ガブリアス - ポケモン対戦考察まとめWiki|第八世代(ソード・シールド)

ガブリアス [編集]

No.445 タイプ:ドラゴン/じめん
通常特性:すながくれ(天気が「すなあらし」の時、回避率が1.25倍になる・すなあらしのダメージを受けない)
隠れ特性:さめはだ(接触技を受けると相手に最大HPの8分の1のダメージを与える)
体重  :95.0kg(けたぐり・くさむすびの威力80)
地面物理HP攻撃防御特攻特防素早合計種族値特性
ガブリアス108130958085102600すながくれ/さめはだ
フライゴン80100808080100520ふゆう
ランドロス(化身)891259011580101600すなのちから/ちからずく
ランドロス(霊獣)89145901058091600いかく

ばつぐん(4倍)こおり
ばつぐん(2倍)ドラゴン/フェアリー
いまひとつ(1/2)ほのお/どく/いわ
いまひとつ(1/4)---
こうかなしでんき

攻撃面の一貫性に優れたじめん×ドラゴン複合タイプを持つ、第四世代出身の600族。
攻防速の揃った優秀なステータスに加え、豊富な技の選択肢も併せ持った同世代を代表する物理エース。
世代ごとに多少の変化はあれど、扱いやすさも兼ねた基本スペックの高さから常に一定以上の採用率を維持し続けている強豪である。
第四~第六世代の10年もの間、シングル対戦環境のトップに君臨していたことは特筆に値する。

第八世代ではメガシンカが廃止。とはいえ元々活用されてたとはいいがたく、マイナーな選択肢が減った程度。
そして新要素であるダイマックスとの相性は抜群で、高水準な耐久と元々の優秀なスペックを存分に活かせる。
威力不足だった技も安定した高火力の技になり、また範囲が広がったため追加効果も選びやすくなった。
めざめるパワーの廃止で予想外の場所から致命傷を食らう心配が小さくなったのも追い風で、エース運用としてはむしろ強化傾向。
その性質からサブウェポンの重要度は過去最高峰に高まっているため、構成に合わせてしっかりと考えた上でカスタマイズしていこう。

失った技はダイジェットの下地になるつばめがえし程度。新規習得したスケイルショットで、防御低下のリスクはあるもののカバー可能。
他の新規習得技にはこれといって相性の良いものは無いが、今世代においても強力な物理アタッカーとしての立ち位置を確立している。
素早さの二極化が進んだことで激戦区を追い抜ける絶妙な素早さが活かしやすくなり、強力なでんきタイプが台頭している点も追い風。

短所としては一致技に双方とも無効相性が存在し、また変化技をほとんど覚えずアタッカー以外の役割は基本こなせない点。
ドラゴン及び600族の中では耐性もそれほど優れてはいないので、基本的に耐性など気にせず絶妙な素早さにとことん頼る必要が出てくる。
天敵であるフェアリーの数は減ってはいるが、採用率の高いメジャーなポケモンも多い。
相手の構成次第では無償降臨のリスクを背負ってでも、打点のために一致技を撃たざるを得ない状況に陥る盤面も出てくるだろう。
また他のこおり4倍複合同様、新技のトリプルアクセルに非常に弱い。
連続技ということもあってみがわり、タスキ、ヤチェといった対策が役に立たず、さめはだで一矢報いて終わりになりがち。習得者には要注意。

反面、一度の行動の価値が大きいこと、無効相性を備えることから交代を誘発させやすいのは長所にもなり得る。
分かりやすいのは数少ない変化技であるステルスロックの設置。素早さと基本的にアタッカーな性質から、ちょうはつはまず撃たれない。
耐久面もプテラダグトリオより大分高いためねこだまし+先制技にも縛られづらく、ゲーム全体の主導権を握りやすくなる。



特性考察 [編集]

