
10まんボルト
かみなりパンチ
ダイナックルきしかいせい100味方:A↑対悪。物理型での火力補強に。特殊型では追加効果の恩恵は少ない。
相手のイカサマの火力が上がることには注意。
いのちがけ
きあいだま95
かわらわり90
ダイジェットとびはねる130味方:S↑抜群範囲は一致技と被りがちだが攻撃しながら加速できる。
最速なら準速殻破パルシェン抜き、準速で最速スカーフロトム抜き。
ダイワームとんぼがえり120相手:C↓対悪。先制で使えば疑似特殊耐久上昇。
ダイソウゲンソーラービーム140場:GFカイオーガなど。ダイサイコと相性×
エナジーボール130
くさむすび
ダイアースねっさのだいち120味方:D↑対炎岩鋼。晴れていない時の対ディアルガヒードラン。追加効果が優秀。
ダイホロウシャドーボール130相手:B↓ルナアーラバドレックス黒馬。追加効果と分類がアンマッチ。
ダイフェアリーマジカルシャイン130場:MF対悪竜。ダイサイコと相性×
ダイアタックでんこうせっか90相手:S↓ダイジェットで十分。
ダイウォール変化技-まもる相手のダイマックスターン枯らしに。
フェイントを受けるものの守りを解除されない。
+  使用率・採用率の低い技

型考察 [編集]

物理アタッカー型 [編集]

性格:ようき/いじっぱり/ゆうかん
努力値:攻撃252 素早さ252orHP252
持ち物:いのちのたま/こだわりハチマキ/こだわりスカーフ/ふうせん/しろいハーブ/だっしゅつパック/ルームサービス
確定技:Vジェネレート
選択攻撃肢:しねんのずつき/とんぼがえり/ワイルドボルト/とびはねる/かわらわり/ニトロチャージorオーバーヒート/でんこうせっか
選択補助肢:でんじは/おにび/トリック/アンコール/ガードスワップ/トリックルーム
過去配布技:クロスサンダーorらいげき/こごえるせかい

Vジェネレートの火力は凄まじく、鉢巻を巻くとHP252ミュウが乱数1発。
HB特化クレセリアポリゴン2でも確定2発の高火力を誇り、炎等倍のポケモンで後出しから受ける事はほぼ不可能。
一方で能力値低下のデメリットも大きく、基本的にはオーバーヒートのように撃ち逃げが推奨される。

しかし、うち逃げはとても強い分扱いも大変なので、慣れない内は何らかの逆襲手段も用意したいところ。
交代読みの相手に補助技を浴びせたり、トリックルームやニトロチャージで素早さダウンを補いたい。

また、炎技以外が軒並み火力不足であり、岩や竜に対する攻め手を欠きやすいのに注意。
クロスサンダーとらいげきは非常に強力だが、現状では入手困難なのが欠点。

ダブルではとりわけ晴れ主軸のパーティとの相性に優れる。
グラードンのだんがいのつるぎ、フシギバナのねむりごなの命中率の強化につながるほか、Vジェネレートの火力上昇も。

スカーフ先発型 [編集]

性格:ようきorいじっぱり
努力値:素早さ252ベースでHAS調整(ようき) or HP252ベースでHAS調整(いじっぱり)
持ち物:こだわりスカーフ
確定技:Vジェネレート/とんぼがえり/いのちがけ
選択技:しねんのずつき/トリック
過去配布技:クロスサンダーorらいげき

先発や死に出しで繰り出していのちがけ、とんぼ返りの二択をメインに立ち回り、攻めた方がいいときはVジェネレートを撃つ。
攻撃に極振り近く振っても確定数に影響があまり出ないため、いのちがけ用にある程度HPを調節する。

HP調整ライン
無振り(175):16n-1、無振り100族と同値
52振り(182):H4ミュウツーホウオウと同値
60振り(183):無振りガブリアス、よくいる火炎玉ローブシン、H140パルキアと同値
92振り(187):H252振り80族(H252ラティアスメタグロス等)と同値
124振り(191):H244ウルガモスポリゴン2などと同値、ガブなどの調整のラインともなりうる
204振り(201):H4キュレムと同値
252振り(207):H252バンギラスカイオーガグラードンディアルガ、H204ミュウツー、ホウオウなど

