マリルリ - ポケモン対戦考察まとめWiki|第八世代(ソード・シールド)

マリルリ [編集]

No.184 タイプ:みず/フェアリー
通常特性:あついしぼう(ほのおタイプとこおりタイプの攻撃技のダメージを半減する) 
     ちからもち(物理技の威力が2倍になる)
隠れ特性:そうしょく(くさタイプの技を受けた時、その技を無効化し攻撃を1段階上げる)
体重  :28.5kg(けたぐり・くさむすびの威力60)
水/妖HP攻撃防御特攻特防素早合計種族値特性
マリルリ1005080608050420あついしぼう/ちからもち/そうしょく
ちからもち121(491)
ちからもち極振り152(522)
アシレーヌ80747412611660530げきりゅう/うるおいボイス
カプ・レヒレ70751159513085570ミストメイカー/テレパシー

ちからもち」換算はおおよその目安。


ばつぐん(4倍)---
ばつぐん(2倍)でんき/くさ/どく
いまひとつ(1/2)ほのお/みず/こおり/かくとう/あく/むし
いまひとつ(1/4)---
こうかなしドラゴン

特性「あついしぼう」の場合、ほのおこおり1/4倍
特性「そうしょく」の場合、くさ無効


みず×フェアリー複合の一角。同複合としては珍しい物理アタッカー気質。
種族値合計は低く、攻撃種族値は僅か50ながら、ちからもちにより高い攻撃性能を誇る。
種族値換算すると無振りでも121、極振りなら152というハイレベルな攻撃力を持ち、先制技、はらだいこも習得。
例えるならゼクロムグラードンクラスの高火力で最低威力60(一致アクアジェット)を押し付けてくるということで、ここからさらに腹太鼓や拘り鉢巻などで強化された攻撃が飛んでくるというぶっ飛び火力である。
弱点3・耐性7の優秀な複合、平均以上の耐久力も備えるので殴り合いに強く、一致技だけで広い等倍範囲を持つ。

第八世代ではエースバーンドラパルトといったトップメタに対面有利であり、
苦手なサイコフィールドに対しても、ダイフェアリーを用いて自力で上書きできるようになった。
ただし自身がダイマックスしている間は先制技自体使えなくなることを忘れずに。
メガシンカ、Zワザの廃止により火力がデフレ気味で、並以上の耐久力も活かしやすい。
ただしダイマックスの登場で多くのポケモンがサイコフィールドを張れるようになり、
また耐久の上昇により強引にマリルリの火力を耐えきる対面も増加している。

技方面ではどくどく、はたきおとすが過去作限定に。
一方、あなをほるを再習得、アイアンローラーとミストバーストを新規習得した。ミストバーストは撤退目的で使うなら価値がある。
そうしょくの耐性を活かした耐久型は厳しくなった一方、ダイマックス前提だがじめん物理技を獲得。
他のおこうで生まれるベイビィポケモン全般にも言えるが、ルリリ限定の遺伝技が無くなり厳選が楽になった。



特性考察 [編集]

あついしぼう
ほのおこおりを半減。元々半減で受けれるので1/4になる。
特性自体は優秀なのだが、マリルリは素の数値が控えめなのでちからもちが無いと火力が出ない。
そうしょくのように役割対象を増やせる訳でもなく、基本的に候補外。
ちからもち
攻撃の数値が倍になる。物理技全てをデメリット無しで大幅に強化する。
今作ではチャーレムの不在、メガシンカの廃止により同特性はホルードのみ。
マリルリの個性であり強みの根幹なので基本はこれ。特化で種族値換算152となる。
そうしょくも含め、マリルリは特性に強く依存するので特性を無効化する技、特性には注意。
また、技の威力の都合上数値ほどの火力は出ず、弱点を突かないと耐えられる相手も多い。
参考までに、特化マリルリのじゃれつくはようきガブリアスのげきりんの威力を下回る。
またポリゴン2にトレースされるとHA特化はらだいこ状態へのイカサマダメージが76.8%〜90.8%になり、
ダイマックスさせない限りオボンのみの回復量込みでも確定落ちするため留意すること。
そうしょく
隠れ特性。くさタイプの技を無効、攻撃のランクを1段階上昇。
本来弱点のくさを無効化し、逆に起点にできるので恩恵は大きいが、1段階上昇した程度では火力は高くない。
よって主にサポート型で採用される。どくどくを失ったので耐久型は少々厳しい。
ちからもちのイメージが強いので対面でもくさ技を誘いやすく、1ターンの恩恵を受けやすくなる。
ただしトップメタのゴリランダーにはキョダイマックスされると貫通されてしまう。