どちらも相手のダイマックスに対して全く作用しない。

すながくれ
通常特性。運に左右されるが、行動の価値が高いガブリアスであれば採用圏内。
第八世代ではダイロックを使えば単独、かつ攻撃しながら能動的に発動できるようになった。
さめはだ
隠れ特性。接触技を受けた際に相手に割合ダメージを与える。
受動的ではあるが、物理アタッカーに対し優位に立ちやすくなり、ほとんどの先制技も牽制できる。
仮想敵以外にも思わぬ勝ち筋を引き寄せることが多く、基本的にはこちらが優先。
トレースには注意。逆にこちらが接触技を牽制される。

技考察 [編集]

攻撃技タイプ威力命中効果解説
じしん100(150)100-タイプ一致技。高威力・広範囲。ダブルでは周囲全体攻撃。
じだんだ75/150
(112/225)
100-タイプ一致技。主にダブルでの単体攻撃用に。グラスフィールド下で半減されない。
ドラゴンダイブなどの技が外れたり無効にされた後には高火力。
げきりん120(180)100行動固定タイプ一致技。行動固定が痛い。フェアリーに起点化される恐れも。
スケイルショット25*2~5
(37*2~5)
90防御↓素早さ↑タイプ一致技。攻撃しつつS補強もできるがBは下がる。期待値は3発。
デメリットは少々痛いがガブリアスにとっては唯一となるS上昇技。
ドラゴンクロー80(120)100-タイプ一致技。デメリットは無いが威力不足。基本的にはげきりんが使いづらいダブル用。
ワイドブレイカー60(90)100攻撃↓100%タイプ一致技。ダメージを与えつつ相手二体の攻撃ダウン。ダブル向け。
がんせきふうじ6095素早↓100%追加効果が優秀。命中安定。
いわなだれ7590怯み30%S振りやこだわりスカーフなら怯みを狙える。ダブルでは相手全体攻撃。
ストーンエッジ10080急所ランク+1対虫・飛行。地面定番のサブウェポン。
ほのおのキバ6595火傷10%
怯み10%
炎4倍の鋼や鋼/飛行への打点。
どくづき80100毒30%対草・フェアリー。2倍では等倍じしんと大差無い。
ダブルなら単体2倍どくづき>複数等倍じしん
アイアンヘッド80100怯み30%対フェアリー。S振りやこだわりスカーフなら怯みを狙える。
特性ふゆうマタドガス(ガラル)に対して有効打を与えられるのはこれのみ
変化技タイプ命中解説
つるぎのまい-攻撃を強化。きあいのタスキやみがわりとあわせて。
ステルスロック-サポート用。がんせきふうじやほえるとあわせて。
みがわり-補助技対策。
+  採用率の低い技
ほのお技について
主な仮想敵となるのはテッカグヤナットレイなどの地面が通らない鋼。
テッカグヤへの打点となるほのおのキバが優先される。
つるぎのまい+ほのおのキバ、またはダイバーンでHB特化テッカグヤを確二、HB特化ナットレイを乱一となり、
積んだ後や、ダイマに対する安易な受けを許さない。
 
一方で特殊技は下降補正だいもんじがH振りテッカグヤが確三と、役割破壊にならないため基本的には採用されない。
ナットレイカミツルギエアームドハッサムなどに対してはだいもんじのほうが打点が出るが、
つるぎのまいorダイバーンを前提とすると、確定数は殆ど変わらない。
積んでいないならガブリアスで無理に居座る必要はないので、あえて特殊技を採用するメリットは乏しい。
 

ダイマックス技考察 [編集]

ダイマックス技元にする技威力効果解説
ダイアースじしん
じだんだ
130(195)味方:D↑一致技。追加効果が優秀。
Dが一段階上がればC252グレイシアのれいとうビームを耐える。
ダイドラグーンりゅうせいぐん
げきりん
140(210)相手:A↓一致技。先制で使えば疑似物理耐久アップ。
りゅうせいぐんの反動やげきりんの行動不能を嫌う場合に。
ドラゴンダイブ
ドラゴンクロー
スケイルショット
ダブルチョップ
130(195)
ワイドブレイカー110(165)
ダイロックストーンエッジ
いわなだれ
130天候:砂嵐自力ですながくれを発動できるが、ダイマックス技は必中なことに注意。
がんせきふうじ110
ダイバーンだいもんじ140天候:晴れアーマーガア等地面が通らない鋼や4倍狙い。2発目は威力1.5倍。
かえんほうしゃ130
ほのおのキバ120
ダイスチルアイアンテール
アイアンヘッド
130味方:B↑フェアリー
先手を取れるので対面であればミミッキュに優位を取れる。
スケイルショットで低下したBを補う手段にも。
ダイアシッドどくづき90味方:C↑フェアリーを可能とするが、威力が低いうえにガブリアスには恩恵が殆どない。
ダイウォール変化技-まもる相手のダイマックスターン枯らしに。