A調整ライン(無補正)
無振り:らいげきでH252カイオーガ、ホウオウ確2
68振り:とんぼ+VジェネでH4ミュウツーを落とす
84振り:晴れVジェネでH4ミュウツーを落とす
180振り:とんぼ2発でH4ラティオス確定
188振り:VジェネでHディアルガ確2
236振り:Vジェネで図太いB252輝石ラッキー確2
252振り:とんぼ+らいげきで無振りカイオーガ高乱数

調整サンプル
ようきH60-A188-B4-C0-D4-S252
H:実値183 A:上記 BD:余り S:最速スカーフ

特殊アタッカー型 [編集]

性格:おくびょう/ひかえめ/むじゃき/せっかち
努力値:特攻252 素早さ252orHP252
持ち物:こだわりメガネ/いのちのたま/じゃくてんほけん
確定技:かえんだんorだいもんじorオーバーヒート/サイコキネシスorサイコショックorアシストパワー
選択特殊技:10まんボルトorかみなり/エナジーボールorくさむすび/シャドーボール/きあいだま/マジカルシャイン/ねっさのだいち
選択物理技:とんぼがえり/でんこうせっか
選択補助技:ふるいたてる/おにび/でんじは/いのちがけ
過去配布技:あおいほのお/こごえるせかい

広い技範囲で戦う特殊型。最大火力はVジェネレートのある物理に劣るが、技を使った後も居座りやすいのも強み。

強化アイテム込みでも火力は足りてないので、何かしら搦め手を使えなければ厳しい。
きあいだまやとんぼがえり、マジカルシャインのいずれかがなければサザンドラに対して何もできない。

ふるいたてるで積む両刀型はどうだろうか。ビクティニが覚えるアシストパワーの強化にもなる。
弱点が多いのでじゃくてんほけんも使いやすい。物理相手にはかえんだんで起点にも出来る。

過去配信限定だが、あおいほのお・こごえるせかい追加。
使えれば間違いなく強力。


対ビクティニ [編集]

注意すべき点
ほのお、エスパー、かくとう、でんきなど多くのタイプの技を覚え、攻撃範囲が広い。
幻のポケモンにありがちなALL100の600族だが、配布限定技が多く、物理特殊は場に繰り出すまでわからない。
種族値は足りないように見えるが、Vジェネレートやあおいほのお等、一致技は相当の威力である。
ダブルバトルでは味方のいわなだれやトリプルアクセル、グラードンのだんがいのつるぎなどの命中も補強できる。
またいのちがけの習得者の中で最高のHPを持ち、不利対面を強引に覆す術すら持つ。
対策方法
ギラティナイベルタルで上から縛っていくのが理想的か。
ただしイベルタルは無補正252振り鉢巻Vジェネレートで無振りイベルタルに確1を取られるためダイマックスが欲しい。
双方とも先制技を習得する上、一致で弱点をつける。
マーシャドーは上から弱点を突け、いのちがけも無効。
また、ムゲンダイナも非常に高いHPを持ち、かつ炎半減と有利。
弱点が5つと多いため、受ける前に倒すとなる事が多い。そのため電磁波などで素早さを下げるのも強力な対策となる。
撃ち逃げ前提でのVジェネレート採用もあるので、出るたびに体力を削るステルスロックも有効。
また通常ルールでは炎技以外の火力に乏しく、ドラゴンタイプなどは有利を取りやすい。
ただし半減でもVジェネレートは非常に痛いのでビクティニへの有効打は持っておくこと。

外部リンク [編集]


[1] HP無振りの禁止伝説・幻でこれを上回るものはギラティナジガルデ(パーフェクトフォルム)、ソルガレオルナアーラメルメタルムゲンダイナのみ。