技考察 [編集]

物理技タイプ威力ちからもち命中効果解説
アクアジェット40(60)120100優先度+1タイプ一致技。マリルリの要。ちからもちなら必須技。
アクアブレイク85(127)254100防御↓20%タイプ一致技。たきのぼりより威力が少し高くアクアテールより少し低い。
同じく命中安定のたきのぼりと比較して先手を取る場面を想定せず、
威力を取るならこちらで確定。
たきのぼり80(120)240100怯み20%タイプ一致技。S振りやトリル構築なら怯みが期待できる。
アクアテール90(135)27090-タイプ一致技。威力の高い水技。命中不安。仮想敵への確定数確保で採用。
じゃれつく90(135)27090攻撃↓10%タイプ一致技。フェアリーメイン技。水技と合わせて範囲が広い。
ばかぢから120240100攻撃防御↓ナットポリ2への有効打。
かわらわり75150100壁破壊威力不足だが壁破壊とデメリットなしなので価値はある。
れいとうパンチ75150100凍り10%対草を意識するなら。
唯一のあついしぼう持ちであるタルップルにはじゃれつくの方が入る。
アイアンテール10020075防御↓30%対フェアリーだが命中不安。
アイアンローラー130260100フィールド破壊教え技。フィールドが張られていないと失敗する。
とびはねる8517085溜め技
麻痺30%
対草。主にダイマックス前提か。
あなをほる80160100溜め技相性補完に優れるが遅いので使いにくい。
ダイマックス運用なら採用の余地あり。
じならし60120100素早さ↓100%こちらは溜めがない分使いやすいが威力が低い。追加効果が優秀。
すてみタックル120240100反動1/3草毒複合等の一部の相手ピンポイント。
一致技を両方半減する相手への一貫性が高い。
特殊技タイプ威力命中効果解説
ねっとう80(120)100火傷30%タイプ一致技。そうしょく耐久型などの主力技。
火傷撒きとしても使えるか。
うずしお35(52)85拘束ほろびのうたと合わせて。
れいとうビーム90100凍り10%そうしょく型で。アップリュータルップルなどを迅速に処理できる。
ドレインキッス50(75)100与ダメ3/4吸収タイプ一致技。そうしょく型の回復技として。
ミストバースト100(150)100使用後瀕死タイプ一致技。マリルリの特攻では低火力だが、即退場できるのが強み。
MF下で威力1.5倍。
変化技タイプ命中備考
はらだいこ-アクアジェットと対になるマリルリの肝。
ほろびのうた-居座るポケモンに対する圧力となる。
アンコール100技レコード化されたので、はらだいこやアクアジェット、ほろびのうたと両立可能に。
主にそうしょく型での採用になる。
てだすけ-ダブル用。ちからもち以外のサポート型で。

ダイマックス技考察 [編集]

ダイマックス技元にする技威力効果解説
ダイストリームアクアブレイク130(195)天候:雨一致技。2発目から威力1.5倍。
たきのぼり
アクアジェット90(135)
ダイフェアリーじゃれつく130(195)場:MF一致技。フィールド張り替えと状態異常対策ができる。
ダイナックルばかぢから95味方:A↑対鋼。決定力をさらに上げる。
威力は下がるが反動なし。
かわらわり90
ダイアイスれいとうパンチ130天候:霰対草。スリップダメージが痛くダイストリームとアンチシナジー。
ダイジェットとびはねる130味方:S↑対草。自力ですばやさを上げる唯一の手段。
無振りS↑で無補正無振り85族に並ぶ。
ダイスチルアイアンローラー140味方:B↑対フェアリー。防御を上げて居座り性能を高める。
アイアンテール130
ダイアースあなをほる130味方:D↑対電・毒・鋼。相性補完が優秀。
特防を上げて居座り性能を高める。
ダイアタックすてみタックル140相手:S↓一致技との等倍方面での補完が優秀。威力や追加効果も良い。
ダイウォール変化技-まもる相手のダイマックスターン枯らしに。

型考察 [編集]

物理アタッカー型 [編集]

特性:ちからもち
性格:いじっぱり
努力値:HA252orAS252
確定技:アクアジェット/じゃれつく

みずフェアリーの攻撃範囲とちからもちによる高火力を活かしたアタッカー型。

こだわりハチマキ [編集]

性格:いじっぱりorようきorわんぱく
努力値:HAベース BDS調整
持ち物:こだわりハチマキ
確定技:アクアジェット/じゃれつく
選択攻撃技:アクアブレイクorたきのぼりorアクアテール/ばかぢから/すてみタックル