型考察 [編集]

基本アタッカー型 [編集]

特性:さめはだ
性格:ようき
努力値:AS252 BorD4
持ち物:ヤチェのみ/きあいのタスキ/こだわりハチマキ/ラムのみ/いのちのたま/電気玉
確定技:じしん/げきりんorスケイルショット
選択技:がんせきふうじorいわなだれorストーンエッジ/ほのおのキバ/どくづき/アイアンヘッド/投げつける
変化技:みがわり/つるぎのまい/ステルスロック

一般的なアタッカー型ガブリアス。高い素早さと威力・範囲共に優秀な一致技が武器。
相手にフェアリーがいるならげきりんを撃つタイミングは注意すること。

余った努力値4をHPに振ると実数値が8nの184となる。
やどりぎのタネや拘束技などのダメージが最大になってしまい、非効率なので防御か特防に振ること。

第7世代ではガブリアスのタイプ一致技両方に強い耐性を持つカプ・ブルルの登場によりどくづきの需要が増した。
ただし無補正A振りではH振りカプ・ブルルを確1にできない。
また、地面/ドラゴン/岩/毒という技タイプ構成にするとテッカグヤカミツルギナットレイへの有効打がなくなってしまう。

きあいのタスキ
見えている氷技に対しての保険をかけられる。
明らかに耐えられないとわかっている攻撃に対しても確実に行動できる点は他の耐久上昇アイテムにはない長所。
この持ち物を持たせる場合は、タイマン性能を高めるがんせきふうじや、102族未満への抜き性能が期待できるつるぎのまいの優先度が高まる。
無補正A振りガブリアスのストーンエッジ耐え調整のボルトロスもがんせきふうじで高乱2、がんせきふうじ→げきりんで確定撃破。ラス1同士などの場面は安定行動にできる。
ラムのみ
汎用アイテム。げきりんの混乱や、相手の状態異常技による機能停止を防げる。
ミストフィールドと異なり、ドラゴン技が妨害されないのが利点。
特に「あくび」にはあくびを使わせるターンと、あくびが「うまくきまらなかった」になるターンの2ターン分アドを取れる。

こだわりスカーフ型 [編集]

特性:さめはだ
性格:ようきorいじっぱり
努力値:AS252 BorD4/A252 素早さ耐久調整
持ち物:こだわりスカーフ
確定技:げきりん/じしん
選択技:がんせきふうじorいわなだれorストーンエッジ/ステルスロック/アイアンヘッド/どくづき/ねごと

素早さ種族値で負けるポケモンとの対面を制する目的で採用するアイテム。
終盤の全抜き性能も高い。火力補強のために性格いじっぱりも選択肢に入る。
ただし禁止級をランクマッチで使う現在、ようきA252振りのじしんでは無振りザシアンを確1にできない。
A200(いじっぱり252振り)のじしんでザシアンを100~119%のぴったり確1。
(耐久に振ったザシアンも多いが、参考までに)
Sランク+1の相手を死に出しから処理する場面もあるため、ようきも捨てがたい。
第6世代以前はいじっぱりが基本だったが、素早さインフレにより現在はようきの個体が多く占めている。
カプ・コケコアーゴヨン等、刺さる相手が多く採用率が伸びているが、それゆえに読まれやすいので注意。

ステルスロックは余裕のある序盤に撃ち逃げする。
使用後は必ず引かなければならないデメリットはあるが、サイクル戦で岩抜群ポケモンの繰り出し回数を制限できるため有用。

起点作り型 [編集]

特性:さめはだ
性格:ようき/むじゃき
努力値:S252 AorC252(りゅうせいぐん採用時)
持ち物:きあいのタスキ/でんきだま
確定技:じしん/ステルスロック/なげつける(でんきだま時)
優先技:がんせきふうじ
選択技:げきりんorスケイルショットorりゅうせいぐん/だいもんじ

スタンダードな起点作り型。
素早いじめんタイプの起点作り役としてはランドロスダグトリオもいるが、
前者にはS種族値、後者には耐久で勝っており、役割破壊の特殊炎技・特殊竜技がある。

トップメタだった時期はやや奇襲的な型だったが、環境の推移によりアタッカーとしての採用が落ちてきてからは
「カバルドンより高い特殊耐久でサンダーより素早い」という独自の立ち位置故にこの型の需要が増えている。

【ダブル】基本アタッカー型 [編集]

特性:さめはだ
性格:ようき
努力値:AS252
持ち物:きあいのタスキ/ゴツゴツメット/ヤチェのみ/こだわりスカーフ/こだわりハチマキ/いのちのたま
確定技:ドラゴンクローorワイドブレイカー/じしんorじだんだ
選択技:いわなだれ/ほのおのキバorだいもんじ/まもる/つるぎのまい/どくづき

ダブル用のアタッカーの基本型。

ドラゴン技
ダブルのげきりんは対象がランダムなため、まもるを使った相手やフェアリーに無駄撃ちする危険がある不安定なわざとなる。
ドラゴンクローなど威力が劣るが扱いやすい技が選択されるのが基本。
ドラゴンクロー:威力80・命中100。威力が物足りないが命中安定技。PGL統計よりドラゴン技の中では最も採用率が高い。
ワイドブレイカー:威力60・命中100。相手2匹同時に攻撃し、攻撃1ランクダウン。ワイドガードに防がれやすい。
なお、ダブルのみがわりは攻撃を重ねられると無力のためマイナー気味。
その為ダブルチョップは候補外。
じしん
こちらも味方に当たる・威力が下がるデメリットがあり、ダブルでは使いにくい技。
グラスフィールドやワイドガードにも弱いのも難点。
じだんだ
じめんの単体技。威力はダブル補正時のじしんと同じだが、まもる以外で技が外れたり無効化されて失敗した場合は次の威力が二倍になる。
じしんの弱点を克服しているが、接触技なのは注意。霊獣ランドロスは覚えないため、差別化になる点の一つ。
いわなだれ
主に飛行ポケモン・浮いてる炎ポケモン対策。
リザードンサンダーなど多くのメジャーポケモンに刺さるため、持っておきたい。
怯みも狙えるが、じしん諸共ワイドガードで凌がれてしまう点に注意。
まもる
こだわりアイテムでなければほぼ確定なダブルの基本技。
ただしフェイントで貫通されるので注意。

対ガブリアス [編集]

注意すべき点
A130からのタイプ一致げきりん・じしん。高火力かつ相性補完に優れる。
岩・炎などのサブウェポンや、くさ/フェアリー複合対策のどくづきも完備。
持ち物もきあいのタスキやこだわりスカーフなど幅広く受けにくい。
激戦区100族を抜ける素早さを持ち、地面タイプによりでんじは無効。
無振りでもH振りFCロトムを上回るほどの耐久があるため、不一致氷技も調整次第で耐えられる。
速攻アタッカー型が大半だが、ステルスロック撒きも可能。
対策方法
一致技のドラゴン、地面には両方無効タイプが存在する。パーティ構築時点で地面、ドラゴンに一貫性を持たせないようにしておけばよい。
耐性も少なく、後出しもあまり効かないのでほぼ死に出しでしか出られない。
タイマンで勝てるポケモンを複数用意し、釘付けにするのが最善の方法であろう。
相手がつるぎのまいやがんせきふうじを使用してスカーフでないのを確認できたならS102以上のポケモンやスカーフ持ちで弱点を突くか高火力一致技で負担をかけられる。
+  対策可能なポケモン

外部リンク [編集]