○隙のない高火力アクアジェットによる、高い縛り性能。
○高火力撃ち逃げができるため、苦手な相手にも高負担を狙える。
●はらだいこによる高い全抜き性能は持てない。
●撃ち分けができないため、水・フェアリーの広い技範囲を若干活かしにくい。

高火力でサイクル負荷を与えつつ、相手が消耗した終盤にアクアジェットで全抜きを狙う。
基本はいじっぱりHAベース。ようきは交代時のフシギバナなどをすてみタックル2発で落とすことを狙う場合採用。

ダイマックスすることで打ち分け出来ない問題も解消できるが、
その場合は道具による補正も失うので注意。

オボンのみ [編集]

性格:いじっぱりorようき
努力値:HAベース BDS調整 or AS252(ようき)
持ち物:オボンのみ
確定技:はらだいこ/アクアジェット/じゃれつく
選択技:アクアブレイクorたきのぼりorアクアテール/ばかぢからorかわらわり/とびはねる

○はらだいこ+オボンで回復による高い全抜き性能。
○回復込みで安定した耐久による高いタイマン性能。
○変化技を含めた柔軟な立ち回りの変化。
○ダイウォールを自然に持つことが出来る。
●大火力や、高い繰り出し性能など、サイクル適性では他の道具に劣る。

素の高いタイマン性能に加え、はらだいこ→アクアジェットというオプションを兼ね備える重火力物理アタッカー。
状況に応じて、はらだいこせずに攻撃する運用と、攻撃6段階アップのアクアジェットでの全抜きを使い分ける。
はらだいこをしなくても十分火力があるため、柔軟な運用ができる点が極めて優秀。

オボンのみを持たせることで、50~75%のダメージを受けてもオボンのみで回復してはらだいこを成功させられる。
HPはHP最大の状態ではらだいこを使用した際に必ずオボンのみが発動するように2n(偶数)調整する。
HP252振りだと実値が207なので不可。

4n調整にするとオボンのみの回復効率に無駄がない。
マリルリの場合、HP実数値206より204の方が、HP,防御,特防のバランスが2:1:1に近づくため合理的。

ダイマックス時には、はらだいこがダイウォールになる。
ダイマックス中はアクアジェットが先制で使えないため、時間稼ぎの出来るダイウォールを無理なく採用出来るのは小さくない利点。

+  折りたたみ

とつげきチョッキ [編集]

性格:いじっぱりorわんぱく
努力値:HAベース BDS調整
持ち物:とつげきチョッキ
確定技:アクアジェット/じゃれつく/アクアブレイク/ばかぢから

○繰り出し性能に優れる。
○特殊アタッカー全般に対して役割を持ちやすくなる。
●対物理アタッカー性能は変わらない。
●変化技を持たないためダイウォールを使用出来ない。

主にサザンガルドマリルリなどのサイクル戦構築に導入されるマリルリ。
とつげきチョッキにより繰り出し性能を高め、序盤は一貫性の高い技を撃ち、終盤はアクアジェットで抜いていく。

HP252振りでHBDが207-100-100となり、最も硬くなる2:1:1の比率と比べHPが高くなる。
定数ダメージや207が16n-1という切りよい値であることを差しおいて最も硬くなるように振るならば、少しHPを削ってBDに回す。

ラムのみ [編集]

性格:いじっぱりorようきorわんぱく
努力値:HAベース BDS調整
持ち物:ラムのみ
確定技:アクアジェット/じゃれつく
優先技:アクアブレイクorたきのぼり
選択攻撃技:ばかぢから/じならし
選択補助技:はらだいこ

非常に誘いやすいおにびに対する、ミストフィールドに頼らない場合のほぼ唯一の対抗手段。相手がほのおのからだでも安定する。
アタッカーとしては耐久が高いため、どくどく耐性を得ることもかなり嬉しい。

そうしょく型 [編集]

特性:そうしょく
性格:ずぶとい/おだやか
努力値:H252 BD調整
持ち物:たべのこし/カゴのみ
確定技:ねっとうorうずしお(両搭載可)
優先技:ほろびのうたorアンコール/まもる
選択技:れいとうビーム/ねむる/ドレインキッス/みがわり

ちからもち型の存在により、見せ合いで役割対象となる草の選出を誘うことが最大の長所。
相手にゴリランダーなどの草の選出を強いた上で戦闘の場で腐らせることができる。
草技意外の有効打を持たない相手へのサイクル戦や、ほろびのうたやアンコールによる流し・起点作りが主な役割。

キョダイマックスゴリランダーのキョダイコランダはそうしょくを貫通して倒されるので注意。
ダイマックスを強いた上で有利に展開できるよう、ボーマンダアーマーガアなどを後続に忍ばせたい。

火力が乏しいこの型における攻撃技はねっとうが基本。ナットレイを火傷でごまかせ、
そうしょくと判明後出てくるポケモンに火傷で負担をかけることができる。
うずしおも定数ダメージが便利な上、ほろびのうたと組み合わせれば火力の乏しい耐久型を逃さず狩れる。
まもるは様子見やたべのこしと合わせた確定数ずらし、ほろびのうたや相手ダイマックス時のターン稼ぎに。

当然ながらちからもち型とは役割対象が全く異なる。
また、多くの草を相手にできるが、毒複合のフシギバナ等は無理。数は少ないが電気複合のカットロトムも同様。

【ダブル】アタッカー基本型 [編集]

特性:ちからもち
性格:いじっぱり/ゆうかん
努力値:HAベースで調整
持ち物:とつげきチョッキ/いのちのたま/オボンのみ
優先技:アクアブレイク/じゃれつく
選択技:アクアジェット/ばかぢからorかわらわり/れいとうパンチ/とびはねる/あなをほる/アイアンローラー
補助技:はらだいこ/まもる

高火力と範囲に優れた一致技を武器に戦う。
シングルと違いサイコメイカーイエッサンが流行しているので、アクアジェットの優先順位は低め。
主にチョッキを持たせた高火力高耐久のアタッカーか、味方のサポートを絡めてはらだいこを積む型が考えられる。
一致ダイマックス技で天候やフィールドを上書きできるので、シングル以上にダイマックス適性は高い。

はらだいこはペロリームが覚えなくなったため、現在フェアリーでは唯一の個性となる。
A特化6段階上昇かわらわりでB252キョダイラプラスを64.1%の中乱1。同時に壁も破壊できる。
はらだいこを使うなら遅いのでフォローが欲しい。おいかぜやトリックルームの他、アブリボンフーディンのスピードスワップで高速化する手もある。

【ダブル】滅び構築導入型 [編集]

特性:ちからもちorそうしょく
性格:アタッカーベース:いじっぱりorようき
   サポーターベース:耐久または素早さの上がる性格、技に応じてAまたはCに下降補正
努力値:アタッカーならHAS調整 サポーターならHBDS調整
持ち物:オボンのみ/たべのこし/ラムのみ/メンタルハーブ など
確定技:ほろびのうた
優先技:まもる
選択物理攻撃技:アクアブレイクorたきのぼり/アクアジェット/じゃれつく/はたきおとす/かわらわりorばかぢから
選択特殊攻撃技:ねっとう
選択補助技:いばる/みがわり など

ほろびのうた構築の起動要員となる。通常のアタッカーと判別が難しく、ちょうはつを呼びにくいのが評価点。耐久も高めである。
また、かげふみ要員であるゴチルゼルソーナンスが厳しい悪タイプやシャンデラに強いのも評価点。
アタッカーベースなら上記のポケモンを強く縛れる。サポートベースの場合は耐久にがっつり振って長く居座らせたい。


対マリルリ [編集]

注意すべき点
ちからもちのおかげで攻撃力がかなり高い。また耐久も高く、弱点のサブウェポンでは落としにくい。
具体的には無補正C252サンダースの10まんボルトをH252振りで確定で耐えるほどの耐久。
水+フェアリーの複合タイプにより広い攻撃範囲を持ち、加えてアクアジェットがあるので非常に高いタイマン性能を持つ。
はらだいことアクアジェットの両立により全抜きされる可能性もある。
アタッカー型の裏をかいたそうしょく型も存在するため、型の見極めが重要。
草弱点が一貫するパーティで採用されている場合はそうしょく型の可能性がある。
対策方法
一番の対策はタイプ一致技で先制して弱点を突き、何もさせずに倒すこと。
できればアクアジェットに耐性のあるポケモンが望ましい。
具体的にはフシギバナドククラゲウォッシュロトムなど。
また、マリルリの攻撃技はほぼ接触技であるため、ゴツゴツメットなどでスリップダメージを稼ぎつつ立ち回るのも有効。
アマージョも特性で先制技を無効にしつつ上から弱点を突けるがそうしょくに注意。
ゴリランダーであれば先手をとれる上にそうしょくでもキョダイマックスで無視して倒せるので大安定。

外部リンク [編集]